JPS5820804Y2 - 調理用加熱装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はマイクロ波発生源やヒーター熱源等の加熱手
段の他にスチーム発生源を備えた調理用加熱装置に関す
るものである。

従来この種の装置では、料理レパートリ−の拡大や料理
の質的向上を計るために、種々の加熱手段を複合化した
ものが実用化されてきている。

本考案も同じ視点から調理用加熱装置の改良を行なおう
とするものであり、マイクロ波発生源やヒーター熱源等
の加熱手段の他にスチーム発生源を備えた調理用加熱装
置を提供することを目的としている。

マイクロ波加熱やヒーター加熱の他にスチーム加熱の機
能を一つの機体に組込むことの効果は、それぞれの加熱
の得意とする料理分野を選択して行なうことができ、単
一機能の加熱装置よりも料理レパートリ−や料理の質を
向上させることができることである。

又、単一機能のものをそれぞれ個別に設置するよりも置
き場所をとらないし、低価格に供給することも可能であ
るという効果を奏す。

しかしながらスチーム発生源を他の加熱手段とともに一
つの機体に組込むことによって種々の弊害が生ずる。

その弊害の一つとして、スチーム発生源の給水手段から
の漏水が、例えばマイクロ波発生源の電気回路を構成し
ている各種部品の絶縁性能の阻害や、それらの部品の発
錆によって動作不良を起こすという原因になるという問
題があった。

そこでこの考案は、スチーム発生源の給水手段を加熱装
置の外部に露出して設けて、給水手段からの漏水が本体
内部に影響を及ぼすことがないようにするとともに、そ
の給水手段を簡単な構造で廉価にせんとするものである
。

以下、実施例につき添付図面とともに説明すると、１は
本体であり、本体１にはマイクロ波発生源とスチーム発
生源を備えた加熱室を有している。

２はその加熱室の開口部を開閉自在に封じているドアで
ある。

３はマイクロ波発生源等を外部から操作するツマミやボ
タン類、表示灯等が設けられたパネルである。

４はスチーム発生源に水を供給するための給水装置であ
る。

給水装置４は本体１の外部に設けられており、給水操作
時に水滴が本体内部に滴下しないようになっている。

又、給水装置は正面に向って左右対称の形状をしており
、本体１の左右の側壁のいずれにも懸架できる構成とな
っている。

さらに本体１の側壁に設けられた放熱口３２の部位をさ
けて装着されるようになっている。

５は本体１の外郭に固着された取付ピンであり、その取
付ピン５に対向する給水装置４の部位には、取付穴６が
設けられている。

７はケース取付ネジであり、給水装置４の側壁に穿設さ
れた貫通孔９を通して本体１に設けられたネジ穴８に締
付けられているようになっている。

タンクケース４は取付ピン５によって懸架され、ケース
取付ネジ７でもって本体１の側壁に固着されている。

取付ピン５及びネジ穴８は本体１の両側壁にそれぞれ設
けられており、いずれの側壁にもタンクケースが取付け
られるようになっている。

又、給水装置４においても取付穴６及び貫通孔９が給水
装置４の両側壁に設けられている。

ケース取付ネジ７にはローレット加工を施こしたつまみ
部３３が付帯されており、工具を用いずに締付けができ
るようになっている。

給水装置４の外郭には、ケース取付ネジ７が装着される
部位に四部が形成されており、給水装置４の外郭からつ
まみ部３３が突出しないようになっている。

１０はタンクケースの母体であり、タンクケース１０は
一枚の金属素材を筒状に成形したものである。

前記取付穴６、貫通孔９及び凹部２８はいずれもタンク
ケース母体１０にプレス加工によって施されたものであ
る。

タンクケース母体１０の両端部には開口部を有し枠体１
１及び蓋体１２を備えている。

枠体１１はタンクケース母体１０の一方の開口部の周縁
部に配設されており、扉体１３が付帯されている。

扉体１３はタンクケース母体１０の開口部を開閉自在に
封じているものである。

蓋体１２にはタンクケース母体１０の他方の開口部にネ
ジでもって固着されている。

１４は給水タンクであり、ポリプロピレンの素材を成形
したものである。

１５はその給水タンク１４の給水栓を示している。

１６は給水タンク可搬用の取っ手である。

取っ手は給水タンク本体と連通しており、給水タンク１
４の内部の水位変化が取っ手の内部にも伝わるようにな
っている。

１７は取っ手に対向する扉体１３の部位に設けられたの
ぞき窓部であり、取っ手１６の水位を透視できるように
なっている。

１８は給水タンクを受ける支持体であり、取付足部２１
を有している。

支持体１８はタンクケース母体１０にネジでもって固着
されている。

支持体１８はポリプロピレンの素材を成形加工したもの
である。

支持体１８には水受口１９を備えている。

水受部１９は容器状のものであって、給水栓１５に対向
する部位に配設されたものである。

２０はその水受部１９に設けられた押し棒であり、給水
栓１５の開閉弁２９を押圧して給水タンク内の水を水受
部１９に注出させる作用のものである。

２２は給水タンク１４を着脱するときにそれを案内する
案内板であり、給水タンク１４をはさんで支持体１８の
両側面に設けられている。

２３は支持体１８の給水タンク１４を支持する面に設け
られた複数個の起立片であり、その起立片２３は給水タ
ンク１４を水平に支持するように給水タンクの支持面が
水平面を形成している。

一方、その起立片２３を設けた支持体１８の底面は水受
部１９に向うゆるやかな傾斜を有しており、給水タンク
１４を着脱するときに滴下されるしずくが水受部に流入
されるようになっている。

２４は水受口１９の連結口であり、連結口２４には外部
ホース２６が連結されている。

その連結口２４は水受口１９の底部から垂直方向に延出
されたパイプ状のものである。

外部ホース２６はタンクケース母体１０を貫通して外部
へ露出している。

そしてホースプロテクター２７で保護され、外圧によっ
てホース２６が変形したり曲ったりするのを防止してい
る。

ホースプロテクター２７は線材をコイル状に巻いたもの
であり、局部的な外圧に対しては反発力を生じるがゆる
やかな曲げに′対しては一定の曲率半径でホースを曲げ
ることができるようになっている。

これによって適宜に外部ホース２６を配管することが可
能になっている。

２５はタンクケース母体１０に設けられた突出体であり
、突出体２５はプレス加工によってタンクケース母体１
０の側壁部を隆起させたものである。

突出体２５は、タンクケース母体１０と本体１の外郭を
一定のスペースを保って本体１に給水装置４を懸架させ
るものであり本体１の熱気がタンクケース４に伝達して
くるのを軽減させ、本体１の熱的な悪影響を給水タンク
１４や支持体１８等のプラスチック部材に与えることを
未然に防ぐ作用をする。

又、突出体２５は点接触によって本体１の側壁にタンク
ケース母体１０を装着させるので、本体１の側壁の変形
やたわみの影響が緩和され、給水装置４に垂直にかつ安
定に懸架させることができる。

突出体２５は取付穴６、貫通孔９と同様に給水装置４の
両側面にそれぞれ設けられている。

２９は給水栓１５に付帯された開閉弁であり、給水タン
ク１４が給水装置４の所定の位置に収納されたときに押
し棒２０によって押圧され、水受口１９に給水タンク１
４内の水を注出させるものである。

又、開閉弁２９は給水タンク１４が上部に持上げられて
押し棒２０の押圧から解除されると、コイルバネ３０の
押圧力によって給水栓の開口部を閉じ、漏水が封じられ
る。

以上のごとく構成されている本考案の調理用加熱装置に
おいては、給水手段が装置本体の外部に設けられている
ので、給水手段からの漏水が本体１の内部に進入するこ
とはなくなり、各種部品に及ぼす種々悪影響を未然に防
止することができる。

又、給水タンクより水の供給を受けてそれを加熱し、ス
チームにするスチーム発生源が本体１内に設備されてい
るから、本体外部には危険のない水タンクのみ設置すれ
ばよく、安全の面からもすぐれたものといえる。

又、給水手段の主要部品の構成が、タンクケース母体１
０と、そのタンクケース母体１０の開口部を開閉自在に
封じている扉体１３と、そのタンクケース母体１０の内
部に設けられた給水タンク１４を受ける支持体１８と、
外部ホース２７と、それに給水タンク１４とからなると
いうものであり、主要な部品の構成が極めて簡単であり
、廉価に実施することができる。

以上、本考案によれば給水手段からの漏水が本体内部に
悪影響を及ぼすことがなく、かつ簡単な構造で廉価に構
成できる給水手段を備えた調理用加熱装置を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る加熱装置の斜視図であり、第２図
及び第３図はその給水装置の要部断面略図である。 第４図は給水装置の給水栓の要部断面略図である。 ４・・・・・・給水装置、５・・・・・・取付ピン、６
・・・・・・取付穴、７・・・・・・ケース取付ネジ、
１０・・・・・・タンクケース母体、１４・・・・・・
給水タンク、１５・・・・・・給水栓、１７・・・・・
・扉体、１８・・・・・・支持片、１９・・・・・・水
受口、：′０・・・・・・押し棒、２４・・・・・・連
結口、２７・・・・・・ホース。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給水手段を備えた調理用加熱装置において、開口部を有
   するタンクケース母体と、そのタンクケース母体の開口
   部を開閉自在に封じている扉体と、タンクケース母体の
   内部に設けられた給水タンクの受部と、その受部に連絡
   されたホースと、その受部に着脱自在に収納された給水
   タンクとからなる給水手段を同装置の本体の外部に付設
   していることを特徴とする調理用加熱装置。