JPS5819598B2 - クレ−ンブ−ム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はクレーンブームに関する。

入れ子ブーム型のクレーンに対する需要の増加が従来荷
重持上げ能力を増加したので、ブームとクレーンとの正
味の荷重持上げ能力で利益を生ずるように強さを減する
ことなしにブームの重要なコストを減することは次第に
必要となっている。

多部分入れ子ブームでは、基部分を除いた各ブーム部分
の二つの反作用のうちの一つを周囲のブーム部分の二つ
の側板の近くに配置した二つの摩耗当材によりつぎの最
外部か周囲のブーム部分の上部板に対して直接加える。

近くのこれらの摩耗当板は側板に対しており、周囲のブ
ーム部分の上部板に生じた曲げモーメントは小さくなる
。

この曲げモーメントが小さくなればなるほど、上部板を
少しだけひずませ、それで軽量とコストの減少との希望
の利点をもって薄い上部板を使うことができる。

この発明によれば、摩耗当材と側板との間にすきまがあ
る従来のブームに反して、代表的な多部分入れ子式ブー
ムの上方の対の摩耗当材を調節自在の張力弾性装置によ
り隣接した周囲のブーム部分の側板と絶えずすべり接触
したままにして置く。

この発明で使う上方の摩耗当材もまた周囲のブーム部分
の上部板の下面とすべり接触している。

この発明の特徴は二つの摩耗当板に対するはね負荷装置
がその支持体の中で軸向きに浮遊しており、この自由浮
遊作用は側板と接触して上方の摩耗当板を保持するのに
ばね負荷装置を妨げないでまたはばねの作用と干渉しな
いで周囲のブーム部分内で各内側ブーム部分を横方向に
動かす。

この発明の他の重要な特徴と利点とは添付図面について
のつぎの説明から明らかになろう。

同様な符号が同様な部分を図示する図面を詳細に参照す
れば、初めに第１図によれば、４部分入れ子式のクレー
ンブーム１０を図示し、クレーンブーム１０は基部分１
１、内方中間部分１２、外・方中間部分１３、および調
整部分１４をもつ。

このような多数のブーム部分の中に、基部分１１を除く
各ブーム部分に対して二つの反作用区域即ち圧力区域が
ある。

各ブーム部分に対するこのような一つの反作用を隣接し
た周囲のブーム部分の下・方の摩耗当材１５に対して加
え、この発明の要旨をなすばね負荷した摩耗当材装置１
７により他の反作用をつぎの周囲のブーム部分の上部板
１６に対して加える。

各ばね負荷した摩耗当材装置１７は数個のブーム部分の
横断面寸法の差により生じたある寸法上の違いを除いて
大体同一であり、それゆえ第１図に図示するように多数
のブーム部分の中の全部の装置を明らかにするためには
、この発明の一つの装置の詳細な説明で十分である。

第４，６図に明らかに図示するように、各ブーム部分１
２，１３，１４の上後端部をブーム部分の上部板１６と
対応した側板１９との中で符号１８でのように切欠く。

対応して下方にある板部分２０を各ブーム部分上でこの
切欠いた区域の底部に設け、ブームの液圧動力シリンダ
（図示してない）に対する支持装置の部分を形成する部
材２１にこのような板部分２０をしつかり溶接する。

板部分２０はこの発明のばね負荷した摩耗当材装置１７
に対する支持要素即ち基部を構成する。

各ばね負荷した摩耗当材装置１７は隣接した板部分２０
の上部をつぎの周囲のブーム部分の内側で横方向に架橋
する丈夫で円柱形の棒２２をもち、棒２２を板部分２０
に溶接する。

へだてて直立した対の位置決め板２３．２４をそれぞれ
棒２２と板部分２０へかつ位置決め板２４を補強みぞ部
材２５にしつかり溶接し、補強みぞ部材２５を側板１９
により支える。

矩形横断面の摩耗当材保持用の支持部材２６を板部分２
０の上方に配置し、各支持部材２６は棒２２の上方部分
を揺動自在に受ける縦方向中心近くで下側で半円形くぼ
み２７をもつ。

このように支持部材２６は隣接したブーム部分の切欠き
区域即ちくぼみ区域１８内で棒２２の前方と後方との両
方に延びる。

溶接した縦方向の摩耗当材並置要素２９をもちまたその
内縁部にそって延びる摩耗当材保持装置２８は各支持部
材２６の上面に直接に載る。

摩耗当材保持装置２８が固定した受は要素３０と取はず
し自在の受は要素３１とにより支持部材２６上で縦方向
運動しないようにし、受は要素３０゜３１を摩耗当材保
持装置２８のそれぞれ１端部で支えかつ他端部に固着す
る。

適当な材料の摩耗当材３２はその１方の縦縁部が摩耗当
材並置要素２９と係合しかつ反対の縦縁部が隣接したブ
ーム部分の側板１９に接触することにより各摩耗当材保
持装置２８上に直接載る。

この実施例では台形であるように図示したブームの形状
により摩耗当材３２の横断面形を決める。

もしブームの横断面が矩形であるならば、摩耗当材３２
はブームの側板と正しく面対面の接触をするため矩形で
ある。

二つの受は要素３０．３１は摩耗当材３２の端に重なり
それらを縦方向運動しないようにするため支持部材２６
の十分上方に突出する。

ばね負荷した摩耗当材装置１７はさらに側板１９と摩耗
当材３２を絶えず接触したままにして置くため膨張装置
をもつ。

この膨張装置は棒２２にその中心で溶接しかつその上方
に突出した支持ウェブ３３をもつ、支持スリーブ３４を
支持ウェブ３３の頂部に溶接し、支持スリーブ３４は上
部板１６に平行でブームの軸線の横方向に軸線をもつ。

１端部で固定したスリーブ延長部３６をもつ棒３５は一
つの摩耗当材保持装置２８の内側を直接受ける反対端部
をもつ。

スリーブ延長部３６は支持スリーブ３４内に入れ子犬に
係合する。

膨張装置の調節スリーブ３７はスリーブ延長部３６の中
へ可動にはまりまたナツト要素３８をもち、止めナツト
４０により固着した調節ねじ３９を受けるスリーブ延長
部３６の外端部にナツト要素３８を溶接する。

調節ねじ３９の頭部は第２図に最もよく図示するように
他方の摩耗当材保持装置２８の内側に直接係合する。

たがいにはまり合うスリーブ部分３６．３７により作っ
た室内に膨張装置用のコイルばね４１を配置し、コイル
ばね４１は調節ねじ３９により最良結果のため必要とす
るように調節した張力をもつことができる。

この調節ねじ３９は必要なときに摩耗当材へのばね力を
緩和することにより摩耗当材の設置と除去とを容易にす
るのに役立つ。

ブームの正常な作動中、コイルはね４１は周囲のブーム
部分の側板１９と二つの摩耗当材３２をしつかり接触し
たままにして置くため、これらの摩耗当材３２に対して
一定の力を加える。

摩耗当材３２はＧりも上部板１６へ上向き応力を伝え、
上部板１６との側板１９の結合部から内方へ摩耗当材３
２を大きくへだてればへだてるほど、上部板１６中の横
方向の曲げモーメントはますます大きくなる。

この横方向の曲げに抵抗するため、上部板１６を従来重
い材料で構成していた。

もし摩耗当材３２を上部板１６との側板１９のすみ結合
部に直接に置くならば、摩耗板３２により伝えた上向き
モーメントは側板１９と上部板１６とのすみ結合部に接
近した位置にある。

このことにより、上部板１６の中の曲げ応力を減じ、上
部板１６を軽重量材料で構成することができるようにな
る。

摩耗当材装置１７では、コイルばね４１は側板１９と上
部板１６との間のすみ結合部へ摩耗当材３２をいつも押
すように棒３５と調節ねじ３９とをたがいに遠くへへだ
でるようζこ横方向に押す。

このように力の上向きモーメントをブーム部分１３から
棒２２と支持部材２６と摩耗当材３２とを通ってブーム
部分１２の上部板１６へそれと側板１９との間のすみ結
合部へできるだけ接近するように伝える。

それで軽重量材料でさえ上部板１６の上向き曲げを減少
する。

それでこの発明で可能にするような薄い上部板を使うこ
とにより、クレーンブームの全重量を減少することがで
き、これによりクレーンブームにより持上げることがで
きる荷重を増加する。

たとえ上部板１６と側部板１９との間の結合部がブーム
部分の長さにそって不均一であったとしても、摩耗当材
３２にばね負荷することにより、コイルはね４１はいつ
も摩耗当材３２をすみ結合部の中へ押込み、それで摩耗
当材３２により伝える力のモーメントはいつもすみ結合
部へできるだけ接近している。

構成のもう一つの重要な特徴は棒３５とスリーブ延長部
３６と調節スリーブ３７と調節ねじ３９とをもつばね負
荷した膨張装置が支持スリーブ３４の中で軸向きに自由
に浮遊しているような配置である。

この浮遊作用は第２図で側板１９と摩耗当材３２を接触
したままにして置くのにコイルばねの作用を妨げること
なしに内部のブーム部分１３を周囲のブーム部分１２内
で横方向か側方向かに動かさせる。

ブーム部分のこのような横方向運動中に、摩耗当材保持
装置２８は支持部材２６の上面で横方向に自由に動く。

それゆえ明らかなように、全装置は正常な作動中に避け
られないで起るブーム部分の相対的運動に応じて当然自
己調節できるか自己補償できる。

従来の技術より優秀であるこの発明の利点はさらに詳細
に説明することなしに当業者にとって明らかであろう。

ここに使った用語と表現とは説明のためであってそれに
制限を加えず、図示しかつ前記した特徴に相当したもの
を除外する意志はなく、この発明の種種な変型がこの発
明の範囲内で可能である。

この発明をつぎのように実施することができる。

（１）膨張装置２２．２６．２８．２９．３５〜４１は
たがいにはまる対のブーム部分１１〜１２．１２〜１３
．１３〜１４の内部のブーム部分上の摩耗当材支持用の
支持体２２，２６゜２８および棒２２により支えまた側
板１９と接触して上方の摩耗当材３２を膨張させるよう
に摩耗当材の内側に係合する摩耗当材膨張装置３５〜４
１をもつ特許請求の範囲に記載のクレーンブーム。

（２）摩耗当材膨張装置３５〜４１が棒２２に対して横
方向に自由に浮遊する調節自在で引張ばね負荷装置３８
，３９，４０，４１である前記第１項に記載のクレーブ
ーム。

（３）摩耗当材膨張装置３５〜４１がたがいにはまって
相対的に可動な１対の部分３５，３６゜３７．３９およ
びそれらと係合しそれを分離するように押す膨張ばね４
１をもつ前記第２項に記載のクレーンブーム。

（４）一方の部分が一つの摩耗板保持装置２８の内側２
９に係合する棒３５，３６をもち、他方の部分が第２摩
耗板保持装置２８の内側２９に係合する固定自在のねじ
付き調節要素３７，３９゜４０をもつ前記第３項に記載
のクレーンブーム。

（５）棒がたがいにはまる対のブーム部分１１〜１２．
１２〜１３．１３〜１４の内部ブーム部分１２，１３，
１４上にへだでた関係にある１対の支持棒２６および支
持部材２６上に着座しまたその上で横方向に自由にすべ
りまた縦方向に運動しないようにした１対の摩耗当材保
持装置２８をもち、上方の摩耗当材３２が摩耗当材保持
装置２８上に載る前記第１項に記載のクレーンブーム。

（６）各摩耗当材保持装置２８上の摩耗当材並置要素２
９がそれに接する摩耗当材３２の内側に係合する前記第
５項に記載りクレーンブーム。

（７）上方の摩耗当材３２の対の下に内部のブーム部分
により支えた棒２２を設け、その棒２２を揺動自在に受
ける弓状座２７で支持部材２６を底部でくぼませた前記
第６項に記載のクレーンブーム。

（８）１対の棒２２を形成しまた膨張装置３５〜４１に
係合しそれを支える要素３４を設け、それで膨張装置３
５〜４１がそれらの横方向で１対の摩耗当材３２の間の
方向に自由に浮遊する前記第１項に記載のクレーンブー
ム。

（９）要素が膨張装置３４〜４１を囲む端部で開いた支
持スリーブ３４をもつ前記第８項に記載のクレーンブー
ム。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明による４ブ一ム部分から成るクレーン
ブームの切欠いた側面図、第２図は線２−２．２’−２
’、２“−２“で見たこの発明のクレーンブームを図示
する拡大して切欠いた垂直断面図、第３図は第２図の線
３−３で切った切欠いた水平断面図、第４図は第２図の
線４−４で切った切欠いた垂直断面図、第５図は第２図
の線５−５で切った同様な断面図、第６図はこの発明の
要素の切欠いた分解斜視図である。 図中、１０はクレーンブーム、１１は基部分、１２は内
方中間部分、１３は外方中間部分、１４は調整部分、１
６は上部板、１９は側板、２２゜２６．２Ｂ、２９．３
５〜４１は膨張装置、３２は摩耗当材である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 正常な作動中に横方向の曲げモーメントと応力とを
   もつブーム部分の上部板をもつ相対的に可動で入れ子式
   の基部分と内方中間部分と外方中間部分と調整部分とを
   もつクレーンブームにおいて。 入れ子式にたがいにはまるブーム部分の間に配置した上
   方の１対の摩耗当材、および周囲のブーム部分の上部板
   とすべり接触して摩耗当板を支えまた周囲のブーム部分
   の側板とすべり接触するよう番こ摩耗当板を絶えず横方
   向に膨張させる膨張装置を設けることを特徴とするクレ
   ーンブーム。