JPH0212260B2 - - Google Patents

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JPH0212260B2
JPH0212260B2 JP56138706A JP13870681A JPH0212260B2 JP H0212260 B2 JPH0212260 B2 JP H0212260B2 JP 56138706 A JP56138706 A JP 56138706A JP 13870681 A JP13870681 A JP 13870681A JP H0212260 B2 JPH0212260 B2 JP H0212260B2
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JP
Japan
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copolymer
weight
ethylene
vinyl acetate
content
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JP56138706A
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JPS5778436A (en
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Kuupaa Baraado Edowaado
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EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
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Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JPS5778436A publication Critical patent/JPS5778436A/ja
Publication of JPH0212260B2 publication Critical patent/JPH0212260B2/ja
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はエチレン共重合体に関し、更に詳細に
は、成分の中の少なくとも1が架橋してあるエチ
レン共重合体のブレンド物およびそれに基づく接
着剤に関するものである。 エチレン/酢酸ビニル(E/VA)および、そ
れよりもかなり僅かな程度に、エチレン/アクリ
ル酸エチル(E/EA)共重合体は、13年以上に
わたつて、感圧接着剤における用途が考慮されて
いる(“テクニカルインホーメーシヨンレター
#3842”、1966年8月1日、ペンシルバニヤイン
ダストリヤルケミカルコーポレーシヨン)。ペン
シルバニヤインダストリヤルケミカルコーポレー
シヨンからのこの文献は、エルバツクス40
(E/VA、40重量%酢酸ビニル、57メルトイン
デツクス)と各種の“ピツコ”炭化水素粘着付与
剤のブレンド物についてのデータを示している。
試験した6種の樹脂の中で“ピツコバール”L60
が最良であり且つ40/60のエルバツクス40/“ピ
ツコバール”L60の比が50/50または60/40の比
よりも良好な性能を与えるというデータが示され
ている。この試験において用いられた他の粘着付
与剤は以下のものであつた: “ピツコ”25 “ピツコバール”L30 “ピツコラスチツク”A25 “ピツコラスチツク”A50 “ピツコラスチツク”A75 エチレン/酢酸ビニルに基づく配合物は、ユニ
オン カーバイド コーポレーシヨンのR.J.リツ
ツ(Litz)による3文献(“ホツトメルト感圧接
着剤のためのEVAシステム”、R.J.リツツ、アド
ヒーシブ エツジ、1971年8月32〜4頁;EVA
共重合体に基づくホツトメルト感圧接着剤”、R.
J.リツツ、TAPPI、57巻、84〜86頁、1974年7
月;“エチレンに基づくホツトメルト接着剤の発
展”、R.J.リツツ、アドヒーシブエツジ、1974年
8月、35〜38頁)中に含まれる。これらの文献に
は、以下のものを含有する配合物が示されてい
る: 重量部 1 重合体 35〜50 2 粘着付与剤 35〜50 3 安定剤 0.1〜0.5 4 可塑剤 0〜20 5 充填剤 0〜5 異なる酢酸ビニル含量とメルトインデツクスを
有する2種の異なるEVA共重合体(その何れも
が架橋してない)が1974年6月の文献に記されて
いる。1配合物は下記のものを含有していた:
【表】 異なるメルトインデツクスを有する共重合体の
ブレンド物の使用が異なる酢酸ビニル含量を有す
る共重合体の使用よりも強調されている。33%を
超える酢酸ビニル含量を有する共重合体には触れ
ていない。 ユニオン カーバイド コーポレーシヨンのリ
フイ(Rifi)(“感圧接着剤−構造−性能関係”、
M.R.リフイ、接着剤およびシーラント協議会の
1976年秋のセミナーにおいて提出;“感圧接着剤
−構造と性能”M.R.リフイ、TAPPIウエスタン
ホツトメルトミーテイング、1977年11月において
提出)はエチレン/アクリル酸エチル共重合体に
基づく感圧接着剤を論じている。それぞれ35、
42.5および50重量%のユニオンカーバイドの
“DPDA”2304を含有する3種の組成物の系列
は、何れも粘着付与剤として“ピツコバール”
L60を用いている。“DPDA”2304は23重量%の
アクリル酸エチルを含有し、20のメルトインデツ
クスを有するエチレン/アクリル酸エチル共重合
体である。リフイは、EVA−605およびEVA−
501を用いるエチレン/酢酸ビニルに基づく感圧
接着剤、並びに605と501のブレンド物およびエチ
レン/酢酸ビニルとエチレン/アクリル酸エチル
共重合体のブレンド物を使用するものの性能につ
いても論じている。これらの共重合体は何れも架
橋してない。 リツツとリフイが述べている配合工程は、主と
して28および33重量%の酢酸ビニル共重合体に基
づいている。しかしながら、U.S.インダストリヤ
ルケミカルズカンパニーのダンカン(Duncan)
およびバージヤーハウス(Bergerhouse)は、ホ
ツトメルト感圧接着剤配合物のなおいつそう包括
的な研究についてのデータを報告した(“ホツト
メルト感圧接着剤のためのEVAおよびVAE共重
合体”、R.E.ダンカンおよびJ.E.バージヤーハウ
ス、アドヒーシブエツジ、1980年3月、37〜41
頁)。この研究は、下記の部類の50種の代表的な
粘着付与樹脂と3種の異なる比率でブレンドした
18、28、33、40、50および60重量%の酢酸ビニル
を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体を包含
している: ロジン 水素化ロジンのエステル 重合ロジンのエステル テルペン炭化水素樹脂 脂肪族炭化水素樹脂 芳香族炭化水素樹脂 テルペン−フエノール樹脂 スチレンに基づく樹脂 エチレン/酢酸ビニルおよびエチレン/アクリ
ル酸エチル共重合体に基づくホツトメルト感圧接
着剤についてカーバイドおよびUSIによつて公表
されたこれらの論文の何れにおいても、ラベル材
料中へまたはこれらの接着剤を塗布した基質中へ
の接着剤のブリードというきわめて深刻な問題に
ついては触れていない。これらの文献中で論じて
いるもののような配合物のブリード試験における
低い性能は、ホツトメルト感圧接着剤ラベル市場
におけるこれらの配合物の使用をきわめて低い水
準に押えている。 メロン(meron)およびスカイスト(Skeist)
(“感圧接着剤とヒートシール材料の現状”、J.メ
ロンおよびI.スカイスト、アドヒーシブエツジ、
35〜58頁、1978年1月)は、“感圧性ホツトメル
ト製造のための最初の努力はEVA、エチルセル
ロースまたはアクリル樹脂の粘着化および可塑化
に集中したが、取得した生成物は低い凝集と過大
なコールドフローを示した”と述べている。マレ
ツキー(Maletsky)およびヴイラ(Villa)はエ
チレン/酢酸ビニルに基づくホツトメルト感圧接
着剤について同じ結論に達して、一般的な有用性
を有するためには120〜140〓におけるコールドフ
ローがあまりに大き過ぎるということを示してい
る(“感圧ホツトメルト接着剤−背景、現状およ
び未来の可能性”、A.マレツキーおよびG.J.ヴイ
ラ、感圧性接着テープ協議会ミーテイング、ワシ
ントンD.C.、3月5日、1975年において提出)。 興味ある2文献(“ホツトメルトの使用と最終
用途の用件:それらのキヤラクタリゼーシヨンと
測定”、J.A.コリンス(Collins)、TAPPIホツト
メルト感圧接着剤シヨートコース、ボツクスボロ
ー、マサチユーセツツ、5月5日、1976年、およ
び“感圧性ホツトメルト接着剤の評価と選択”、
C.ワトソン(Watson)、TAPPI1977年ホツトメ
ルト行列において提出)が、ホツトメルト感圧接
着剤の評価と選択に関して、最近公表された。何
れの著者もホツトメルト感圧接着剤の価値の測定
における140〓においてのブリード試験の重要性
に触れている。コリンスは次のように述べてい
る: “たとえば紙のような多孔性の基質に感圧接着
剤ホツトメルトを塗被する製品の製造者は、ブリ
ージング試験を使用しなければならない。十分に
熟成しない感圧接着剤は多孔性基質をブリードま
たは汚染するおそれがある。このことは、塗被し
た基質をウエブとしてきつく巻く場合には特に重
要である。この試験は、接着剤が浸透するとき
に、有効でないフイルムの厚さを残し且つ表面材
料を汚染する可能性がある。その結果として、粘
着性、剥離強度、迅速付着性および外観が低下す
るおそれがある。この試験は通常は、一定の面
積、通常は2平方インチの部分を所定の温度、普
通には140〓、に14時間さらすことによつて行な
われる。これらの条件は特定の最終用途の必用に
適合するように変更することができる。老化期間
後に試料を色の変化、剥離接着力強さ、剪断接着
強さ、迅速付着性および粘着性に対して評価しな
ければならない。これは試験試料を対照塗被試料
と比較することによつて行なわれる。” B.H.グレゴリー(Gregory)、USIヨーロツパ
N.V.(EVA共重合体の現状と発展についてのレ
ビユー、ベルギー、アントワープにおける1979年
TAPPIホツトメルト会議において提出)は、ホ
ツトメルトに関する1979年TAPPIアントワープ
会議において論文を発表し、その中で、単一の直
接に合成した重合体のメルトインデツクスおよび
酢酸ビニル含量に一致するような適当なメルトイ
ンデツクスおよび酢酸ビニル濃度の2種以上のエ
チレン/酢酸ビニル共重合体(何れも架橋してい
ない)のブレンド物を比較している。彼は、約10
〜40%の酢酸ビニルと3〜600のメルトインデツ
クスの範囲の2または3種の品級のものをブレン
ドすることによつて、共重合体ブレンド物の機械
的および熱的性質をブレンド物のメルトインデツ
クスと酢酸ビニル含量と一致させるように直接合
成によつて製造した単一の共重合体の性質と本質
的に一致させることができると述べている。 感圧接着剤配合物においてエチレン/酢酸ビニ
ルおよびエチレン/アクリレートを使用している
アメリカ合衆国および他国の多くの特許が公告さ
れている。 アメリカ合衆国特許3342902号は、アタクチツ
クポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合
体およびポリテルペン樹脂のブレンド物から成
る、感圧性を有するホツトメルト接着剤を開示し
ている。 アメリカ合衆国特許3445263号は、高密度ポリ
エチレンをエチレン/酢酸ビニル共重合体および
水素化木材ロジンエステルに基づく接着剤により
ホツトメルトコーテイングすることによつて製造
した感圧接着剤を開示している。 アメリカ合衆国特許3515270号は、エチレン/
酢酸ビニル共重合体と低分子量ポリスチレン樹脂
を含有するホツトメルト感圧接着剤配合物を開示
している。 アメリカ合衆国特許3630980号は、エチレン/
酢酸ビニル共重合体、スチレンとブタジエンまた
はイソプレンの樹脂質ゴム状ブロツク共重合体お
よび変性または非変性ロジン、クマロン/インデ
ン樹脂、ポリテルペン樹脂、ジエン−オレフイン
炭化水素樹脂またはポリスチレンとすることがで
きる第三の成分を包含するホツトメルト感圧接着
剤を開示している。 アメリカ合衆国特許3644252号は、スチレンと
イソブチレンのランダム共重合体である第一の重
合体とエチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン/アクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルア
ルキルエーテルあるいはエチレン/酢酸ビニル/
アクリル酸アルキルまたはエチレン/酢酸ビニ
ル/メタクリル酸アルキルとすることができる第
二の重合体を包含するホツトメルト感圧接着剤を
開示している。 アメリカ合衆国特許3792002号は、ポリアミド
樹脂、粘着付与剤、第二のポリアミドまたはポリ
エステルアミドおよび/またはエチレン/酢酸ビ
ニル共重合体を包含するホツトメルト感圧接着剤
を開示している。 アメリカ合衆国特許3849353号は、エチレン/
酢酸ビニルおよび/またはアクリル酸アルキルの
共重合体、アタクチツクポリプロピレン、およ
び、たとえばブチルゴムのような加硫ゴムを包含
するホツトメルト感圧接着剤を開示している。 カナダ特許845755号は、樹脂質エチレン/酢酸
ビニル共重合体、変性または非変性ロジン、クマ
ロン−インデン樹脂またはポリスチレン樹脂を包
含するホツトメルト感圧樹脂を開示している。 本発明によつて、本質的に少なくとも1種の非
架橋エチレン共重合体(A)と少なくとも1種のエチ
レン非架橋共重合体(B)の均一なブレンド物から成
り、各共重合体は酸部分が4に至るまでの炭素原
子を有している飽和カルボン酸のビニルエステ
ル、3〜5炭素原子の不飽和モノ−またはジカル
ボン酸、およびアルコール部分が1〜8炭素原子
を有している該不飽和モノ−またはジカルボン酸
のエステルから成るグループより選択する少なく
とも1種の極性コモノマーを含有し、共重合体(A)
は約25乃至約50重量%の極性コモノマー含量、約
50乃至約75重量%のエチレン含量および約3乃至
約200のメルトインデツクスを有し、且つ共重合
体(B)は約10乃至約33重量%の極性モノマー含量、
約67乃至約90重量%のエチレン含量および約1乃
至約100のメルトインデツクスを有し、但し共重
合体(A)のコモノマー含量は共重合体(B)の極性コモ
ノマー含量よりも少なくとも5重量%高いことを
要し、共重合体(A)は全共重合体の重量に基づいて
約10乃至約90%の量で存在し且つ共重合体(B)は全
共重合体の重量に基づいて約10乃至約90%の量で
存在し、共重合体(A)と(B)の該均一なブレンド物は
該ブレンド物のメルトインデツクスを約2乃至約
150の係数だけ低下させるように軽度に架橋して
あることを特徴とする組成物を提供する。 更に本発明に従つて、本質的に、 (a) 約14乃至約60重量%の、少なくとも1種の非
架橋エチレン共重合体(A)と少なくとも1種の非
架橋エチレン共重合体(B)の均一なブレンド物、
各共重合体は酸部分が4に至るまでの炭素原子
を有している飽和カルボン酸のビニルエステ
ル、3〜5炭素原子の不飽和モノ−またはジカ
ルボン酸、およびアルコール部分が1〜8炭素
原子を有している該不飽和モノ−またはジカル
ボン酸のエステルから成るグループより選択す
る少なくとも1種の極性コモノマーを含有し、
共重合体(A)は約25乃至約50重量%の極性コモノ
マー含量、約50乃至約75重量%のエチレン含量
および約3乃至約200のメルトインデツクスを
有し、且つ共重合体(B)は約10乃至約33重量%の
極性コモノマー含量、約67乃至約90重量%のエ
チレン含量および約1乃至約100のメルトイン
デツクスを有し、但し共重合体(A)の極性コモノ
マー含量は共重合体(B)の極性コモノマー含量よ
りも少なくとも5重量%高いことを要し、共重
合体(A)は全共重合体の重量に基づいて約10乃至
約90%の量で存在し且つ共重合体(B)は全共重合
体の重量に基づいて約10乃至約90%の量で存在
し、共重合体(A)と(B)の該均一なブレンド物は該
ブレンド物のメルトインデツクスを約2乃至約
150の係数だけ低下させるために軽度に架橋し
てある; (b) 0乃至約25重量%の充填剤; (c) 0乃至約5重量%の酸化防止剤; (d) 約40乃至約86重量%の粘着付与剤;および (e) 0乃至約25重量%の可塑剤 から成る組成物を提供する。 更にまた本発明は、本質的に、 (a) 14乃至60重量%の、少なくとも1種のエチレ
ン共重合体(A)と少なくとも1種のエチレン共重
合体(B)の混合物、各共重合体は酸部分が4に至
るまでの炭素原子を有する飽和脂肪酸のビニル
エステル、3〜5炭素原子の不飽和モノ−また
はジカルボン酸、およびアルコール部分が1〜
8炭素原子を有している該不飽和モノ−または
ジカルボン酸のエステルから成るグループより
選択する少なくとも1種の極性コモノマーを含
有し、共重合体(A)は約25乃至約50重量%の極性
コモノマー含量、約25乃至約75重量%のエチレ
ン含量および約3乃至約200のメルトインデツ
クスを有し、且つ共重合体(B)は約10乃至約33重
量%の極性コモノマー含量、約67乃至約90重量
%のエチレン含量および約1乃至約100のメル
トインデツクスを有し;但しここで共重合体(A)
の極性コモノマー含量は共重合体(B)の極性コモ
ノマー含量よりも少なくとも5重量%高いこと
を必要とし、共重合体(A)は全共重合体の重量に
基づいて約10乃至約90%の量で存在し且つ共重
合体(B)は全共重合体の重量に基づいて約10乃至
約90%の量で存在し、該共重合体(A)と共重合体
(B)の中の少なくとも1の共重合体はそのメルト
インデツクスを共重合体(A)に対しては約2乃至
約200の係数だけ且つ/又は共重合体(B)に対し
ては約2乃至約100の係数だけ低下させるよう
に、全重合体の重量に基づいて少なくとも15%
の共重合体を架橋するような具合に、軽度に架
橋してある; (b) 0乃至約25重量%の充填剤; (c) 0乃至約5重量%の酸化防止剤; (d) 約39乃至約85重量%の粘着付与剤;および (e) 約0.5乃至約25重量%の可塑剤 から成る組成物を提供する。 本発明書中で用いる場合の“本質的に……から
成る”という表現は、名称を挙げた成分は必須で
あるけれども、本発明の利益の達成を妨害するこ
とのない他の成分をも含有せしめることができる
ということを意味する。 エチレン/酢酸ビニルに基づくホツトメルト感
圧接着剤配合物は13年以上も前から存在してい
る。しかしながら、それに基づく紙ラベルは、特
にいくらか高い温度において、ブリードして感圧
性を失なう傾向があるために、商業的にはほとん
ど受け入れられていなかつた。 ここに、異なる酢酸ビニル含量(たとえば、40
重量%の酢酸ビニルと28重量%の酢酸ビニル)を
有する少なくとも2種のエチレン/酢酸ビニル共
重合体に基づく配合物は、共重合体の中の少なく
とも1種が架橋してあるときは、このブリージン
グの傾向を示さないということが見出された。こ
れらは60℃における14日の老化後に申し分のない
感圧接着剤としての性能を維持するのに対して、
従来の配合物は、60℃において1日もたたずにラ
ベル材料中への過度のブリージングによつて駄目
になる。このような望ましい耐ブリード性は、適
当に異なる酢酸ビニル含量の2種の架橋したエチ
レン/酢酸ビニル共重合体に基づく申し分のない
ブレンド物の溶融粘度と一致するように架橋して
ある中間的な酢酸ビニル含量の単一の共重合体の
使用によつては、達成し得ない。 本発明に基づくホツトメルト感圧接着剤配合物
は、永久的タイプのラベルの製造において、特に
有用である。 本発明は(a)全共重合体含量は全接着剤の約14乃
至約60、好ましくは約20乃至約40、もつとも好ま
しくは約25乃至約35重量%の範囲にあり、該接着
剤は本質的に極性コモノマー含量が顕著に異なつ
ている(少なくとも5重量%ほど)少なくとも2
種のエチレンに基づく共重体から成り、2共重合
体の中の少ないほうのものは全共重合体含量の少
なくとも約10重量%、好ましくは少なくとも約15
重量%、もつとも好ましくは少なくとも約30重量
%の量で存在している、感圧接着剤配合物に関す
るものである。この接着剤中には比較的少量のそ
の他のエチレンに基づく共重合体類をも存在せし
めることができる。接着剤中に存在する全共重合
体の少なくとも約15%、好ましくは少なくとも約
25%は、そのメルトインデツクスを少なくとも2
の係数だけ低下させるように軽度に架橋してあ
る;(b)無機または有機充填剤は0乃至約25、好ま
しくは0乃至約20重量%の範囲で存在している;
(c)酸化防止剤および紫外線安定剤は用途に応じ0
乃至約5、好ましくは約0.1乃至約2重量%の範
囲で存在している;(d)粘着付与剤(類)(好まし
くは2種以上のブレンド物)含量は約39乃至約86
重量%(好ましくは、エチレン共重合体のブレン
ド物が軽度に架橋してあるかまたは個々のエチレ
ン共重合体が軽度に架橋してあるかの何れかによ
り、それぞれ、約50乃至約80または約49乃至約79
重量%の範囲且つ個々のエチレン共重合体が軽度
に架橋してある場合に、もつとも好ましくは約54
乃至約74重量%の範囲)である;および(e)液状乃
至半液状の可塑剤は約0.5乃至約25重量%、エチ
レン共重合体のブレンド物または個々のエチレン
共重合体が軽度に架橋してあるかの何れかによつ
て、それぞれ、0乃至約20または約1乃至約20重
量%の範囲で存在している。 本発明は、配合物に接着強度を与えるエチレン
に基づく共重合体(2種以上)が顕著に異なるコ
モノマー含量を有している感圧接着剤に関するも
のである。これらの共重合体の中の少なくとも1
種は、その分子量を高める(そのメルトインデツ
クスを少なくとも2の係数ほど下げる)ために軽
度に架橋していなければならない。本発明の組成
物に対して適するエチレン共重合体は、酸部分が
4に至るまでの炭素原子を有している飽和カルボ
ン酸のビニルエステル、3〜5炭素原子の不飽和
モノ−またはジカルボン酸、およびアルコール部
分が1〜8炭素原子を有している該不飽和モノ−
またはジカルボン酸のエステルから成るグループ
より選択する少なくとも1種の極性コモノマーを
含有する共重合体である。エチレンと上記の極性
コモノマー類から成る三元重合体もまた適当であ
る。更に、約15重量%までの一酸化炭素を含有す
るエチレン/酢酸ビニル/一酸化炭素の三元重合
体もまた使用することができる。このように、こ
れらのエチレン共重合体の製造において使用する
ために適するコモノマーは、たとえば酢酸、プロ
ピオン酸または酪酸のような低分子量脂肪酸のビ
ニルエステルを包含する。それらは、たとえばア
クリル酸、メタクリル酸およびマレイン酸のよう
な不飽和酸の低級脂肪族アルコールエステルをも
包含する。脂肪族アルコールはメチル、エチル、
プロピル、並びにノルマン、イソ、第二および第
三ブチルアルコールを含む。 上記のように、適当なエチレン共重合体は、た
とえばエチレン/酢酸ビニル、エチレン/アクリ
ル酸、エチレン/メタクリル酸、エチレン/アク
リル酸メチル、エチレン/アクリル酸エチル、エ
チレン/アクリル酸イソブチル、エチレン/メタ
クリル酸メチル、エチレン/酢酸ビニル/メタク
リル酸、およびエチレン/酢酸ビニル/一酸化炭
素である。特に適当な共重合体はエチレン/酢酸
ビニル、エチル/アクリル酸エチル、エチレン/
アクリル酸メチル、エチレン/アクリル酸イソブ
チルおよびエチレン/メタクリル酸メチル共重合
体である。 これらの重合体は、低密度ポリエチレンの工業
的製造において使用される公知の高圧フリーラジ
カル開始重合プロセスに類似の方法で製造され
る。重合圧力は通常は1000〜2500気圧の範囲であ
り、温度は120〜250℃の範囲である。 2共重合体のコモノマー含量は、先ず1方の共
重合体〔共重合体(A)〕は接着促進共重合体であつ
て、共重合体連鎖中の中断されていない繰返しエ
チレン(−CH2−CH2−)単位の数を、もはや容
易には結晶構造を発現しない程度まで低下させる
ことによつてエチレンに基づく結晶性を本質的に
排除するため、および/または粘着付与剤の添加
によつて永久的に感圧性の状態に容易に転化させ
るような程度まで共重合体を軟化させるために十
分なコモノマーを含有するように選ぶ。エチレ
ン/酢酸ビニルの場合には、その量は約30〜44重
量%の酢酸ビニル(12.2〜20.4モル%の酢酸ビニ
ル)、好ましくは約38〜42重量%の酢酸ビニル
(16.6〜19.1モル%の酢酸ビニル)である。 異なるコモノマーはいくらか異なる挙動を示す
から、単一のコモノマー含量範囲を特記してそれ
を本発明において有用な全共重合体に通用させる
ことはできない。架橋前の第一の共重合体〔共重
合体(A)〕のメルトインデツクスは約3乃至約200、
好ましくは約30乃至約90でなければならない。こ
の共重合体を架橋した状態で使用する場合は、そ
のメルトインデツクスは架橋工程において約2乃
至約200の範囲の係数だけ、好ましくは約10乃至
約100の範囲内の係数だけ低下させるべきである。
紙、フイルムまたは箔基質に対する平滑な塗布を
与える接着剤の製造を妨げるに十分なゲルを含有
するようになるほど高度に架橋させてはならな
い。 強度を生ずる(第二の)共重合体〔共重合体
(B)〕のコモノマー含量は接着剤促進共重合体のコ
モノマー含量よりも顕著に低くなるように選ぶ。
エチレン/酢酸ビニルの場合には、その量は、約
10乃至約33%の酢酸ビニル重量%範囲(3.5〜
14.2モル%の酢酸ビニル)、好ましくは約18乃至
約28重量%の酢酸ビニルの範囲(6.7〜11.2モル
%)に相当する。この第二の共重合体のメルトイ
ンデツクスは、接着剤の強度に貢献するために
は、架橋前に約1乃至約100、好ましくは約2乃
至約25の範囲でなければならない。この共重合体
を架橋したときには、メルトインデツクスを約2
乃至約100の範囲の係数だけ、好ましくは約10乃
至約60の範囲内の係数だけ、低下させるべきであ
る。 どのようなブレンド物においても、共重合体(A)
の極性コモノマー含量は共重合体(B)の極性コモノ
マー含量よりも少なくとも5重量%は高くなけれ
ばならない。 全共重合体含量の一部として、そのほかの共重
合体を用いることができ、これらの追加の共重合
体のメルトインデツクスを選択することによつて
感圧接着剤の性能を、必要に応じて特別な性能要
件に合致させるように改変することができる。そ
れらの重合体は架橋してあつても架橋してなくて
もよく、且つ全重合体含量の中の比較的僅かな部
分(35%未満)としてのみ使用する。 前記の共重合体(A)および(B)は、架橋させる前
に、溶融混合し且つペレツト化することができ
る。共重合体ブレンド物は、比較的少ない量で存
在するほうの共重合体を少なくとも10重量%は含
有していなければならない。2共重合体の溶融ブ
レンド物のメルトインデツクスは、架橋によつて
少なくとも2、しかし約150以内の係数だけ、低
下させるべきである。メルトインデツクス低下の
好適範囲は約10乃至約100の範囲内の係数である。 溶媒、稀釈剤その他添加分を有しない共重合体
(neat copolymer)のこのように軽度に架橋した
ブレンド物は、膨張フイルム、吹込み成形製品、
熱収縮フイルム、ヒートシール可能なフイルム、
エネルギー吸収用フイラメントおよびテープ、弾
性フイルムおよびフイラメントにおいて使用する
ことができる。 溶媒、稀釈剤その他添加分を有しない共重合体
(A)と共重合体(B)の軽度に架橋したブレンド物にお
いては、共重合体(A)の極性コモノマー含量は約25
乃至約50重量%(エチレン含量は約50乃至約75重
量%)であり、共重合体(B)の極性コモノマー含量
は約10乃至約33重量%(エチレン含量は約67乃至
約90重量%)であるが、ここで共重合体(A)の極性
コモノマー含量は共重合体(B)の極性コモノマー含
量よりも少なくとも5重量%は高くなければなら
ない。 接着剤中に存在するエチレン共重合体のほか
に、接着剤は、適度な水準の感圧性能を発揮させ
るために、1種以上の粘着付与剤樹脂を含有す
る。感圧性能を当該接着剤について意図する用途
に対して必要な水準に変性または調節するため
に、1種以上の液状または半液状可塑剤を含有さ
せることもできる。溶融状態にある間、または大
量に長期間貯蔵する間、および/または基礎材料
に接着剤を塗布したのち、および/または接着剤
塗被基礎材料(紙、フイルムまたは箔)を使用に
供したのちにおける接着剤の安定性を維持するた
めに、1種以上の少量の酸化防止剤をも含有させ
ることができる。 本発明の配合物において使用するために適する
粘着付与剤は次のものを包含する: a 木材、ガムまたはトール油から由来するロジ
ン酸。これらは水素化、不均化または軽度に重
合させてあつてもよい。 b 上記の各種のロジン酸のエステル。これらの
エステルの製造のために適するアルコールは、
モノ−およびポリエチレングリコール、グリセ
リン、ペンタエリトリトールおよび関連物質を
包含する。 c テルペン樹脂 d たとえばペンシルバニヤインダストリヤルケ
ミカルカンパニーによつて製造される“ピツコ
バール”樹脂を包含するアメリカ合衆国特許
3023200号に記載のもののような、ジシクロペ
ンタジエン−芳香族炭化水素樹脂。 e スチレンおよび/または置換スチレンに基づ
く低分子量樹脂。 本発明の配合物において使用するために適する
可塑剤は次のものを含む: a たとえば軟質ポリ塩化ビニルにおいて用いら
れるもののような、典型的なフタル酸、アゼラ
イン酸、アジピン酸のエステル類、リン酸トリ
クレシル、およびポリエステル類。 b アルキル化フエノール、フエノール変性クマ
ロン−インデン、テルペンおよび合成テルペン
類から製造した低分子量樹脂。 c 石油から誘導したプロセス油。これらの油は
ゴム組成物の配合および/または伸展において
広く用いられている。これらは一般に芳香族
性、ナフテン性または脂肪族性として分類され
るが、この分類は主成分として存在する油の性
質に関するものである。これらは、100〓
(37.8℃)において低くは60から高くは15000以
上のSUS粘度にわたる、広い範囲の粘度のも
のが市販されている。油の種類およびその粘度
は何れも、その油を使用するホツトメルト感圧
接着剤の性能にある程度の影響を及ぼす。一般
的に言えば、100〓(37.8℃)において200SUS
を超える粘度を有する油が本発明の組成物にお
いて最も有用である。 適当な酸化防止剤は、たとえばブチル化ヒドロ
キシトルエン(BHT)、“エチル”330、ガイギー
“イルガノツクス”1010、その他のようなヒンダ
ードフエノール、および桂皮酸ブチルなどを包含
する。 重合体を本発明における使用に対して適当なも
のとするための軽度の架橋は、たとえば以下のよ
うな種々の方法で行なうことができる: a アメリカ合衆国特許3734843号に記すような、
高エネルギー放射線。 b アメリカ合衆国特許3988509号に記すような、
フリーラジカル発生過酸化物。 c アメリカ合衆国特許3968091号に記すような、
分解温度よりも低い温度における重合体の機械
的処理。 d 紫外線照射、その他。 本発明に従つて製造した感圧接着剤は、溶融
物、有機溶剤に基づく溶液または水性の分散物か
ら、所望の基質に対して塗被することができる。 本発明の配合したブレンド物は、テープ接着
剤、床カバー接着剤、半構造性接着剤、エラスチ
ツクホツトメルト、製本用接着剤、コーテイング
およびホツトメルトシーラントとしてもまた有用
である。 感圧接着剤の性能の評価において使用するもの
としては、多くの試験が文献に記載されている。
その中のあるものは感圧テープ協議会(PSTC)
によつて発行されているマニユアル中に含まれて
いる。その他のものはTAPPIおよびASTMの出
版物に記されている。 感圧接着剤の試料によるわれわれの実験室評価
プログラムは次の3段階を包含する: (1) 接着剤ブレンド物の調製 a 小規模 b 大規模 (2) 試験基質への接着剤の塗被 (3) 接着剤試験 これらの段階を以下に更に詳細に記す。有能な
感圧接着剤は良好な接着性能を発揮しなければな
らないばかりでなく、それを塗布すべき多孔性の
如何なるラベルまたはテープ材料中へのブリージ
ングにも耐えるものでなければならない。更にラ
ベルまたはテープを貼付した多孔性の基質中への
ブリージングにも耐えなければならない。 感圧性のラベルおよびテープは、比較的暖かい
条件下に輸送、貯蔵および使用されることが多
い。感圧接着剤の老化およびブリージング性は、
それを60℃において比較的長期間貯蔵することに
よつて評価することがきわめて一般的である。60
℃において14日の老化時間が文献に記されてい
る。接着剤がラベルまたはテープ材料および/ま
たは接着剤を結合させる基質中にブリードする傾
向は、この老化時間後に評価される。この時間後
に認められる顕著なブリージングは、その接着剤
の実用的な商業的使用を、著るしく限定するかま
たは完全に排除する。ブリージングはラベルまた
はテープを見苦しいものとするばかりでなく、基
質への接着剤のブリージングは接着剤の接合を弱
化させ、ラベルまたはテープは、それを最初に貼
付した基質から落ちるおそれがある。 以下の実施例において認められるように、過去
10〜15年間に文献に記されているエチレン/酢酸
ビニルに基づく感圧接着剤は、60℃のブリード試
験に失格する。それらは激しいブリード性を示
し、実用的な接着剤候補とはならない。本発明の
主題である接着剤は、14日間の60℃試験に合格す
る実用的な感圧接着剤である。 ホツトメルト感圧接着剤の製造−少量の製造 かん壁と同じ高さに切取つたリムを有する新し
い1/2パイントかのかん中で、典型的な実験用ブ
レンド物を調整する。100gのブレンド物が標準
であり;170gのブレンド物がこのかん中で具合
良く調整することができる最大量である。1〜4
種のブレンド物を1度に調製するが、これらのか
んは、それにきつちりと合うようにした大きさの
4本の穴を有する、温度を調節したアルミニウム
ブロツク中で加熱する。このアルミニウムブロツ
クは、典型的には、調製中のブレンド物に150〜
160℃の溶融温度を与える200℃に調節する。ブレ
ンド物は低下ギヤを通じて働らく空気モーターに
よつて駆動する3枚羽根の市販のプロペラ撹拌機
を用いて撹拌する。 ブレンド物の調製においては、すべての粘着付
与剤、可塑剤および老化防止剤をかん中に入れ、
溶融温度とする。粘着付与剤が溶融したら直ぐに
撹拌を開始する。重合体ビーズを、溶融物が約
150℃となつたのち1〜2分の間に、撹拌混合物
中にまき散らす。ブレンドは通常は重合体の添加
後1〜2時間以内に完了する。ブレンド物の粘度
はRVTブルツクフイールド粘度計およびブルツ
クフイールド“サーモセル”を用いて測定する。 配合物中に可塑剤をも使用する場合には、それ
をブレンドの開始時に粘着付与剤(類)と共に添
加する。たとえば紫外線安定剤などのような他の
可溶性添加剤は混合工程の終に向つて添加するこ
とができる。無機充填剤を使用する場合には、他
の全配合剤を添加し且つ溶融物中に混和させたの
ちに添加する。 5〜13Kgのブレンド物の調製 更に多量のブレンド物は、新しい5ガロンの塗
料かん中で製造する。これを市販の5ガロンかん
加熱器によつて加熱する。このような多量のブレ
ンド物について使用する方法およびブレンド温度
は100gのブレンド物に対して用いたものときわ
めて類似している。撹拌機はプロペラ形ではなく
て四角い側面の“U”字形である。それを強力な
ギヤ付き空気モーターで駆動する。これらのブレ
ンド物において用いられる比較的低い撹拌力は
100gの試料の調製において用いたものと比較し
て配合を完了するために要する時間を2倍にす
る。 調製し終つたブレンド物はかん中に貯蔵し、そ
れから多くの供給者から市販されている4″直径
12″長さの剥離紙裏張り板紙(金属底)中に注下
する。 試験室塗被方法 紙、フイルムまたは箔基質に対してホツトメル
ト感圧接着剤を塗布するためのもつとも簡単な実
験室的方法は、ドクターナイフを用いて溶融した
接着剤を剥離紙上に塗布することから成る。紙を
150℃の9″×12″(22.5×30cm)ホツトプレートの
平らな研摩表面上に保つ。このような塗布と、通
常は0.001〜0.002インチ(0.0025〜0.0050cm)の
範囲にある塗膜の厚さの調節を行うために、種々
の品級の針金を巻いた棒を用いることができる。
次いで塗被した剥離紙を、接着剤がなお溶融して
いる間に、“クロームコート”ラベル紙(60ポン
ド/3000平方フイート、チヤンピオンインターナ
シヨナルコーポレーシヨンから得た)、マイラー
ポリエステルフイルム10.0025または0.0050cmの
厚さ、デユポンカンパニー製)、アルミニウム箔
またはその他の基質の平らな部分でおおう。この
ようにして得た積層系を直ちにホツトプレートか
ら取除き、平らに保つたまま冷却する。この用途
に対して適する剥離紙はシルメネセミBL40Eシ
ロツクスIFFOデラツクスである。積層構造物は、
冷却すると第二の基質に強固に結合した接着剤を
有している。剥離紙をはがしたのち、後記のよう
な試験において評価することができる。 上記の塗被方法を、電気的に加熱したベツドプ
レートの直上に保持した電熱ドクターナイフを用
いて幅6.5インチ(16.2cm)の剥離紙のロールに
接着剤層を塗布することによつて、機械化する。
50gの溶融した接着剤のたまりを、せきを使用し
て、ドクターナイフとベツドプレートの間の間隙
に保持する。剥離紙を、電気的に駆動する引き取
りロールを用いて、1分間当り10〜20フイート
(3〜6m)の速度で、間隙中に引張る。それに
よつて剥離紙は制御可能な厚さの接着剤によつて
おおわれる。それを、連続的な塗被操作によつ
て、第二の紙、フイルムまたは箔に対して積層す
る。これは熱接着剤被覆した剥離紙を第二の基質
に対して重ね合わせ、かくして得たサンドイツチ
構造物を蒸気加熱したロールとシリコーンゴム被
覆したロールのスプリング負荷加熱間隙中に通ず
ることによつて行なう。最終積層構造物を巻き上
げロール上に巻き取る。通常はこの方法によつて
2〜10mの試験基質に塗被して、接着剤の評価に
使用する。 ドクターナイフとベツドプレートの間の間隙を
設定するための調節ねじの使用によつて、塗膜の
厚さを調節する。ドクターナイフとベツドプレー
トは、注意して平らに研摩した応力除去非磁性ス
テンレス鋼によつて製造して、きわめて狭い間隙
に調節する。塗布作業の間の接着剤の厚さは、
0.00025cmまで読むことができる目盛板を有する
手持ちの厚さ計を用いて測定する。目盛板は剥離
紙と第二の基質の厚さの和をゼロとする。このよ
うにして調節した、最終積層物の厚さの測定は、
接着剤層の厚さに対する直接の読みを与える。接
着剤の厚さの別の測定方法を用いることができ且
つそれを最終サンドイツチ構造物に対して適用す
ることができるが、それは塗布作業中における接
着剤の厚さの測定と調節には使用することはでき
ない。この塗装機を用いて150℃において1〜
200Pa・sの粘度範囲を有する接着剤を150℃に
おいて塗被するときには、通常は0.9〜1.3ミル
(0.0009〜0.0013インチ)の均一な接着剤層が得
られる。 接着剤性能の評価 室温(20〜25℃)における試験 フインガータツク 接着剤塗被したラベルおよびテープの加圧粘着
性を感触によつて測定するために広く用いられる
主観による試験。 “ポリケン”タツク 標準方法がASTMD2979−71に与えられてい
る。試料の移動速度は1.0cm/秒であり且つ試料
が接着剤と接触している時間は1.0秒である。一
般に用いられる環状のリングの重りは、試料片に
対する100g/平方cmの荷重に相当する、約20.0
gの重量である。異なる重りを用いてもよい。試
験する各塗被基質に対して少なくとも3測定を行
なう。試料片および環状のリング重りの表面から
残留接着剤を除去するためにはアセトンが申し分
のない溶剤(または軟化剤)である。 この計画においては、試験を実験室の温度およ
び湿度条件下に行なう。65〓〜80〓(18〜27℃)
の範囲では“ポリケン”タツクの著るしい変化は
認められない。しかしながら、与えられた系列に
おける全試料を1日の間の適度に短かい時間内に
試験することが望ましいものと思われる。 基質は、接着剤による塗被後に試験室中で少な
くとも終夜放置したのち、接着剤性能を試験しな
ければならない。少なくとも場合によつては、1
時間または2時間しか放置せずに行なつた試験
は、終夜放置した試料について得たデータと一致
しないことがある。永久タイプのホツトメルト感
圧接着剤に対しては、少なくとも300gの“ポリ
ケン”タツクが望ましい。 Γ転がりポールタツク 用いる方法はPSTC−6の方法である。室温の
変動はこの試験に対して“ポリケン”タツク試験
におけるよりも著るしい影響があることが認めら
れている。それ故、この試験は73〓(23℃)の温
度と50%の相対湿度に調節した室中で行なう。市
販の永久感圧接着剤の性能は広く(<5cmから>
50cmまで)異なる。20cm未満の転がりボールタツ
クが望ましい。 剪断接着時間 この試験は、試験板を垂直に取り付け、かくし
て剪断を178゜の角度ではなく180゜とするほかは
PSTC−7に記すようにして行なう。試験板上の
接着剤接触面積は0.50×0.50インチ(1.27×1.27
cm)とする。1ポンド(454g)の重りをストリ
ツプにつるす。剪断においてストリツプが板から
分離して重りがスイツチ上に落下し、そのスイツ
チが電気計数器(0.1秒までの読み)を停止させ
るときを失格時間と定義する。通常は各接着剤試
料について2試験を行なう。結果が広く相違する
ときは、同一の塗被材料の追加の試料について1
以上の追加の試験を行なう。24時間(1440分)後
になお継続する試験は中止する。>120分の失格時
間が望ましい。 剥離、180゜角度 1.0″(2.54cm)の幅のストリツプを用いてPSTC
−1の手順に従がう。接合物をその調製後1分以
内に“インストロン”試験機によつて引張る。接
着剤塗被した“クロームコート”ラベル紙につい
て試験する場合は紙の部分をはがし去ることを試
みることなしに試験を開始する。その理由は本発
明の接着剤配合物の多くは試験の開始の準備にお
いて剥離を試みるときに紙が破れる接合を与える
からである。試験基質がマイラーフイルムである
ときは公式のPSTC−1の方法を用いる。永久ラ
ベル接着剤のためには600g/cmよりも大きい剥
離強度(または紙が破れる接合)が望ましい。 ガラスマンドレル(1/2″;1.27cm)接着 この試験は1/2インチの直径の“パイレツクス”
ガラス管の長さ12インチのマンドレルを用いる。
接着剤塗被“クロームコート”材料から切取つた
1インチ×1インチのラベルを指によつてアセト
ンで洗浄した直後のマンドレル上にしつかりと押
付ける。マンドレルを保持具中で水平に24時間保
持する。次いでラベルをマンドレル上で検査し
て、ラベルがガラスから持ち上がつた程度を評価
する。両端が多少異なる程度に上がることがある
から、ここでは両端の持ち上りの和を1インチの
16分の1まで記録する。2/16″(3.2mm)以下の
全持ち上りが望ましい性能である。 60℃で行なう14日間の老化試験 波板に対して接合させたときの接着力とブリード 接着剤塗被“クロームコート”ラベル紙の1イ
ンチ×4インチ(2.54cm×10cm)のストリツプを
切断して、新しい未使用の波板(破裂強さ275ポ
ンド/平方インチ、110ポンド/1000平方フイー
ト)の適当な部分に貼付する。それを軽い指圧に
よつて板紙に接着させる。次いで試料を60±0.5
℃に保つた循環空気加熱器中に貯蔵する。 定期的な間隔で、たとえば、1、3、5、7お
よび14日に、波板試験板を加熱器から短時間取出
してラベル紙中への接着剤のブリージングの徴候
を調べる。最後の検査は60℃の加熱器中で14日後
に行なう。多少でも認めることができるピン先の
ような大きさのブリードのスポツトが生じる場合
には、ラベルを“痕跡”のブリードを示すものと
評価する。この程度のブリードも一般に受け容れ
難い。いくつかの接着剤は、ラベル紙および/ま
たは波板中に全接着剤が浸入してしまうほど著る
しくブリードすることがある。そのようなことが
生ずると、ラベルは粘着性を全く失ない且つ波板
を加熱器中の循環空気流によつてふくらませる。
この傾向が明白である場合は、ラベルの一端をホ
チキスによつて波板に止めるとよい。 ラベルを定期的にブリードについて検査する際
に、波板から離れる徴候についても調べる。これ
はトンネル、縁の持ち上りおよび/または末端の
持ち上りの状態として表われる。接着の破壊の種
類と程度(%)の簡単な記述を行なう。申し分の
ないラベルは接着の破壊の徴候を全く示してはな
らない。 剥離紙上で老化させた場合のブリード;老化後の
接着性能 この試験においては“クロームコート”−接着
剤−剥離紙の3″×6″(7.5×15cm)の試料を、波板
の部分の間に(試料を平らに保つため)、1層の
深さに積重ねる。テープで止めるか、または重り
によつて保持した波板の積重ねを、60±0.5℃に
保つた循環空気乾燥器中に貯蔵する。7日目にそ
れを乾燥器から短時間取り出して“クロームコー
ト”ラベル紙中への接着剤のブリージングの徴候
について検査する。次いで試験材料を加熱器中に
もどして、更に7日間置く。14日目に試験を中止
して乾燥器から試料を取出し、ブリードについて
評価する。やはり痕跡のブリードすら望ましくな
い。 室温で少なくとも1日平衡化させたのち、14日
間老化させた試料を、下記の試験において性能評
価する。 “ポリケン”タツク 23℃における剪断保持時間 14日間の老化時間は、その最初の性能を著るし
く害してはならない。 以下の実施例は本発明を例証するためのもので
ある。配合物の組成は、特に他のことわりがない
限りは、すべて重量部で示す。試験重合体とエル
バツクス樹脂はすべて、E.I.デユポンドニーモ
アズアンドカンパニーの製品である。全実施例に
おいて使用する粘着付与樹脂および可塑剤を、後
記の第1表および第2表に示す。これらの配合物
は何れも、他のことわりがない限りは、ブチル化
ヒドロキシトルエンまたはチバ−ガイギーコーポ
レーシヨンから市販している“イルガノツクス”
1010、テトラキス〔メチレン3−(3′,5′−ジ−
t−ブチル4′−ヒドロキシフエニル)ピプピオナ
ート〕メタンの何れかの老化防止剤を、0.2重量
部含有している。これらの老化防止剤は、他のも
のと同様に、これらの配合物中で互換的に使用す
ることができる。接着剤の性能は先に記した各試
験に基づいている。記載のデータは本発明を明白
に識別し且つ過去の文献および特許に記載のもの
を越える本発明の有利性を実証する。 比較実施例 A〜H 下記の8接着剤組成物(第3表中に要約する)
は非架橋共重合体に基づいており、その中の7種
は単独のエチレン/酢酸ビニル(E/VA)共重
合体を含有するのに対して、8番目のものは単一
のエチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸(E/
VA/MAA)三元重合体に基づいている。“ピツ
コバール”および“ピツコラスチツク”粘着付与
剤は、E/VA共重合体に基づく接着剤における
良好な感圧性能の発現において使用するために、
もつとも有効な樹脂の一部であるとして広く認め
られているから、これらの配合物においても、こ
の両者を使用する。“シルバタツク”40Nは、別
の部類(トール油ロジンのエステル)の粘着付与
剤の例として、この配合物の系列に含有させる。
ロジンエステルは一般に、E/VA共重合体の粘
着性付与に利点を示す。この系列の3重合体は39
〜48重量%の酢酸ビニルを含有する。 接着剤配合物は、新しい1/2パイントのライニ
ングのない塗料かん中で約100gの量で調製する
が、これらのかんは、その壁と同じ高さに切つた
リムを有している。かんにぴつたりと合う大きさ
の4個の穴を有する温度制御したアルミニウムブ
ロツク中で、これらのかんを加熱する。ブロツク
は製造中のブレンド物に150〜160℃の溶融温度を
与えるように200℃に調節する。ブレンド物は製
造中に低下ギヤを通じて作用する空気モーターに
よつて駆動する3本羽根のプロペラ撹拌機を用い
て撹拌する。 ブレンド物の調製においては、粘着付与剤と老
化防止剤をかん中に入れ、溶融してブレンド温度
とする。撹拌は粘着付与剤が溶融したら直ぐに開
始する。重合体のペレツトを溶融物が約150℃と
なつた後1〜2分の間に撹拌混合物中に散布す
る。ブレンド操作は重合体の添加後2時間未満で
完了する。ブレンド物の完成後に、接着剤試料を
入れ且つそれを149℃(300〓)の試験温度に保つ
ためのブルツクフイールド“サーモセル”を使用
して、RVTブルツクフイールド粘度計によつて、
それらの粘度を測定する。
【表】 カル カンパニー)
【表】
【表】
【表】
【表】 ブレンド物を前記の機械化した実験室用塗被機
を用いて“クロームコート”ラベル紙上に塗被す
る。接着剤塗被ラベル紙の試料を前記の各試験に
供する。室温(23±3℃)において行なつた試験
における試料の性能を第4表に要約する。これら
のデータは、これらの接着剤の一部、特に“ピツ
コバール”L60粘着付与剤に基づく比較実施例A
およびB、が室温において良好な全般的感圧接着
剤性能を有することを示している。 しかしながら、60℃における14日の老化試験に
おいては、これらの8種の接着剤の全部が、きわ
めて不十分である。その結果を第5表に要約す
る。試験方法についての節で記述したように、認
めうる程度の針先大の接着剤のスポツトが14日間
にラベル紙の表面に浸透する程度までのブリージ
ングを、“痕跡”のブリードと評価し、望ましく
ないものとする。ラベル紙上のこれらの8組成物
は、剥離紙上で60℃において14日間老化させる
と、全部が完全に受容し得ない程度のブリードを
示す。波板上で試験した6接着剤は、ラベル材料
および波板中にあまり激しくブリードするので、
ラベルが波板から落下する。重要な60℃における
14日間の老化試験における8比較例のブリードお
よび接着性能は、きわめて不十分であるから、こ
れらの8配合物は、ほとんど実用性がないものと
評価しなければならない。
【表】 * 測定せず
【表】 剥離紙上で貯蔵時のブリード 激しい 激しい 激し
い 激しい 激しい 中等 激しい 激しい
* 測定せず
比較実施例I〜Kおよび実施例1〜4 2種以上のエチレン/酢酸ビニル共重合体を同
一接着剤配合物中で使用するときに、下記の要件
に合致する場合は、申し分のない感圧性能と申し
分のない60℃におけるブリードおよび接着性能を
得ることができる: 1 共重合体の一が比較的高い酢酸ビニル含量
(30〜44重量%の酢酸ビニル)を有しており、
タツクおよび接着性能に寄与する。 2 共重合体の一が比較的低い酢酸ビニル含量
(10〜33重量%の酢酸ビニル)と比較的低いメ
ルトインデツクス(1〜100のメルトインデツ
クス)を有しており、接着剤に強度を与える。 3 両共重合体の間の酢酸ビニル含量の相違は少
なくとも5重量%でなければならない。 4 共重合体の少なくとも一、好ましくは両方
が、接着剤中における比較的低い全重合体含量
を許しながら接着剤の粘度と溶融強度に寄与す
るように、軽度に架橋してある(しかしなお接
着剤組成物中に可溶である)。これは、60℃ブ
リード試験の失格に寄与することなく感圧接着
性能を最大とするように、粘着付与剤組成物お
よびその含量を調節することを可能とする。 5 接着剤組成物の粘度は、一般に、149℃(300
〓)において約15〜20Pa・sの最低水準より
も高くなければならない。粘度は最初の共重合
体のメルトインデツクス、共重合体の架橋の程
度、ブレンド物中における重合体の濃度および
ブレンド物中における他の成分の粘度と濃度に
よつて、調節することができる。 6 粘着付与剤と可塑剤(使用する場合に限る)
は全接着剤系中における接着性能と相溶性に基
づいて選択する。 共重合体の軽度の架橋は、たとえば高エネルギ
ー放射線への暴露、適正な過酸化物の分解によつ
て発生するフリーラジカルによる処理、高剪断熱
エネルギーへの暴露などのような、公知の方法に
よつて達成することができる。 単一のエチレン/酢酸ビニル共重合体を用いる
ときには、たとえそれを軽度に架橋したとして
も、あるいは異なる酢酸ビニル含量の2種以上の
エチレン/酢酸ビニル共重合体を用いた場合にも
それらが何れも軽度に架橋してない場合は、申し
分のない接着およびブリード性能を取得すること
はできない。第6および7表中に示した実施例に
おいて、これらの性能を例証する。3比較接着剤
および本発明による4接着剤の組成を第6表中に
示す。これらの接着剤は、比較実施例A乃至Hに
対して記したと同様にして調製し且つ“クローム
コート”ラベル紙上に塗被する。 接着剤塗被したラベル紙の試料を、前記の各試
験に供する。それらの性能を第7表に要約する。
比較実施例IおよびJはそれぞれ33〜40重量%の
酢酸ビニルを含有する単一の架橋エチレン/酢酸
ビニル共重合体に基づいている。それらは室温に
おいて可乃至良の接着性能を示す。しかしなが
ら、何れの接着剤も高粘度(それぞれ40および
116Pa・s)のものであり且つ実施例Jは60℃で
軟化する樹脂に基づいていたのにもかかわらず、
これらの接着剤系は何れも60℃における14日の老
化において激しいブリードを示す。これらの組成
物は感圧接着剤として実用するには不十分であ
る。比較実施例Kは、それぞれ18重量%と40重量
%の酢酸ビニルを含有する2種の非架橋共重合体
に基づいている。この接着剤は、室温における3
試験では申し分のない感圧性能を与えるが、60℃
の老化試験においてはクロームコートラベル紙中
への激しいブリードを示して失格する。比較実施
例Kの配合物は受容可能な接着剤ではない。 実施例1〜4は、それぞれ40重量%と28重量%
の酢酸ビニルを含有する2種の共重合体に基づい
ている。これらの各接着剤中の共重合体は共に電
子線照射によつて軽度に架橋してある。これらの
4配合物は何れも室温で行なう3試験において良
好な感圧接着性能を与える。4接着剤は何れも14
日間の60℃におけるブリード試験において優れた
性能を示す。これらの4組成物は室温において効
果的な接着剤であり且つ広く認められている14日
間の60℃老化試験において評価するときにラベル
紙中にブリードする傾向を全く示さないから、実
用的価値の可能性を有している。
【表】 ○R
エルバツクス 460 なし
2.5 − 18
(2) 電子線照射による
かくして、比較実施例A乃至Hは、39〜48重量
%の酢酸ビニルを含有する単一の非架橋エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体に基づく感圧接着剤は60
℃のブリード試験に失格することを示している。
比較実施例IおよびJは、メルトインデツクスを
低下させるために軽度に架橋した単一のエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体に基づく感圧接着剤もま
たブリード試験に失格することを示す。比較実施
例Kは、感圧接着剤中における何れも架橋してな
い高い酢酸ビニル含量の共重合体と低い酢酸ビニ
ル含量の共重合体の両者の使用もまたブリージン
グの問題を解決しないことを示す。実施例1〜4
は、本発明の接着剤系の新規且つ予想外の性能を
例証する。これらの実施例は、何れも軽度に架橋
してある、異なる酢酸ビニル含量(たとえば28お
よび40重量%の酢酸ビニル)を有する2種のエチ
レン/酢酸ビニル共重合体は室温における接着試
験において申し分のない性能を表わし且つまた60
℃で老化するときもブリージングに耐える感圧接
着剤の配合に使用することができるということを
実証する。このことは、特にブリード試験に失格
する多くの比較実施例はブリード試験に合格する
実施例1〜4のものよりもかなり高い粘度を有し
ていることに注目するときは、比較実施例A乃至
Kが示す性能からは予想し得ないことである。
【表】 比較実施例Lおよび実施例5〜8 室温において受容しうる性能を有し且つ60℃の
試験においてブリードすることのない感圧接着剤
は、実施例1〜4に関連して論じたように、2重
合体の中の1方のみが軽度に架橋してある場合に
も、異なる酢酸ビニル含量の2種のエチレン/酢
酸ビニル共重合体から、製造することができる。
これらの接着剤の性能を実施例5〜8において実
証する。比較実施例Lは、高い酢酸ビニル含量を
有するほうの共重合体の酢酸ビニル含量が44重量
%を超えるときは、それを28重量%の酢酸ビニル
含量の架橋した共重合体と共に使用し且つブレン
ド物がどちらかといえば高い粘度を有するにかか
わらず、激しいブリードを生ずることを示す。こ
れらの配合物の組成と粘度を第8表に示す。これ
らの5接着剤は比較実施例A〜Hに対して記すよ
うにして調製し且つ“クロームコート”ラベル紙
上に塗被する。接着剤塗被ラベル紙の試料を前記
の各試験に供する。それらの性能を第9表に要約
する。比較実施例Lは架橋した28重量%酢酸ビニ
ル共重合体と非架橋の48重量%酢酸ビニル共重合
体に基づいている。その粘度はきわめて高い
(50Pa・s)のにもかかわらず、これは60℃で10
日の老化試験において激しいブリードを示す。わ
れわれの研究は、その中のいくつかを架橋した2
種以上の共重合体に基づく接着剤は、主な共重合
体成分の一つが約44重量%を超える酢酸ビニルを
含有しているときは、この老化試験においてブリ
ードすることを示している。かくして、比較実施
例Lは激しいブリージングを示すのに対して、そ
れよりも少ない共重合体を含有し且つLの1/4の
粘度を有している実施例7はブリードしない。こ
れらの接着剤は共に高メルトインデツクスの共重
合体成分を含有するが、実施例7は40および18重
量%の酢酸ビニル含量の2共重合体を含有するの
に対して、比較実施例Lは48と28重量%の酢酸ビ
ニル含量の共重合体を含有する。実施例5、6お
よび7は何れも、40重量%酢酸ビニルの架橋共重
合体15〜18重量%と共に18〜28重量%の酢酸ビニ
ルの非架橋の第二の共重合体類を含有し、後者の
中の一つは更に低濃度のアクリル酸をも含有して
いる。これらの配合物は何れも、60℃で10日の試
験(これらの試験は通常の14日間は行なわれなか
つた)においてブリージングの傾向を示さなかつ
た。 架橋した28%酢酸ビニル共重合体と非架橋の40
%酢酸ビニル共重合体に基づく実施例8は良好な
接着性を示すが、60℃老化試験において痕跡乃至
僅少のブリードを発生する。その粘度はきわめて
低い。この配合物の低い程度のブリードは、全共
重合体含量を僅かに高くするか、または配合物の
接着剤成分中の“ピツコバールL60”の含量を高
くすることによつて、排除することができる。
【表】 (2) 電子線照射による
(3) 酢酸ビニル
(4) メタクリル酸
【表】 実施例 9〜13 ある場合には、本発明の配合物の接着特性の改
良が望ましいことがある。これは、粘着付与剤系
と共に比較的低濃度の液体または半液体状の可塑
剤の使用によつて、行なうことができる。これら
の改良は、場合によつては簡単な実験室試験で評
価することが困難であつて、たとえばフインガー
タツク、ある種の基質への接着、ラベルのダイ切
断の改良およびダイ切断したラベルの自動ラベル
機中における動作能力の改良などのようなものを
包含する。 本発明の配合物において、各種のこれらの可塑
剤を試験した。これらの配合物のいくつかの組成
を第10表に示す。 これらの5接着剤は、比較実施例A〜Hに対し
て記したものと同様にして製造し且つ“クローム
コート”ラベル紙上に塗被する。接着剤塗被した
ラベル紙の試料を前記の各試験に供する。それら
の性能を第11表に要約する。5配合物は室温試験
において良好な接着性能を示す。5接着剤中の4
種は、ラベル紙中にブリードすることなく14日間
の老化試験に合格する。5番目の接着剤はこの試
験において僅少のブリードを示す。その配合物に
おいて使用した可塑剤は、試験した5種の中で最
低の粘度と分子量を有するものであつて、ブリー
ド性および接着性に関して配合物と可塑剤の釣合
いに多少の注意をはらわなければならないことを
示す。 剥離紙上で60℃において老化させた試験試料
は、“ポリケン”タツク試験および剪断接着試験
において、なお受容しうる性能を有している。
【表】
【表】 比較実施例MおよびNならびに実施例14および15 60℃の老化試験における非ブリージング性能と
結び付いた良好な感圧接着性を達成するために、
異なる酢酸ビニル含量の2種の架橋したエチレ
ン/酢酸ビニル共重合体をブレンドする代りに、
中間的な酢酸ビニル含量を有する単一の架橋共重
合体を用いて同一の結果を達成することが可能で
はないかとも考えられる。それが事実ではないと
いうことは、以下の4ブレンド物の性能によつて
例証される。試験重合体は33重量%の酢酸ビニ
ルを含有する。それは電子線照射によつて最初の
31のメルトインデツクスから0.8のメルトインデ
ツクスへと軽度に架橋してある。30部の試験重合
体は、13部の(架橋した)試験重合体(40重
量%酢酸ビニル)を17部の(架橋した)試験重合
体(28重量%の酢酸ビニル)とブレンドするこ
とによつて、33重量%の平均酢酸ビニル含量で釣
合わすことができる。30部の重合体に基づく接
着剤を13部の重合体と17部の重合体から成る
接着剤と比較するために、2通りの配合物を調整
する。これらの配合物の組成を第12表に示す。 これらの4接着剤は比較実施例A〜Hに対して
記すようにして調製し且つ“クロームコート”ラ
ベル紙上に塗被する。接着剤塗被ラベル紙の試料
を前記の各試験に供する。それらの性能を第13表
に要約する。両方の対は室温試験において可乃至
良の接着を示し且つこれらの基本的な試験におい
て両接着剤間に大きな相違はない。しかしなが
ら、60℃における14日の老化試験において評価す
るときは、単一の架橋した33重量%酢酸ビニル共
重合体に基づく接着剤(MおよびN)は、ブリー
ド試験においてラベル紙中への中程度乃至激しい
ブリージングを示し、全く失格する。それに対し
て、高および低酢酸ビニル含量の共重合体のブレ
ンド物に基づく接着剤は、この試験において全く
ブリードを示さない。この結果はやはり本発明の
共重合体ブレンド物の独特且つ望ましい特質を明
白に証明する。
【表】
【表】 実施例 16〜19 最初の15実施例は何れも、粘着付与剤として
“ピツコバール”L30Sと“ピツコバール”L60を
使用して、エチレン/酢酸ビニル共重合体に感圧
性を与えている。ロジンおよびロジンエステル、
並びにそれらの“ピツコバール”樹脂とのブレン
ド物もまた、その目的に使用することができる。
実施例16〜19は、ロジン粘着付与系に基づく接着
剤組成物に関するものである。配合と粘度を第14
表に示す。 これらの4接着剤は比較実施例A〜Hに記すよ
うにして調製し且つ“クロームコート”ラベル紙
上に塗被する。接着剤塗被ラベル紙の試料を前記
の各種の試験に供する。それらの性能を第15表に
要約する。これらの基本的な試験において、これ
らの接着剤の室温接着性能は一般に、特にガラス
マンドレル試験において、良好である。60℃老化
試験においては、4接着剤はすべて波板に対して
良好な接合を示し且つ波板上および剥離紙上の何
れにおいても“ブリードなし”の評価を得る。比
較実施例E(エルバツクス40/シルバタツク40N)
は激しいブリージングを示す。かくして実施例16
は、単一の非架橋共重合体に基づく接着剤と比較
して2種の架橋したエチレン/酢酸ビニル共重合
体に基づく接着剤の有利性を実証している。
【表】
【表】 実施例 20〜22 場合によつては、感圧接着剤配合物に対して不
活性充てん剤を添加することが望ましい。充てん
剤はブレンド物の粘度を高め、ブリード傾向を低
下させ、接着剤の価格を低下させ、それを不透明
化するなどのために使用することができる。実施
例20〜22は、エチレン/酢酸ビニル共重合体に基
づく感圧接着剤中の充てん剤としての雲母と“ス
ノーフレーク”ホワイチング(炭酸カルシウム)
の使用を例証する。それらの組成と粘度を第16表
に示す。 これらの4接着剤は比較実施例A〜Hに対して
記すようにして調製し且つ“クロームコート”ラ
ベル紙上に塗被する。接着剤塗被ラベル紙の試料
を前記の各種の試験に供する。それらの性能を第
17表に要約する。充てん剤を添加した3接着剤
は、非充てん対照ブレンド物として表中に含めた
本発明の対照接着剤(実施例9)の申し分のない
性能と著るしくは異ならない。異なる酢酸ビニル
含量の2つの架橋したエチレン/酢酸ビニル共重
合体に基づくこれらのブレンド物は、何れも60℃
における14日の老化試験においてブリードを示さ
ない。
【表】
【表】 実施例 23〜30 室温において良好な性能を与え且つ60℃におけ
る14日の老化試験においてブリージングに対して
必要な抵抗性を示す感圧接着剤配合物についての
先行実施例は、異なる酢酸ビニル含量を有する少
なくとも2種のエチレン/酢酸ビニル共重合体の
ブレンド物に基づいている。これらの実施例の多
くにおいて、配合物中の共重合体の両方が個々に
架橋してある。個々の共重合体を架橋する場合に
は、架橋した生成物は主として一部の未変化の最
初の共重合体分子および最初の分子と架橋工程に
おいて生成する最初の共重合体分子の断片との間
の反応生成物である一部の新しいものから成つて
いる。これらの新しい分子は分子量が最初のもの
よりも大きい。かくして軽度に架橋した生成物は
最初の共重合体よりも明らかに高い平均分子量を
有している。 2種の異なる、個々に架橋した共重合体、共重
合体“A”と共重合体“B”、を含有する接着剤
においては、接着剤組成物は以下のものを含有す
る: “A”共重合体分子+“A”共重合体の断片と
結合した“A”共重合体分子、および “B”共重合体分子+“B”共重合体の断片と
結合した“B”共重合体分子。 これらの共重合体は、溶融状態で(高温におい
て)、溶剤中で、または水性分散物中においてす
ら、行なうことができるブレンド工程の間に、接
着剤の他の成分に溶解し、且つそれらの成分と均
一に混合する。 これらの感圧接着剤のための共重合体系を取得
するための第二の、且ついつそう望ましい方法
は、最初に異なる酢酸ビニル含量の2種の個々の
共重合体を、押出機またはその他の効果的な高剪
断混合系によつて、溶融ブレンドし、次いで生成
するブレンド物を軽度に架橋する方法である。こ
の2共重合体の均一な混合物を架橋するときは、
“A”共重合体が“A”共重合体の断片と反応し
且つ“B”重合体が“B”重合体の断片と反応す
るばかりでなく、“A”共重合体は“B”共重合
体の断片とも反応し且つ“B”共重合体は“A”
共重合体の断片とも反応する。2種の異なる重合
体またはそれらの断片のこのような交さ結合は、
共重合体ブレンド物の一部に実際の“ブロツク
状”構造を与える。これは両共重合体相互間の相
容性の向上をみちびくと共に、接着剤中で使用す
る粘着付与剤、可塑剤およびその他の成分との相
容性の変化をもたらす。 異なる酢酸ビニル含量を有する2共重合体の広
い範囲の溶融ブレンド物を適当な単軸および2軸
押出機中で調製し、放射線架橋によつてそれらの
メルトインデツクスを低下させ且つ感圧接着剤配
合物としての性能について試験する。第18表は、
調製した共重合体を表示し、放射線架橋によつて
調製した最低のメルトインデツクス水準の一部を
示し且つ感圧接着剤性能について評価する。
【表】
【表】
【表】 溶融ブレンド物の架橋がブレンド物中の2種の
共重合体間の結合を生じさせるということは容易
に明らかとなる。たとえば、40と28重量%の酢酸
ビニル含量を有する2種の共重合体の2/1の重
量比における溶融ブレンド物を、メルトインデツ
クスが30から1.1および0.7まで低下するように放
射線架橋する。非架橋溶融ブレンド物および2架
橋生成物から成形板(10×10×0.15cm)を調製す
る。40および28重量%酢酸ビニル共重合体間の完
全ではない相容性のために、最初のブレンド物か
ら調製した板は半透明である。架橋生成物から成
形した板は、かすんだ透明で、最初のブレンド物
からのものよりも遥かに澄明である。これは架橋
プロセスが28および40重量%の酢酸ビニル共重合
体の間の相容性を増大させることを示す。この相
容性の増大は、両共重合体間の交叉結合によつて
生じたものと思われる。 次いで、これらの加圧成形板からダンベル試験
片を切断して、インストロン試験機を用いて引張
強さの測定を行なう。そのデータを第19表に要約
する。これらのデータは、最初のブレンド物の引
張性はブレンド物の40重量%酢酸ビニル成分のも
のと本質的に同様であり、架橋したブレンド物の
性質はブレンド物の28重量%成分の性質に遥かに
近い。これもまた、ブレンド物の両成分間のある
程度の架橋と両共重合体の相容化を示唆する。 実施例 31〜35 第18表に示した、溶融ブレンドしたのち架橋し
た共重合体系の中の5種を、第20表中に要約する
ように感圧接着剤として配合する。 5共重合体系は何れも、それぞれ10、18および
28重量%の酢酸ビニルを含有する、比較的低い酢
酸ビニル含量の各共重合体とブレンドした40重量
%酢酸ビニル共重合体に基づいている。これらの
5接着剤は比較実施例A〜Hに対して記したよう
にして調製し且つ“クロームコート”ラベル紙上
に塗被する。接着剤塗被したラベル紙の試料を前
記の各試験に供する。それらの性能を第21表に要
約する。5接着剤は何れも室温において良好な性
能を与え且つ60℃において14日の老化試験に合格
して波板に対する100%の接着を示し且つ波板上
または剥離紙上の何れにおいてもブリードを生じ
ない。老化試験後の接着性能は良好である。
【表】
【表】 実施例 36〜39 溶融ブレンドし次いで軽度に架橋した共重合体
は広い範囲の配合物において使用することがで
き、且つ非架橋共重合体と共に、室温における良
好な性能についての要件並びにブリージングの問
題を発生することなく60℃老化の重要な要件に合
致する、感圧接着剤配合物の製造のために使用す
ることができる。第22表はかかる配合物を例証す
る。 これらの4接着剤は比較実施例A〜Hに対して
記したようにして調製し且つ“クロームコート”
ラベル紙上に塗被する。接着剤塗被したラベル紙
の試料を前記の各試験に供する。それらの性能を
第23表に要約する。4接着剤は何れも室温試験に
おいて良好な性能を示し且つ60℃における14日の
老化試験においてブリードを示さない。これは、
25または26部の両共重合体の架橋した溶融ブレン
ド物を28または40重量%の酢酸ビニルを含有する
10部の非架橋共重合体と組合わせた場合も同様で
ある。
【表】
【表】 比較実施例OおよびPならびに実施例40 エチレン/アクリル酸メチル(E/MA)共重
合体に基づく申し分ない感圧接着剤を配合するこ
とは、エチレン/酢酸ビニル共重合体よりも困難
であると思われる。それにもかかわらず、単一の
非架橋共重合体に基づく配合によつて、または架
橋した単一の共重合体によつて示される激しいブ
リードは、顕著に異なるアクリル酸メチル含量を
有する2種の架橋したエチレン/アクリル酸メチ
ル共重合体の接着剤配合物中における使用によつ
て、排除することができる。これらの性能を示す
組成物を第24表に示す。 これらの3接着剤は、比較実施例A〜Hに対し
て記したようにして、調製し且つ“クロームコー
ト”ラベル紙上に塗被する。接着剤塗被したラベ
ル紙の試料を前記の各試験に供する。それらの性
能を第25表に要約する。32%のアクリル酸メチル
を含有する単一のエチレン/アクリル酸メチル共
重合体に基づく2比較実施例(OおよびP)は良
好なポリケンタツクと剪断接着を示すが、60℃、
14日のブリード試験では、全く受容し得ない性能
を与える。比較実施例Oにおいては共重合体は非
架橋である。比較実施例Pにおいては、同じ共重
合体が架橋してある。比較実施例Pにおいて用い
る架橋した共重合体をアクリル酸メチルのかなり
低い濃度(19重量%)を有する架橋した共重合体
と共に使用するときは、“ポリケン”タツクと剪
断接着は申し分のないままであり、且つ60℃にお
ける14日の老化試験におけるブリージングが排除
される(実施例40参照)。これは、老化試験にお
いて生じるブリードを著るしく低下させるかまた
は排除するために、感圧接着剤配合物中で顕著に
異なるコモノマー含量の2種の架橋共重合体を使
用することの予想外の利益のもう一つの例であ
る。
【表】 合体
試験重 19 あり 5.0 0.7
合体XI
(2) 電子線照射による
【表】 実施例 41〜46 本発明の主題である架橋重合体に基づく感圧接
着剤においては、ゴムの配合およびその他の工業
的な用途において用いられる広い範囲の石油から
誘導したプロセス油または伸展油を、可塑剤とし
て(または他の可塑剤と組み合わせて)使用する
ことができる。第26表はこれらのプロセス油の4
種を示し且つ第27表はこれらの4種の油を評価す
るために用いる6種の感圧接着剤の組成を示す。 これらの接着剤は比較実施例A〜Hに対して記
したようにして調製し且つ“クロームコート”ラ
ベル紙上に塗被する。接着剤塗被したラベル紙の
試料を前記の各試験に供する。6接着剤はすべて
室温の試験において良好な性能を示し且つ、重要
なことには、60℃における14日の老化試験におい
てブリードを示さない。これは、15重量%の低粘
度の、パラフイン系の分類に入るプロセス油を含
有する配合物中で、僅か26重量%の架橋した溶融
重合体ブレンド物を用いた場合にすら、同様であ
る。このブレンド物は、149℃(300〓)において
僅か17Pa・sの粘度を有するのみで、なお60℃、
14日の老化試験においてブリードしない。芳香族
系およびナフテン系として分類されるプロセス油
もまた、良好な可塑剤の性能を示し且つこれらの
ブレンド物中でブリードを生じない。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1種の非架橋エチレン共重合体(A)
    と少なくとも1種の非架橋エチレン共重合体(B)の
    均一なブレンド物から本質的に成る組成物であつ
    て、各共重合体は、酸部分が4に至るまでの炭素
    原子を有している飽和カルボン酸のビニルエステ
    ル、3〜5炭素原子の不飽和モノ−またはジカル
    ボン酸、およびアルコール部分が1〜8炭素原子
    を有している該不飽和モノ−またはジカルボン酸
    のエステルから成るグループより選択する少なく
    とも1種の極性モノマーを含有し、共重合体(A)は
    25乃至50重量%の極性コモノマー含量、50乃至75
    重量%のエチレン含量および3乃至200メルトイ
    ンデツクスを有し、且つ共重合体(B)は10〜33重量
    %の極性コモノマー含量、67乃至90重量%のエチ
    レン含量および1乃至100のメルトインデツクス
    を有し、但し共重合体(A)の極性コモノマー含量は
    共重合体(B)の極性コモノマー含量よりも少なくと
    も5重量%高いことを要し、共重合体(A)は全共重
    合体の重量に基づいて10乃至90%の量で存在し且
    つ共重合体(B)は全共重合体の重量に基づいて10乃
    至90%の量で存在し、共重合体(A)および(B)の該均
    一なブレンド物は該ブレンド物のメルトインデツ
    クスを2乃至150の係数だけ低下させるように軽
    度に架橋してあることを特徴とする上記の組成
    物。 2 該極性コモノマーは酢酸ビニル、アクリル酸
    メチルおよびアクリル酸エチルから成るグループ
    より選択する特許請求の範囲第1項記載の組成
    物。 3 該極性モノマーは酢酸ビニルである特許請求
    の範囲第1項記載の組成物。 4 本質的に、 (a) 14乃至60重量%の、少なくとも1種の非架橋
    エチレン共重合体(A)と少なくとも1種の非架橋
    エチレン共重合体(B)の、均一なブレンド物、各
    共重合体は酸部分が4に至るまでの炭素原子を
    有している飽和カルボン酸のビニルエステル、
    3〜5炭素原子の不飽和モノ−またはジカルボ
    ン酸、およびアルコール部分が1〜8炭素原子
    を有している該不飽和モノ−またはジカルボン
    酸のエステルから成るグループより選択する少
    くとも1種の極性コモノマーを含有し、共重合
    体(A)は25乃至50重量%の極性コモノマー含量、
    及び50乃至75重量%のエチレン含量および3乃
    至200のメルトインデツクスを有し、且つ共重
    合体(B)は10乃至33重量%の極性コモノマー含
    量、67乃至90重量%のエチレン含量および1乃
    至100のメルトインデツクスを有し、ここで共
    重合体Aの極性モノマー含量は共重合体(B)の極
    性コモノマー含量よりも少なくとも5重量%高
    いことを要し、共重合体(A)は全共重合体の重量
    に基づいて10乃至90%の量で存在し且つ共重合
    体(B)は全共重合体の重量に基づいて10乃至90%
    の量で存在し、共重合体(A)および(B)の該均一な
    ブレンド物はそのメルトインデツクスを2乃至
    150の係数だけ低下させるように軽度に架橋し
    てある; (b) 0乃至25重量%の充填剤; (c) 0乃至5重量%の酸化防止剤; (d) 40乃至86重量%の粘着付与剤;および (e) 0乃至25重量%の可塑剤 から成ることを特徴とする組成物。 5 該極性コモノマーは酢酸ビニル、アクリル酸
    メチルおよびアクリル酸エチルから成るグループ
    より選択する特許請求の範囲第4項記載の組成
    物。 6 該極性コモノマーは酢酸ビニルであり且つ共
    重合体(A)の酢酸ビニル含量は30乃至44重量%であ
    る特許請求の範囲第5項記載の組成物。 7 該粘着付与剤は、木材、ガム又はトール油か
    ら誘導したロジン酸およびその水素化、不均化、
    軽度に重合させた、またはエステル誘導体;テル
    ペン樹脂;ジシクロペンタジエン−芳香族炭化水
    素樹脂;および低分子量スチレンまたは置換した
    スチレン樹脂から成るグループより選択する特許
    請求の範囲第6項記載の組成物。 8 該粘着付与剤はジシクロペンタジエン−芳香
    族炭化水素樹脂および木材、ガムまたはトール油
    から誘導したロジン酸およびそれらの水素化、不
    均化、軽度に重合させた、またはエステル誘導体
    から成るグループより選択する特許請求の範囲第
    7項記載の組成物。 9 該可塑剤はフタル酸エステル、アゼライン酸
    エステル、アジピン酸エステル、燐酸トリクレシ
    ル、ポリエステルおよび低分子量アルキル化フエ
    ノール、フエノール変性クマロン−インデン樹
    脂、テルペンおよび合成テルペン樹脂、並びにプ
    ロセス油から成るグループより選択する特許請求
    の範囲第7項記載の組成物。 10 (a) 少なくとも1種の非架橋エチレン共重
    合体(A)と少なくとも1種の非架橋エチレン共重
    合体(B)の該均一なブレンド物は20乃至40重量%
    の量で存在し、共重合体(A)は38乃至42重量%の
    極性コモノマー含量、58乃至62重量%のエチレ
    ン含量および30乃至90のメルトインデツクスを
    有し、共重合体(B)は18乃至28重量%の極性コモ
    ノマー含量、72乃至82重量%のエチレン含量お
    よび2乃至25のメルトインデツクスを有し、共
    重合体(A)は全共重合体の重量に基づいて15乃至
    85%の量で存在し且つ共重合体(B)は全共重合体
    の重量に基づいて15乃至85%の量で存在し、共
    重合体(A)と(B)の該均一なブレンド物は該ブレン
    ド物のメルトインデツクスを10乃至100の係数
    だけ低下させるように軽度に架橋してあり; (b) 該充填剤は0乃至20重量%の量で存在し; (c) 該酸化防止剤は0.1乃至2重量%の量で存在
    し、 (d) 該粘着付与剤は少くとも2種の粘着付与財の
    混合物であり且つ50乃至80重量%の量で存在
    し;且つ (e) 該可塑剤は0乃至20重量%の量で存在する 特許請求の範囲第9項記載の組成物。 11 本質的に、 (a) 14乃至60重量%の、少なくとも1種のエチレ
    ン共重合体(A)および少なくとも1種のエチレン
    共重合体(B)のブレンド物、各共重合体は、酸部
    分が4に至るまでの炭素原子を有している飽和
    カルボン酸のビニルエステル、3〜5炭素原子
    の不飽和モノ−またはジカルボン酸、およびア
    ルコール部分が1〜8炭素原子を有する該不飽
    和モノ−またはジカルボン酸のエステルから成
    るグループより選択する少なくとも1種の極性
    コモノマーを含有し、共重合体(A)は25乃至50重
    量%の極性コモノマー含量、50乃至75重量%の
    エチレン含量および3乃至200のメルトインデ
    ツクスを有し、且つ共重合体(B)は10乃至33重量
    %の極性コモノマー含量、67乃至90重量%のエ
    チレン含量および1乃至100のメルトインデツ
    クスを有し;ここで共重合体(A)の極性コモノマ
    ー含量は共重合体(B)の極性コモノマー含量より
    も少なくとも5重量%高いことを要し、共重合
    体(A)は全共重合体の重量に基づいて10乃至90%
    の量で存在し且つ共重合体(B)は全共重合体の重
    量に基づいて10乃至90%の量で存在し、該共重
    合体(A)および共重合体(B)の中の少なくとも1種
    の共重合体は、全共重合体の重量に基づいて少
    なくとも15%の共重合体を架橋させるような具
    合に、そのメルトインデツクスを共重合体(A)に
    対しては2乃至200の係数だけ且つ/又は共重
    合体(B)に対しては2乃至100の係数だけ低下さ
    せるように軽度に架橋してある; (b) 0乃至25重量%の充填剤; (c) 0乃至5重量%の酸化防止剤; (d) 39乃至85重量%の粘着付与剤;および (e) 0.5乃至25重量%の可塑剤 から成ることを特徴とする組成物。 12 該極性コモノマーは酢酸ビニル、アクリル
    酸メチルおよびアクリル酸エチルから成るグルー
    プより選択する特許請求の範囲第11項記載の組
    成物。 13 該極性コモノマーは酢酸ビニルであり且つ
    共重合体(A)の酢酸ビニル含量は30乃至44重量%で
    ある特許請求の範囲第12項記載の組成物。 14 該粘着剤付与剤は木材、ガムまたはトール
    油から誘導したロジン酸およびそれらの水素化、
    不均化、軽度に重合させた、あるいはエステル誘
    導体;テルペン樹脂;ジシクロペンタジエン−芳
    香族炭化水素樹脂;および低分子量スチレンまた
    は置換スチレン樹脂から成るグループより選択す
    る特許請求の範囲第13項記載の組成物。 15 該粘着付与剤はジシクロペンタジエン−芳
    香族炭化水素樹脂および木材、ガムまたはトール
    油から誘導したロジン酸およびそれらの水素化、
    不均化、軽度に重合させた、またはエステル誘導
    体から成るグループより選択する特許請求の範囲
    第14項記載の組成物。 16 可塑剤はフタル酸エステル、アゼライン酸
    エステル、アジピン酸エステル、燐酸トリクレシ
    ル、ポリエステルおよび低分子量アルキル化フエ
    ノール、フエノール変性クマロン−インデン樹
    脂、テルペンおよび合成テルペン樹脂、およびプ
    ロセス油から成るグループより選択する特許請求
    の範囲第14項記載の組成物。 17 (a) 少なくとも1種のエチレン共重合体(A)
    と少なくとも1種のエチレン共重合体(B)の該ブ
    レンド物は20乃至40重量%の量で存在し、共重
    合体(A)は38乃至42重量%の極性コモノマー含
    量、58乃至62重量%のエチレン含量および30乃
    至90のメルトインデツクスを有し、共重合体(B)
    は18乃至28重量%の極性コモノマー含量、72乃
    至82重量%のエチレン含量および2乃至25のメ
    ルトインデツクスを有し、共重合体(A)は全共重
    合体の重量に基づいて15乃至85%の量で存在し
    且つ共重合体(B)は全共重合体の重量に基づいて
    15乃至85%の量で存在し、該共重合体(A)と共重
    合体(B)の中の少なくとも1種の共重合体は、全
    共重合体の重量に基づいて少なくとも25%の共
    重合体を架橋させるような具合に、そのメルト
    インデツクスを共重合体(A)に対しては10乃至
    100の係数だけ且つ/又は共重合体(B)に対して
    は10乃至60の係数だけ低下させるように軽度に
    架橋させてあり; (b) 該充填剤は0乃至20重量%の量で存在し; (c) 該酸化防止剤は0.1乃至2重量%の量で存在
    し、 (d) 該粘着付与剤は少なくとも2種の粘着付与剤
    の混合物であり且つ49乃至79重量%の量で存在
    し;且つ (e) 該可塑剤は1乃至20重量%の量で存在する 特許請求の範囲第16項記載の組成物。 18 (a) 少なくとも1種のエチレン共重合体(A)
    と少なくとも1種のエチレン共重合体(B)の該ブ
    レンド物は25乃至35重量%の量で存在し、共重
    合体(A)は全共重合体の重量に基づいて30乃至70
    %の量で存在し且つ共重合体(B)は全共重合体の
    重量に基づいて30乃至70%の量で存在し;且つ
    (d)少くとも2種の粘着付与剤の該ブレンド物は
    54乃至74重量%の量で存在する、 特許請求の範囲第17項記載の組成物。
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JPS526749A (en) * 1975-07-04 1977-01-19 Dainippon Ink & Chem Inc Ethylene / vinyl acetate copolymer compositions for use in sheet formi ng

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