JPS5820208Y2 - 飲食器用掛具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、飲食用器具なかんずく各種皿類、椀類その他
の飲食用器具を使用後、厨房において清潔に洗滌したの
ち、水切り自然乾燥させるため差込み載置するための飲
食器用掛具に関するもので、従来の掛具が掛具としての
本来の機能には問題ないものの、不使用時にも食器用ア
ームが前面側へ起立したままになっているために場所を
塞ぐし、仕事の邪魔にもなっていた欠点を改善して、不
使用時食器用アームが台枠に沿って倒伏したままの状態
とすることを可能ならしめたものである。

今、第１図を借りて従来の飲食器用掛具の構造を説明す
ると、１は竪方向に長い両側のフレーム部２を有する枠
組を補強部材８によって適当補強した台枠であり、この
台枠１の背面側上部には図面に符号Ｗで示す部屋の壁面
に引掛けて固定するための懸は鉤３を、又同じ背面側下
部には壁当て足４が設けてあり、台枠１の両側のフレー
ム部２には食器用アーム６の左右両端が、プラスチック
型により一体に形成されていた。

このような構造の従来の飲食器用掛具は、壁面Ｗに固定
されたときに台枠１が壁面に沿って垂直になり、食器用
アーム６が前面側へ起立し、間隔が開いた夫々のアーム
６の上に食器を差込み載置するものであるが、不使用時
にもアーム６が起立したままの状態になっていて場所を
塞ぐばかりでなく、厨房仕事の邪魔になるという問題が
あった。

本考案は、上記の問題に鑑みてこれを改善するために創
案されたものである。

次に、本考案の飲食用掛具を第２〜４図に示す実施例に
基づいて説明する。

第１図と同一符号を附した個所は総て同一の部材を示し
ていて、１は台枠、２はその竪方向両側のフレーム部、
３はその背面側上部に設けた懸は鉤、４は同じく背面側
下部に設けた壁当て部材、５は前記フレーム部２，２の
対向位置に夫々複数個穿設されたアーム保合孔である。

また、台枠１は補強部材８をもって補強する構造とする
ことが強度上好ましい。

旦は食器用アームで、料金等の条鋼をＭ字形に彎曲形成
せしめたものであって、その左右両端の差込み足７，７
が互いの先端が向合う方向に夫々差込まれ、しかして、
本考案においては食器用アームが不使用時に台枠１に沿
って倒伏したままの状態になることを目的とするもので
あるから、そのための構造上の改善対策として例えば第
２〜３図の如く壁当て部材４を若干長くすることにより
、食器アーム旦を倒伏させた場合のアーム旦の垂直面と
のなす角度が俯角をなすようにするもので゛ある。

このような構造とすれば、アーム旦を起立させることも
、倒伏したままの状態としておくことも自在で゛ある。

又、本考案の更に一つの実施例としては、食器用アーム
６の差込み足７の差込み部分の太さをアーム係合孔５の
孔径に近い適当な太さとすることにより、アーム６が倒
伏した状態から容易に起立できないような嵌め合い竪さ
を保持するようにしてもよく、また、スプリングや分銅
を用いることによってアーム６の倒伏に付勢してもよい
。

以上の構成になる本考案の飲食器用掛具は、従来のもの
が問題としていた不使用時にも食器用アームが起立した
ままの状態を解消し、台枠に沿って食器用アームを倒伏
させたままとしておくことが可能であるから、場所を塞
ぐこともなく、厨房仕事の邪魔になることもない。

また、製造する場合の用材、手間等も従来と略同等で特
別の部材を必要としないなどの効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の掛具を示し、第１図は側面図、第２図は
本考案の正面図である。 第２〜３図は本考案の掛具の別の実施例を示し、第３図
は側面図、第４図は使用時の状態から不使用時の状態に
する場合の側面図である。 １・・・・・・台枠、２・・・・・・フレーム部、３・
・・・・・懸は鉤、４・・・・・・壁当て部材、５・・
・・・・アーム係合孔、６・・・・・・食器用アーム、
７・・・・・・差込み足。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背面側の上部に懸は鉤、下部に壁当て部材を有しかつ竪
   方向両側フレーム部の対向位置に夫々複数個のアーム保
   合孔を穿っである台枠と、前記台枠両側のアーム保合孔
   に差込み足によって係合し前面側へ向って起立自在な食
   器用アームとからなり、前記食器用アームを台枠に沿っ
   て倒伏せしめた場合に該アームが起立しないようにした
   ことを特徴とする飲食器用掛具。