JPS5820217Y2 - 電気掃除機のフィルタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気掃除機のフィルターに関するもので、製
作が容易で、かつ性能の高いフィルターを得ることを目
的とする。

従来、断面波形に折るとともに、円形放射状に形成した
る材を樹脂製のフィルター枠体に一体成形して得たフィ
ルターにおいては、ろ材の両端面をつなぎ合さなければ
ならず、第１図に示すように、ろ材２１の山部ａと谷部
すとのほぼ中央部で同ろ材２１の両端面をかさね合せ、
接着材等で仮り止めを行い、樹脂からなるフィルター枠
と一体成形するのが一般的であった。

同図において、２２はフィルター保護のための保護体で
、フィルター重ね合わせ部Ｃを固着するための固着体ｄ
と一体に形成されている。

このような構成の場合、フィルター面積が固着体ｄによ
り大きく減少するとともに、金型成形上第２図に示すよ
うに、下型２３の片方に固着体ｄが形成されるため、図
示矢印のように樹脂の成形時の圧力により下型２３が固
着体ｄと反対方向の横方向の力を受けるものであった。

このように下型２３に偏荷重が加わるところから非常に
離形等、成形性が悪くなっていた。

また、放射状に形成したろ材を金型に挿入し、同時成形
する場合、ろ材の重ね合せ部Ｃと、金型の固着体部ｄと
の位置決めをしなければならず、非常に作業性が悪くな
っていた。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下にその
実施例を第３，４図にもとづいて説明する。

図において、１は頂部２および底部３に平面部を有する
ごとく断面波形に折曲するとともに、円形放射状に形成
されたろ材４と、このろ材４の両端に一体成形された樹
脂製のフィルター枠５とからなるフィルターである。

そして４ａがろ材４の両端面のつなぎ合せ部で、接着そ
の他の方法で固着されている。

またこのつなぎ合せ部４ａはろ材４を保護するための保
護体６の上部に位置するよう構成されている。

上記保護体６の高さは一定で、ろ材４のつなぎ合せ部４
ａのある部分は、同ろ材４の厚みだけ薄く形成されてい
る。

上記構成により、ろ材４のつなぎ合せ部４ａが保護体６
の上部に位置しているため、このつなぎ合せ部４ａによ
りろ材４の面積が減少されず、より高い性能が維持でき
る。

また、金型成形上、ろ材４のつなぎ合せ部４ａが山の側
面に設けられてないため、成形時金型に偏荷重が加わら
ず、これにより成形性が非常によい。

さらにろ材４のつなぎ合せ部４ａを保護体６の上部に位
置させて、樹脂による固着体部を設けていないため、ろ
材４を金型に挿入し、フィルター枠５と同時成形する際
、同ろ材４のつなぎ合せ部４ａと金型の固着体部との位
置決めをしなくてもよく、作業性が非常に良くなる。

このように本考案によれば、 ■、ろ材の固着体部を特に設けていないため、ろ材の面
積が減少されず、フィルター性能が低下しない、 ＩＩ、ろ材の樹脂による固着体部が山の側面にないため
、成形時樹脂の圧力により、金型に偏荷重が加わること
がなく、成形性が良い、 ＩＩＩ、ろ材のつなぎ合せ部が保護体の上部に位置し、
かつ樹脂による固着体部がないため、金型挿入時の位置
決めが不用で作業性が良い、 など、その実用的価値はきわめて大である。

【図面の簡単な説明】

第１〜２図は従来例の要部断面図、第３図は本考案の一
実施例におけるフィルターの斜視図、第４図は同フィル
ターの断面図である。 ２・・・・・・頂部、３・・・・・・底部、４・・・・
・・ろ材、５・・・・・・フィルター枠、６・・・・・
・保護体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂部および底部に平面部を有するごとく断面波形に折曲
   され、かつ円筒放射状に形成されたろ材と、このろ材の
   両端に一体成形した樹脂製のフィルター枠とを備え、上
   記ろ材の頂部の平面部に保護体を一体形成して同ろ材の
   両端面を上記保護体の上部で結合し、さらに上記保護体
   の高さは一定で、ろ材の両端面と対応する保護体のみは
   同ろ材の厚みだけ薄くした電気掃除機のフィルター