JPS5817514B2 - ホツトメルトガタネンチヤクザイヨウソセイブツ - Google Patents

ホツトメルトガタネンチヤクザイヨウソセイブツ

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JPS5817514B2
JPS5817514B2 JP1547175A JP1547175A JPS5817514B2 JP S5817514 B2 JPS5817514 B2 JP S5817514B2 JP 1547175 A JP1547175 A JP 1547175A JP 1547175 A JP1547175 A JP 1547175A JP S5817514 B2 JPS5817514 B2 JP S5817514B2
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plasticizer
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hot
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JP1547175A
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雨宮理
岩井作弥
松原三郎
鳥居迪明
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Eneos Corp
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Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、粘着剤(感圧接着剤)用組成物、特にホラ1
〜メルト型粘着制用組成物に関するものである。
従来一般の粘着剤はゴム系の高分子物質をペースポリマ
ーとし、これに粘着付り一樹脂、可塑剤および老化防止
剤、酸化防」−1剤、充てん剤、着色剤等を配合したも
のであって、溶液あるいはエマルジョン状態でセロハン
、紙、布、プラス千ツクフィルム、金属箔等の基材に塗
布し乾燥させ粘着テープ、粘着シートあるいは粘着ラベ
ル等として使用されている。
ペースポリマーとなる高分子物質は、ゴム系であって、
天然ゴム、再生ゴム、メチレンブクジエンコム、ポリイ
ソプレンコム、ポリブクジエンゴム、ポリイソブチレン
、ブチルゴム、ポリクロロプレンゴム、スチレンイソブ
チレンゴム、スチレンイソプレンゴム、エチレン−酢酸
ビニル共重合体あるいはアクリル系ゴムなどである。
粘着付与樹脂は、ロジン、水素化ロジン、部分水素化ロ
ジン、各種ロジンエステルのようなロジン類、αあるい
はβピネンもしくはジペンテンの重合体のようなテルペ
ン樹脂類、芳香族系、あるいは脂肪族系の石油系炭化水
素樹脂、あるいはこれらの水素化物、クマロンインデン
樹脂、テルペンフェノール樹脂およびこれらと同等の物
質である。
可塑剤は、ナフテン系鉱油、ポリブテン、塩素化パラフ
ィン、塩素化ビフェニル(PCB)、塩素化トリフェニ
ル、ジオクチルツクレート、トリクレジルホスフェイト
等が知られている。
、粘着剤は、これらの材料を混合して基材上に塗布して
使用されるが、材料を有機溶剤に溶解した溶液としであ
るいは乳化して水性エマルジョンとして塗缶し、乾燥す
る方法が通常行なわれている。
しかし、溶液法によるときは、多量の溶剤を必要とし溶
剤蒸気による作業環境の悪化、溶剤回収1F程による費
用、環境汚染、火災の危険などの難点が避けられない。
一方、エマルジョン法によるときは、廃水による環境汚
染、乾燥時間を要することによる作業能率の低下などの
難点がある。
したがって、かかる問題を解決するには粘着剤としては
、溶液法やエマルジョン法によらず、材料を溶融状態で
基材に塗布するいわゆるメルトコーティング法などの方
法が適用できるホットメルト型粘着剤が好ましい。
しかし、ホットメルト型粘着剤として満足できるものは
未だ得られていない。
一般のホットメルト型接着剤は粘着剤に要求される粘着
性を有していない。
また現在多くの粘着剤に使用されているゴム系材料は、
一般に分子量か大きいので溶融粘度が高く、作業性が
悪く、加熱により劣化、分解したりゲル化したりするの
でホットメルト型粘着剤としては不適当である。
エチレン−酢酸ビニル共重合体は、分子量が比較的小さ
く、溶融粘度か低くかつ、耐候性、耐老化性にすぐれて
いるのでホットメルト型粘着剤用のベースポリマーとし
て適当な材料のひとつである。
従来、エチレン−酢酸ビニル共重合体を使用したホット
メルト型粘着剤は、たとえは特公昭38−17165を
はじめとして、いくつか提案されているが、粘着剤とし
て満足できるものは得られていない。
すなわち、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、それ自身
だけで粘着剤とするにはまた溶融粘度が高く、粘着特性
が不充分なので、粘着付与樹脂および可塑剤の添加が不
可欠であるが、特に現在まですぐれた可塑剤がなかった
ことが最大の障害であった。
すなわち、可塑剤としてPCBやフタル酸エステルを用
いるときは毒性が問題となり、塩素化パラフィンは加熱
時に分解し着色したり有毒ガスを発生しやすく、鉱油、
ポリブテンは他の成分との相溶性が乏しく、また粘着特
性が充分でない。
その他の可塑剤についても各成分の相溶性が不充分であ
ったり、耐熱性、耐候性が劣り粘着特性が発揮できない
一方、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量
を増大せしめると軟質化し溶融粘度は低下するが、粘着
特性のうち凝集力が低下し、粘着剤として不適当である
このように、従来のホットメルト型粘着剤には満足すべ
きものがない。
本発明は、従来の欠点を解決したホットメルト型粘着剤
用組成物に関するものであって、必須安素として下記の
(I)〜([1)の成分から成ることを特徴とする。
(1) ペースポリマー: エチレンと、酢酸ビニルニスデルおよびアクリル酸エス
テルのうち1種又は2種以上を15〜40重量%含有す
るメルトインデックス(Ml)01〜1,000の共重
合体100重量部、(II) 粘着付与樹脂: 30〜200重量部、ならびに (DI) 可塑剤: F記入(1)〜(3)で示される可塑剤用化合物の1種
又は2種以上の混合物20〜400重量部、(1)
Ar1−R−Ar2(式中、Arl 、 Ar2はベン
ゼ゛ン環又はアルキルベンゼン環で同一のものを表わす
こともあり、Rは炭素数2〜3のアルキレン基である)
で示される分子量173〜263の化合物、 (2) Ar1− R1−Ar2− R2−Ar3
(式中、Ar、 yAr2 + Ar3 ハヘンゼン環
又はアルキルベンゼン環で同一のものを表わすこともあ
り、R,、R2は炭素数2〜3のアルキレン基で同一の
ものを表わすこともある)で示される分子量300〜3
98の化合物、および ベンゼン環又はアルキルベンゼン環で同一のちのを表わ
すこともあり、Rは炭素数4〜6の直鎖又は分岐鎖炭化
水素基である)で示される分子量300〜398の化合
物。
なお、本願における炭素数2〜3のアルキレン基とは、
一般式〇nH2n−(但しnは2または3の整数)で表
わされる直鎖又は分岐鎖炭化水素残基を意味する。
本発明におけるベースポリマーにおいてエチレント共重
合スべきモノカルボン酸ビニルエステルは、酢酸ビニル
エステルであり、アクリル酸エステルは、アクリル酸エ
チル、アクリル酸メチル等が代表的なものである。
またさらに、第3成分として少量のアクリル酸やメタア
クリル酸を共重合させたものも使用できる。
エチレンと共重合すべき成分の含量は共重合体中15〜
40重量%である。
15%未満であるときは、粘着性を有せず、40%を越
えるときは凝集力がなくなり、いずれも粘着剤として適
当でない。
さらに好ましい範囲は20〜35重量%である。
MIは、基材への塗布時の流動性を考慮して、0.1〜
1,000、好ましくは5〜500である。
なお、MIは、ASTM D−1238に従い、19
0℃、2160grでの測定値で示す。
上記範囲内の共重合体をベースポリマーとして本発明の
粘着材用組成物を調製すれば、実施例に掲げるとおり、
粘着特性がきわめて良好であり、また当該共重合体自身
は耐候性、耐老化性にもすぐれており、ホットメルト型
粘着剤用ベースポリマーとして有効である。
なお、これらの共重合体は、公知の方法、たとえば米国
特許第2,200,429号、第2,703,794号
に記載されているごとき高圧重合法によって容易に得ら
れる。
上記共重合体自身は粘着性が乏しいので、粘着付与樹脂
を添加して用いる。
本発明に使用できる粘着付与樹脂は、ロジン、重合ロジ
ン、水素化ロジン、部分水素化ロジンあるいはこれらの
グリセリンまたはペンタエリスリトールエステル等のロ
ジン類、α−ピネン、β−ピネン、ジペンテン等のテル
ペン類の重合体、もしくは共重合体等のテルペン樹脂類
、テルペンフェノール樹脂等のテルペン変性体、脂肪族
系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、シクロペンタ
ジェン系樹脂に代表される石油樹脂、これらの水素化物
、クマロンインデン樹脂、およびその他公知の粘着付与
樹脂を使用し得る。
ホットメルト型粘着剤に使用する粘着付与樹脂には、粘
着特性に加えて耐熱性が要求されるから、水素化ロジン
、部分水素化ロジンあるいはこれらのエステル類、テル
ペン樹脂類、石油樹脂の水素化物等が良好な性質を与え
るものとして好ましいものである。
さらに、芳香族系石油樹脂のうち熱安定性の良好な芳香
族系石油樹脂、たとえば石油類の熱分解により得られる
沸点範囲140〜220°Cの範囲の留分の共役ジオレ
フィン含有量およびインデン含有量を低濃度に調整して
フリーデルクラフッ重合させて得られた色相と耐熱性に
すぐれた芳香族系石油樹脂(これは、米国特許第3.7
78,421号のクレーム■の(1)に記載されている
)がすぐれた性能を与えるものとして好ましい。
粘着付与樹脂を添加することにより粘着力、接着力は向
上するが、添加量が多くなりすぎると粘着力の低下を生
じ、粘着力、接着力および凝集力で示される粘着特性の
バランスが不適当となるので、上記共重合体100重量
部に対して、30〜200重量部を使用することが好ま
しい。
さらに好ましくは、40〜150重量部使用できる。
可塑剤として本発明において使用される前記化合物は、
石油化学]ユ業において得られる芳香族化合物を原料と
して容易にしかも安価に合成できるものであり、工業的
には有利である。
種々の製造法が可能であるが、スチレン、α−メチルス
チレンあるいはこれらのアルキル置換体とベンゼンある
いはアルキルベンゼンとを硫酸あるいは陽イオン交換樹
脂のような酸性触媒下で反応せしめる方法、又は、アリ
ール塩化物とベンゼンあるいはアルキルベンゼンとをフ
リーデル−クラフッ触媒の存在下脱塩酸縮合せしめるこ
とによって、もしくはその他公知の方法によって製造し
得る。
なお、スチレンとキシレンのようなアルキルベンゼンと
を酸触媒下で反応させると、上記け)〜(3)の化合物
の混合物が得られ、そのままで、あるいは生成物を蒸留
により各化合物に分別して、あるいは、2種以上の化合
物の適当な混合物に分別して用いることができるので好
ましい方法である。
代表的な化合物を例示すると、 α−メチルベンジルトルエン、 α、α′−ジメチルベンジルトルエン、 α−メチルベンジルキシレン、 α、α′−ジメチルベンジルキシレン、 ビス(α−メチルベンジル)トルエン、 ビス(α−メチルベンジル)キシレン、 ビス(α、α′−ジメチルベンジル)トルエン、ビス(
α、α′−ジメチルベンジル)キシレン、α−メチルベ
ンジル−α−メチル(ジメチル)ベンジル−ベンゼン、 ■−フェニル1−キシリル3−フェニルブタン、1.3
.5−1−リフェニルヘキサン 等である。
上記式(1)〜(3)の可塑剤用化合物は、分子量が高
すぎると固体となったり、可塑剤効果が発揮できず、一
方分子量が低すぎると低沸点となり熱溶融作業時に発揮
しやすく、また凝集力の低下を招きやはり好ましくない
ので、所定の分子量内のものを使用する。
ホットメルト型粘着剤における可塑剤の役割は、溶融粘
度を下げるのみでなく、ベースポリマーおよび粘着付与
樹脂の相溶性を改善し、組成物にやわらかさを与臥特に
粘着剤の粘着力、接着力を向上させることにある。
しかし、可塑剤を多量に加えるときは、凝集力の低下を
招くことがあるので、添加量は、ベースポリマー100
重量部に対して20〜400重量部の範囲内であり、好
ましくは30〜200重量部の範囲内である。
また、ポリブテンや鉱油系の可塑剤を少量上記可塑剤に
混合して使用することもできる。
他の添加剤として本発明組成物には、用途および必要に
応じて老化防止剤、酸化防止剤、炭酸カルシウム、クレ
ー、酸化亜鉛、ケイ酸塩、カーボンブラック等の充てん
剤、ワックス等の粘度調節剤、着色剤等を加えることが
できる。
本発明の粘着剤用組成物の配合塗布方法は、130〜2
50℃、好ましくは150〜200℃で加熱、混合、溶
融して基材に塗布する。
温度が高すぎると成分の老化、分解、着色を生じ、低す
ぎると粘度が高すぎて溶解が不充分であったり、混合に
不都合である。
塗布は、いわゆるメルトコーティング法により行なう。
塗布時の温度は130〜230°C1好ましくは150
〜200℃、溶融粘度は20万センチポイズ、好ましく
は5万センチポイズ以下のものを用いる。
基材は、紙、布、ポリエステルフィルム、ポリオレフィ
ンフィルム、セロハン、金属箔等が任意に選択できるが
、プラスチックフィルムの一部は熱により収縮等の現象
を起すことがあるので、そのような場合は熱に安定な、
表面を離型処理した紙等に塗布後、プラスチックフィル
ムへ転写することも可能である。
本発明の粘着剤用組成物を使用することによる利点は、
先ず、PCBやフタル酸エステルのような有毒性の可塑
剤を含んでいないことである。
本発明に用いる可塑剤は、それ自身の毒性が低く、たと
えばスチレンとオルソキシレンを反応させて得られるジ
スチレン化キシレンは、マウスへの経口投与でLD5o
が9.445 !!/に9と低く、PCBの1.8〜2
.0g/X?にくらべ急性毒性が低いことが明らかであ
る。
また、本発明で使用する可塑剤は微生物により容易に分
解されるので生体に対する蓄積毒性の問題も生じない。
一般の鉱油系可塑剤や、アルキルビフェニルのような芳
香族炭化水素系化合物と比較して、高沸点であり、熱溶
融時の揮発がない。
熱安定性にすぐれているので、熱溶融時に分解したり、
着色したりすることなく、透明性を保持するので透明粘
着テープに好適である。
一般の鉱油系可塑剤に比較して耐老化性、耐候性にすぐ
れているので、長期間の保存又は使用に耐え、変色や粘
着性能の低下が生じない。
この可塑剤は、ベースポリマーおよび粘着付与樹脂双方
に対する相溶性がすぐれているので、相分離を生じたり
することなく粘着特性の改善を図ることができ、また成
分の浸出、移行が認められない。
粘着性改善効果が大きいので粘着付与樹脂の使用量を低
減できる。
この可塑剤は、沸点が高いにもかかわらず、低温での粘
着剤溶融物の粘度が低いので、作業性がきわめてすぐれ
ている。
本発明の組成物を用いた粘着剤は、粘着特性すなわち、
粘着力、接着力および凝集力がいずれもすぐれ、かつバ
ランスがとれているという実用上きわめてすぐれた特徴
を有している。
実施例1〜20 (1)配合成分 (イ)ベースポリマー 実施例1〜8.10.14〜18は、酢酸ビニル(VA
)含量28重量%、メルトインデックス(MI)150
のエチレン酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカル株式
会社製。
商品名エバフレックス≠220)を用いた。
実施例9は、酢酸ビニル含量33重量%、(MI)25
のエチレン酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカル株式
会社製。
商品名工バフレクス+#150)を用いた。
実施例11は、酢酸ビニル含量28重量%、(MI)1
5のエチレン酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカル株
式会社製。
商品名エバフレックス≠250)を用いた。
実施例12は、酢酸ビニル含量28重量%、(MI)6
のエチレン−酢酸ビニル共重合体(三井ポリケミカル株
式会社製。
商品名エバフレックス:11=260)を用いた。
実施例13は、酢酸ビニル含量20重量%、(MI)3
50のエチレン−酢酸ビニル共重合体(東洋曹達工業株
式会社製。
商品名ウルトラセンUE681)を用いた。
実施例19および20は、エチルアクリレート含量19
.3重量%、(MI )50のエチレン−エチルアクリ
レート共重合体を用いた。
口)粘着付与樹脂 実施例1〜6.11〜18は、ロジンエステル(荒川林
産化学工業株式会社製。
商品名ペンセルA)を用いた。
実施例19および20は、水素添加ロジンエステル(荒
川化学工業株式会社製。
商品名エステルガム)1)を用いた。
実施例7は、石油樹脂A(エツジスタンダード石油製脂
肪族系石油樹脂。
商品名工スコレツツ1103U)を用いた。
実施例8,9は石油樹脂B(日本石油化学株式会社製芳
香族系石油樹脂。
商品名1石ネオポリマーS、軟化点90°C)を用いた
実施例10は、テルペン樹脂(安原油脂工業株式会社製
商品名YSレジンPX−1000)を用いた。
(/→ 可塑剤 実施例1〜13および19〜20は、硫酸触媒存在下で
、オルソキシレンとスチレンとを反応させて得られた留
分から精密蒸留することによって得られた平均分子量3
14の前記式(2)および(3)の混合物から成るジス
チレン化オルソキシレン留分(可塑剤Aと称す)を用い
た。
実施例14は、硫酸触媒存在下で、オルソキシレンとα
−メチルスチレンとを反応させて得られた留分から精密
蒸留することによって得られた平均分子量342の前記
式(2)および(3)の混合物から成るジα−メチルス
チレン化オルソキシレン留分(可塑剤Bと称す)を用い
た。
実施例15は、C8芳香族(オルソキシレン328%、
メタキシレン37.6%、バラキシレン19.6%、エ
チルベンゼン10.0%)ヲ硫酸触媒存在下スチレン化
することによって得られた平均分子量314の前記式(
2)および(3)の混合物から成るジスチレン化キシレ
ン留分(可塑剤Cと称す)を用いた。
実施例16は、可塑剤Aと同様の方法で、トルエンを原
料として、スチレン化することによって得られた平均分
子量300の前記(2)および(3)に属する化合物の
混合物であるジスチレン化トルエン留分(可塑剤りと称
す)を用いた。
実施例17は、可塑剤Aを製造する際に生成した前記式
(1)に属する化合物であるα−メチルベンジル−オル
ソキシレン(可塑剤Eと称す)を用いた。
実施例18は、C9芳香族留分(プロピルベンゼン類1
9%、エチルトルエン類62%、トリメチルベンゼン類
19%)を硫酸触媒存在下、スチレンと反応させて得ら
れた平均分子量224の前記式(1)に属する化合物で
あるモノスチレン化C9芳香族化合物留分(可塑剤Fと
称す)を用いた。
(2)配合処方 ベースポリマーのエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA
)またはエチレン−アクリレート共重合体(EEA)1
o、o重量部に対し、表1または表2に示した重量部の
割合で、粘着付与樹脂および可塑剤を加えた。
(3)配合方法 撹拌機付容器中でエチレン−酢酸ビニル共重合体及び可
塑剤を加熱撹拌しながら溶融混合し、次に粘着付与樹脂
を加えて溶融混合し粘着剤用組成物を得た。
溶融温度150〜180℃、時間1〜2時間で容易に目
的とする粘着剤組成物が得られた。
(4)試、駒片の調製 得られた粘着剤組成物は、120〜160°Cの溶融状
態で塗布可能な粘度であったので、溶融状態でポリエス
テルフィルム(東し株式会社製。
商品名ルミラーフィルム)に粘着剤組成物30μに塗布
し、粘着テープを得た。
これを室温(23±1°C)、相対湿度65±5%の室
内に−・夜装置した後、25關巾に切断して試験片とし
た。
(5)試験方法 粘着力試1験:J、Dow式によった。
傾斜角30°の斜面上に長さ10cI′rLの試験片を
塗布面か上になるように貼りつけ、試1験温度23℃で
試、駒片の上端から10crrLの斜面上の点から、直
径1、/32インチ(fl)から、1インチ(A32)
までの1/32インチずつ径の異なる32種類の鋼球を
ころがし、試験片上でとまる最大径の鋼球の五で表示し
た。
粘着剤としては(4以上あることが好ましい。
接着力試、験:配水研磨紙でみがいたステンレス板(S
LTS27)に、重さ2000 g、巾45朋の圧着用
ゴムロールにより、圧着速度300mm/minで1往
復して、試、駒片を圧着後20分以上経過した後に、イ
ンストロン型引張試1験機で、ステンレス板を固定して
、試験温度23℃、はく離角度180°;はく離速度3
00mm/minの条件で試1験片をはく離する場合の
はく離に要する荷重(g)で表示した。
接着力として700.9/ 25 mm以上の値が望ま
しい。
凝集力試験:接着力試験と同様の方法で、ステンレス板
に接着面積25mmX 25mmで圧着し、試1験片に
1000gの荷重をかけて垂直に吊し、23’Cで試、
駒片が落ドするまでの時間又は24時間後のすれ(mm
)で表示した。
24時間で落丁せずずれが小さいこ・とが粘着剤として
好ましG)。
(6)試験結果:表1または表2に示した。
EVAまたはEEA、粘着付与樹脂および可塑剤を種種
変えた組成物について試、験をした結果、いずれも実用
上すぐれた、粘着力、接着力および凝集力を示した。
比較例 1 実施例1〜6と同一の成分を用い、組成割合をEVA1
00重量部に対し粘着付与樹脂100重量部、可塑剤1
5重量部とした。
実施例と同一条件で、試験片を製作し、試験を行なった
結果を表3に示した。
可塑剤が少ないため粘着力が低下し、実用上不適当であ
った。
比較例 2 EVAとして、酢酸ビニル含量10重量%、メルトイン
デックス150(住友化学工業株式会社製。
商品名エバテートD3011)を用い、他は実施例2と
同様にした。
酢酸ビニル含量が少ないため、粘着性が認められなかっ
た。
比較例3〜9 EVAおよび粘着付与樹脂の種類、量を実施例1と同一
にし、可塑剤の種類をかえて各100重量部添加した。
可塑剤は、比較例3はジオクチルフタレート(DOP)
、比較例4はポリブテン(日石樹脂化学株式会社製、商
品名H石ポリブテンHV−300)、比較例5は塩素化
パラフィン(塩素含有40%)、比較例6はジベンジル
トルエン、比較例7はモ/イソプロビルビフエニノベ比
較例8はナフテンオイル(日本石油株式会社製、コウモ
レツクス2号)をそれぞれ用いた。
配合方法、試1験片の製作、試、験方法は実施例と同様
に行なった。
結果を表3に示した。
DOPおよびポリブテンは、接着力、凝集力が劣る。
塩素化パラフィンは、粘着特性全体として本発明より劣
り、熱分解により着色が認められた。
ジベンジルトルエンは、本発明の可塑剤化合物の式(2
)のR1,R2が炭素数1の場合に該当し、本発明の範
囲外であるが、接着力、凝集力がきわめて劣る。
モノイソプロビルビフェニルモ芳香族炭化水素化合物で
あるが接着力が劣り、熱溶融作業時に白煙を生じ、悪臭
、着色が認められた。
ナフテンオイルは、接着力が劣り、熱溶融時に白煙を生
じ、可塑剤の蒸発が認められた。
以上比較例から明らかなように、可塑剤として他の化合
物を使用した場合には、粘着力、接着力、凝集力のバラ
ンスが得られなかったり、着色、悪臭があるなどホット
メルト型粘着剤として不適当である。
これに反し、本発明の粘着剤組成物は、粘着特性のバラ
ンスがすぐれ、ホットメルト型粘着剤として最適のもの
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ホットメルト型粘着剤用組成物において、(1)エ
    チレンと、酸酢ビニルエステルおよびアクリル酸エステ
    ルのうち1種又は2種以−ヒを15〜40重量%含有す
    る、メルトインデックス0.1〜1,000の共重合体
    100重量部、(n) 粘着付与樹脂30〜200重
    量部、ならびに(I) 下記式(1)〜(3)で示さ
    れる化合物の1種又は2種以上の混合物20〜400重
    量部、 (1) Ar1−R−A、r2(式中、Ar1+ A
    r2はベンゼン環又はアルキルベンゼン環で同一のもの
    を表わすこともあり、Rは炭素数2〜3のアルキレン基
    である)で示される分子量173〜263の化合物、 (2) Ar、−−1(、=Ar2− R2−Ar
    5(式中、Ar1+Ar2 、 A、r3はベンゼン環
    又はアルキルベンゼン環で同一のものを表わすこともあ
    り、R,、R2は炭素数2〜3のアルキレン基で同一の
    ものを表わすこともある)で示される分子量300〜3
    98の化合物、および ンゼン環又はアルキルベンゼン環で同一のちのを表わす
    こともあり、Rは炭素数4〜6の直鎖又は分岐鎖炭化水
    素基である)で示される分子量300〜398の化合物
    、 から成ることを特徴とする前記ホットメルト型粘着剤用
    組成物。
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