JPS5820541Y2 - 集合包装用物品保持ユニット板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は集合包装用物品保持ユニット板に関し、多数の
物品を効果的に集合包装可能にするとともに、その構造
を簡単なものとなし、かつ、再使用を可能にするもので
ある。

一般に電気部品、たとえば比較的重量の大きい小型モー
タを輸送するには、段ボール箱に前記多数の小型モータ
を並び詰め、かつ、発泡スチロール等の緩衝材を内装し
たのち梱包していたものであり、輸送が終れば段ボール
箱ならびに緩衝材は廃棄され、省資源ならびに公害等の
問題から好ましくない。

本考案は上記従来の欠点を解消するものであり、以下一
実施例を示す図面にもとづき説明する。

図において１は物品保持ユニット板であり、複数の長尺
状の保持板２と合成樹脂シー） ３．３’よりなってい
る。

前記長尺状の保持板２は合成樹脂あるいは木材等で形成
され、上面および下面に等間隔に複数の物品固定凹部４
を有している。

この保持板２を適当間隔をもつように並列させ、これに
上下より合成樹脂シー） ３．３’を当て、前記合成樹
脂シー） ３．３’を熱収縮させることにより、合成樹
脂シー） ３．３’を被着させている。

前記合成樹脂シー）３．３’の端縁部５および保持板２
の周辺部６は溶着等によってシールし、密閉構造にして
いる。

なお図中の７は小型モータ等の物品を示す。

本考案の集合包装用物品保持ユニット板は上記のように
構成され、物品輸送時には第５図に示すようにまず一つ
の物品保持ユニット板１の各保持板２部の物品固定凹部
４にそれぞれ物品７をはめ込み、その上に次の物品保持
ユニット板１′を重ねる。

この場合、２段目の物品保持ユニット板１′は下面の物
品固定凹部４が物品７の上部に嵌まり合って固定される
。

物品保持ユニット板１．１′・・・・・・と物品７は交
互に積み重ねられて行き、適当段数に積み重ねられたの
ち、図示していないが外側周に合成樹脂帯を巻きつけて
梱包するか、合成樹脂バンドにて結束する。

前記重ねられた各物品保持ユニット板１．１′・・・・
・・の物品固定凹部４は上下の関係において鉛直線上に
重なり、すなわち、下方の物品固定凹部は上方の物品固
定凹部４の同一鉛直線上にあり、上下の物品固定凹部４
により物品７は固定され、上下の重量は物品７で支える
。

輸送が終れば第５図に示すように各物品保持ユニット１
をその保持板２が重なるようにして折たたむ。

この場合、各保持板２を連結している合成樹脂シート３
，３′は折りたたみが容易であり、簡単に、かつ、コン
パクトに積み重ねができ、再使用のための回送を便利に
する。

以上説明したように本考案の集合包装用物品保持ユニッ
トは長尺状の複数の保持板の固定と連結ならびに物品固
定凹部の配列を工夫したことにより、多数の物品をコン
パクトに集合包装でき、他に特別な発泡スチロール等の
緩衝材を必要としなく、また、再使用を可能にする。

しかも保持板は合成樹脂シート内に密封されているので
防水の効果もあり、その寿命が長くなる。

さらに、使用後は小さく折りたたみできるので、流通コ
ストを低減するものであり、実用的価値の大きいもので
ある。

なお、実施例においては上下２枚の合成樹脂シートを用
いたが、この合成樹脂シートは連続したものであっても
よい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の集合包装用物品保持ユニッ
ト板の斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線断面図、第３
図は同Ｂ−Ｂ線断面図、第４図は包装状態の要部断面図
、第５図は同拡大断面図、第６図は非包装時の斜視図で
ある。 １・・・・・・物品保持ユニット板、２・・・・・・保
持板、３゜３′・・・・・・合成樹脂シート、４・・・
・・・物品固定凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺状の板材からなる複数の保持板を適当間隔をもって
   並列した状態にして上下より合成樹脂シートを被着し、
   前記上下の合成樹脂シートの端縁をシール加工して密閉
   し、前記保持板は複数の物品固定凹部を上下に有するこ
   とを特徴とする集合包装用物品保持ユニット板。