JPS5817516Y2 - イモノホウロウビキヨクソウ - Google Patents
イモノホウロウビキヨクソウInfo
- Publication number
- JPS5817516Y2 JPS5817516Y2 JP11441775U JP11441775U JPS5817516Y2 JP S5817516 Y2 JPS5817516 Y2 JP S5817516Y2 JP 11441775 U JP11441775 U JP 11441775U JP 11441775 U JP11441775 U JP 11441775U JP S5817516 Y2 JPS5817516 Y2 JP S5817516Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- side wall
- front surface
- bathtub side
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は鋳物ホウロウ引き浴槽に関するものである。
従来の鋳物ホウロウ引き浴槽は第3図に示すように浴槽
側壁1の上端にフランジfを設けた構成であり、ホウロ
ウ引きは第3図に示す形状の浴槽基材を電気炉等で加熱
しこれを電気炉等から取出して浴槽基材の内面にホウロ
ウを焼成することにより施されている。
側壁1の上端にフランジfを設けた構成であり、ホウロ
ウ引きは第3図に示す形状の浴槽基材を電気炉等で加熱
しこれを電気炉等から取出して浴槽基材の内面にホウロ
ウを焼成することにより施されている。
ところで、第3図に示す鋳物製浴槽基材を鋳造する際、
フランジ部fの直角間り個所Cの内側と外側とでは湯の
冷却速度が異るために、熱的歪が残留し易い等、第3図
の浴槽基材ではフランジ部fでの残留歪が避けられない
。
フランジ部fの直角間り個所Cの内側と外側とでは湯の
冷却速度が異るために、熱的歪が残留し易い等、第3図
の浴槽基材ではフランジ部fでの残留歪が避けられない
。
従って、この残留歪のためにホウロウ焼成時、フランジ
部fのホウロウにクラックが生じ易いといった問題があ
る。
部fのホウロウにクラックが生じ易いといった問題があ
る。
また、最近の浴室は、可及的にコンパクトに設計されて
おり浴槽フランジfが占有するスペースのために浴槽内
の有効利用スペースがそれだけ減少されて、浴室内の洗
い場が手狭にされ入浴に支障をきたすこともある。
おり浴槽フランジfが占有するスペースのために浴槽内
の有効利用スペースがそれだけ減少されて、浴室内の洗
い場が手狭にされ入浴に支障をきたすこともある。
更に、浴槽フランジfのために浴槽が高重量化され、運
搬がやつがいである、浴室の浴槽据置き個所を強固に施
工する必要があって施工費がかさむ等の不利もある。
搬がやつがいである、浴室の浴槽据置き個所を強固に施
工する必要があって施工費がかさむ等の不利もある。
尤も、浴槽フランジは下記の点で有用であり一概には省
略できない。
略できない。
すなわち、(1)浴槽側壁の外面は、通常、粗面のまま
であり浴室内洗い場に臨まされる浴槽側壁の外面をエプ
ロンで遮蔽ししかも該エプロンと浴槽側壁との間に保温
材を充填することがあるが浴槽フランジはこのエプロン
の支持に使用される。
であり浴室内洗い場に臨まされる浴槽側壁の外面をエプ
ロンで遮蔽ししかも該エプロンと浴槽側壁との間に保温
材を充填することがあるが浴槽フランジはこのエプロン
の支持に使用される。
(2)ホウロウ引きに際しての浴槽の加熱炉への出入れ
時、浴槽の吊支運搬には、フランジがチャック化として
利用される。
時、浴槽の吊支運搬には、フランジがチャック化として
利用される。
(3)鋳造後の浴槽の四隅の彎曲部には歪が残留してお
りホウロウ焼成時には、この残留歪のために、上記四隅
にモーメントが発生し浴槽上端の開口の各縁辺は両端が
ら曲げモーメントを受ける。
りホウロウ焼成時には、この残留歪のために、上記四隅
にモーメントが発生し浴槽上端の開口の各縁辺は両端が
ら曲げモーメントを受ける。
浴槽フランジは、この曲げモーメントに対して上記開口
の変形を防止する、すなわち補強枠として作用する。
の変形を防止する、すなわち補強枠として作用する。
本考案に係る鋳物ホウロウ引き浴槽は、浴槽フランジの
有用性を充分に勘案のうえ、該フランジを省略したもの
であり、浴槽側壁の上端部を外側に傾斜状に開拡し、該
開拡部の上端部を浴槽側壁の非開拡部よりも厚肉にし少
くとも浴室洗い場側の浴槽側壁前面の下端部には、表面
が浴槽側壁前面と面一の厚肉部を設は該厚肉部の表面と
、上記浴槽側壁前面とにわたって保温用シートを貼着し
たことを特徴とするものである。
有用性を充分に勘案のうえ、該フランジを省略したもの
であり、浴槽側壁の上端部を外側に傾斜状に開拡し、該
開拡部の上端部を浴槽側壁の非開拡部よりも厚肉にし少
くとも浴室洗い場側の浴槽側壁前面の下端部には、表面
が浴槽側壁前面と面一の厚肉部を設は該厚肉部の表面と
、上記浴槽側壁前面とにわたって保温用シートを貼着し
たことを特徴とするものである。
以下、図面により本考案を説明する。
第1図は本考案に係る鋳物ホウロウ引き浴槽を示し、浴
槽側壁1の上端部2は第2図に示すように外側に傾斜状
に開拡され、この開拡部2の上端部21は垂直に新曲さ
れその肉厚は浴槽側壁1の非開拡部よりも厚肉にされて
いる。
槽側壁1の上端部2は第2図に示すように外側に傾斜状
に開拡され、この開拡部2の上端部21は垂直に新曲さ
れその肉厚は浴槽側壁1の非開拡部よりも厚肉にされて
いる。
また、浴槽側壁1のうち少くとも浴室内洗い場に臨まさ
れる浴槽側壁1′の前面の下端部に第2図に示すように
表面力j浴槽側壁前面と面一にされた厚肉部3が設けら
れている。
れる浴槽側壁1′の前面の下端部に第2図に示すように
表面力j浴槽側壁前面と面一にされた厚肉部3が設けら
れている。
4は浴室内洗い場に臨まされる浴槽側壁1′の前面と、
該前面下端部の厚肉部3の表面とにまたがって貼着され
た保温用シート、例えば、発泡プラスチックシートであ
りその表面には、模様等の化粧が施されている。
該前面下端部の厚肉部3の表面とにまたがって貼着され
た保温用シート、例えば、発泡プラスチックシートであ
りその表面には、模様等の化粧が施されている。
5は浴槽内面に焼成されたホウロウ層で゛ある。
上記浴槽は、通常通りに鋳造されるが浴槽側壁1の上端
は比較的緩い角度で傾斜状に開拡されているだけである
から、鋳造時の湯の冷却は開拡部2においても、内外面
から一様な冷却速皮で行なわれ、開拡部2での歪の残留
は充分に軽減され得る。
は比較的緩い角度で傾斜状に開拡されているだけである
から、鋳造時の湯の冷却は開拡部2においても、内外面
から一様な冷却速皮で行なわれ、開拡部2での歪の残留
は充分に軽減され得る。
従って、ホウロウ焼成時、開拡部2にもホウロウ5をク
ラックの発生なく良好に被覆できる。
ラックの発生なく良好に被覆できる。
また、ホウロウ焼成時、開拡部2の上端部21をチャッ
ク化として浴槽を吊支しても開拡部2の上端部21が厚
肉とされているために浴槽上端の変形は充分に防止され
、ホウロウ焼成時の浴槽の運搬もスムースに行なわれ得
る。
ク化として浴槽を吊支しても開拡部2の上端部21が厚
肉とされているために浴槽上端の変形は充分に防止され
、ホウロウ焼成時の浴槽の運搬もスムースに行なわれ得
る。
更に、ホウロウ焼戒のための浴槽加熱時、浴槽四隅にモ
ーメントが作用しても、浴槽上端の開口周縁が厚肉21
とされているため、浴槽上端における開口のたわみも充
分に阻止され得る。
ーメントが作用しても、浴槽上端の開口周縁が厚肉21
とされているため、浴槽上端における開口のたわみも充
分に阻止され得る。
また、フランジが存在しないために浴槽重量を充分に軽
量化し得る。
量化し得る。
また、本考案の浴槽においては洗い場に臨まされる浴槽
側壁前面の下端部に表面が浴槽側壁前面と面一の厚肉部
3が設けられ、洗い場に臨まされる浴槽側壁1′の前面
が浴室床面近くまで面一の平面で延長されているからこ
の浴槽側壁前面の下端部での彎曲部を実質的に除去し得
る、そしてこの前面には、化粧された発泡プラスチック
シート4が貼着されているから、エプロンを設けた場合
と同様な外観とすることができる。
側壁前面の下端部に表面が浴槽側壁前面と面一の厚肉部
3が設けられ、洗い場に臨まされる浴槽側壁1′の前面
が浴室床面近くまで面一の平面で延長されているからこ
の浴槽側壁前面の下端部での彎曲部を実質的に除去し得
る、そしてこの前面には、化粧された発泡プラスチック
シート4が貼着されているから、エプロンを設けた場合
と同様な外観とすることができる。
更に、発泡プラスチックシート4のために、浴槽の保温
性も充分に保証され得る。
性も充分に保証され得る。
その他、本考案の浴槽においては、浴槽側壁1の上端部
が開拡されているから浴槽への出入りも容易である。
が開拡されているから浴槽への出入りも容易である。
上述した通り本考案に係る鋳物ホウロウ引き浴槽は、フ
ランジを従来のフランジ付浴槽の利点を損うことなしに
省略し得る構成であり浴槽容積が同一であれば、はぼフ
ランジの面積骨だけ浴槽上端の平面積を小さくでき、こ
の減少面積に相当するスペースだけ浴室の洗い場を広く
し得る。
ランジを従来のフランジ付浴槽の利点を損うことなしに
省略し得る構成であり浴槽容積が同一であれば、はぼフ
ランジの面積骨だけ浴槽上端の平面積を小さくでき、こ
の減少面積に相当するスペースだけ浴室の洗い場を広く
し得る。
更に、浴槽重量が軽減されるので浴槽の運搬が容易にな
る、浴室の浴槽据置き基礎をそれほど厳重に施工しなく
ても済みその施工工事も簡単になる。
る、浴室の浴槽据置き基礎をそれほど厳重に施工しなく
ても済みその施工工事も簡単になる。
その他、洗い場に臨まされる浴槽側壁の前面をエプロン
なしでも良好に装飾し得るから、エプロンを省略でき従
って、エプロン取付けのためのやっかいな作業も不要で
ある。
なしでも良好に装飾し得るから、エプロンを省略でき従
って、エプロン取付けのためのやっかいな作業も不要で
ある。
第1図は本考案の浴槽を示す説明図、第2図は第1図に
おける■I−I■断面図、第3図は従来の鋳物ホウロウ
引□き浴槽を示す説明図である。 図において、1は浴槽側壁、1′は洗い場側の浴槽側壁
、2は開拡部、21は開拡部2の上端部、3は厚肉部、
4は発泡シートである。
おける■I−I■断面図、第3図は従来の鋳物ホウロウ
引□き浴槽を示す説明図である。 図において、1は浴槽側壁、1′は洗い場側の浴槽側壁
、2は開拡部、21は開拡部2の上端部、3は厚肉部、
4は発泡シートである。
Claims (1)
- 浴槽側壁の上端部を外側に傾斜状に開拡し、該開鉱部の
上端部を浴槽側壁の非開拡部よりも厚肉にし、少くとも
浴室洗い湯側の浴槽側壁前面の下端部には表面が浴槽側
壁前面と面一の厚肉部を設は該厚肉部の表面と上記浴槽
側壁前面とにわたって保温用シートを貼着したことを特
徴とする鋳物ホウロウ引き浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11441775U JPS5817516Y2 (ja) | 1975-08-19 | 1975-08-19 | イモノホウロウビキヨクソウ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11441775U JPS5817516Y2 (ja) | 1975-08-19 | 1975-08-19 | イモノホウロウビキヨクソウ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5228635U JPS5228635U (ja) | 1977-02-28 |
JPS5817516Y2 true JPS5817516Y2 (ja) | 1983-04-08 |
Family
ID=28595448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11441775U Expired JPS5817516Y2 (ja) | 1975-08-19 | 1975-08-19 | イモノホウロウビキヨクソウ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5817516Y2 (ja) |
-
1975
- 1975-08-19 JP JP11441775U patent/JPS5817516Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5228635U (ja) | 1977-02-28 |
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