JP3216446U - 船舶の甲板の遮音構造 - Google Patents

船舶の甲板の遮音構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3216446U
JP3216446U JP2018000973U JP2018000973U JP3216446U JP 3216446 U JP3216446 U JP 3216446U JP 2018000973 U JP2018000973 U JP 2018000973U JP 2018000973 U JP2018000973 U JP 2018000973U JP 3216446 U JP3216446 U JP 3216446U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
sound insulation
ship
deck
leveling layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018000973U
Other languages
English (en)
Inventor
雅彦 大山
雅彦 大山
丘人 山岡
丘人 山岡
武久 戸江
武久 戸江
Original Assignee
株式会社神戸タフ興産
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社神戸タフ興産 filed Critical 株式会社神戸タフ興産
Priority to JP2018000973U priority Critical patent/JP3216446U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3216446U publication Critical patent/JP3216446U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

【課題】短時間に施工できて1〜3日程で利用可能な新規則に適合する船舶の甲板の遮音構造を提供する。
【解決手段】船舶の甲板の基材1の上に制振がはかれる所要厚さの制振層2とその上に遮音がはかれる所要厚さのレベリング層3を積層して敷設し、さらに上記した制振層2およびレベリング層3を繰り返して二重に積層して、新規則に適合する船舶の甲板の遮音構造としている。制振層2がエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合して敷設し、レベリング層3がセメント、珪砂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合して敷設することが好ましい。
【選択図】図1

Description

本考案は、船舶分野における船舶の甲板の遮音構造に関するものである。
近年、国際海事機関により船舶の居住区域の船舶騒音について、遮音材の設置および防音を重み付き音響透過損失(Rw)で測定することが義務付けられ、隣接する区域間の境界における仕切り材の防音性能の新騒音規則が適用されることになった。
そのため、特開2016−107955号公報のように船舶用遮音床材について、一般構造用圧延鋼材の甲板にポリマーセメント系の接着層と、ガラス繊維の吸音層と、面密度を向上させたデッキコンポジションの遮音層と、ポリマーセメント系の接着層の仕上層を積層して新たな騒音コードの規制値に適合できるようにしたものが提案されている。
特開2016−107955号公報
しかし、上記船舶用遮音床の施工には7日程度の養生期間を設けて全体を乾燥させるもので、新船に適用できても、既存の船に適用することは難しく、短時間に施工できて1〜3日程で利用可能な新規則に適合する遮音床が望まれている。
本考案は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、実用新案登録請求の範囲の請求項1のように、船舶の甲板の基材の上に制振がはかれる所要厚さの制振層とその上に遮音がはかれる所要厚さのレベリング層を積層して敷設し、さらに上記した制振層およびレベリング層を繰り返して二重に積層して形成したことを特徴とする船舶の甲板の遮音構造を提供するにある。
また、請求項2のように、制振層がエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合して敷設し、レベリング層がセメント、珪砂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合して敷設したことを特徴とする船舶の甲板の遮音構造を提供するにある。
さらに、請求項3のように、船舶の甲板の基材の上にエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、カラーペースト、無機繊維、増量剤を混練して制振層を敷設し、その上にセメント、珪砂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、粉末樹脂、水を混練したレベリング層を敷設したものであることを特徴とする船舶の甲板の遮音構造を提供するにある。
さらにまた、請求項4のように、甲板の基材の鋼板が6.0mm厚、制振層が2.0mm厚、レベリング層が8.0mm厚としたことを特徴とする船舶の甲板の遮音構造床材を提供するにある。
本考案は、実用新案登録請求の範囲の請求項1のように、船舶の甲板の基材の上に制振がはかれる所要厚さの制振層とその上に遮音がはかれる所要厚さのレベリング層を積層して敷設し、さらに上記した制振層およびレベリング層を繰り返して二重に積層して形成したことによって、所要厚さの制振層で船舶の甲板の制振がはかれ、その上の所要厚さのレベリング層で遮音でき、さらに上記した制振層およびレベリング層を繰り返して二重に積層して船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合する遮音構造にできる。
また、上記請求項2のように、制振層がエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合して敷設し、レベリング層がセメント、珪砂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合して敷設したことによって、接着機能を有する制振層と仕上げ機能を有するレベリング層で短時日に施工できて、新船にも、既存の船にも新規則に適合する遮音構造に施工することができる。
さらに、上記請求項3のように、船舶の甲板の基材の上にエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、カラーペースト、無機繊維、増量剤を混練して制振層を敷設し、その上にセメント、珪砂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、粉末樹脂、水を混練したレベリング層を敷設したことによって、上記のように船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合する遮音構造にできる。
さらにまた、上記請求項4のように、甲板の基材の鋼板が6.0mm厚、制振層が2.0mm厚、レベリング層が8.0mm厚としたことによって、船舶の甲板の基材上の遮音床を20.0mm厚さで、上記のように船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合する遮音構造にできる。
本考案の一実施例の一部省略した甲板の遮音構造の側断面図、 同上の遮音の試験体の断面図、 同上の遮音の試験体の平面図、 同上の遮音の試験体の制振層の施工説明用図、 同上の遮音の試験体のレベリング層の施工説明用図、 同上の遮音の試験体の2層の施工説明用図、 同上の遮音試験結果のグラフ。 なお、遮音の試験体、施工図は、試験番号:IVA-17-0174 の船舶用鋼板製デッキパネルの空気音遮断性能試験 報告書 一般財団法人 日本建築総合試験所 試験センターのものから抜粋。
本考案の船舶の甲板の遮音構造は、船舶の甲板の基材の上に制振がはかれる所要厚さの制振層とその上に遮音がはかれる所要厚さのレベリング層を積層して敷設し、さらに上記した制振層およびレベリング層を繰り返して二重に積層して形成したことを特徴としている。
船舶の甲板の基材1には、図1のように制振がはかれる所要厚さの制振層2とその上に遮音がはかれる所要厚さのレベリング層3を積層して敷設し、さらに上記した制振層2およびレベリング層3を同様に繰り返して二重に積層し、JIS A 1419−1の空気音遮断性能の測定方法の日本工業規格に基づいた船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合する遮音構造としている。
船舶の甲板の基材1は6.0〜12.0mm厚さの鋼板で、その上の制振層2を1.0〜3.0mm厚程度、レベリング層3を6.0〜10.0mm厚程度に積層して敷設するようにしている。
上記制振層2は、エチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合したり、エチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、カラーペースト、無機繊維、増量剤を混練して接着機能を有して敷設するようにできる。
レベリング層3としては、セメント、珪砂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合したり、セメント、珪砂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、粉末樹脂、水等を混練して6.0〜10.0mm厚程度に流動流入して仕上げ機能を有して敷設するようにしている。
そして、上記した制振層2およびレベリング層3の上に、さらに同様にして繰り返して制振層2およびレベリング層3を二重に積層し、船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合するものとしている。制振層2およびレベリング層3を二重に積層するのは、甲板の基材1に上記した制振層2およびレベリング層3を所定厚さに施工した結果、かなりの騒音低減効果を奏するようにできたもので、これらを二重に積層すれば、確実に上記した船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合できると確信できたことによる。
遮音効果を高めるためには、基材1、制振層2、レベリング層3の厚さを厚くすることにより効果を高められるが、船舶の部屋等の高さ制限から上記のような厚みが適正である。また、制振層2、レベリング層3は上記の構成に限定するものでなく、同様の機能を有するものについても適用可能であり、遮音材としては、ロックウールやグラスウール等を利用することもできるが、上記した制振層2、レベリング層3で厚さをできるだけ薄状できて好ましいと考えられるが、本考案の趣旨にもとづいて適宜に実施できるものである。
図1〜図4は、本考案の実施例を示すものである。船舶の甲板の基材1には、図1のように制振がはかれる所要厚さの制振層2とその上に遮音がはかれる所要厚さのレベリング層3を積層して敷設し、さらに上記した制振層2およびレベリング層3を繰り返して二重に積層した。
船舶の甲板の基材1は6.0mm厚さの一般構造用圧延鋼材のSS400の鋼板で、その上の制振層2を概略的にエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂47%、高炉スラグ35%、石膏の速硬剤6%、カラーペースト2%、無機繊維5%、増量剤5%を混練して2.0mm厚さに敷設した。
レベリング層3は、概略的にセメント13%、珪砂44%、高炉スラグ17%、石膏の速硬剤3%、凝結促進剤1%、粉末樹脂1%、エチレン酢酸樹脂ビニール樹脂4%、水17%を混練して8.0mm厚さに敷設した。
そして、上記した制振層2およびレベリング層3の上に、さらに同様に繰り返して制振層2およびレベリング層3を二重に積層した。
その試験として、図2、図3のようにSS400の平鋼6mm厚さの4000mm×2000mmの大きさの試験体4に、図4のように上記制振層2を流し込んで2.0mm厚さに均一状に鏝仕上げをし、図5のように上記制振層2の上にレベリング層3を流し込んで8.mm厚さの均一状に鏝仕上げをした。そしてさらに、図6のように制振層2、レベリング層3を同様にして繰り返して二重に積層した。
基材1の密度7874kg/m3 、制振層2の密度1230kg/m3 、レベリング層3の密度1700kg/m3 であった。
上記について、上記した試験番号:IVA-17-0174 の船舶用鋼板製デッキパネルの空気音遮断性能試験 報告書 一般財団法人 日本建築総合試験所 試験センターの所要の実験装置にもとづいて実験室の床下に音源を設けて遮音試験した。その結果は、表1、図6に示した。
表1 防音実験結果
受音室の温度15℃、湿度55%、気圧1014hPa、音源としては周波数100〜5000Hzで、表1、図6のように室内側の音響透過損失Rwは日常の周波数800〜5000Hzに対して45.9〜50.2で、JIS A 1419−1の空気音遮断性能の測定方法の日本工業規格に基づいた船舶の居住区域の船舶騒音の新規則によるRw45以上で合格であった。
このように、船舶の甲板の基材1の上に所要厚さに制振層2を、その上に所要厚さにレベリング層3を積層し、さらに制振層2およびレベリング層3を二重に積層して、上記した船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合する遮音構造にできる。
特に、制振層2、レベリング層3を短時間に乾燥可能に敷設できるため1〜3日の短時日に施工できて、新船にも、既存の船にも新規則に適合する遮音構造に施工することができる。
また、甲板の基材の鋼板が6.0mm厚、制振層が2.0mm厚、レベリング層が8.0mm厚さで、上記のように船舶の居住区域の船舶騒音の新規則に適合する遮音構造にできる。また、本構造は耐熱性、不燃性を有することも証明できた。
なお、遮音効果を高めるためには、基材1、制振層2、レベリング層3の厚さを厚くすることにより効果を高められるが、船舶の部屋等の高さ制限から上記のような厚みが適正であるが、本考案の趣旨にもとづいて適宜に実施できるものである。
本考案は、貨物船、客船等の船舶の居住区域や業務区域の甲板の居室、寝室、娯楽室、事務室、病護用等のホスピタル室の床等に広く利用することができる。
1…基材 2…制振層 3…レベリング層 4…試験体

Claims (4)

  1. 船舶の甲板の基材の上に制振がはかれる所要厚さの制振層とその上に遮音がはかれる所要厚さのレベリング層を積層して敷設し、
    さらに上記した制振層およびレベリング層を繰り返して二重に積層して形成したことを特徴とする船舶の甲板の遮音構造。
  2. 制振層がエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速硬剤を混合して敷設し、レベリング層がセメント、珪砂、高炉スラグを主成分として短時間に乾燥可能に速剤剤を混合して敷設したことを特徴とする請求項1に記載の船舶の甲板の遮音構造。
  3. 船舶の甲板の基材の上にエチレン酢酸樹脂ビニール樹脂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、カラーペースト、無機繊維、増量剤を混練して制振層を敷設し、その上にセメント、珪砂、高炉スラグ、石膏の速硬剤、粉末樹脂、水を混練したレベリング層を敷設したものであることを特徴とする請求項1または2に記載の船舶の甲板の遮音構造。
  4. 甲板の基材の鋼板が6.0mm厚、制振層が2.0mm厚、レベリング層が8.0mm厚としたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の船舶の甲板の遮音構造床材。
JP2018000973U 2018-03-16 2018-03-16 船舶の甲板の遮音構造 Active JP3216446U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000973U JP3216446U (ja) 2018-03-16 2018-03-16 船舶の甲板の遮音構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018000973U JP3216446U (ja) 2018-03-16 2018-03-16 船舶の甲板の遮音構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3216446U true JP3216446U (ja) 2018-05-31

Family

ID=62238782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018000973U Active JP3216446U (ja) 2018-03-16 2018-03-16 船舶の甲板の遮音構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3216446U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109927844A (zh) * 2019-04-29 2019-06-25 江龙船艇科技股份有限公司 客船与游艇隔音降噪结构

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109927844A (zh) * 2019-04-29 2019-06-25 江龙船艇科技股份有限公司 客船与游艇隔音降噪结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI473776B (zh) X-ray shielding gypsum board, the use of X-ray shielding gypsum board of the law, noise wall, noise ceiling and cover the floor
US12030815B2 (en) Mortar composition for acoustic damping and fire protection
KR20110087315A (ko) 다층 흡음 플라스터 시스템
EP2690075A1 (en) Mortar composition
JP3216446U (ja) 船舶の甲板の遮音構造
EP1985533A1 (en) Vibration damping material and vibration damping structure
JP2009132078A (ja) 不燃ボードとその製造方法
US3369929A (en) Plaster on metal application
US20060188740A1 (en) Composite panel and method of making the same
CN207346042U (zh) 船用高隔声浮动地板结构
JP5921658B1 (ja) 船舶用遮音床材およびその施工方法
CN106519167A (zh) 喷涂聚氨酯半硬泡的制备方法及其应用
JP6538391B2 (ja) 船舶甲板用防熱性床構造体の施工方法及びその構造体
JP5104481B2 (ja) 防火防水方法および防火防水構造体
JP3194384U (ja) 船舶の甲板床材
KR100732469B1 (ko) 경량 및 중량 충격음을 저감할 수 있는 건축물의 바닥 구조 및 이의 시공방법
JP3243157U (ja) 船舶の甲板構造
JPS5820744Y2 (ja) 遮音制振床構造
TW201445030A (zh) 隔音墊及使用該隔音墊之多層式地板結構
WO2024023714A1 (en) Improved building board
TWM621520U (zh) 樓層板之隔音輕質夾層結構
TWM628265U (zh) 輕質樓層板之隔音防火結構
JP2023079932A (ja) 船舶居住区の床構造の施工方法及び船舶居住区の床構造
JP2004249805A (ja) 船舶用構造材、船舶用構造材の施工方法、及びそれに使用する制振材
Babiy et al. TECHNOLOGY AND ORGANIZATION OF BUILDING PRODUCTION

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3216446

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250