JPS58189328A - そのまま使用可能な合金鋼棒の熱処理方法 - Google Patents

そのまま使用可能な合金鋼棒の熱処理方法

Info

Publication number
JPS58189328A
JPS58189328A JP58035216A JP3521683A JPS58189328A JP S58189328 A JPS58189328 A JP S58189328A JP 58035216 A JP58035216 A JP 58035216A JP 3521683 A JP3521683 A JP 3521683A JP S58189328 A JPS58189328 A JP S58189328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bar
cooling
temperature
forced cooling
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP58035216A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0335363B2 (ja
Inventor
イブ・デザロ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Institut de Recherches de la Siderurgie Francaise IRSID
Original Assignee
Institut de Recherches de la Siderurgie Francaise IRSID
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Institut de Recherches de la Siderurgie Francaise IRSID filed Critical Institut de Recherches de la Siderurgie Francaise IRSID
Publication of JPS58189328A publication Critical patent/JPS58189328A/ja
Publication of JPH0335363B2 publication Critical patent/JPH0335363B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/62Quenching devices
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/02Hardening articles or materials formed by forging or rolling, with no further heating beyond that required for the formation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/18Hardening; Quenching with or without subsequent tempering
    • C21D1/19Hardening; Quenching with or without subsequent tempering by interrupted quenching

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は圧延後に金属の棒材を熱処理する方法に関し、
より詳細には特に機械構造物用の棒鋼であって焼入れ組
織(ベイナイト、マルテンサイト)のものを直接に製造
する方法に関する。
現在の鉄鋼業は焼なまし状態の綱に匹敵する機械加工性
を備えた焼入れ焼戻しの合金鋼を供給している。従って
、最終使用状態の特性を備えた棒鋼からある種の部品を
直接機械加工することができるならば極めて有利である
。即ち、素材の機械加工のために焼なまし加工を行い、
使用目的のために焼入れ焼戻し処理を行い、或いは精度
調整のために再び機械加工を行う等の処理を省略できる
からである。  ・ これは製造サイクルを単純化し、熱処理の経費を削減し
、工程を短縮することになる。
更に、圧延時の熱を利用することによって棒鋼の焼入れ
を行い、従来のオーステナイト化処理を省略することが
できる。圧延の末期に得られるオーステナイト状態では
、添加元素のより完全な溶融状態が得られ、所望の焼入
れ性に適したオーステナイトの粒度が得られ、オーステ
ナイトがr→α変態時に機械加工を受けるので従来のオ
ーステナイト化処理よりも有利である。
このような棒鋼の熱処理が現在まで行われていないのは
圧延時の冷却を制御するのが困難だからである。先ず機
械業界では中間硬度の大径(50−150mm)の棒鋼
が特に重要であることを知るべきである。この棒鋼は1
00ON 711m:′のオーダーの強度を中心部で得
られる材料である。このような大径の棒材の中心に焼入
れ組織を得るには比較的焼入れ性の高いlI(例えば4
2CD4 )で焼入れ速度を早(して処理を行う必要が
ある。この際処理時間は制限されず、棒材の直径及び焼
入れ性を考慮して最もゆるやかな焼入れを行うとしても
、焼割れの起こる危険がある。
圧延の直後に移動中の棒材を焼入れする場合は更に複雑
である。事情な棒材に実現できる最大の熱交換係数はI
OW / rd ・’C(10’Kcal/ nf、h
、 ℃)のオーダーであり、この係数の焼入れ媒体を用
いたとしても、直径60mの棒鋼の平均温度が900 
’Cから400℃に下降するには約20秒必要である。
即ち半径Rの棒鋼の断面の平均温度は次式によって式中
θ(r)は軸から距離(r)の位置の温度を示す。
これらの棒鋼の圧延速度は一般に数m/秒であるので、
中心部にマルテンサイトを得るには非常な長さの焼入れ
装置が必要となる。他方水浴による直接焼入れを大径の
棒鋼で行うと十分な焼入れ速度が得られず、棒鋼が曲が
り(処理の非対称性による)、或いは焼割れ(初めに周
縁部に脆弱なマルテンサイトが形成され、後に中心部の
変態が起こり膨張するためにマルテンサイト層に張力が
かかるため)が起こる危険がある。
本発明はそのまま使用可能な大径の合金棒鋼の全断面に
曲がりや割れを生じさせることなく焼入れ組織を得るこ
とを目的とする。
本発明に従うと、特に機械構造物用にそのまま使用可能
な合金鋼棒の熱処理方法であって、次の連続した3段階
の焼入れ、 a)圧延直後に移動中の棒材を熱交換係数が1♂W/ 
1・℃のオーダーの強制冷却をして該棒材の断面の平均
温度を600〜550℃まで急速に降下せしめ、 b)次いで空中で放冷して該棒材の断面に約550℃の
ほぼ等温度の状態にし、 C)次いで、段階a)での冷却よりゆるやかな強制冷却
を該棒材に施して、該棒材のベイナイト変態の機構に匹
敵する時間で該棒材の中心部の温度を約300℃以下に
下降せしめる、 を該棒材の熱間圧延工程中に施すことからなることを特
徴とする上記熱処理方法が提供される。
更に本発明に従うと、段階a)の強制冷却を行うために
、移動中の棒材が横断する1または複数の水冷函から成
り、材料と平行に水が流れるように構成された装置が提
供される。
本発明の好ましい態様に従う装置は、段階C〉のよりゆ
るやかな強制冷却を行うために往復運動を行う水噴射手
段又は水ないしは油のプールを備える。
更に本発明の好ましい態様に従う装置は、走行ピッチ(
pas  de pelerin )で移動する空冷装
置であって、その上を互いに平行に配列された棒材が移
動するよう構成された冷却装置を備える。
これらの連続する3つの段階の処理を添付の図面を参照
しながら詳細に説明する。
第1の段階a)は次の2つの目的を有する。
−マルテンサイトの環状表面層を形成すること、−棒材
の断面のその他の部分にパーライトが形成されることを
阻止すること、 添付の第1図は本発明の技術分野を理解させるためのも
のであって、準安定オーステナイトである領域lからの
γ→α変態によって得られる金属組織を冷却の態様に従
って温度一時間のグラフ上に示すものである。急冷の場
合には、材料の温度が鋼のMs点(図示冷では310℃
)以下になるとマルテンサイト2が瞬間的に形成される
。逆に、よりゆるやかな冷却では、600℃以上の温度
でフェライト3及びパーライト4が形成される。中間速
庫の冷却では、ベイナイト5と、冷却が末期で加速され
るにつれてそれに応じた量のマルテンサイトが形成され
る。
一般的に焼戻しマルテンサイトは焼戻しベイナイトより
も同一強度では靭性が優れている。もし装置に最終の焼
戻しステーションが備っているならば、より優れた機械
的特性と断面の金属組織の均質性を改善するために、可
能な限り低温度でて形成される組織で断面の大部分が占
められるように努力する。冷却サイクルを選択する指標
として、第1図の如き変態図は幾つかの制限を示唆する
まず、γ=αの変態が起こる鋼のA3点(図示例では8
00℃)以上の冷却サイクルは最終組織に余り影響を及
ぼさない。従って、この温度以下の範囲での熱処理サイ
クルを考慮すべきである。 更に微妙な点は、連続して
冷却した場合にのみ変態図によって変態条件を決定でき
ることである。従って、本発明のように複雑な熱処理サ
イクルの場合に状態図を用いて最終組織を判断すること
はできない。従って、急冷を間欠的に行った場合には、
表面層はMs点以下に急速に降下し、次いで焼入れの末
期には断面全体の平均温度の水準まで回復する。逆に、
棒材の中心部は急冷装置の入口以後で温度降下を始め、
急冷の末期になってのみ平均温度にゆっくりと達する。
しかしながら第1図の如き状態図は次の示唆を与える。
もし断面のあらゆる部分が800〜650℃を少な(と
も150秒で通過するならば、フェライト−パーライト
が形成されることはない。更に、パーライト形成温度(
600℃以上)とベイナイト成形温度(550℃以下)
との間のの範囲では、オーステナイトの著しい変態が起
こることなく、棒材が575℃に自然に均−温度になる
ことができる。更に、第1図に示す場合、ベイナイトか
らより好ましいマルテンサイトへの変態を進めるには5
50℃と300℃との間で少なくとも3℃/秒インナー
カバー以上の冷却速度が必要である。
棒鋼の第1段階の冷却の上述の2つの目的について再び
説明すると、次の通りである。
冷却が急激であり、棒鋼の直径が大きくなるほど、表面
のマルテンサイトの厚さが大きくなる。
例えば、直径がφ−60報の棒鋼では、1o’w/rr
r・℃の熱交換係数の冷却によってφ/12=5mの厚
さのマルテンサイト層が形成される。
−第1図の状態図に相当する鋼種42CD4では圧延後
の直径が150鶴までの棒鋼を10′w/11?・℃の
オ−ダーの熱交換係数の急冷をしてもパーライトが形成
するのを回避できる。直径が60m、100 fi、1
50鶴の棒鋼を900℃から平均温度600℃まで冷却
するのに要する時間はそれぞれ7.5秒、17秒、35
秒であり、これは十分に実施可能な長さの処理装置で行
いうる。更に、棒鋼の直径が大きくなるに従って、冷却
の熱交換係数を大きくし、鋼の焼入れ性を高くする必要
がある(マンガン、モリブデン、ホウ素の添加により)
ことを注目すべきである。
第2段階、すなわち本発明の方法の段階b)に於いて、
棒鋼を約550℃に空気中で自然に均熱化する処理は一
般に1〜2分であって、これによって次が可能となる。
一棒鋼の中心部では、著しいパーライト又はベイナイト
への変態が生ぜずに600℃以下となる、−マルテンサ
イトの表面環状層では、500℃以下への秒のオーダー
の自動焼戻しにより靭性が向上する。
上述の42CD4よりも焼入れ性の弱い特定の鋼種では
、この第2段階の処理に於いて、約625〜650℃で
可成りの量の微細パーライトを形成することができる。
この微細パーライトは、特にその微細な析出によって硬
化しているので、ある種の用途に適した機械的特性を有
し、最終の焼戻しをせずに使用できる利点がある。焼入
れ、焼戻し組織を必要とする用途よりも制限のゆるやか
なこれらの用途に対しては、第2段階の放冷を雰囲気温
度まで延長して、段階Cを省略する。
′第3段階の処理、段階C)では、前段の均熱処理の後
に、中心部で本質的にマルテンサイトの組織を得ようと
するならば、関連する鋼のベイナイト変態の動力学(c
in≦tique )に匹敵する時間内で中心部の温度
を300℃以下に降下させるような第2の強制冷却を行
う。実際のところ、下部ベイナイト(Ms点より若干高
い温度で形成される)は焼戻し状態でマルテンサイトと
匹敵する機械的特性を有するが、550℃と400℃と
の間の冷却を加速するだけで十分である。特に焼入れ性
の高い鋼種及び/又は小径のものは放冷又は若干の加速
冷却で十分である。例えば第1図に示した鋼種42CD
4の場合、550℃と300℃との間を4又は5℃/秒
以上の速度で冷却すると棒鋼の中心部に本質的にマルテ
ンサイトからなる組織が得られる。
すべての場合に於いて、第1段階でマルテンサイトの表
面環状層として形成され、第2段階で自動焼戻しを受け
た層は、第3段階の強制冷却で次の役割を果たす。
4後のより深部のマルテンサイト変態の際に割れが生ず
るのを防止する、 −この層は環状の“コルセット”の如き役割を果たfの
で冷却の非対称性により棒鋼が曲がるのを防止する、 これら2つの役割によって、第3段階の冷却では、第1
段階の冷却で要求されるよりもゆるやかな冷却の回転対
称性の基準の設備で実施してもよい。
上述の本発明の方法を実施するための装置は次のものを
備えるのが好ましい。
4第1段階:フランス特許出願第7914383号に記
載の如き型式の、熱効率の高い、定水量型の少なくとも
1基の水流函であって、この内部を移動する材料はその
速度と同一方向の速度で流れる水の面で包囲される。こ
の水面を同等の冷却効率の水噴霧手段と置換えてもよい
第2段階=1又は平行な複数の棒材を1〜2分の間自然
再等温化させるような走行ピンチを有する冷却装置又は
冷却床(refroidissotr )、−第3段階
:直前の冷却装置の第2の部分上に設けられた水噴霧の
振動ノズル群(rampes)の装置、或いは上記冷却
装置から供給される棒鋼の水又は油のプールでこれらの
棒鋼を連続的に取出すことが可能なもの(例えば傾斜面
を備えている)、上述の装置の機能の態様は冷却の各段
階、処理すべき棒鋼の直径、圧延機出口速度、棒鋼の鋼
種の焼入れ性及び棒鋼の中心部に所望とする組織によっ
て変わる。
従って、第1段階の冷却に於いては、10’W/IT1
℃のオーダーの熱交換係数に対して必要な冷却時間は棒
鋼の直径によって変化する。圧延機出口速度及び圧延の
仕上げ温度を知ると、必要とする冷却の長さを求めるこ
とができる。
第2段階の処理では、棒鋼の中心部をパーライトに変態
させながら周縁部の層を自動焼戻しさせるか、或いは鋼
種及び直径に応じて中心部の変態を最大限阻止するかを
追及する。
第3段階では、本質的にマルテンサイトからなる組織が
所望ならば、棒鋼の直径が大きくなり、上部ベイナイト
への変態の機構(cinetiques)が急速になる
(対象とする鋼の600℃〜300℃の焼入れ性が重要
である)につれて、冷却のモードはより厳しいものとな
る。既に詳述の如く、この段階の冷却を250℃(中心
部の温度で)以下まで続けることは余り重要ではない。
1例では、棒鋼の移動速度及び鋼種の焼入れ性に応じて
、次のように断面の平均温度が変化した:約900℃の
仕上げ圧延、第1の水面を通過して900℃から600
℃に冷却、1〜2分の放冷、第2の水面を通過して60
0℃から400乃至300℃となり、最終の焼戻しとな
る。 他の例では、中心部のパーライト組織が認められ
、第2および第3段階は通常の冷却床で空気放冷した。
本発明の他の特徴及び効果は添付の第2図、第3図、第
4図及び第5図を参照する以下の説明より明らかとなろ
う。
第2図では、圧延機21の最終スタンドを出た棒&I2
0はフランス特許出1179/14383号に記載の型
式の水流が循環する1又は2の函22内を走行する。
棒鋼はエクストラクタ23によって一定速度で抽き出さ
れ、ブレーキロール群24上で停止するよう減速される
。揺動装置25によって可動縦材を備える冷却床29上
に棒鋼を配置し、棒鋼の並進及び回転を確実にする“走
行ステップ”の移動を行わせる。
冷却床29は3つの区域26.27及び28aからなる
区域26は本発明の段階b)の自然冷却に対応する。
区域27は区域28aによって行われる強制冷却後の棒
鋼の自然冷却に対応するが、区域27で最終の焼戻しを
開始してもよい。区域28aは本発明の段階C)の強制
冷却に対応する。この実施例では、C)の強制冷却は棒
鋼と平行で、処理が棒鋼の長さに沿って均一となるよう
に十分な往復運動をする水噴射ノズルによって行われる
第3図は、段階C)の冷却以外は第2図と同一である。
本実施例では段階C)の強制冷却は水又は油のプールに
棒鋼を漸次浸漬することによって区域28b)で行う。
このプールは傾斜面(図示せず)を備えて棒鋼を漸次導
入、抽出するのが好ましい。
第3図に示す装置によって直径60鶴の棒鋼の中心部を
強度1000 N / tX、シャルヒー靭性Vを60
J/c11に鋼種42CD4を用いて処理することがで
きる。
!44図は、鋼種42CD4の棒鋼の中心部であって、
γ−αの変態の状態を温度一時間のダイヤグラムで示し
、曲線41は60mmの直径、曲線42は100 mの
直径、曲線43は150fiの直径の場合をそれぞれ示
す。これらの冷却は次の場合に該当する。
一本発明に従い、(段階a)で) 900 ’t:から
600℃を各棒鋼の平均温度が急速に通過するように、
1r!w/rrr・℃のオーダーの平均熱交換係数の水
流函を棒鋼が通過する。
−次いで、(段階b)で)雰囲気温度まで空気中で自然
冷却する。この場合、段階C)の強制冷却は省略した。
第4図には次の事項が示されている。
−800℃(コノ鋼の^3点)からの熱量イクル41.
42.43、      ・・ −曲線44はオーステナイト変態の開始を示す。
−曲線45はT−αの変態の25%に対応する。
−曲線46は50%の変態に対応する。
−曲線47は75%の変態に対応する。
−曲線48は変態の終了に対応する。
第5図は第4図とIt(Ilのものであるが、この図で
示す処理では熱交換係数がxtfw/ra・℃の本発明
の第3番目の冷却(段階C)を行った。
第4図と第5図を比較すると、第3番目の冷却を加速す
ることによって3種の直径の棒鋼の中心部に300℃以
下で形成される組織(マルテンサイト)が50%以上と
なることが解る。
第4図に示す直径60mmの棒鋼では、ベイナイト変態
は中心からφ/15二4鶴の範囲で実現し、環状周縁部
は自己焼戻しマルテンサイトからなる。
この棒鋼に500℃で1時間の焼戻しを行うことによっ
て、約100ON/−の機械的強度が全断面でほぼ均一
に実現される。しかしながら、棒鋼の中心部のシャルピ
ーV値は雰囲気温度で40J/−にすぎなかった。
前回と同一の第1の強制冷却と、600−550℃への
1分間の自然冷却に対応する段階b)と、103W/n
f・℃のオーダーの平均熱交換係数で特徴づけられる1
00℃までの冷却に対応する段階C)とからなる本発明
に従う完壁な処理を選ぶと、直径60簡の棒鋼の中心部
の冷却は第5図の曲線41に従う。このとき棒鋼の全断
面にわたつてマルテンサイト変態が得られる(かなり効
率の悪くなる油焼入れを最後にすると中心部は70%の
マルテンサイトとなる)。100及び150 nの直径
の棒鋼では、中心部でほぼ4分の3の変態が400℃以
下で起こり、約50%のマルテンサイトが得られる。す
べての場合に於いて、600℃で1時間の焼戻しによっ
て約100ON/−の強度と60J/−以上の雰囲気温
度でのシャルピーV値が得られる。
上述の実施例より明らかなとおり、本発明の方法では棒
鋼の直径及び所望の機械的特性に応じて熱処理を柔軟に
変更することが可能である。更に、“パーライトの鼻部
” (γ−α変態が600℃まで潜伏する期間)を有し
且つ上部ベイナイト領域での変態がゆるやかな経済的な
鋼種(例えばMn−B綱等)を用いて、高価な添加元素
を最大限節約することができる。
更に本発明の方法では低仕上温度(約850℃)の圧延
を利用することができ、この場合、γ→α変態の際に変
形し、未再結晶していないオーステナイトを利用できる
ので好都合である。この変形オーステナイトの結晶欠陥
は、オーステナイトの回復が困難となるように急冷する
と、微細な焼入れ組織となるので興味深い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、機械構造用鋼42CD4  (C: 0.4
2%、Mn : 0.7%、Cr : 1%、Mo :
 0.20%)を850〜900℃に加熱して粒度が2
0μ−のオーステナイト組織にしたものを連続冷却した
ときの変態の状態を示すグラフである。 第2図は本発明の1実施例に従う装置の概略図である。 第3図は本発明の他の実施例に従う装置の概略図である
。 第4図は本発明の簡略な方の処理により鋼種42CD4
で3種の直径の棒鋼を処理したときの変態状態を示すグ
ラフである。 第5図は本発明の完全な方の処理により鋼種42CD4
で3種の直径の棒鋼を処理したときの変態状態を示すグ
ラフである。 (主な参照番号) l:準安定オーステナイト領域、 2:マルテン毎イト領域、 3:フェライト領域、   4:パーライト領域、5:
ペイナイト領域、  20:棒鋼、21:圧延機仕上ス
タンド、 22:水面、       29;冷却床、41:直径
60mのときの冷却サイクル、42:直径100簡のと
きの冷却サイクル、43:直径150 fiのときの冷
却サイクル、44ニオ−ステナイトの変態開始、 45 : 25%のT−α変態、 46 : 50%のγ→α変態、 47 : 75%のT→α変態、 48:γ−α変態の終了、 出願人 アンスチチュ ドウ ルシェルシュ ドラ シ
デルルジー フランセーズ 代理人 弁理士 新居 正彦 手続補正書動式) 昭和58年6月8日 特許庁長官 殿 1、事件の表示   昭和58年特許願第35216号
2、発明の名称   そのまま使用可能な合金横棒の熱
処理方法と装置 3、補正をする者 事件との関係 出願人 住所    フランス国 サンジェルマン−1ンーレ セデックス 78105 リュ ブレジダン ルーズベルl−,185氏名(名称
)アンスチチュ ドウ ルシェルシュ ド ラシデルル
ジー フランセーズ 代表者   エル、ワンタボリ 国籍    フランス国 4、代理人 住所    ■102東京都千代田区麹町3−36、補
正の対象   明細書 7、補正の内容   浄書した明細書を提出する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 +11特に機械構造物用にそのまま使用可能な合金鋼棒
    の熱処理方法であって、次の連続した3段階の焼入れ、 a)圧延直後に移動中の棒材を熱交換係数がIOW/d
    ・℃のオーダーの強制冷却をして該棒材の断面の平均温
    度を600〜550℃まで急速に降下せしめ、b)次い
    で空中で放冷して該棒材の断面に約550℃のほぼ等温
    度の状態にし、 C)次いで、段階a)での冷却よりゆるやかな強制冷却
    を該棒材に施して、該棒材のベイナイト変態の機構に匹
    敵する時間で該棒材の中心部の温度を約300℃以下に
    下降せしめる、を該棒材の熱間圧延工程中に施すことか
    らなることを特徴とする上記熱処理方法。 (2)該鋼材の中心部の同素変態が段階a)及びb)で
    微細パーライトに行われ、段階b)での空中放冷を雰囲
    気温度まで延長して行い、段階C)を行わないことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の熱処理方法。 (3)段階a)の強制冷却を圧延された棒材の直径に従
    って、少なくとも1つの水面(22)内に棒材を横断せ
    しめて行い、該棒材は該面内で該棒材と同一直線方向に
    流れる水流に取囲まれるようにして行うことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の方法を実施
    する装置。 (4)段階a)の強制冷却を走行中の棒材に水を噴霧す
    ることによって行い、この水噴霧は5×1^/d・℃以
    下の平均熱交換率で行われることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項に記載の方法を実施する装置。 (5)段階b)及びC)の冷却は、“走行ピンチ”を有
    する規則的な並進とその周りに該棒材がゆるやかに回転
    する可動縦材を備えた冷却装置によって行い、該冷却装
    置は強制冷却手段を備えることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の方法を実施する装置。 (6)該強制冷却手段は水噴霧手段によって構成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載の装
    置。 (7)該水噴霧手段は、冷却すべき棒材の軸と平行な往
    復運動を行うことを特徴とする特許請求の範囲第6項に
    記載の装置。 (8)該強制冷却手段は水又は油のプールで構成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載の装
    置。 (9)該プールは冷却すべき棒材の導入及び抽出を漸次
    行うための2つの傾斜面を備えることを特徴とする特許
    請求の範囲第8項に記載の装置。 α〔該冷却装置の後方に配置された焼戻しステーション
    を備えることを特徴とする特許請求の範囲第5項乃至第
    9項のいずれかに記載の装置。
JP58035216A 1982-03-03 1983-03-03 そのまま使用可能な合金鋼棒の熱処理方法 Granted JPS58189328A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR8203659A FR2522688B1 (fr) 1982-03-03 1982-03-03 Procede et installation de traitement thermique de barres en acier allie pretes a l'emploi, notamment pour la construction mecanique
FR8203659 1982-03-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58189328A true JPS58189328A (ja) 1983-11-05
JPH0335363B2 JPH0335363B2 (ja) 1991-05-28

Family

ID=9271614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58035216A Granted JPS58189328A (ja) 1982-03-03 1983-03-03 そのまま使用可能な合金鋼棒の熱処理方法

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0090682B1 (ja)
JP (1) JPS58189328A (ja)
AT (1) ATE62278T1 (ja)
BE (1) BE896021A (ja)
DE (1) DE3382237D1 (ja)
FR (1) FR2522688B1 (ja)
LU (1) LU84666A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105385831A (zh) * 2015-12-17 2016-03-09 北京科技大学 一种斜轧球磨钢球余热利用热处理装置
CN105400945A (zh) * 2015-12-17 2016-03-16 北京科技大学 一种大直径斜轧球磨钢球热处理系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3927276A1 (de) * 1989-08-18 1991-02-21 Schloemann Siemag Ag Verfahren zum haerten von stahl mit hilfe fluessiger kuehlmedien

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD84615A (ja) *
DE925527C (de) * 1941-07-30 1955-03-24 Oberhuetten Vereinigte Obersch Verfahren und Vorrichtung zum Haerten und Vergueten von gewalzten Gegenstaenden
DD112144A1 (ja) * 1974-06-12 1975-03-20
DD119270B1 (de) * 1975-04-02 1987-10-14 Florin Stahl Walzwerk Verfahren zur herstellung von walzstahlerzeugnissen mit entfestigter randzone und hochfestem kern
FR2457724A1 (fr) * 1979-06-01 1980-12-26 Siderurgie Fse Inst Rech Dispositif de refroidissement de produits longs lamines en defilement
FR2488279A1 (fr) * 1980-08-08 1982-02-12 Siderurgie Fse Inst Rech Traitement par refroidissement accelere de barres en acier dans la chaude de laminage

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105385831A (zh) * 2015-12-17 2016-03-09 北京科技大学 一种斜轧球磨钢球余热利用热处理装置
CN105400945A (zh) * 2015-12-17 2016-03-16 北京科技大学 一种大直径斜轧球磨钢球热处理系统
CN105385831B (zh) * 2015-12-17 2018-02-16 北京科技大学 一种斜轧球磨钢球余热利用热处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
ATE62278T1 (de) 1991-04-15
JPH0335363B2 (ja) 1991-05-28
EP0090682A3 (en) 1987-09-02
FR2522688B1 (fr) 1990-09-14
LU84666A1 (fr) 1983-09-08
FR2522688A1 (fr) 1983-09-09
BE896021A (fr) 1983-06-16
EP0090682B1 (fr) 1991-04-03
EP0090682A2 (fr) 1983-10-05
DE3382237D1 (de) 1991-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030098104A1 (en) Hot rolled wire or steel bar for machine structural use capable of dispensing with annealing, and method for producing the same
US6673171B2 (en) Medium carbon steel sheet and strip having enhanced uniform elongation and method for production thereof
US5876523A (en) Method of producing spheroidal graphite cast iron article
JP7159445B2 (ja) 軟質熱処理時間短縮形冷間圧造用線材及びその製造方法
US4146411A (en) Hot bar cooling
JPS58189328A (ja) そのまま使用可能な合金鋼棒の熱処理方法
JPS59136421A (ja) 球状化組織を有する棒鋼と線材の製造方法
JPH0472014A (ja) 球状黒鉛鋳鉄棒の連続鋳造法
US3615925A (en) Heat-treatment of steels
RU2785665C1 (ru) Способ производства мелющих шаров из стали
KR940007365B1 (ko) 고장력볼트용 강선재의 제조방법
JPS6159378B2 (ja)
JPS61199035A (ja) ネツク部の強籾な複合ロ−ルの製造方法
Schlegel Heat Treatment of Steel
GB2194186A (en) Method of rolling steel workpieces
JPH06235024A (ja) 高強度異形鋼線の製造方法
JPS5933175B2 (ja) 高張力線材の製造方法
SU1518391A1 (ru) Способ термической обработки заготовки
SU744038A1 (ru) Способ термического упрочнени проката
RU1786115C (ru) Способ изготовлени термически упрочненного проката из низкоуглеродистой и низколегированной стали
JP2672116B2 (ja) 高強度ばね材の製造方法
JPH0598349A (ja) 高強度高延性ビードワイヤの製造方法
JP2023160565A (ja) 鋼の連続鋳造方法
CN117721292A (zh) 一种U71Mn钢轨的热处理新方法
JPH024917A (ja) 球状化処理用鋼材およびその製造方法