JPS5817575Y2 - まな板台兼また板掛け - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はまな板台兼まな板掛けに関するものである。

現在家庭で使用中、又は市販されている大半のまな板は
調理台へ直装置いて使用する為、まな板の裏面がいつも
水でぬれて不潔である。

又、まな板自身比較的大きく、かつ重量がある為、使用
後乾かす事が容易ではない。

この考案は以上のような点に鑑みてなされたものであり
、以下この考案の実施例を図に基いて詳細に説明する。

図において、１は下端部に直角方向に張り出したまな板
受は台３を有するコ字形の前部基台、２はこの前部基台
１に軸６により回動可能に枢着されたコ字形の後部基台
、４は前部基台１の受は台３の背部に設けられた水切り
用溝、５は前部基台１の下端部に枢着され、かつその背
面に設けられた溝内に収納される支え棒、５ａはこの支
え棒に設けられた複数個の掛は止め用溝、７は後部基台
２の端部に突設され、上記溝５ａと係合されるストッパ
ー、８は後部基台２にわたされた補強用支柱で、第２図
の状態（使用時）で物を支える役目をする。

９，１０は前部基台１と後部基台２が必要以上つまり水
平面以上に回転しないように設けられたストッパーとそ
の受は溝、１１は把手兼支え棒の摘み出し用溝、１２は
包丁収納用溝、Ａはまな板である。

次にその使用方法について述べる。

まな板を使用するときは、第１図の状態つまり全体を平
らにして、まな板台とし、その平面上にまな板を載置し
て使用し、これによってまな板の裏面を清潔に保つこと
ができる。

そして、まな板の使用後は、第２図のように後部基台２
を回動すると同時に前部基台１を斜めの状態に立てかけ
、まな板Ａを受は台３上に載せ立てかけて置くことによ
り、まな板Ａの水を切り自然にまな板を乾かすようにし
たものである。

つまりこのときは、前部基台１を立てると同時に後部基
台２を軸６を支点として折り曲げ、支え棒５を摘み出し
てその任意の溝５ａをストッパー７に掛は止めすること
により前部基台１を適当な角度にして立てるようにした
ものである。

こうするとまな板Ａに付着した水は、下方へ伝わって受
は台３上へ落下するとともに、受は台３の背部に設けら
れている水切り用溝４から順次排水されるようになる。

この際、包丁溝１２を利用して包丁を横にした状態でこ
の中に包丁の刃を格納して保持することができる。

このときまな板をのせているため包丁は前から見えず、
又、刃の切れる面が溝内に入るので安全である。

なお第３図に示すように、受は台３に高さ調節可能なガ
ード１３を取付けてもよい。

このガードはまな板の厚みに応じて高さを自由に変えら
れる構造になっており、受は台３に着脱可能に取付けら
れたネジ１４とガード１３に設けられた長溝１５の調節
によって行われ、まな板の固定及び落下防止に役立つ。

また上述では、外観をすっきりさせるため支え棒５は前
部基台１の背面の溝に収納するよう述べたが、これは前
部基台１の外側又は内側に設けてもよい。

なお、１６はまな板台の使用中に滑らないように貼着さ
れたスリップ止めであり、これは材質がプラスチックの
場合、まな板台の裏面に腐蝕加工を施してスリップ防止
を計ることもできる。

又まな板台の表面についても同様に上述のスリップ防止
を施し、まな板が使用中滑らないようにしてもよい。

第４図はこの考案の他の実施例を示すもので、前部基台
１と後部基台２を図のように基盤目状に構成することも
可能である。

以上のように本考案によれば、まな板の使用時は第１図
のように全体を平らにしてその上にまな板を置いて使用
することに依ってまな板の裏面を清潔に保ち、使用後は
第２図の状態にしてまな板をのせておき、容易にまな板
を乾かす事が出来るという便利で衛生的なものである。

本考案は現在家庭で使用中、又は市販されている大半の
まな板に使用出来るよう考案されているのでまな板のサ
イズ、材質に関係な〈従来の長方形のまな板であれば大
半のものには使用出来、実用的価値大にして経済的であ
る。

またまな板台としての使用目的の他に、第２図の状態に
して、これを正しい姿勢で読める読書台、音楽の譜面台
、絵画や写真、鏡等の置台としても使用することが可能
であり、その利用価値は大きい。

【図面の簡単な説明】

図面は何れもこの考案の実施例を示すもので、第１図は
まな板使用時の斜視図、第２図はまな板を乾かしている
状態の斜視図、第３図はガード部の斜視図、第４図はこ
の考案の他の実施例を示す斜視図である。 図中、１は前部基台、２は後部基台、３は受は台、４は
水切り用溝、５は支え棒、６は軸、７，９はストッパー
、１０はストッパー受は溝、１２は包丁収納用溝、１３
はガードで゛ある。 尚図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）下端辺に受は台３を有し、かつその背部に水切り
   用溝４を設けた前部基台１と、この前部基台１に回動可
   能に枢着された後部基台２と、上記前部基台１の下端部
   に枢着され、かつ上記後部基台２と掛は止めされる支え
   棒５とを備えたことを特徴とするまな板台兼まな板掛け
   。
2. （２）支え棒５には掛は止め用溝５ａを有し、一方接部
   基台２にはこの溝５ａと係合するストッパー７を有する
   実用新案登録請求の範囲第１項記載のまな板台兼まな板
   掛け。
3. （３）受は台３には高さ調節可能のガード１３が設けら
   れている実用新案登録請求の範囲第１項または第２項記
   載のまな板台兼まな板掛け。
4. （４）後部基台２には包丁収納用溝１２が設けられてい
   る実用新案登録請求の範囲第１項乃至第３項のうち何れ
   か１項記載のまな板台兼まな板掛け。
5. （５）前部基台１と後部基台２にはこれらが水平面以上
   に回転しないようストッパー９及びその受は溝１０が設
   けられている実用新案登録請求の範囲第１項乃至第４項
   のうち何れか１項記載のまな板台兼まな板掛け。