JPS5819565Y2 - 電子写真用感光ドラム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子複写機などに用いられる電子写真用感光
ドラムに関する。

一般に、電子複写機に用いられる感光ドラムは、アルミ
ニウムなどの金属材料からなる金属円筒基体と、この外
周面に蒸着されたＳｅなどの感光体層とから構成されて
いる。

そして、この感光体層上に帯電、露光して静電潜像を形
成し、さらにこの静電潜像を現像して転写紙に転写する
ようになっている。

しかしながら、感光体層は摩耗するため感光ドラムを定
期的に交換する必要があるが、従来の感光ドラムは製作
が困難でコストアップの原因になっている。

そこで、感光ドラムの基体を紙筒製にすることが試みら
れているが、機械的強度、摩耗、変形などの問題があり
、実用化されていないのが実情で品る。

この考案は上記事情にもとずぎなされたもので、その目
的とするところは、非金属材料からなる円筒基体の外周
面一部にバンドを設け、機械的強度の向上と耐摩耗性、
難変形性のある電子写真用感光ドラムを提供しようとす
るものである。

以下、この考案を図面に示す一実施例にもとすいて説明
する。

図中１は電子複写機に用いられる感光ドラムで、これは
紙あるいは合成樹脂材料で成形された薄肉円筒基体（以
後単に円筒基体という）２とこの円筒基体２の外周面に
塗布された酸化亜鉛などの感光体層３とから構成されて
いる。

さらに、円筒基体２の両端部には溝４．４が形成され、
この溝４，４にはたとえばポリプロピレンなどの耐摩耗
性２有する強度補強用のバンド５゜５が接着剤などによ
って装着されている。

そして、円筒基体２の変形を防止するとともに機械的強
度を向上させている。

また、このように構成された感光ドラム１の隣側には現
像ローラ６が設置され、この現像ローラ６の両端部に設
けられた転接ローラ７．７は上記感光ドラム１のバンド
５，５と転接している。

そして、感光体層３と現像ローラ６との間隙ａを一定に
保っている。

しかして、感光ドラム１０回転に伴って現像ローラ６は
従動回転し、感光体層３の表面に形成された静電潜像は
現像されるが、この場合現像ローラ６の転接ローラ７．
７と転接するバンド５，５が感光体層３に対する間隙ａ
の基準面となり、安定した現像ができる。

なお、上記一実施例においては、円筒基体ニバンドを接
着固定したが、耐摩耗性を有する材料を含浸させてもよ
く、また、このバンドは円筒基体ノ一端部のみに設けて
もよい。

この考案は以上説明したように、非金属材料からなる円
筒基体の外周面一部に別材料からなる強度補強用のバン
ドを設けたから、感光ドラムの変形を防止できるととも
に機械的強度を向上することができる。

しかも、この感光ドラムにたとえば現像ローラを転接す
る場合には上記強度補強用バンドに転接させることによ
り耐向性が向上し、しかもこのバンドが基準面となり、
感光体層トノキャップを一定に保つことができるという
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は斜視図、第
２図は縦断面図である。 ２・・・・・・円筒基体、３・・・・・・感光体層、ド
。 ５・・・・・・バン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面に感光体層を有した非金属材料からなる薄肉円筒
   基体の外周面一部に別材料からなる強度補強用のバンド
   を設けたことを特徴とする電子写真用感光ドラム。