JPS582099Y2 - 埋込型共聴機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は埋込型共聴機器に関する。

従来、斯種埋込型共聴機器において使用されるフラッシ
ュプレートはその形状、寸法、材料等につきＪ Ｉｓ（
日本工業規格）において詳細に規定され、例えば構造及
び形状については （１） 表面が均一で、われや著しいきす、ぼりなど
がないこと。

（２）金属製（ステンレス鋼を除く）のものには表面メ
ッキ、陽極処理皮膜、さび止め塗料などを施こしである
。

こと等が要求され、又フィーダー線、同軸ケーブルを接
続するために必要なアウトレフト端子を露出させるため
の穴も角型、ハイ角型（長楕円形のものを云う）、ハイ
連撃（楕円形のものを云う）、丸型等があってその寸法
もＪＩＳにて制約を受けていた。

従って共聴機器本体を固定している取付板の前面に設け
ると共にアウトレフト端子を突出した突出部も必然的に
前記フラッシュプレートの穴に嵌脱自在となるようにそ
の形状、寸法が決定され、制約を受ける。

この為、共聴機器本体を固定して壁内等に埋込まれる取
付板と之を被閉するためのフラッシュプレートとは突出
部と開口穴が一致するように互いに対をなしているため
互換性がなかった。

之を改良するものとして例えば、第１図乃至第４図に示
すように、外形をフルカラー型のフラッシュプレートＡ
の開口穴１０内に嵌着自在に適合できる形状となすと共
に共聴機器本体１の突出部３と同形状の嵌着孔１１を穿
設し、且つ該嵌着孔１１の上下縁の裏面にハイ連撃のフ
ラッシュプレーｈＢの開口穴１２に嵌着自在に適合する
保形用挿入片１３．１３が突設された１つのアダプター
９′の前後面の選択的使用により、壁１７内等に埋込ま
れて螺子１６′止めされた共聴機器本体１の突出部３に
嵌着し、しかもフルカラー型のフラッシュプレートＡの
開口穴１０、或いはハイ連撃のフラッシュプレー１−Ｂ
の開口穴１２に嵌着、適合して螺子４′止めして被閉す
ると共にアウトレット端子８，８を外部に露出するもの
であった。

しかし、この従来品は上記のようにフルカラー型のフラ
ッシュプレートＡ或いはハイ連撃のフラッシュプレー１
−Ｂを螺子４′により共聴機器本体１の取付板２′に固
定する場合にそれぞれ前者にあってはアダプター９′に
おいて保形用挿入片１３，１３の厚みに加え、嵌着孔１
２に嵌着されるべきアダプター９め外縁から嵌合段部１
３′を除した厚みとによりフラッシュプレートＡの裏面
と取付板２′との間に間隙Ｐが形成されるため上記のよ
うにフラッシュプレー１−Ａを螺子４′を用いて取付板
２′に螺子固定する場合に螺子４′を強く締め過ぎると
フラッシュプレー１−Ａの螺子４′の挿入個所だけが撓
み、亀裂を生じ易い欠点があった。

他面、後者にあってもフラッシュプレー１−Ｂの裏面と
取付板２′との間に間隙Ｐ′が形成される。

従って、螺子４′を強く締め過ぎるとフラッシュフレー
トＢに亀裂が生じ易い欠屯があった。

本考案は上述の如き点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは共聴機器本体の取付板の上下にフルカ
ラー型のフラッシュプレートの裏面に当接する取付立上
片を結成することによりフルカラー型のフラッシュプレ
ートを前記取付板に螺子止めする場合に該プレートに螺
子締め付けによる亀裂が生じたり、破損したりするもの
を防止すると共に他面、ハイ連撃又はハイ角型のフラッ
シュプレートを、共聴機器本体の取付板に螺子止めする
場合には取付用の螺子孔の両脇に突設した当接突部がそ
れぞれ各フラッシュプレートの裏面に当接することによ
り螺子の締め付けによるフラッシュプレートの亀裂の発
生や破損を防止し、ガタなく堅牢にフルカラー型、ハイ
連撃、ノ＼イ角型の各フラッシュプレートを共聴機器の
取付板に取付けようとするにある。

以下、本考案の一実施例を第５図乃至第８図に従って説
明すると、１は取付板２の後面に固定され、前面にハイ
角型のフラッシュプレート（図示せず）の開口穴に挿入
可能の大きさの突出部３を設けた共聴機器本体、２ａ、
２ｂは前記取付板２の上下方にそれぞれ形成した取付立
上片で、この取付立上片２ａ、２ｂにはフルカラー型の
フラッシュプレートＡの裏面に当接し、前記取付板２に
螺子４にて取付ける場合にフラッシュプレートＡの螺子
挿通孔５と重合する螺螺子孔６を設け、しかも取付立上
片２ａ、２ｂには必要に応じて、例えば後記するように
ハイ連撃のフラッシュプレートＢ又は／Ｈ角型のフラッ
シュプレート（図示せず）を取付板２に取付ける場合に
邪摩とならないようペンチ等で取付立上片２ａ 、２ｂ
を折除し易くするために折溝７を設けている。

８は前記突出部３に装着したアウトレット端子、９は外
形をフルカラー型のフラッシュプレートＡの開口穴１０
内に嵌着自在に適合できる形状となすと共に前記共聴機
器本体１の突出部３と同形状の嵌着孔１１を穿設し、且
該嵌着孔１１の上下縁の裏面にハイ連撃のフラッシュプ
レートＢの開口穴１２に嵌着自在に適合する保形用挿入
片１３，１３が突設されたアダプター １４は該アダプ
ター９の外縁に設けた嵌合段部、１５は前記共聴機器本
体１を取付板２今螺子１６を用いて壁１７に螺子止めす
るために取付板２の上下傍に設けられた螺子挿通孔、１
８はハイ連撃のフラッシュプレートＢを取付板２に前記
螺子４にて螺子止めする場合、該フラッシュプレートＢ
の螺子挿通孔１９と重合するように取付板２の前記螺子
挿通孔１５，１５の下方に設けられた螺子孔、２０はハ
イ連撃のフラッシュプレートＢの裏面に当接して支持す
るように前記取付立上片２ ａ ｔ ２ ｂと路面−に
螺子孔１８，１８の両脇、前面に突設した当接突部、２
１は前記壁１７に設けられた共聴機器本体１を収納、固
定するための開口部である。

本考案の一実施例は上述の如き構成からなるものである
から、先ず螺子１６を螺子挿通孔１５゜１５内に螺入す
ることにより取付板２に固定されている共聴機器本体１
を前記取付板２を介して壁１７の開口部２１内に収納、
固定する。

そして、フルカラー型のフラッシュプレートＡにて取付
板２を被閉すると共にアウトレット端子８．８を外部に
露出して取付けるには、嵌着孔１１内に共聴機器本体１
の突出部３を嵌合することによりアダプター９を、アウ
トレット端子８゜８を有する共聴機器本体１の突出部３
に嵌着する。

そして、フルカラー型のフラッシュプレートＡの開口穴
１０に、アダプター９の外縁の嵌合段部１４を嵌合させ
てフラッシュプレートＡの開口穴１０をアダプター９に
て塞ぐことができ、しかもアウトレット端子８，８を外
部に露出して被閉できるが、この際、螺子４の締め付け
を増しても取付板２の取付立上片２ａ、２ｂがフラッシ
ュプレートＡの裏面に当接しているためフラッシュプレ
ー１４の撓みを防止し、之により斯種従来品のようにフ
ラッシュプレートＡに螺子４の締め過ぎによる亀裂を生
ぜず、破損することが防止され、ガタを生ぜずに取付け
ることができる。

次に、ハイ連撃のフラッシュプレー１−Ｂにて被閉し、
且つアウトレット端子８，８を外部に露出させるにはア
ダプター９を反転して逆向きにすると共に前記と同様の
操作にてアダプター９の嵌着孔１１内に共聴機器体１の
突出部３を嵌合することにより共聴機器体１の突出部３
にアダプター９を嵌着し、しかも該突出部３に装置して
いるアウトレフト端子を外部に露出させる。

斯くすると、アダプター９の嵌着孔１１の上下縁の後面
に突設した保形用挿入片１３．１３が共聴機器本体１の
突出部３と合体してハイ連撃を呈するため之にハイ連撃
のフラッシュプレーｈＢの開口穴１２を嵌合させれば、
該開口穴１２を被閉できると共にフラッシュプレートＨ
の裏面に、取付板２の前記取付立上片２ ａ 、２ ｂ
及び該取付立上片２ａ、２ｂと略同−の当接突部２０，
２０が当接する。

そして、重合状態にあるフラッシュプレートＢの螺子挿
通孔１９，１９と取付板２の螺子孔１８゜１８内に螺子
４をそれぞれ螺入すれば、フラッシュプレートＢを取付
板２に取付けることができる。

他面、ハイ連撃のフラッシュプレー）Ｈの取付板２への
取付けにおいて壁１７が固い素材にて形成されている場
合には取付立上片２ａ、２ｂがあることにより取付プレ
ート２とフラッシュプレートＢとの間隙が開き過ぎて邪
摩になることがあるので折溝７を介して取付立上片２ａ
、２ｂをペンチ等で折除してフラッシュプレートＢを前
記操作のようにして取付板２に取付けてもよい。

そして、螺子４の締め付けを増しても、上記のように、
螺子孔ｉｓ、ｉｓの両脇に突設している当接突部２０，
２０がフラッシュプレー１−Ｂの裏面に当接することに
よりフラッシュプレートＢの撓みを防止するため、之に
より斯種従来品のようにフラッシュプレー１−Ｂは螺子
４の締め過ぎにより亀裂が生じたり、破損することが防
止され、しかもガタなくフラッシュプレートＢを取付板
２に取付けて被閉できる。

尚ハイ角型のフラッシュプレート（図示せず）を取付板
２に取付ける場合には、アダプター９を共聴機器本体１
の突出部３に嵌着することを要せス、直接ハイ角型のフ
ラッシュ７°レー）−Ｂの開口穴に嵌着すればよく、そ
の他取付方は上記／Ｓイ連型のフラッシュプレートＢの
取付力と同様であり、作用効果も同様であるので説明を
省略する。

本考案は上述の様に、共聴機器本体を固定した取付板の
上下にフルカラー型のフラッシュプレートの裏面に当接
する取付立上片を形成することにより、フルカラー型の
フラッシュプレートを共聴機器本体の取付板に螺子止め
する場合に該プレートに螺子締め付けによる亀裂が生じ
たり、破損したりするのを防止宅きると共に他面ハイ連
型又はハイ角型のフラッシュプレートを、共聴機器本体
の取付板に螺子止めする場合には取付用の螺子孔の両脇
に突設した当接突部がそれぞれフラッシュプレートの裏
面に当接することにより、螺子の締め付けによるフラッ
シュプレートの亀裂の発生や破損を防止してガタなく堅
牢にフルカラー型、ハイ連撃、ハイ角型の各フラッシュ
プレートを共聴機器の取付板に取付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は斯種従来品において、ハイカラー型のフラッシ
ュプレートを取付ける場合の分解斜面図、第２図は同じ
く取付状態を示した断面図、第３図はハイ連撃のフラッ
シュプレートを取付ける場合の分解斜面図、第４図は取
付状態を示した断面図、第５図乃至第８図は本考案の一
実施例を示すもので、このうち第５図はハイカラー型の
フラッシュプレートを取付ける場合の分解斜面図、第６
図は之の取付状態を示した断面図、第７図はハイ連撃の
フラッシュプレートを取付ける場合の分解斜面図、第８
図は之の取付状態を示した断面図である。 Ａ・・・フルカラー型のフラッシュプレート、Ｂ・・・
ハイ連撃のフラッシュプレート、１・・・共聴機器本体
、２・・・取付板、２ａ、２ｂ・・・取付立上片、３・
・・突出部、６，１８・・・螺子孔、８・・・アウトレ
ット端子、４，１６・・・螺子、７・・・折溝、９・・
・アダプター１０．１２・・・開口穴、２０・・・当接
突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 共聴機器本体を固定した取付板の上下方にフルカラー型
   のフラッシュプレートに当接する折除可能の取付立上片
   を形威し、該両取付立上片にはハイカラー型のフラッシ
   ュプレート取付用の螺子孔を設け、前記両取付立上片の
   下方に壁への取付用の螺子孔を設け、更にその下方には
   ハイ連撃又はハイ角のフラッシュプレートを取付ける螺
   子孔を設けると共に談螺子孔の両脇に前記ハイ連撃又は
   ハイ角型の各フラッシュプレートに当接する当接突部を
   突設して成る埋込型共聴機器。