JPS58174632A - 加ネンスピンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はオープンエンド紡績法の一種であるタフトヨリ
掛紡績の加ネンスピンドルに関するものである。−さら
に詳しくは供給繊維の引抜きを容易にするとともに繊維
の飛散を防止し、高速回転を可能にする構成を有した加
ネンスピンドルである。

タフトヨリ掛紡績法の代表的なものにパーカ方式がある
。その糸形成原理は加ネンスピンドルとそれを押圧し同
周速で回転するアンビルローラからなり、加ネンスピン
ドルはその円周面上の一部に溝を刻んだ細巾の接触面部
が設けられており。

さらに加ネンスピンドルの回転方向側にこの接触部に先
行して加ネンスピンドルの半径方向に向って導糸孔が形
成され、この導糸孔をスピンドル中心軸方向にそってあ
けられた糸引出孔に連通させである。加ネンスピンドル
とアンビルローラｌｄ上記接触面部を介してのみ周面接
触する。

さて粗糸またはスライバが加ネンスピンドルとアンビル
ローラ間に供給されるとスピンドル接触面部がアンビル
ローラの周面に接触することによって粗糸またはスライ
バを構成する繊維の一部が把持されて、これらが引抜か
れる。引抜かれた繊維は接触面部に先行する導糸孔内に
引込まれる。

スピンドル１回転につき１回ヨリが付与されて糸引出孔
から紡績糸となって引出される。上記の接触、が繰返さ
れるたびに繊維は次々と引抜かれ先に引抜かれた繊維と
一部づつ重なり合いながらスピンドル周面に接触し次々
と導糸孔に引込まれ加熱されながら糸引出孔から引出さ
れ紡績糸となってパッケージに巻取られるものである。

この方式は他のオーブンエンド紡績法に比べ繊維配列の
乱れが比較的少ないということにより得られた紡績糸の
構造はリング糸と類似し風合や強力、光沢の面で優れて
いる。

しかし、前述のごとく加ネンスピンドル１回転でヨリが
１回付与されることにより経済的メリットを生みだそう
とするならば必然的に加ネンスピンドルを高速回転させ
なければならない。そのため同周速で回転するアンビル
ローラとの随判気流による供給繊維の乱れ、および加ネ
ンスピンドル周辺に接触した繊維は遠心力の作用で繊維
配列が乱れ、その多くは飛散するため操業性、糸質は極
めて不安定となる。

さらにアンビルローラと加ネンスピンドルの接触面部に
よって把持された繊維゛□′ヲ引抜くわけであるが、綿
のように比較的短かい繊維長を有する繊維材料は引抜き
タフトとすることは可能である。

しかし、繊維長の長い材料を用いた場合、接触面要分の
み繊維がづれるのみで把持された繊維束の後端まで引抜
くことができないため、タフトの後端が導糸孔にくわえ
込まれ糸切れを誘発したり。

加ネンスピンドルの全周に繊維が巻付き最終的に紡出不
町熊となる現象をひきおこす。これを防止する手段の１
つとして加ネンスピンドルの周長を。

使用する繊維長の２倍以上のものを用いる方法があるが
、この場合大きな回転体を要することによりエネルギ消
費の増大にともない得られた製品の経済的価値が薄れる
問題がある。

本発明は以上の問題を改善するとともに、リング糸と同
レベルの品質を有する優れた実ヨリ紡績糸を能率よく紡
出し、得るオープンエンド紡績の加ネ／スピンドルであ
って次の構成を有する。

すなわち本発明は、短繊維から紡績糸を得る際のタフト
ヨリ掛川め加ネンスピンドルであって。

該スピンドルの円周面上の１部に複数本の針状物を設け
、該針状物の少々くとも１部を回転方向に傾斜させ、こ
の針状物に先行して半径方向に導糸孔を設けたことを特
徴とする加ネンスピンドルである。

以下図面を用いて本発明をさらに詳細に説明する。

第１図は本発明の実施態様例であり、第２図は針状物の
形状とその配置の一例を示しだものである。第６図は本
装置の他の応用例を示したものである。

第１図においてスライノ（１がフィードローラ２あるい
はローラ対（図示せず）、エプロン対（図示せず）によ
りケーシング６内に供給されると。

その一部は回転中の加ネンスピンドル４の゛円周面上の
−　に設けた針状物５に引掛られる。

ここで加ネンスピンドル４の回転方向に針状物に先行し
てスピンドルの半径方向に向って導糸口６が形成され、
この導糸孔に連通しスピンドル側面に糸引出孔７が設け
である。

さて針状物５に引掛られた繊維は先行して引掛られた繊
維とその一部が重なり合い導糸孔６に引込まれスピンド
ル１回転でヨリが１回付与され糸となって糸引出孔から
引出される。王妃の引掛が繰返される度に繊維は次々に
引抜かれ先に引抜かれた繊維と一部づつ重なり合いなが
ら次々と導糸孔に引込まれ糸引出孔から紡績糸Ｙとなっ
てノくツケージに巻取られる。

なお針状物の形状や数量は特に指定はなく・一種類のも
の複数本でも良く、場合によって２種類の組合せでも良
い。その−例として第２図のように、先端が鋭利な針状
でかつスピンドル回転方向へ傾斜させたもの１５とフッ
ク状にしだもの１６との組合せがある。そうすることに
より、繊維が引掛けられやすく、また引掛けられた繊維
端部１７はフック内に自動的におさまり、スピンドル回
転の遠心力の作用によって飛散することもなく導糸孔に
引込まれ連続的な糸形成が可能となる。

針の長さは１〜１０画程度が適当である。

また第６図のようにスピンドル４をケーシングでおおう
かわりにエンドレスベルト８を使用してもよい。これは
エンドレスベルトがスピンドルとほぼ同周速で走行する
だめ針状物に引掛られた繊維は丁度把持された状態で回
動するから飛散したリ、繊維配列が乱れないことがら糸
質は極めて向上する。

以」二述べたように本発明の特徴は加ネンスピンドルに
針状物を設は繊維を引掛けて引抜き、加ネンすることに
ある。

本スピンドル装置を用いることにより次のような利点が
生みだされる。

その１つとして、加ネンスピンドルへのフィードローラ
による繊維供給速度が遅いため随判気流の影響が比較的
少なく、そのため供給繊維の配列の乱れが少ないことに
より糸質の安定化が計れる。

もう１つの利点として、針状物に引掛けられた繊維は導
糸孔に引込筐れるまで針に制御されているからスピンド
ル回転による遠心力の作用の影響が少なく飛散すること
もなく操業性、糸質が極めて良くなる。

さらに次の利点として、針状物に引掛けられた繊維端は
、その点を原点として、スピンドル円周上を回動するか
らスピンドルの円周長を繊維長より若干長くすることに
より繊維は完全に引抜かれ。

スピンドルの全周に巻付いたり、繊維後端が逆方向より
導糸孔に入いつたりする弊害もなく、比較的長い繊維材
料のものでも、スピンドル径を大きくすることなく安定
した操業性が得られる。

さらに他の利点として、遠心力の作用を受けにくいこと
と、スピンドル径が小さくできることによ抄、高速回転
が可能とな９紡速向上が計れ、シ。

かもアンビルローラのような他の付属設備の必要性がな
いから装置のコンパクト化が可能となる。

例えば従来のものはスピンドル直径１００＋ｍｎＯもの
では８００　ｒ、ｐ、ｍ程度であったものが１本発明で
は１００ｍｍで２，０００　ｒ、ｐ、ｍまで上げること
ができるようになった。

以上のように本発明の加ネンスピンドル装置を用いるこ
とにより、綿のように比較的短かい繊維から、梳毛紡績
に用いる長い繊維まで幅広く繊維材料として使用でき、
しかも能率よく高品質の紡績糸を生産し得る手段を提供
する優れた加ネンスピンドル装首である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のスピンドルとその装置の実施態様例で
あり、第２図は本発明のスピンドルの一部の詳細図であ
る。第５図は本発明の他の応用ｆｌである。 １：スライノ；、粗糸 ２：フィードローラ ５：ケーシング ４：加ネンスピンドル ５：針状物 ６：導糸孔 ７：糸引出孔 ８：エンドレスベルト １５．１６：針状物 １７：繊維端

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）短繊維から紡績糸を得る際のタフトヨリ掛川の加
   ネンスピンドルであって、該スピンドルの円周面上の１
   部に複数本の針状物を設け、該針状物の少なくとも１部
   を回転方向心傾斜させ、この針状物に先行して半径方向
   に導糸孔を設けたことを特徴とする加ネンスピンドル。 （２、特許請求の範囲第１項の加ネンスピンドルが円筒
   ケーシング内で回転可能に設けられていることを特徴と
   した加ネンスピンドル。