JPS5818759Y2 - 収納棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として壁面を背にして設置される飾り棚
などの収納棚の改良に関する。

壁面を背にして設置される従来の飾り棚は、すべて平面
方形の構造のもので、第１図に示すように鍵形に折曲し
て張出ている壁Ｗを背にして２本の飾り棚Ａ、Ａを振分
は状に配置すると、飾り棚Ａ、Ａの間には、空間部Ｓが
残り、この部分がデッドスペースとならざるを得ない。

また第１図示の配置からも明らかなように、飾り棚Ａ、
Ａ’の間口前面には、角縁部Ａ工が４個所も形成され、
飾り棚Ａ。

Ａの前を通る時角縁部Ａ１に突当り、思わぬ怪我をする
場合も意外と多い。

またＬ形装置のキッチンユニットなどでは、その中間部
に平面五角形のコーナーユニットを配置しているものも
あるが、このような配置であると、コーナーユニットの
収納部の開口前面はサイドユニットとの連接面により極
端にせばめられ、開口前面からの収納物品の出し入れに
きわめて不便であり、収納部として殆ど役に立たぬこと
になる。

この考案は上記の点に鑑み考案されたもので、平面１形
に配置した収納棚にデッドスペースを残さず、収納能力
を高め、また間口前面から角縁部を追放して不慮の事故
を招かないように配慮すると共に、中間に配置される収
納部の開口前面を広くとり、これによって収納内部前面
が広く開放されて、収納物品の出し入れが楽に行え、収
納内部を十分に活用できるようにした飾り棚などの収納
棚を提供することを目的とする。

この考案を図示の実施例により詳細に説明すると、図に
おいて１は平面り形影状の飾り棚を示す。

飾り棚１は、２体の方形箱状素体１０，１０．３体の扇
形箱状素体２０，２０，２０から構成されている。

方形箱状素体１０，１０は、第２図に示すように、背面
角縁を突合わせて平面１形に連設され、これら方形箱状
素体１０，１０の連設により形成される空間部に、開放
間口面が前面方向へ扇形に張出した扇形箱状素体２０を
配置し、隣合う前記方形箱状素体１０．１０と連結し、
前記方形箱状素体１０，１０の各々の他の側端面に、前
記扇形箱状素体２０と同形、同寸の扇形箱状素体を連結
すれば第２図示のような平面形状の飾り棚１が構成され
る。

図示の実施例の飾り棚１においては、甲板３０を介して
下段側と上段側とに分れ、前記した方形箱状素体１０，
１０と扇形箱状素体２０．２０．２０とは、それぞれ下
段側が一段、上段側が三段の組合わせ構造が採用され、
上段側の方形および扇形箱状素体は下段側のものよりも
−廻り小さい寸法のもので甲板３０に甲板面３１が確保
されるようになっている。

なお甲板３０は左右側端縁の扇形箱状素体２０゜２０と
方形箱状素体１０，１０とが共通となっており、空間部
の扇形箱状素体２０のみ別個の甲板３０Ａを有している
。

なお前記方形および扇形箱状素体には、両開きまたは片
開き扉が設けてあり、扇形箱状素体の扉は両開き、片開
きいずれのものも平面が扇形になっている。

以上述べたように、この考案によれば、方形箱状素体２
本を平面１形に連設し、これらの中間の空間部を扇形箱
状素体の連結により埋めて、デ゛ツドスペースをなくし
、さらに左右側端に扇形箱状素体を連結配置して、収納
能力を増大せしめることができると共に、中間と左右の
扇形箱状素体により収納棚の前面および側方にわたり丸
縁部を形成して不注意による径孔などの事故を防ぎ、ま
た、中間の扇形箱状素体は扇形面全部が開口面となり、
収納内部が広く開放され、内部への収納物品の出し入れ
がきわめて栗に行え、収納スペースを十分に活用できる
など、収納棚として実用的価値がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の配置説明図、第２図は、この考案の一
実施例を示す平面図、第３図は、第２図矢印ＩＩ方向の
側面図、第４図は、第２図矢印ＩＩＩ方向の側面図であ
る。 １・・・・・・飾り棚、１０・・・・・・方形箱状素体
、２０・・・・・・扇形箱状素体、３０．３ＯＡ・・・
・・・甲板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面形状が方形箱状素体を少くとも２体、これら箱状素
   体の背面側の角縁を突合わせて平面１形に連設し、前記
   箱状素体の連設により形成される前方へ突出した空間部
   に、開放間口面が前面方向へ扇形に張出した扇形箱状素
   体を配置して隣合う前記方形箱状素体２体の各々と連結
   し、前記方形箱状素体２体の各々の他の側端面に、前記
   扇形箱状素体と同形、同寸の扇形箱状素体をその扇形の
   開放面を側方へ向は連結して間口面と側面全面にわたり
   、穴縁部を構成してなることを特徴とする収納棚。