JPS5819834Y2 - 通電機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回転体と固定体とが一体化された各種の機器
において、固定体側から回転体側に通電する通電機構の
改良に関するものである。

斗ず、第１図を用いて従来のこの種の通電機構を説明す
る。

第１図に釦いて、１は円筒状の固定側のフレーム（以後
、固定フレームと略す）、３ａ、３ｂ。

３ｃは上記固定フレーム１と回転フレーム２との間に設
けたベアリング、４は上記固定フレーム１に設けた給電
用ブラシであって、周方向および軸方向に複数のブラシ
が所定の間隔で配置されている。

５は上記複数のブラシ４につながる給電線であり、この
給電線５によって複数のブラシは、給電用コネクタ６に
共通につながっている。

７は回転フレーム２に設けられ、上記ブラシ４それぞれ
に対応する複数の給電リング。

８は上記複数のリングγに共通につながる給電線であっ
て、その一端は回転フレーム２上に取付けられる図示し
ていない電気回路装置につながっている。

９は回転中心軸であって、上記回転フレーム２は、この
中心軸！わりに矢印イ又は口方向に回転する。

１０は、上記固定フレーム１の側面に設けられたメンテ
ナンス用の角形の窓であって、上記固定フレーム１の周
方向の適当な位置に二つないし三つ設けられている。

従来の通電機構は以上のように構成されているから、回
転フレーム２上に取付けられた機器に対して、回転フレ
ーム２０回転中、上記コネクタ６、給電線５、ブラシ４
、リング７、および給電線８を通して給電される。

ところで従来の通電機構においては、次のよう問題点が
ある。

すなわち回転フレーム２の回転を停止させて、ブラシの
交換等のメンテナンス等を行う場合、上記窓１０より手
を入れて行うが、従来の機構にあ・いては周方向に設け
たブラシ等をメンテナンスし易い位置すなわち窓の位置
！で回動させることが出来ないために、必然的に窓の数
を多くせざるを得なかった。

そのため、固定フレームの強度が弱くなるという欠点が
ある。

この考案は、このような問題点の改善を図るためになさ
れたもので、第２図に釦いて、１〜１０は第１図と同じ
であるが、上記ブラシ４が回転フレーム２に設けられて
おり、リング７が固定フレーム１と連結釦よび非連結し
得るフレーム１１に取付けられている。

捷た給電線５が被給電機器につながり給電線８がコネク
タ６につながる。

すなわち、フレーム１１は固定フレーム１と連結機構１
２によって通常は連結されて卦り、メンテナンスの時に
上記連結機構１２を解除することにより固定フレーム１
から切り離され、ベアリング３ｂ、３ｃによって回転し
得る。

この考案の通電機構は、このように構成されているから
、窓１０は１個にすることができる。

すなわち、周方向に設けたブラシ４は窓の位置まで回動
させて位置づけることができるだけでなく、リング１に
ついても連結機構１２を解除することにより、フレーム
１１が可回動となるから、メンテナンスしたい部分を窓
の位置オで移動させることができる。

この考案は、以上のようになっているので、メンテナン
ス用の窓は１個でよく、従って固定フレームの強度を十
分に維持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の通電機構の断面図、第２図はこの考案に
よる通電機構の断面図であり、１は固定フレーム、２は
回転フレーム、３ａ、３ｂ 、３ｃはベアリング、４は
ブラシ、５，８は給電線、６はコネクタ、７はリング、
１０はメンテナンス用窓、１１はフレーム、１２は連結
機構である。 なか図中同一あるいは相当部分には同一符号を付して小
しである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １個のメンテナンス用の窓を有する円筒状の固定フレー
   ムと、上記固定フレーム内に、その一部が、ベアリング
   を介して回転可能な状態で内包され、かつ、周方向およ
   び軸方向に複数の給電ブラシを備え、上記固定フレーム
   外の部分に取付けられる機器に、上記ブラシにつながる
   給電線を介して通電するように構成した回転フレームと
   、上記回転フレーム内に内包され、回転フレームの軸方
   向のブラシの数に等しい給電リングを、その軸方向に所
   定の間隔で設けたフレームと、上記回転フレームと上記
   フレームとの間に設けたベアリングと、上記フレームと
   上記固定フレームとを連結する連結解除可能な連結機構
   と、上記給電リングに給電線を介してつながるコネクタ
   とから構成された通電機構。