JPS5819110B2 - カ−ブリ−ダ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は心電図、脳波等の生体情報の波形を電気信号に
変換する手段を備えた生体情報読取り装置等に利用する
カーブリーダに関するものである。

遠隔地における患者の診断あるいは集団検診等の場合、
検査技師が心電図、脳波等を記録紙に集録しておき、後
日医師が解読して診断をおこなっている。

一方心電図、脳波等は熟練医師でなければ解読に時間が
かかったり、解読できない場合があるため、電子計算機
を利用した心電図自動解析装置（以下「解析装置」と略
称する）が普及し始めている。

ところが、この従来の解析装置においては、心電図は被
検体に装着された心電計から電気信号として直接解析装
置に入力されているものであり、心電図の読取り装置を
必要とじなかったが、前記のような遠隔地における患者
の診断ある・いは集団検診等の場合には心電図を記録紙
に集録しであるので、その記録紙から心電図の波形を読
取り、前記解析装置に電気信号として入力する必要があ
る。

そこで、記録された生体情報を読取るラインスキャンカ
メラと、該カメラをステップ状に走査移動させる走査機
構を備えた生体情報読取り装置が提案されている。

第１図はその外観図であり、１は基台、２は基台１に配
置された所定の心電図（心電波形）記録紙である。

３は前記記録紙２に記録された心電波形を読取るための
ラインスキャンカメラである。

４は前記基台１にスライド自在に取り付けられた走査装
置であり、前記カメラ３を記録紙２に長手方向にステッ
プ状に走査させるための装置である。

５は前記走査装置４の移動制御を行うと共にカメラ３か
ら出力されるデータのタイミングをとるためのパルス信
号発生器である。

第２図は前記走査装置４の電気回路図であり、第１図と
同等のものは同一符号を付しである。

図中、６は光を電気信号に変換するための半導体光検知
素子であり、カメラ３内に少なくとも２５６個配列され
ている。

７はパルスモータ制御用カウンタであり、パルス信号発
振器５からのパルス信号をカウントダウンしてパルスモ
ータ８の制御信号を供給するためのものである。

９は並列入力直列出力のシフトレジスタであり、その並
列入力端は光検知素子６から２５６個の並列データが送
り込れるように光検知素子６の出力端子に接続されてい
る。

また、このシフトレジスタ９にはパルス信号発振器５か
らクロック信号例えば６４．０ＯＯＣＰＳが印加されて
おり、このクロック信号により並列データから直列デー
タに変換されて出力端子ＯＵＴに出力されるように構成
されている。

次に、この装置の動作を説明する。

いま、読取りスタートスイッチＳを投入すると。

パルス信号発振器５が駆動し６４，０ＯＯＣＰＳのパル
ス信号を発生する。

この出力パルス信号はカウンタ７に供給されカウントダ
ウンして２５０ＣＰＳに変換した後パルスモータ８に供
給されパルスモータ８を駆動する。

パルスモータ８の回転によりカメラ３を記録紙２の長手
方向に左より右に所定のステップで走査移動させる。

一方、心電図が記録されている記録紙はほぼ白色であり
、心電波形はほぼ黒色であるからカメラ３の光検知素子
６は容易に光レベル変換を行う。

この各光検知素子６から連続的にデータｎ１〜ｎ２５６
が出力されシフトレジスタ９の並列入力端子に入力され
る。

このレジスタ９から出力する直列ディジタル出力信号は
パルス信号のタイミングで同期して出力する。

１ステツプづつの直列データ（心電図の１ステツプにお
ける振幅方向のデータ）が直列ディジタル出力信号とし
て出力する。

この直列ディジタル出力信号とパルス信号とを解析装置
（図示していない）に入力して解析を実行させる。

このような構成の既に提案されている生体情報読取り装
置により心電波形を読取ってディジタル信号に変換する
場合、前述したように、心電波形が記録されている記録
紙２はほぼ白色であり、第３図Ａに示す心電波形ＥＣＧ
、計測目盛ＳＬ、ゴミや汚点ＳＰ等の部分はほぼ黒色で
あるから、心電図記録紙のＰ及びＱライン上にある心電
波形ＥＣＧ、計測目盛ＳＬ、ゴミや汚点ＳＰ等の部分は
、第３図Ｂに示すように、信号ａ ｌ ｂ ｌ Ｃとし
て読取られる。

そして、第３図Ｂの読取られた信号ａ、ｂ、ｃの波形を
スレッシュホールドＳＨすると、信号すは現われず、信
号ａ、ｅはそれぞれ整形され、これらの信号ａ′、Ｃ′
の立上りディジタル信号Ｘ１と立下りディジタル信号Ｘ
２が対になったディジタル信号の時間データとして解析
装置のメモリに入力される。

コンピュータは読取られたデータＸＩ 、Ｘ２の時間デ
ータの中心をして認識する。

ところが、前記整形された波形の信号ａ′以外の信号Ｃ
′はＸＩ、Ｘ２が接近しているためＸＩ、Ｘ２の時間差
がメモリのサイクルタイム以内になると、Ｔ（ＸＩ）、
Ｔ（Ｘ２）の一方が無視されてＸＩ 、Ｘ２のペアとし
て入力されないことが起こる。

そのためコンピュータの演算結果が大きく狂い誤った解
析結果が出力されることがあった。

□本発明の目的は、前記の問題を解消するため
に前記接近あるいは重って１つのディジタル信号となっ
た信号を検出し、その信号を補正するかあるいは採用（
使用）しないようにして常に正確な解析結果が得られる
ようにしたカーブリーダを提供することにある。

本発明はその目的を達成するためになされたものであり
、その特徴は、曲線を有する情報を読取るラインスキャ
ンカメラと、該カメラをステップ状に走査移動させる走
査機構と、前記情報を時間データに変換する回路を備え
たカーブリーダにおいて、前記読取られた電気信号の立
上りディジタル信号Ｘ１と立下りディジタル信号Ｘ２が
接近あるいは重なったものを検出する検出回路と、該検
出回路の出力により心電図記録紙上のゴミや汚点等の情
報でペアとして処理できないようなＸＩ。

Ｘ２が接近した時間データは採用しないようにする手段
を備えたことにある。

以下、実施例により本発明を具体的に詳述する。

第４図は本発明の一実施例のブロック図である。

図中、Ｍ１〜Ｍ４は単安定マルチバイブレーク（以下「
Ｍ１〜Ｍ４．Ｊと略称する）、ＦＦはフリップフロップ
、１０はＡＮＤゲート回路、１１はカウンタであり、ク
ロック信号が入力され、時間データを作成するものであ
る。

１２はＯＲゲート回路、１３はバッファメモリである。

第５図はこの実施例の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。

Ａ図はディジタル信号Ｘ１とＸ２が離れている場合であ
り、Ｂ図はディジタル信号Ｘ１とＸ２が接触した場合で
ある。

図中、イ、イ′は心電波形を電気信号に変換した信号の
波形、口２口′はＭｌの出力波形、ハ、ハ′はＭｌの出
力波形、二、二′はＭ３の出力波形、ホ。

ボはＯＲゲート回路の出力波形、へ、ぺはＦＦの出力波
形である。

次に、本実施例の動作を説明する。

いま、スタートスイッチを投入すると、ＦＦ及びカウン
タ１１はリセットされ、心電波形に対応した電気信号イ
がＭｌ及びＭ３に入力される。

Ｍｌは駆動し、信号口が発生する。

この信号口はＭｌにより信号ハに変えられてＡＮＤゲー
ト回路１０に入力される。

一方、Ｍ３が前記電気信号イの立下りの時点で駆動し、
信号二が発生し、この信号二もＡＮＤゲート回路１０に
入力されるが、第５図Ａの場合には信号ハと信号二は離
れているため同時にＡＮＤゲート回路１０に入力するこ
とはないから、その出力はない。

したがって、ＦＦはセットされない（反転しない）。

また、ＭＬの出力信号口及びＭ３の出力信号二がＯＲゲ
ート回路１２に入力され、書き込み信号ホが出力され、
この信号ホはＭ４を介してメモリの書き込み端子ＷＤに
入力されてカウンタ１１からの時間データがバッファメ
モリ１３に書き込まれる。

第５図Ｂの場合のようにディジタル信号Ｘ１とＸ２が接
近あるいは重なると、前記Ｍ１とＭ３の出力信号口′と
二′が接触し、書き込み信号ボは１つの信号になってし
まう。

そこで、Ｍｌの出力信号０’（７）立下り位相がＭ３出
出力器への立下り位相と一致するようにＭｌによりずら
せた信号ハ′を出力させ、この信号ハ′はＡＮＤゲート
回路１０に入力される。

このＡＮＤゲート回路１０はオンして出力し、ＦＦはセ
ット状態となり、１”の出力信号へを出力する。

こ（７）”１”の出力信号へかバッファメモリ１３に入
力され、解析装置のコンピュータで第６図に示すような
プログラムによりＦＦの出力が′１″であるか否かをチ
ェックして１”であればコンピュータ系のメモリの”０
パの所定位置にデータを格納する。

第５図ＡのようにＦＦの出力信号へが″０″信号であれ
ば時間データの所定位置にデータを格納する。

そして、解析処理を行う場合、即ちデータを読み出すと
きは、６０″格納のデータは捨てて、９１１＋１格納の
データだけを採用して解析処理を行う。

なお、前記実施例においてはラインスキャンカメラをス
テップ状に走査移動させる走査機構としたが、記録紙の
方をステップ状に走査移動させてもよいことは言うまで
もない。

以上説明したように、本発明によれば、読取りディジタ
ル信号Ｘ１とＸ２が接近あるいは重なった場合のデータ
、心電図記録紙上のゴミや汚点等の情報のデータは採用
しないので誤った解析結果を出力することはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る生体情報読取り装置の外観図、第
２図は第１図の生体情報読取り装置の走査機構の電気回
路図、第３図は心電波形に対応する電気信号波形図、第
４図は本発明の一実施例のブロック図、第５図は本実施
例の動作説明用タイムチャート、第６図は本実施例の処
理プログラムである。 １・・・・・・基台、２・・・・・・心電図、３・・・
・・・ラインカメラ、４・・・・・・走査装置、５・・
・・・・パルス信号発振器、６・・・・・・光検知素子
、７・・・・・・パルスモータ制御用カウンタ、８・・
・・・・パルスモータ、９・・・・・・シフトレジスタ
、１０・・・・・・ＡＮＤゲート回路、１１・・・・・
・カウンタ、１２・・・・・・ＯＲゲート回路、１３・
・・・・・バッフアゲモリ、Ｍ１〜Ｍ４・・・・・・単
安定マルチバイブレーク、ＦＦ・・・・・・フリップフ
ロップ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 曲線を有する情報を読取るラインスキャンカメラと
   、該カメラをステップ状に走査移動させる走査機構と、
   前記情報を時間データに変換する回路を備えたカーブリ
   ーダにおいて、読堆られた情報に対応する電気信号のう
   ち、その立上りディジタル信号と立下りディジタル信号
   が接近あるいは重なったものを検出する検出回路と、該
   検出回路の出力信号により心電図記録紙上のゴミや汚点
   等の情報に対応する時間データは採用しないようにする
   手段を備えたことを特徴とするカーブリーダ。