JPS5820744Y2 - 遮音制振床構造 - Google Patents

遮音制振床構造

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JPS5820744Y2
JPS5820744Y2 JP13778077U JP13778077U JPS5820744Y2 JP S5820744 Y2 JPS5820744 Y2 JP S5820744Y2 JP 13778077 U JP13778077 U JP 13778077U JP 13778077 U JP13778077 U JP 13778077U JP S5820744 Y2 JPS5820744 Y2 JP S5820744Y2
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JP
Japan
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sound insulation
floor structure
mortar
floor
coat
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Expired
Application number
JP13778077U
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English (en)
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JPS5455125U (ja
Inventor
神谷薫
Original Assignee
バンドー化学株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防火性と併せて遮音性および割振性を有する床
構造に関するものである。
近年、居住区における住民の生活環境を快適なものとす
ることは社会問題としても要望されており、例えば、船
舶居住区においては船員の快適な生活環境を得るために
、船舶居住区を防火防熱構造とすることは勿論のこと、
防音構造とすることが必要とされている。
特に、船舶では、機関室、プロペラ、送風機等の多くの
騒音発生源があり、それらが固体伝播音および空気伝播
音となって伝達し、このうち空気伝播音は内装材等によ
りかなり効果的に低下させることが可能であるが、空気
伝播音よりも約1.5倍高い値の固体伝播音に対しては
、その絶縁および伝達エネルギーの吸収に効果的な方法
がなく、しかも床材としてこの両伝播音に対して遮音性
および割振性を有するものは未だ開発されておらず、そ
の出現が望まれていた。
そこで、本考案者はかかる要望に鑑みて研究開発した結
果、基床表面にラテックスモルタルまたはレンジモルタ
ルからなる上下基層の間に鉛繊維不織布層を介装してな
る積層構造体を有する表面床層を積層することにより、
防火性は勿論のこと、遮音性および制振性を有する床構
造を得るに至ったのである。
すなわち、本考案は、鉛繊維不織布のもつ質量およびこ
の不織布構造自体をラテックスモルタルからなる上下基
層間に介装することにより、剥離することなく一体化し
、且つラテックスのもつ接着性、耐クラツク性および耐
屈曲疲労性、並びに鉛繊維不織布のもつ遮音性および不
燃性を利用したものであり、船舶居住区は勿論のこと一
般居住区および通路に用い得る防火防音床構造であり、
更に、上記鉛繊維不織布がラテックス(合成ゴム、天然
ゴムおよび合成樹脂エマルジョンも含む)セメントモル
タルからなる上下基層間に位置するため、ラテックスバ
インダー効果により、遮音性は勿論のこと制振効果をも
発揮するものである。
なお、上記ラテックスモルタルの代わりに、エポキシ樹
脂と骨材のみで砂を利用しないレンジモルタルを用いる
ことができ、ラテックスモルタルの場合と同様の効果を
示す。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1および2はそれぞれラテックスモル
タルからなる第1ベースコートおよび第2ベースコート
である。
両ベースコー)1.2の間に鉛繊維不織布3が介装され
て積層構造体が構成すれ、第1ベースコート1の下面に
プライマーコート4が、第2ベースコート2の上面にグ
ラウトコート5がそれぞれ塗布されており、上記各コ−
H,2,4,5は防火性を保有するためにネオプレン系
ゴムラテックスを利用したラテックスモディファイドセ
メントモルタル(LMC)にすることにより、鋼板6へ
の接着性および可撓性を有する床材となっている。
上記第1および第2ペースコート1,2、プライマーコ
ート4およびグラウトコート5のそれぞれの配合を下記
表に示す。
次に、上記床材の施工方法について説明すると、先ず第
1ベースコート1を施工し、指触硬化後その上に鉛繊維
不織布3を敷設し、更に第1ベースコート1の下面にプ
ライマーコート4を塗布するとともに上記鉛繊維不織布
3の上に第2ベースコート2を塗布し、更に第2ベース
コート2の硬化後グラウトコート5を塗布する。
尚、上記第1ベースコート1と鉛繊維不織布3と第2ベ
ースコート2との重層の厚さは8〜101rrrIX8
度、プライマーコート4およびグラウトコート5の厚さ
はそれぞれ1閣程度で、全体の厚さが10〜12mm程
度に形成されている。
続いて、上記床構造の遮音性および割振性について、実
験した結果を説明する。
(遮音性) 第2図に示すように、1052番船舶のアッパーデツキ
において、左舷側居住区(約90rr?)には、本例の
床材A1s A2* A3を、右舷側居住区(約90r
r?)には従来の床材Bl−B2s B3(硅酸カルシ
ウム板とLMCとからなる)をそれぞれ装設し、騒音分
析計(リオン社、NA−13)を用いて騒音レベルを測
定した。
船首側居室(床材A1*B1に対応)について、軸回転
+55rpm(速度約16ノツト)の場合、船尾側居室
(床材A3.B3に対応)について軸回転145rpm
(速度約15ノツト)の場合について、居室中央デツキ
より1mの高さの位置で同時に測定した結果を、第3図
および第4図に示す。
第3図および第4図より明らかなように、全般的に、本
考案形の床構造の場合は、従来形の床構造の場合よりも
レベルが低く、人間の聴覚への影響の大きいA特性(J
ISC−1502)は、約2dBはど小さくなっており
、遮音性に優れることが判る。
(割振性) 複素弾性率測定器(ブリュエル・アンド・ケア社)を用
いて行った。
試料としては、幅1cW1、長さ5Crrl、厚さ1m
mの鉄板に対し、本例の場合には本例の床材(幅1cr
n、長さ5z、厚さ10mm)を、従来の床材の場合に
はLMC(幅Icm、長さ5crr1、厚さ10調)を
積層したものを用いた。
その結果は、次表の通りである。
一般に、単体で使用する場合には、Q値が小さいほど内
部e=による振動エネルギー吸収は大きく、また構造材
料にはりつげ複合材として使用する場合には、E/Q値
が大きい方が、割振材として優れていることにより、本
例の床材は、従来の床材に比して、優れた制振性を示し
ている。
尚、上記実施例では、ベースコート1,2としてラテッ
クスモルタルを使用したが、エポキシ樹脂と骨材のみで
砂を利用しないレジンモルタルを用いることもでき、ラ
テックスモルタルと同様の作用効果を有する。
したがって、本考案は、鉛繊維不織布層をラテックスモ
ルタルまたはレジンモルタルからなる上下基層の間に介
装したことにより、完全に一体化して剥離、亀裂等を生
じる心配がないとともに、鉛繊維不織布層によって防火
、耐火性並びに不燃性を保有するとともに防音、遮音性
を保有し、しかも前記不織布層がラテックスモルタルま
たはレジンモルタルからなる上下基層間に位置するため
、ラテックス(レジン)バインダー効果により遮音特性
は勿論のこと制振特性を発揮し、防火性保有にも優れる
よって、本考案の遮音制振床構造は、船舶住居区は勿論
のこと一般居住区や通路の床構造とじてのほか、−M機
械工場、特に振動機械設置用の床構造としても用いるこ
とができ、また、本考案に係る床材をプレキャスト板と
して車輌、船舶等の床に設置すれば、養生期間が不要で
、特に屈曲性に優れた貼付型床材として利用できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施態様を例示するもので、第1図は
遮音制振床構造の一実施例の縦断面図、第2図は遮音性
についての実験の説明図、第3図および第4図はそれぞ
れ遮音性についての実験結果のグラフである。 1・・・・・・第1ベースコート、2・・・・・・第2
ペースコート、3・・・・・・鉛繊維不織布、4・・・
・・・プライマーコート、5・・・・・・グラウトコー
ト、6・・・・・・鋼板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基床表面に表面床層が積層された床構造において、前記
    表面床層は、ラテックスモルタルまたはレジンモルタル
    からなる上下基層の間に鉛繊維不織布層が介装されてい
    る積層構造体を有することを特徴とする遮音制振床構造
JP13778077U 1977-10-13 1977-10-13 遮音制振床構造 Expired JPS5820744Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13778077U JPS5820744Y2 (ja) 1977-10-13 1977-10-13 遮音制振床構造

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JP13778077U JPS5820744Y2 (ja) 1977-10-13 1977-10-13 遮音制振床構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5455125U JPS5455125U (ja) 1979-04-17
JPS5820744Y2 true JPS5820744Y2 (ja) 1983-04-30

Family

ID=29110304

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13778077U Expired JPS5820744Y2 (ja) 1977-10-13 1977-10-13 遮音制振床構造

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JPS5455125U (ja) 1979-04-17

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