JPH0711644Y2 - 棚装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、台所や洗面所等の壁面に設置し、調味料入
れや洗剤、或は洗浄した什器類等を載置するに適した棚
装置に関する。

（従来の技術） 従来、調味料入れや洗剤、或は洗浄した什器類等を載置
するために、台所や洗面所等に設置される棚装置には、
種々の構造のものが提案され、実用化されている。

しかしながら、従来の棚装置は、棚板が固定的に配設さ
れたものが殆どであって、載置する物品の高さに応じて
棚板の位置を変更出来ない不便があった。棚板の位置を
変更可能としたものも提案されているが、位置変更のた
めの構造が複雑で、使用性が悪い欠点があった。

（考案が解決しようとする問題点） この考案は、棚板をこれを支持する支持フレームと共に
簡単に取り外し自在にして、棚板の位置や奥行きを簡単
に変更可能とせんとするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために、この考案が採った手段
は、上下に平行な間隔をおいて水平に延びる複数の固定
フレーム（４）と、 状に形成され開放端を前記固定フレーム（４）のいず
れか係着し、該係着部を中心に回転自在とした支持フレ
ーム（５）と、 前縁を支持フレームの開放端が係着された固定フレーム
（４）よりも下方に位置する固定フレーム（４）に係着
自在とし、後縁を前記支持フレーム（５）の水平部に係
着自在とした奥行き寸法の異なる複数の棚板（７）とか
ら構成され、 複数の棚板（７）は、固定フレーム（４）との係着部と
支持フレーム（５）の水平部の回転軌跡とを結ぶ水平間
寸法に一致させた奥行寸法を有していることを特徴とす
る。

（作用） 状の支持フレームの上端を、固定フレームに係止し、
棚板を該支持フレームの水平支持部と固定フレームとに
係着して、棚板を支持フレームに支持させる。支持フレ
ーム及び棚板は、単に引っ掛けるのみで係着されている
ので、簡単に取り外すことが出来る。

（考案の効果） この考案によれば、複数の棚板（７）は、固定フレーム
（４）との係着部と支持フレーム（５）の水平部の回転
軌跡とを結ぶ水平間寸法に一致させた奥行寸法を有した
奥行寸法の異なる複数の棚板からなるため、１つの支持
フレームでいずれかの棚板を選択して支持することによ
り、奥行寸法の大きい棚板を用いた場合には、棚板を上
方へ位置付けることが出来、奥行寸法の小さい棚板を用
いた場合には、棚板を下方へ位置付けることが出来、支
持フレームの位置を変えることなく棚板の取り付け高さ
を変更可能である為、載置する物品の高さに応じて棚板
の位置をきわめて簡単に変更して、高い物品、低い物品
に応じた収納が可能となる。

（実施例） 以下に図面を参照して、この考案の好ましい実施例につ
いて説明する。

図において（１）はたとえば流し台（２）等の背部壁面
（３）に、所定の間隔をおいて平行に直立して固定配設
されたベースフレームであり、該ベースフレーム（１）
の間に水平に複数の固定フレーム（４）が架け渡され
る。（５）はパイプや棒を状に折曲して形成した支持
フレームであって、平行に延びる垂直部（5a）の上端を
逆Ｕ字状に折り返して係止部（６）に形成し、該係止部
（６）を前記固定フレーム（４）に引っ掛けて吊り下げ
ることが出来る。

（７）は棚板であって、前記支持フレーム（５）の垂直
部（5a）の間に入る幅寸法を有し、奥行き方向の前端縁
と後端縁に下方へ向かって開放する断面逆Ｕ字状の溝
（８）（９）が形成され、該溝（８）（９）に前記固定
フレーム（４）又は支持フレーム（５）の水平部（5b）
を係入可能である。棚板（７）は図示の実施例では多数
の水切孔を穿孔した金属板からなる水切棚に構成されて
いるが、これに限られるものではない。

棚板（７）の取り付けに際しては、先ず支持フレーム
（５）の上端の係止部（６）を固定フレーム（４）に係
着した後、棚板（７）の後端縁の溝（９）を該支持フレ
ームが係着された固定フレームより下方に位置する固定
フレーム（４）に係着し、前端縁の溝（８）に支持フレ
ーム（５）の水平部（5b）を係着する。固定フレーム
（４）は、このようにして棚板（７）を支持したときに
棚板（７）が水平となるように、予め上下の間隔が適宜
選択されてベースフレーム（１）に取り付けられてい
る。

又、棚板（７）は奥行寸法の異なる複数の棚板（７）か
らなり、固定フレーム（４）との係着部と支持フレーム
（５）の水平部の回転軌跡とを結ぶ水平間寸法に一致さ
せた奥行寸法を有した奥行寸法の大きいものと小さいも
のとを用意し、一つの支持フレーム（５）で両方の棚板
（７）のいずれかを選択して支持するようにする。例え
ば奥行寸法の大なる棚板の奥行寸法は小なる棚板の奥行
寸法の２倍に設定され、支持フレームの開放端に隣接す
る両辺の長さは小なる棚板の奥行寸法の▲√▼に設定
されている。

棚板の奥行寸法が大きい場合には、棚板は上方へ位置付
けられ、逆に奥行寸法が小さい場合には、棚板は下方へ
位置付けることが出来、棚板の取り付け高さを支持フレ
ームの係止位置を変えることなく変更することが出来
る。勿論、支持フレームの係着高さ位置を変えることに
より棚板の高さを変えることも可能である。

【図面の簡単な説明】

第１、２図はこの考案に係る実施例を示す斜視図、第
３、４図は縦断面図、第５図は分解斜視図、第６図は棚
板の平面図、第７図は第６図Ｘ−Ｘ線における断面図、
第８図は支持フレームの平面図、第９図は第８図XI−XI
線における断面図である。 （１）……ベースフレーム、（２）……流し台 （３）……壁面、（４）固定フレーム （５）……支持フレーム、（5a）……垂直部 （5b）……水平部、（６）……係止部 （７）……棚板、（８）……溝 （９）……溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上下に平行な間隔をおいて水平に延びる複
   数の固定フレーム（４）と、 状に形成され開放端を前記固定フレーム（４）のいず
   れか係着し、該係着部を中心に回転自在とした支持フレ
   ーム（５）と、 前縁を支持フレームの開放端が係着された固定フレーム
   （４）よりも下方に位置する固定フレーム（４）に係着
   自在とし、後縁を前記支持フレーム（５）の水平部に係
   着自在とした奥行き寸法の異なる複数の棚板（７）とか
   ら構成され、 複数の棚板（７）は、固定フレーム（４）との係着部と
   支持フレーム（５）の水平部の回転軌跡とを結ぶ水平間
   寸法に一致させた奥行寸法を有していることを特徴とす
   る棚装置。