JPS5817633Y2 - 魚肉挽機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魚肉投機に関するもので、特に小魚をその頭、
骨と共にすり潰して□ンチ状にするための機械に係る。

魚、肉をミンチ状にするための魚肉投機としては、第１
図の如きスクリューシャフトを用いたものが従来から広
く採用されている。

即ち、この従来型は、横向きの円筒状ケーシング１の上
部に魚肉投入用のホッパー２を設けると共に、ケーシン
グ内にはスクリューシャフト３を配設し、更にケーシン
グ１の出口には、スクリューシャフトに固定された放射
状ナイフ４と、ケーシング側に固定されたプレートカッ
ター５とを設けたものである。

そして、この従来型では、ケーシング内に投入された魚
肉を、スクリューシャフト３によって運び、回転する放
射状ナイフ４で切断した後、プレートカッター５に設け
た。

Ｊ４Ｌより押出すことによってミンチ状に処理している
。

しかし乍ら、この種の従来型は、スクリューシャフトで
送られた魚肉を放射状ナイフ４で細片状に切断するだけ
のものであるため、魚肉のすり潰しが不充分であり、骨
や頭の付（・た魚を処理した場合にはすり身の中に小骨
等がそのまま残って、食用として好ましくない欠点があ
った。

また、放射状ナイフ４で切断されただけの小骨等は比較
的大きいため、これらが、プレートカッター５の孔に詰
ってしまい、機械が動かな（なる不都合もあった。

本考案は上述の如き従来型魚肉投機の欠点を解消せんと
して提案されたものである。

即ち、本考案の目的とする処は、スクリューシャフトの
先端にすり潰し板を一体に設け、この表面に多数の角状
突片を形成すると共に、このすり潰し板の前方にスクリ
ューシャフトとは異った回転数で回転する放射状ナイフ
な設け、この放射状ナイフにも角状突片を設け、放射状
ナイフで小片化した魚肉を更にナイフとすり潰し板との
角状突起で細かくすり潰すことによって、骨や頭の部分
までも滑らかにすり潰すことのできる魚肉投機な提供す
ることにある。

進んで、本考案を第２図以下に示す実施例に基いて具体
的に説明する。

図中符号１１は横向きに配設された筒状ケーシングで、
このケーシング１１は支持脚１２を介して基台１３上に
固定されている。

支持脚１２は、その中央部より上下に二分割可能に構成
されており、常時は蝶ネジ１４によって連結されケーシ
ング１１を支承しており、ケーシング１１を基台１３上
より除去する場合は、蝶ネジ１４を緩めて二分割する。

ケーシング１１の上部にはホッパー１５が設けられてお
り、このホッパー１５の底部はケーシング１１内に開口
している。

ケーシング１１内には、その長手方向に沿ってスクリュ
ーシャフト１６が配設されている。

このスクリューシャフト１６の先端には、円盤状をした
すり潰し板１Ｔが一体に設けられている。

すり潰し板１Ｔには、スクリューシャフト１６によって
送られた魚肉の送出口１８が複数個（−例として４個）
開口している。

また、すり潰し板１７０表面（スクリューシャフトと反
対側の面）には、多数個の小さい角状突起１７ａが設け
られている。

スクリューシャフト１６の中心には、その軸方向に沿っ
て軸孔１９が穿設され、この軸孔１９内に放射状ナイフ
の支軸２０が回転自在に嵌込まれている。

この支軸２０はすり潰し板１７の前方に突出しており、
この突出部分に一例として４板刃から成る放射状ナイフ
２１が設けられている。

放射状ナイフ２１の裏面（すり潰し板１７と対向する面
）にも、すり潰し板１７と同様に数個の小さい角状突起
２１ａが設けられている。

ケーシング１１の出口部分（放射状ナイフ２１の外方に
は、これを塞ぐようにプレートカッター２３が配設され
ている。

このプレートカッター２３の中央部には軸孔２４が穿設
され、この軸孔２４内に放射状ナイフ２１の支軸２０の
先端部が挿入されている。

また、プレートカッター２３には、放射状に多数本のス
リット２５が形成され、このスリット２５よりすり潰さ
れた魚肉が排出される。

なお、このスリット２５に代えて、従来の如く、多数の
小孔を設けても良い。

このプレートカッター２３は、その外側に配設されたリ
ング状口金２６によってケーシング１１内に納められて
いるもので、この口金２６は、その内面に形成したネジ
部において、ケーシング１１の出口部分にネジ止めされ
ている。

ケーシング１１におけるすり潰し板１７の裏面側には、
ケーシング１１の内壁面から突出するように予備カッタ
ー２７が配設されている。

このカッター２７はケーシング１１の上部に一体形成さ
れたガイド筒２８内に昇降自在に納められており、ガイ
ド筒２８に対しては蝶ネジ２９によって固定される。

即ち、このカッター２７は、常時はスクリューシャフト
中心に向って突出するように固定されているが、機械全
体を分解しケーシング内からスクリューシャフトを引出
す場合には、スクリューシャフトに当らないようにケー
シング外方へ引上げることができる。

さて、ケーシング１１０反対側、即ちスクリューシャフ
ト１６及び支軸２００基端側には、これらを回転させる
ための駆動手段を設ける。

まず、スクリュ−シャフト１６０基端部及びここから突
出している支軸２００基端部には、これらを駆動手段に
連結させるための角軸部１６ａ、２０ａが形成されてい
る。

一方、駆動手段としては、手動或いはモータ駆動される
一連の歯車群が設けられている。

即ち、基台１３上に前後一対の支持板３０゜３１が設け
られこの支持板３０．３１に軸受３２゜３３が固定され
ている。

ケーシング内の支持板３０に設げた軸受３２には、外軸
３４が回転自在に支承されており、この外軸３４内に形
成された角孔３４ａに、スクリューシャフト１６の角軸
部１６ ａが嵌合している。

一方、反対側の支持板３１の軸受３３内には内軸３５が
回転自在に支承されており、この内軸３５の内側に形成
された角孔３５ａに、放射状ナイフの支軸２０に設げた
角軸部２０ａが嵌合している。

前記外軸３１の外周には大歯車３６が、また内軸３３の
外周には小歯車３Ｔが固定されており、これらの歯車３
６．３７は、その下方に配設された駆動軸３８に固定さ
れた大小の歯車３９．４０にそれぞれ係合している。

駆動軸３８は、前後の支持板３０．３１に軸受を介して
回転自在に支持されており、この駆動軸３８の端部には
、−例として、回転用のハンドル４１を取付ける。

なお、ハンドル４１に代えてプーリーやスプロケットを
取付け、これをベルトやチェーンを介してモータの出力
軸に連結して、モータ駆動としても良い。

また、これら駆動手段には危険防止用のカバー４２を設
けることもできる。

本実施例の魚肉投機は上述の如き構成を有するものであ
るが、次にその作用につい“ｉ明する。

まず、・・ンドル４２（又はモータ）によって駆動軸３
８を回転させると、これに固定した大小の歯車３９．４
０及び大歯車３６、小歯車３７によつて、外軸３４と内
軸３５が回転する。

すると、これらの中心に設げた角孔３４ａ、３５ａに嵌
合されているスクリューシャフト１６及び放射状ナイフ
の支軸２０が回転を開始する。

この場合、駆動手段を槽底する歯車群の作用により、ス
クリューシャフト１６と放射状ナイフ２１とは独立して
しかも放射状ナイフ２１の方が速（・スピードで回転す
る。

この状態で、ホッパー１５より魚（骨、頭付き）を投入
すると、魚はスクリューシャフト１６によってケーシン
グ１１の出口側へ送られる。

スクリューシャフト１６の先端近くには、ケーシング１
１の壁面から突出したカッター２７が設けられているの
で、魚はこのカッターによって予め切断され、スクリュ
ーシャフト先端のすり潰し板１７の送出口１８を通って
、すり潰し板１７と放射状ナイフ２１との隙間に送り出
される。

この場合、カッター２７による予備切断によって、魚の
骨等が送出口１８につまることが防止される。

送出口１８から送り出された魚は、スクリューシャフト
と放射状ナイフとの回転スピードの差により送出口の出
口部分に細片化されると共に、すり潰し板１７と放射状
ナイフ２１との間で細かくすり潰される。

この場合、両者の表面には小さい角状突起が多数設けら
れているので、あたかもすり鉢やおろし金ですったよう
に滑らかにすり潰される。

このようにしてすり潰された魚は、更に放射状ナイフと
プレートカッター２３とによって粉砕され、プレートカ
ッター２３に設けたスリット２５より製品として排出さ
れる。

以上の実施例に示す通り、本考案の魚肉投機は、すり潰
し板と放射状ナイフとの間に送り込まれた魚肉を、両者
に設けた突起によって微細にすり潰すものであるから、
骨や頭の付いた魚であってもそれらの存在が判別できな
いはど滑らかにすり潰すことができる。

また、潰し板の手前にカッターを設け、予備切断を行う
ようにした場合には、すり潰し板の送出口に魚の骨等が
つまるおそれもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の魚肉投機を示す断面図、第２図は本考案
の魚肉投機の一例を示す斜視図、第３図は同上分解斜視
図、第４図は同上断面図、第５図はすり潰し板の正面図
、第６図は放射状ナイフの背面図である。 １１・・・・・・ケーシング、１５・・−・・ホッパー
、１６・・・・・・スクリューシャフト、１７・・・・
・・すり潰し板、１８・・・・・・送出口、２０・・・
・・・支軸、２１・・・・・・放射状ナイフ、１８ａ、
２１ａ・・・・・・角状突起、２３・・・・・・プレー
トカッター、２６・・・・・・口金、２７・・・・・・
予備カッター、３４・・・・・・外軸、３５・・・・・
・内軸、３８・・・・・・駆動軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 魚肉投入用のホッパーを有するケーシング内にスクリュ
   ーシャフトが配設され、このスクリューシャフトの先端
   には魚肉送出口を有するすり潰し板が設けられ、このす
   り潰し板の前面には複数の突起が形成され、このスクリ
   ューシャフト内には放射状ナイフの支軸が回転自在に組
   込まれ、この放射状ナイフがすり潰し板の前方に配設さ
   れ、放射状ナイフの裏面には複数の突起が形成され、ケ
   ーシングにおける放射状ナイフの前方にはプレートカッ
   ターが設けられ、更にスクリューシャフトと放射状ナイ
   フとを異った速度で回転させるための駆動手段を有する
   ことを特徴とする魚肉投機。