JPS58193743A - 粉砕装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は粉砕装置に係り、特に所定粒径の微粉の粒度
分布を大幅に向上させた粉砕装置に関する。

最近の燃料事情の変化に伴い、各種燃焼装置においで石
油系燃料から石炭系燃料へと燃料の転換が行なわれてい
る。この場合、主として石炭の燃焼性を向上させる観点
から石炭を所定の粒径に粉砕し燃焼させる方法を採用す
ることが多い。石炭の燃焼は先ず石炭中の揮発分が燃焼
し、その後に石炭中の固定炭素がガス化して燃焼すると
いう過程を経るため、粉砕した粒子が小さいほどこれら
の粒子における燃焼過程が短時間で完了し、燃焼性が向
上すると共に燃焼の制御も容易となる。このため現在大
型ボイラ等に使、用されている石炭粉砕装置においても
石炭の微粉砕化、粉砕した石炭粒子の均一化を図るため
種々の試みがなされている。

第１図は限在使用されているｉ−Ａ；１ルと称する粉砕
装置である。

図において、ボールミルは石炭の給炭管２０゜石炭粉砕
部３０．動力伝達部９０１分級器５０．微粉炭出口管（
内筒）６０．異物吐出ロア０および１次空気供給管８０
等から構成されている。石炭は第１１ｉＵの矢印Ａで示
す如くミルハウジング１ｏの中央部に位置する給炭管２
０の上部から石炭粉砕部３０の内側へ落下供給される。

この石炭粉砕部３０は動力伝達部９０と連結し、定置回
転する下部リング１１と、その上に載置した公転、自転
する複数個のボール１２と、さらにバネあるいは窒素（
Ｎ２１ガス圧縮シリンダ１３で加圧された固定式の上部
リング１４とから構成されている。この粉砕部３０に落
下した石炭は下部リング１１とボール１２により粉砕さ
れ下部リング１１の回転力によって同リングの外側に排
出される。下部リング１１の周囲に対しては一次空気供
給管８０から加熱空気１０２により所定の温度まで昇温
した一次空気１０１が供給される。粉砕された石炭は矢
印りで示す如くミルハウジング１０の上方へ吹き上げら
れ、矢印Ｅで示す如く細粉炭と粗粉炭に分ける分級器５
０内へ送り込まれる。分級器５０内に送り込まれた微粉
炭はベーン５２により旋回力を与えられ細粉炭と粗粉炭
に分離され、細粉炭は矢印Ｆで示す如く分級器５０の出
口管６０から図示しないバーナ部へ、粗粉炭は矢印Ｇで
示す如く分級器５０の下部の粗粉炭排出口５１から再び
石炭粉砕部３０の内側へ循環供給されて粉砕される。

なお、石炭中に含まれた金属類、岩石等の異物は、石炭
粉砕部３０を通過しても粉砕されないので異物吐出ロア
０からミルハウジング１０外へ落下して排出される。こ
の装置においてベーン５２の開度および出口管６０の長
さを調整することにより、遠心分離と重力沈降分離の両
方により粉砕炭の分級を行なうことができる。この場合
ベーン５２の開度を狭くして空気流速を高めると分離効
率は向上し粒子の微粒化を図ることができるが、反面分
級器５０も粒子の激しい擦過により激しく摩耗する。こ
のため前記の調節に加えて他の方法も併用することによ
り分級率を高めるようにしている。

すなわち、分級器５０に至る前に、粉砕された石炭を粗
粒と細粒に分け、粗粒は分級器で分級するまでもなく再
粉砕し、細粒のみ分級器５ｏに供給して分級器の負坦を
減少させると共に分級器の分級能力を向上させるように
している。すなわち粉砕部３０で粉砕された石炭はスロ
ート４１とスリット４２で構成されたスロート部４０か
ら噴出する空気によってハウジング上部に気流輸送され
分級器５０に導入されるが、この間に先ず最も粒径の大
きい粗粒は矢印Ｈに示すとおりボール１２の近辺に落下
し再粉砕される。これよりやや粒径の小さいものは例え
ば矢印Ｉの如く落下し、やはり粉砕部３０において再粉
砕され、残りの細粒のみが分級器５０に至り分級される
。すなわちこの様な予備的な一次分級を行なうことによ
り分級器入口の粉砕炭中の粗粒含有率を低下させ、分級
器５０の分級性能向上を図っている。

ここで前記の一次分級において、例えば矢印Ｈで示す粗
粒の再循環は主としてスロー）４１とスリット４２の断
面積比および噴流の相対速度の大小によって決定される
ものであるが、粉砕炭中の粗粒含有率によっては相対速
度が強すぎてかえって一次分級の効率を低下させたり、
逆に弱すぎて効率を低下させることがある。このため粉
砕機運転中に前記相対速度を任意に調節し得ることが望
ましい。

この発明の目的は上述の要請に鑑みスロート及びスリッ
トから供給する空気の量を自由に調節でき、−次分級の
分級効率を高めるよう構成した粉砕装置である。

要するにこの発明はスロート及びスリットに対して各々
に別個に空気を供給し、各々についての空気供給量を調
節可能に構成するか、もしくはこれに代えてまたはこれ
に加えてスリットの断面積を可変にしてスリット及びス
ロートから供給する空気量を調節可能に構成したもので
ある。

以下この発明の実施例につき説明する。

第２図において、粉砕装置本体ｌＯ内に形成したスロー
）４１およびスリット４２に対しては各々独立して空気
流量調節可能な管路４１ａおよび４２ａが接続し、スロ
ート４１およびスリット４２に対して所定量の空気を供
給する。この実施例の場合には各管路４１ａ、４２ａに
各々別個に送風機１００ａ、　１ｏｏｂを設け、各送風
機の運転を調節して空気供給量を制御する。なお、図中
符号１０９は加熱空気１０２を供給する管路に設けたダ
ンパである。

第３図は第２図に示すものの変形例であり、各管路４１
ａ、　４２ａに対しては図示しない一基の送風機により
空気を供給し、スロート４１およびスリット４２に対す
る空気供給量の調節は各ダンパ１１０を調節することに
より行なうよう構成したものである。

発明者等は以上に説明した石炭粉砕装置を用いてその性
能を試験した。以下その結果を示す。

第４図はスロートとスリット、の噴流相対速度比と粉砕
部３０の周囲に対する粗粒炭循環分配比の関係を示した
ものである。縦軸の粗粒炭循環分配比は粉砕部３０で粉
砕された全粉砕炭量に対する粉砕部３０の周囲に循環し
た粗粒炭量の百分率を示したものである。本図から明ら
かなように、粉砕部周りの粗粒炭分配比はスロー）４１
からの空気噴出流速に対するスリット４２からの空気噴
出速度が大きくなるに伴って増加している傾向を示して
いる。つまり粉砕部周りの粗粒炭循環分配比が増加する
に伴って石炭の粉砕性が向上する。また、粉砕部周りの
粗粒炭循環分配比の増加、即ち粉砕部周りの１次分級の
向上によって分級器５０人口部の細粒炭濃度および粗粒
炭量が減少する。

第５図は分級器入口粉砕炭濃度比とミル出自細粒炭粒度
７４μｍ以下の割合の関係を示したものである。本図か
ら明らかなように、ミル出口細粒炭粒度７４μｍパス割
合は、分級詰入口部細粒炭濃度の減少に伴なって増大し
ている傾向を示している。分級器入口部粉砕炭濃度が高
い場合には、分級器５０内で粉砕炭の干渉により粗粒炭
の分離効果が低減したり、分級器ホッパ壁面側に分離さ
れかつ同壁面に形成された粗粒炭の層が厚くなりかつ分
級器量口部と内筒との空間が狭くなってミル出口細粒炭
粒度が低下する。

要するに第４図、第５図がら明らがなとおり、分級性能
の向上のためにはスリット／スロートの噴流相対速度比
を高めることにより粗粒炭の一次分級率を高め、かつこ
れにより分級器に流入する粉砕炭濃度を低下させること
が効果的である。

第６図は別の実施例を示す。スリット４２を多数形成し
たスリット板４６の裏面に対してはこのスリット板４６
に形成したスリット４２と対応する位置に各々別のスリ
ット４７を形成した調整板４３を密着配置する。４４は
この調整板４３をスリット板４６に対して摺動可能に取
り付けた調整板支持金具である。４５は調整板４３の移
動を行なう調節ネジであり、ボールジヨイント４８．支
持棒４９を介して調節板４３の移動を行なう。これによ
りスリット板４６に形成しまたスリット４２と調節板４
３に形成したスリット４７との位置関係を調節してスリ
ット４２の開口面積を可変として空気噴射量を調節する
。なお図示のものはスリット４２がら噴射する空気とス
ロート４１がら噴射する空気の空気源を同一としたが、
第２図、第３図の如く両者に対する空気供給管を調節す
ればより効果的である。

この発明を実施することにより分級器に至る以前の一次
分級が効果的に行なえるので、粉砕装置から排出される
粉砕物の粒子を微粒化し得

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の石炭粉砕装置の断面図、第２図および第
３図はこの発明の実施例を示す粉砕装置の断面および空
気供給系統を示す図、第４図はスリットとスロートの噴
流相対速度比と粗粒炭循環分配比との関係を示す線図、
第５図は粉砕炭濃度比と７４μｍパス割合との関係を示
す線図、第６図は別の実施例を示す粉砕装置スロート部
の断面図である。 ４０・・・・・・スロート部４１−−−−−−スロート
４２・・・・・・スリット４３・・川・調整板４６・・
・・・・スリット板　　５ｏ・・・・・・分級器代理人
弁理士　岡　田梧　部 第２図 第４園 スｔＪ仕／スロ斗の４４浦、狽ガ探ルム粉析ヌ澤漫ル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、　粉砕部で粉砕された粉砕物を分級器において細粒
   と再粉砕すべき粗粒とに分級するものにおいて、粉砕部
   近傍にスロートとスリットを併設し、空気供給量を独立
   して調節し得る管路ヲこれらスロートとスリットに対し
   て各々接続し、またはこれに加えてもしくはこれに代え
   てスリットを形成したスリット板に対して調節板を摺動
   可能に取り付けることによりスリット開口面積を可変に
   構成し、粉砕物の一次分級効率を高めたことを特徴とす
   る粉砕装置。