JPS5819071Y2 - 吊架線保護カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電車線を吊架する吊架線とこれに懸吊するノ
・ンガーイヤーとの間に装着して吊架線を保護する装置
に関する。

架空電車線は／・ンガーイヤーにより吊下支持されこの
ハンガーイヤーは電車線上方の吊架線に懸吊支持されて
いるが、電車通過の度毎に電車線は上下に大きく振動し
それに応じてノ・ンガーイヤーも上下動を繰り返すため
、ノ・ンガーイヤーと接触する吊架線の摩耗損傷が多く
、また電車線の長さ方向の伸縮、張力変動等によりノ・
ンガーイヤーが引張られて傾きノ・ンガ板の角で吊架線
が損傷し易い。

さらには・・ンガーと吊架線との接触点で電蝕を起す危
険がありこのため絶縁ノ・ンガー用いてもハンガー板を
被覆する絶縁層は破損し易い。

そこで吊架線に簡易な絶縁介在体を装着しているが、こ
れにハンガーイヤーを懸吊しても電車通過時の振動や電
車線の長さ方向の変移等によりノ・ンガーが前記、絶縁
介在体等から外れて吊架線を保護できない欠点があった
。

そこで本考案は、吊下線に確実に取りつげられしかもノ
・ンガーが外れることのないように保護カバーを構成し
たもので、つぎにその構造を図面により説明する。

吊架線に直接装着する粒塵Ａを第１図のイ図と第２図に
示し、この粒塵に嵌着する抑え枠を同口図と第３図に示
す。

図示の粒塵Ａは、吊架線の上半周面上に直接載置する座
板１を逆Ｕ字形状に湾曲して形成し、この逆Ｕ字形湾曲
座板１０両端に端板１０，１０を一体に形成する。

この両端板は同じ形状のものでありその一方の端板１０
について説明すれば、座板１の端縁に上半周に突出する
端壁２を有し、この端壁２から座板の両側に下方に延長
した垂下端片３および４を有し、この端壁２と垂下端片
３゜４とにより座板１内側を開口する円孔５とこれに連
通ずる垂下端片３，４間の間隙６を形成し、この円孔５
と間隙６との連通部に首級１，８を形成し、各垂下端片
３，４の内面にそれぞれ突出した係合部９，９′を設け
て、端板１０を形成する。

他方の端板１０′も前記した端板１０と同じに形成する
。

また、端板１０の垂下端片３，４の内面に対向して細隙
１１．１２をおいて突出壁１３，１４を座板１の両側に
設け、同様に他方の端板１０の雨垂下端片に対向して細
隙１１．１２をおいて突出壁１３′、１４′を設ける。

（第２図参照）。なお１５は逆Ｕ字形湾曲座板１０両側
における側板部分であり、１６は該側板部分を細隙１１
．ｌＬ１２．１２’において欠除した部分である。

第１図のイ図においては、斜視図としたために座板１の
１側のみに突出壁１３，１３細隙１１，１．１を小した
が、これは座板１の他側にも設けることは第２図に突出
壁１４．１４’、細隙１２．１２’として示したとおり
であり、また該イ図においては細隙１１．１１を見易く
するために誇張して犬なる間隙として示したが、細隙の
実際上の巾は第２図に示した程度に形成する。

前述のように粒塵Ａを構成し、これに嵌着結合する抑え
枠Ｂは後述のように構成する。

第１図の０図および第３図に示した抑え枠Ｂは、逆Ｕ字
形の平板２０．２０’とこれを連結する抑え板２６．２
７により枠状体を構成し、この両逆Ｕ字形平板２０．２
０は同じ形状のものであって、その一方の平板２０につ
いて説明すれば、該平板は半円形部２１とこれに連る脚
板部２２．２３とにより逆Ｕ字形状を呈し、該半円形部
２１の内周縁から半円形突壁２４を突設し、両脚板部２
２゜２３には凹欠した係合部２５を設げて逆Ｕ字形平板
２０を形成し、これと同様に他方の逆Ｕ字形平板２０を
形成する。

この両平板２０．２０をその半円形突壁２４を対向させ
て並置し、各脚板部の外縁に一体に抑え板２６，２７を
設げて両平板２０．２０を連結して枠状の抑え枠Ｂを構
成する。

前述した粒塵Ａ、抑え枠Ｂは、それぞれ合成樹脂にて一
体に成型するもので、抑え枠Ｂの各平板２０．２０の各
脚板部２２．２３が粒塵Ａの逆Ｕ字形湾曲座板１を跨い
で細隙１１，１２および細隙１１，１２に嵌着するよう
に各部の寸法を定めるのであり、粒塵Ａに抑え枠Ｂを嵌
着して本考案の吊架線保護カバーを構成する。

つぎにその使用法を説明する。

第１図において、イ図に示した鎖線Ｗは吊架線であり、
鎖線Ｈはハンガーイヤーのハンガーを示し、図示してな
い電車線を・・ンガーイヤーにより吊架線Ｗに平行に吊
り下げるのであるが、このハンガーＨを掛ける個所の吊
架線Ｗに、先づ粒塵Ａを装着する。

すなわち、粒塵Ａの端板１０，１０の各垂下端片３，４
間の間隙６を吊架線Ｗの上方に置いて粒塵Ａを吊架線Ｗ
に対して押しつげれば、吊架線Ｗは間隙６を通り垂下端
片３，４の首級７，８を該端片の弾力に抗し押し、開い
て円孔５内に嵌入し、その後は首級７，８が弾力にて復
帰し吊架線Ｗを端板１０゜１０の円孔５内に抱持する。

この状態は図示のように逆Ｕ字形湾曲座板１が吊架線Ｗ
上に嵌着載置され、端板ｉｏ、ｉｏの首級７，８が吊架
線Ｗの下側面にあって、粒塵Ａが吊架線に対し外れない
ように装着された状態となり、粒塵Ａの逆Ｕ字形湾曲座
板１の上部内側面とその両端の端板１０゜１０′の各円
孔５の内周縁により吊架線嵌着部が形成されることにな
る。

そこで、ハンガーイヤーのハンガーＨを座板１上に掛け
、座板１の両側の側板部分１５から突出する突出壁１３
．１３の間、および突出壁１４．１４’（第２図示）の
間にハンガーＨを沿わせて吊り下げる。

前記の破産ＡＯ逆Ｕ字形湾曲座板１の外側面の上部およ
び突出壁１３．１３’間、１４．１４’間はノ・ンガー
イヤー懸吊部となるものである。

つぎに、抑え枠Ｂの逆Ｕ字形平板２０，２０の各脚板部
２２と２３を粒塵Ａの細隙１１，１２、および細隙１１
．１２に嵌入させて抑え枠Ｂを粒塵Ａに嵌着する。

この状態は、抑え枠Ｂの各脚板部が粒塵Ａの垂下端片と
突出壁との間に挾まれて支持され、そして抑え枠Ｂの各
逆Ｕ字形平板２０．２０はその上部の半円形部に設けた
半円形突壁２４が粒塵Ａの座板１上に嵌着して安定し、
また、粒塵Ａの各垂下端片に設けた突出した係合部９と
抑え枠Ｂの各脚板部に設げた凹欠した係合部２５とが互
いに係合して粒塵Ａから抑え枠Ｂが外れない状態となる
。

したがってハンガーＨは、抑え枠Ｂの抑え板２６．２７
により外側方えの脱出を阻止され、かつ・・ンガーＨの
上部は抑え枠Ｂの逆Ｕ字形平板２０．２０’の上方の半
円形部２１により吊架線の長さ方向の逸脱を阻止される
のであり、そしてハンガーＨは、粒塵Ａの逆Ｕ字形湾曲
座板１の外周面上にあって吊架線Ｗには直接接触しない
のである。

以上説明したように、本考案によれば、ハンガーイヤー
が電車通過のたびに激しく上下動しても、ハンガーは接
岸Ａと抑え枠Ｂとにより挾まれて保護カバーから外れる
ことな（、したがって吊架線とハンガーとが直接接触し
て損傷する危険のないものであり、また、接岸Ａと抑え
枠Ｂとはみだりに分離することなく吊架線に確事に装着
されるであり、さらに、吊架線に対する接岸Ａの取りつ
げ作業および抑え枠の接岸Ａに対せる結合作業は単に押
しつげて嵌着すればよいので、作業が迅速容易となるも
のであり、保安上有効なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の吊架線保護カバーの分離斜視図であり
、イ図は接岸の斜視図、口開は抑え枠Ｂの斜視図である
。 第２図は接岸の上面図、第３図は抑え枠Ｂの上面図であ
る。 １：逆Ｕ字形湾曲座板、１０，１０：端板、１１゜１１
’、１２．１２：細隙、２０．２０：逆Ｕ字形平板、２
６．２７：抑え板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 粒塵Ａと抑え枠Ｂを具備し、粒塵Ａは、逆Ｕ字形湾曲座
   板１の両端に端板１０および１０′を一体に設け、該各
   端板は、座板１の端縁上半周に突出する端壁２から座板
   １の両側下方に延びる垂下端片３，４および該垂下端片
   の間の間隙６とこれに連る円孔５との連接部に首級７，
   ８を有するとともに各垂下端片に係合部９を有し、該座
   板１の両側には各垂下端片との間に細隙１１，１１，１
   ２゜１２をおいて突出壁１３．１３． １４． １４’
   を設けてなり、前記抑え枠Ｂは、半円形部２１．これに
   連る脚板部２２，２３、該半円形部内縁に沿う半円形突
   出部２４、両脚板部に設けた係合部２５を有する逆Ｕ字
   形平板２０と２０とを並置して両平板２０，２０の各脚
   板部の外縁を抑え板２６す２Ｔで一体に連結してなり、
   前記粒塵Ａの各細隙１１、ｉ２．ｔｉ’ｌ １２’に
   前記抑え枠Ｂの各脚板部２２．２３を嵌入し、該各脚板
   部の係合部２５と前記粒塵Ａの各垂下端片の係合部９と
   を係合し、前記粒塵Ａの逆Ｕ字形湾曲座板１の上部内側
   面とその両端の端板１０，１０の各円孔５の内周縁によ
   り吊架線嵌着部を形成し、前記粒塵Ａの逆Ｕ字形湾曲座
   板１の外側面の上部および突出壁１３゜１３′間、１４
   ．１４’間を・・ンガーイヤー懸吊部とした吊架線保護
   カバー。