JPS58198421A - 皮膚脱色及び皮膚疾患治療用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は皮膚脱色及び皮膚疾患治療用組成物に関する。

皮膚のムダもの漂白やシミ、ソバカス、日焼ケの防止な
どに用いる薬剤や組成物は従来から種々知られている。

例えば、ムダもの漂白には渦管化水素水が用層られ、ま
た、シミ、ソバカス、日焼けの防止にはハイドロキノ７
などの皮膚漂白剤、ビタミンＣやビタミンＣ誘導体、生
薬抽出物等を含む組成物が知られている。しかし、これ
らの薬剤や組成物は皮膚に対する刺激が強いとか、逆に
、刺激が少ないものは効力の発現に長時間を要したり、
効果が不充分であるなどの欠点を有しており、これらを
用いて、皮膚に刺激を与えずにシミ、ソバカス、アザな
どを除去することは困難である。

また、近年、化粧品による皮膚障害、とりわけ黒皮症に
よる黒褐色の皮膚着色が大きな問題となっているが、か
かる皮膚着色を除去することは非常に困難なことと考え
られているＯ ところが、本発明者は、驚くべきことに、還元作用を有
する含硫化合物と一定の成分を含有する３剤型または２
剤型の組成物を用いることにより、皮膚に対して有害な
刺激を与えたり、炎症を起こすことなく、／ミやソバカ
スはもちろん、アザや黒皮症による皮膚着色をも非常に
短期間に除去できることを見出し特許（特公昭５５−４
４０４３号１特許第１．０５１，０６０号）を得た。

本発明者は継続して鋭意研究を行ったところ、！二記特
許の組成物に更に新たな成分を加えることにより、より
一層優れた皮膚脱色効果が得られると共に、ニキビ、吹
出物、カビ様その他の各種の湿疹、水虫、皮膚病などの
皮膚疾患の治療にも極めて有効である組成物が得られる
ことを見い出し本発明を完成するに至った。

即ち本発明は動物性肝油を含有する第１組成物、−含硫
黄化合物を含有する塩基性 の第４組成物、過酸化水素及びサリチル酸を含有する第
５組成物並びに臭素酸塩を含有する酸性の第６組成物か
らなることを特徴とする４剤型の、及び上記第１組成物
の次に生卵白を含有する第２組成物を用いた５剤型の、
更には該第２組成物の次に卵黄油又はレシチン−油混合
物を含有する第３組成物を用いた６剤型の皮膚脱色及び
皮膚疾患治療用組成物に係る。

本発明においては第３組成物及び第４１成物を予め混合
熟成させて使用することも有利である。

本発明の組成物の作用機構は明らかではないが、本発明
の組成物を数回使用することにより、皮膚に有害な刺激
を与えたり、炎症を起こすことなく、シミ、ソバカス、
アザ（特に後天的なもの）ちるいは黒皮症による皮膚着
色などを除去することができる。ことに、本発明の第３
及び第４組成物を予め熟成して用いた組成物は皮膚に対
する刺激がほとんどなく、配合した含硫黄化合物の有す
る特異的な臭気を完全に抑制でき、使用感がきわめて優
れている。また、本発明の組成物は皮膚脱色効果のみな
らず、ニキビの防止やシワ防止の効果も有することは勿
論のこと、驚くべきことにニキビ、吹出物、水虫を始め
とし、従来根治困難でやっかいな病気とされていたカビ
様その他の各種の皮膚病にも極めて有効であり、皮膚疾
患治療剤としても有用である。

本発明の第１組成物の必須成分である動物性肝油として
は各種のものが使用でき、とりわけサメ、タラ、イカ、
鯨等の魚類その他の肝臓から得られる脂肪油が好ましい
。

第２組成物の生卵白は通常好ましくは鶏の生卵白が使用
される。

第３組成物の必須成分として用いる卵茎油は、好ましく
は鶏卵の卵黄のエーテル抽出物などのような有機溶媒抽
出物で、ことにエーテル抽出物が好ましい。また、レシ
チン−油混合物は卵黄レシチンまたは大豆レシチンを大
豆油、オリーブ油などのような植物油、好ましくは大豆
油と、好ましくはレシチン：植物油の重量比が３０〜４
０ニア０〜６０となるごとく混合したものである。これ
らの成分は単独で第３組成物としてもよい。また、所望
により、さらにオリーブ油や・・チミンなどの他の成分
を第３組成物中、最大、約５０係（重量係、以下同じ）
程度まで配合してもよく、これにより使用感が向上する
。

第４組成物・の必須成分として用いる含硫黄化合物とし
ては、例えば、チオグリコール酸、チオ乳酸、チオプロ
ピオン酸、チオサリチル酸、チオ酪１・“１′ 酸などのごときメルカプタンの塩基性塩、好ましくは、
チオグリコール酸のアンモニウム塩、エチレンジアミン
塩、モノエタノールアミン塩、ジェタノールアミン塩、
トリエタノールアミン塩など、重亜硫酸ナトリウムなど
の重亜硫酸塩、システィン（Ｌ％　Ｄ、ＤＬ体を含む）
などが挙げられ、ことにチオグリコール酸アンモニウム
が好ましい。

これらの含硫黄化合物は、通常、第４組成物中約１−１
０％、好ましくは、約３〜６φ配合され、該第４組成物
は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、アンモニアなどを用いて塩基性、好ましく
は、約７．５〜８．５のｐｉに調整する。

第５組成物において過酸化水素は通常約ｌ〜４０チ程度
、特に約３〜ｌＯチ程度の水溶液として用いるのが好ま
しく、オキジドールとして市販されているものを使用す
ることができる。第５組成物は斯かる過酸化水素水にサ
リチル酸を通常的０．１〜３０％、好ましくは約１〜２
０％溶解して調整されるが、特に使用の直前に調製する
のが望ましい０ 第６．ｉｌｌ成物の必須成分としては臭素酸塩、例えば
、臭素酸ナトリウムもしくはカリウムのような臭素酸ア
ルカリ金属塩が挙げられ、これは単独でも混合して用い
てもよく、好ましくは、臭素酸カリウム塩を用いる。該
成分は、通常、第６組成物中、約ｌθ％、好ましくは、
約３〜６チ配合され、該第６組成物は１４例えば、クエ
ン酸、ンユウ酸、コハク酸、酢酸、安息香酸などで酸性
、好ましくは、約５．５〜６．５のｐＨに調整する。

また、本発明においては、前記第３組成物と第４組成物
を、例えば、重量比９〜５：ｌ〜５の割合で均一に混合
し、これを１０〜３０℃、好ましくは、室温で・、１〜
３日、好ましくは、約１日保持熟成することによシ、効
果には全く影響を及ぼすことなく、含硫黄化合物の有す
る特異臭を抑制し、使用感を向上させることができる。

本発明の組成物を適用する好適な１例を挙げると％まず
第１組成物を皮膚の着色部分又は要治療部分に塗布し、
擦り込み、次に同様にして第２組成物により処理する。

その後第３組成物を塗布してマツサージを行い、次いで
第４組成物を綿ガーゼ等にとり、たたくようにして塗布
し、マツサージを行い、数分間放置後、拭きとる。第３
組成物と第４組成物の混合物を用いた場合も、塗布後マ
ツサージを行い、その後数分放置した後、拭きとる。次
に第５組成物を塗布して、しばらく放置した後、最後に
第６組成物で第４組成物と同様にして処理する。

かくして、本発明の組成物はいずれも、混合、溶解など
の通常の方法により、溶液、乳液、ゲル、クリーム、エ
アゾールなどの剤形に処方することができる。

つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。

実施例１ 第１組成物　鮫の肝油　　　　　　　１００チ第４組成
物　チオグリコール酸アンモニウム　　　５嗟水酸化ナ
トリウム　　　ｐｔ（８，０に調整水　　　　　　　１
００俤に調整 第５組成物　過酸化水素（６嘔）２０ＣＣサリチル酸　
　　　　　　２９ 第６組成物　臭素酸カリウム　　　　　５９［Ｉクエン
酸　　　　ｐＨ６，５に調整 水　　　　　　　１００％に調整 上記各成分を使用して本発明組成物を得た。

実施例２ 第１組成物　鮫の肝油　　　　　　　１００嗟第２組成
物　生卵白　　　　　　　　１００チ第４組成物゛　チ
オグリコール酸アンモニウム　　　３条水酸化ナトリウ
ム　　　ｐ）（８，０に調整水　　　　　　　ｔｏｏチ
に調整 第５組成物　過酸化水素（６％）　　　　ｌ　Ｑ　ｃｃ
サリチル酸　　　　　　　　　１．５　ｆｌ第６組成物
　臭素酸カリウム　　　　　３嗟クエン酸　　　　ｐＨ
６，５に調整 水　　　　　　　１００チに調整 上記各成分を使用して本発明組成物を得た。

実施例３ 第１組成物　鮫の肝油　　　　　　　１００チ第２［酸
物　生卵白　　　　　　　　１００嗟第３及び第４組成
物の混合物 Ａ成分 大豆レシチン−大豆油 （重量比ｌ：１混合物）　　　８５チ オリーブ油　　　　　　　１０チ ハチミツ　　　　　　　　５９６ Ｂ成分 チオグリコ−１アンモニウム　　　５チ水酸化ナトリウ
ム　　　Ｉ）Ｈ８，０に調整水　　　　　　　１００％
に調整 第５組成物　過酸化水素（６％）　　　　２５ｃｃサリ
チル酸　　　　　　　３ｙ 第６組成物　臭素酸カリウム　　　　　５％クエン酸　
　　　り）Ｉ６．５に調整 水　　　　　　　１００チに調整 Ａ成分およびＢ成分を常法に従って、各々、別別に混合
して得た２つの液体組成物を重量比７：３の割合で均一
に混合し、室温に１日間保持して熟成する。上記各成分
を用いて本発明組成物を得た。

実施例４ 第１組成物　タラの肝油　　　　　　ｔｏｏチ第２組成
物　生卵白　　　　　　　　１００チ第３及び第４組成
物の混合物 Ａ成分 卵黄油　　　　　　　　１００僑 Ｂ成分 チオグリコール酸アンモニウム　　　５チ水酸化ナトリ
ウム　　　ｐＨ８，０にｉｌ［水　　　　　　　１００
９６に調整 第５組成物　過酸化水素（に１％）　　　　３０ＣＣサ
リチル酸　　　　　　　　２ｇ 第６組成物　臭素酸カリウム　　　　　５チクエン酸　
　　　ｐＨ６，５に調整 水　　　　　　　１００チに調整 Ｂ成分を児法′に従って混合し、Ａ成分二Ｂ成分の割合
８：２で均一に混合し、室温で１日間保持して熟成する
。１−記各成分を用いて本発明組成物を得た、。

つぎに本発明の組成物の脱色効果および皮膚に対する刺
激を試験した結果を示す。

ｆｌ＋　　脱色効果 黒皮症の患者１０名に前記実施例１の組成物を１週間間
隔で使用し、その使用前の皮膚着色血清に対する脱色面
積の増加を肉眼で観察し、つぎの評価に従って脱色効果
を判定した。

脱色効果非常に良好：脱色部８０〜１００９６脱色効果
良好：脱色部５０〜８０嗟 脱色効果６９：脱色ｓｇｏ〜６０哄 脱色効果不良：脱色１！２０◆以下 つぎの第１表に判定結果を示す０表中の数字は対応する
脱色効果を示し九人数を意味する。

第　　１　　表 （２）皮膚に対する１１１激 黒皮症の患者１０名に、前配実施例凰の組成物、前記実
施例４の組成物をよび対照として前記実施例１の組成物
から＃１３組成物を除いえものを用い、皮膚に適用した
場合の刺激および臭いについて感応試験した。ｖ１果を
つぎの第２褒に示す。表中の数字は人数を意味する。

第２表 この結果から明らかなごとく、本発明Ｏ組成物は皮膚に
対して有害な刺激を与えることもなく、含硫黄化合物の
硫黄臭が抑制され、使用感が優れている。

実施例６ バニシング・クリームタイプの組成物 ベース処方 ミツロウ　　　　　　　２．５４ ステアリン酸　　　　　８．０チ セタノーｔｖ　　　　　　　　３．０条ラノリン　　　
　　　　　１．Ｏ嚇 １・１・Ｍ　　　　　　　　５．０係 流動パラフイン　　　　１０．５チ ポリオキシエチレンンルビタン モノステアレート　　　　　　　　４．ＯＬ４ソルビタ
ンモノラウレート　　　　１．０チドリエタノールアミ
ン　　　　　　０．５　　チグリセリン　　　　　　４
．０チ 水　　　　　　　！００嗟に調整 常法に従ってこの処方によりクリームベース、を調製す
る。

第３及び第４組成物の混合物 Ａ成分 大ｄレシチンー大豆油 （市醗比１　：　ｌ　）　　　　　　８５　ａ４オリー
ブ油　　　　　　　１０チ へチミノ　　　　　　　　５係 Ｂ成分 チオグリコール酸アンモニウム　　　５係水酸化す）　
ＩＪウム　　　ｐＨ８，０に調整水　　　　　　　１０
０憾に調整 萌ムピ実施例３と同様にＡ成分およびＢ成分を別別に混
合し、これらの成分を順次、前記で得られたベースに添
加しくＡ：Ｂ・７：３）、均一に混合した後、１日室温
に保持熟成して混合組成物をμＩる。

１；記混合組成物を使用した以外は実施例３と同様ニジ
て、パニンング・クリームタイプの組成物を得た。

次に本発明の組成物の皮膚疾患治療効果についＣ試験し
た結果を示す。

（１）　　ニキビ吹出物の治療効果 ５１６２５才の女性の顔に発生したニキビに対して実施
例１の組成物を用いて治療したところ。

表面の化膿がなくなシ、更に第２回目の処理を行うと内
部のしこりが消えた。またこの間、第１〜２回目の治療
の間にできたニキビも消失した。第３回目の治療により
ニキビはほぼ完にをこ治愈さね、第４回目からはニキビ
跡のシミの除去が行われた。

（２）水虫の治療効果 水虫についても上記ニキビの場合と同様にして３〜４回
で完治した。

（３）　　カビ様の皮膚病治療効果 年令５０才の男性の全身に発生したカビ様の皮膚病が長
年各種の方法で治療を試みたが語らなかったが、本発明
の実施例３の組成物を用いて治療を行ったところ約６回
でほぼ完治した。

（以１．） 代理人　弁理上　１）村　　巌

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ■　動物性肝油を含有する第１組成物、含硫黄化合物を
   含有する塩基性の第４組成物、過酸化水素及びサリチル
   酸を含有する第５組成物並びに臭素酸塩を含有する酸性
   の第６組成物からなることを特徴とする４剤型の皮膚脱
   色及び皮膚疾患治療用組成物。 ■　動物性肝油を含有する第１組成物、生卵白を含有す
   る第２組成物、含硫黄化合物を含有する塩基性の第４組
   成物、過酸化水素及びサリチル酸を含有する第５組成物
   並びに臭素酸塩を含有する酸性の、第６組成物からなる
   ことを特徴とする５剤型の皮膚脱色及び皮膚疾患治療用
   組成物。 ■　動物性肝油を含有する第１組成物、生卵白を含有す
   る第２組成物、卵黄油又はレシチン−油混合物を含有す
   る第３組成物、含硫黄化合物を含有する塩基性の第４組
   成物あるいはこれら第３および第４の２つの組成物の混
   合物、過酸化水素及びサリチル酸を含有力る第５組成物
   並びに臭素酸塩を含有する酸性の第６組成物からなるこ
   とを特徴とする６剤型又は５剤型の皮膚脱色及び皮膚疾
   患治療用組成物。 ■　第３組成物のレシチン−油混合物がレシチン：植物
   油の重は比が３０〜４０ニア０〜６０の混合物である請
   求の範囲第３項の組成物。 ■　第４組成物の含硫黄化合物がチオグリコール酸の塩
   基性塩、チオ乳酸の塩基性塩、チオプロピオ／酸の塩基
   性塩、チオサリチル酸の塩基性塩、チオ酪酸の塩基性塩
   、重畦硫酸塩又はシスティンである請求の範囲第１〜３
   項のいずれかに記載の組と物。 ■　第４組成物のｐ４が約７．５〜８．５である請求の
   範囲第１〜３項のいずれかに記載の組成物。 ■　第６組成物の臭素酸塩が臭素酸のアルカリ金属塩で
   ある請求の範囲第１〜３項のいずれかに記載の組成物。 ■　第６組成物のｐＨが約５．５〜６５である請求の範
   囲第１〜３項のいずれかに記載の組成物。