JP2650959B2 - 自動販売機の商品展示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動販売機の商品展示装置に関するもので
ある。

従来の技術 近年、自動販売機の大型化にともない、販売商品の種
類も増大し又展示商品も多種多様となって来たため、展
示商品自体の判別も困難になってきた。そこで展示商品
をより一層判別し易く又、目立たせることが商品の販売
促進においても重要となってきた。そのため、展示商品
を照明するものとして、実開昭63−12272号公報等があ
る。以下第４図から第６図を参考に従来の自動販売機の
商品展示装置を説明する。

図において、１は自動販売機の本体で、２は前記本体
１の前面に位置し、一方を蝶番３にて回動自在に軸支さ
れた扉である。該、扉２の表面側に開口部2aと、透視部
材で形成された保護板2bからなる透視窓2cを有した商品
展示室４を備えている。前記扉２の後方主柱５に蝶番5a
にて、回動自在に軸支された中扉６が設けられている。
中扉６の表面側でかつ前記商品展示室４の内側に位置す
る箇所に展示商品取付板７を備え、展示商品取付板７の
表面に、適当な間隔で展示商品取付金具８が螺子９で固
着されている。該展示商品取付金具８は略コ字形状で弾
性を有したスプリング部材から成り、金属又は、ガラス
等の材料で形成され、表面に表示印刷物を貼付けた展示
商品10を把持している。また、当該展示商品10の底面10
aを乗せる受板11は商品展示室４の下側全面に配置さ
れ、前記展示商品取付板７に螺子12で固着されている。
前記商品展示室４内の照明をするために、照明灯13,13a
を展示商品取付板７の上部と下部に固着されている。

以上のように構成された自動販売機の商品展示装置に
ついて、以下その動作について説明する。

販売商品の切替変更が生じた場合、扉２の後方に位置
した中扉６を開け、今迄販売されていた商品の展示商品
10を弾性を有した展示商品取付金具８を押し開くことに
より取り外す。次に、新たに販売される商品の展示商品
10bを前記展示商品取付金具８を押し開けることにより
把持させると共に受板11に乗せて展示する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、特に夜間におい
ては、展示商品の上部に位置する照明灯による一方向か
らの照射のため、展示商品に陰影が生じ、商品展示窓の
外から判別が困難であると云う課題を有していた。

本発明は上記課題に艦み、展示商品自体が発光するた
め、夜間においても展示商品が周囲から極立ち、かつ、
展示商品に陰影も生じなく、人目を引きつける自動販売
機の商品展示装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の自動販売機の本体
と、この本体の前面に取付けられた扉と、この扉の表面
側に透視窓を設けた商品展示室と、前記扉の後ろ側に配
設し前記商品展示室の背壁を構成する中扉と、前記商品
展示室内の前記中扉の前面に取付けられた展示商品取付
板と、この展示商品取付板を前記本体の幅方向に渡って
前側に突出して形成した突部と、この突部に所定の間隔
で形成した連通穴と、前記突部と中扉の前面との空間内
に設けた光源と、透光性材料で形成され、表面に表示印
刷層を有した展示商品と、この展示商品の後面を前記突
部が嵌入できる大きさに切り欠いて形成した角穴とを備
え、前記角穴が前記連通穴と対向するよう前記展示商品
を前記突部に取付け、かつ前記角穴と連通穴との大きさ
が略同一のものである。

作用 本発明は上記した構成によって、展示商品は背後より
光の投射を受け、展示商品の表面に有した表示印刷層を
照射すると共に、前記印刷層で光が乱発射し展示商品の
全面にほぼ均一に光線が照射され展示商品の全面が発光
する。また特に夜間においては、展示商品をより一層明
るくし、人目を引き付ける後目を果し、中身商品の販売
増加に大きく、寄与することとなる。

実 施 例 以下本発明の一実施例の自動販売機の商品展示装置に
ついて、第１図から第３図を参考に説明するが、従来と
同一構成については、同一番号を付してその詳細な説明
を省略する。

図において、商品展示室４内のアクリル樹脂等の透孔
性を有した合成樹脂で成形された円筒形状で、かつ後面
側部に角穴14を設け、また該角穴14の両側に爪部15を具
備した展示商品16は表面に表示印刷層16aを付加されて
いる。また前記展示商品16の角穴14に嵌入可能な突部17
と前記角穴14とほぼ同程度の大きさの連通穴18を設けた
展示商品取付板19が、中扉６に螺子20で固着されてい
る。21は照明灯であり、前記展示商品取付板19の突部17
内に設置されている。

以上のように構成された自動販売機の商品展示装置に
ついて、以下第１図から第３図を用いてその動作を説明
する。

展示商品16を展示商品取付板19に固定させる場合、展
示商品16の角穴14を展示商品取付板19の突部17に嵌入す
ると共に、手指で展示商品16の爪部15付近を握り、若干
の変形を加え、前記展示商品取付板19の角穴18内に嵌挿
し、手を離す、すると、手指の力が除かれた展示商品16
は、樹脂の持つ弾性により形が復元し展示商品16を展示
商品取付板19に固定させることができる。

固定した展示商品16は、前記突部17内に設置された照
明灯21の投射を受け、展示商品16の表面に有した表示印
刷層16aを照射すると共に、表示印刷層16aで光が乱反射
し（第１図，第２図の矢印）展示商品の全面にほぼ均一
に光線が照射され、展示商品全面が発光する。

次に展示商品16を取り外す場合、展示商品16の爪部15
付近を握り若干の変形を加え爪部15を前記連通穴18から
抜くことにより、展示商品16を展示商品取付板19から取
り外すことができる。

以上のように本実施例によれば、商品展示室４内の展
示商品取付板19の突部17内に設置された照明灯21と、該
照明灯21の前方に設けた連通穴18と、連通穴18に係止し
固定した透光性を有した材料で成形されかつ表面に表示
印刷層16aを付加した展示商品16とを設けることによ
り、展示商品16の全面が発光し、特に夜間における視認
性が一段と向上する。

発明の効果 以上のように本発明は、透光性材料で成形され、かつ
表面に表示印刷層を有した展示商品と、該背後に連通穴
を設けた展示商品取付板と、前記連通穴の後方に光源を
設けることにより、以下に示す効果が得られるものであ
る。

（１） 展示商品自体が発光するため、陰影もなく表示
印刷部が明解に写し出される。

夜間においては、特にその効果が著しい。

（２） 穴部に爪部を挿入するため、螺子が不要となり
組立てが容易である。又略コ字形状の展示商品取付金具
が不要なため、展示商品の表示印刷部が隠れない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例における自動販売の商品展示
装置における商品展示室内の縦断面図、第２図は第１図
の展示商品の取付状態を示す斜視図、第３図は第１図の
自動販売本体の外観斜視図、第４図は従来の自動販売機
の商品展示装置における商品展示室内の縦断面図、第５
図は第４図の自動販売機の外観斜視図、第６図は第５図
の商品展示室内の平面断面図である。 16……展示商品、16……表示印刷層、21……照明灯。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の本体と、この本体の前面に取
   付けられた扉と、この扉の表面側に透視窓を設けた商品
   展示室と、前記扉の後ろ側に配設し前記商品展示室の背
   壁を構成する中扉と、前記商品展示室内の前記中扉の前
   面に取付けられた展示商品取付板と、この展示商品取付
   板を前記本体の幅方向に渡って前側に突出して形成した
   突部と、この突部に所定の間隔で形成した連通穴と、前
   記突部と中扉の前面との空間内に設けた光源と、透光性
   材料で形成され、表面に表示印刷層を有した展示商品
   と、この展示商品の後面を前記突部が嵌入できる大きさ
   に切り欠いて形成した角穴とを備え、前記角穴が前記連
   通穴と対向するよう前記展示商品を前記突部に取付け、
   かつ前記角穴と連通穴との大きさが略同一であることを
   特徴とする自動販売機の商品展示装置。