JPS58174498A - 光毒性を有しない天然精油の製造法 - Google Patents

光毒性を有しない天然精油の製造法

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JPS58174498A
JPS58174498A JP5781582A JP5781582A JPS58174498A JP S58174498 A JPS58174498 A JP S58174498A JP 5781582 A JP5781582 A JP 5781582A JP 5781582 A JP5781582 A JP 5781582A JP S58174498 A JPS58174498 A JP S58174498A
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博 柿島
隆 安部
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、皮膚に有害な作用(光毒性)を与える原因と
なるベルガプテンを含有する天然香油から、該原因物質
を、天然精油の香気、色調、成分バランス、収量などに
悪影響を与えることなく、工業的有利に品質の優れた光
毒性を有しない天然精油の製造できる製法に関する。
天然精油は、香水、オーデコロン、クリーム、化粧水、
ローション、口紅、白粉、ファンデーション、ポマード
、チック、ヘアクリーム、等の香粧品用香料として広く
利用されている。
しかしながら、ベルガモツト油、ライム油、レモン油、
オレンジ油、グレープフルーツ油等の天然精油に含有さ
れているベルガプテンは光毒性を有することはよく知ら
れている。
従来ベルガグテン−うなりマリン核をもつ化合物を除去
する方法としては、天然精油のベルガモツト油ヲ、ベル
ガモツト油の成分を変化せしめない程度の温度で減圧蒸
留して留出精油を得、一方蒸留残渣をアルコール性のア
ルカリで加水分解し、フロクマリン類を、その加水分解
物のアルカリ塩の形に転化させて除去し、残った中性油
を上記留出精油と合することにより、皮膚に刺激を与え
ないベルガモツト精油を製造する提案(特公昭55−1
5565号)がなされている。
しかしながら、この方法では、加水分解時のアルカリに
よって、ベルガフ6テン以外の有用な前記の中性油成分
が副反応(酸托、重合、異性化、□ 分解等)を生起しやすく、ま:た天然香油の香気、色調
、成分バランス等の悪化、着色、香気変調nψ゛ 等、多くの技術欠耐することが指摘されている(特開昭
55−5454号公報第2頁左欄)。
また−他の方法として、レモン油を、レモン油の成分を
変化せしめない程度の温度で減圧蒸留して留出精油を得
、一方蒸留残渣を無極性溶媒の存在下に冷却して該残渣
中のプソラレ7類を晶出、除去し、残液から無極性溶媒
を除去して得られる精油分を、上記留出精油と合するこ
とを特徴とする、ブンラレン類を含有しない天然精油の
製法が提案されている(特開昭55−5434号)。
しかしながら、この方法(蒸留残渣からの抽出)テハベ
ルガプテンを充分に除去することは困難であって、その
事実は改良発明としての前記特開昭56−70096号
が提案されていることからも明らかである。
本発明者等は、ベルガプテンを含有する天然精油から光
毒性を有しない天然精油を製造する方法を開発すべく鋭
意研究した結果、ベルガプテへ ンを含有する天然精油の蒸留残渣を後述の如く還元処理
する場合は、ベルガプテンは光毒性を有しない化合物に
転化し、そして還元処理混合物から有機溶剤で抽出した
成分(後記第3段階で得られる蒸留残渣)を、後記第1
段階で得られる留出精油と合することによって、天然精
油の香気、色調、成分バランス、収量などに悪影響ヲ与
えることなく、品質に優れかつ光毒性を有しない天然精
油が得られることを見出し、本発明を完成した。
従って、本発明の目的は、ベルガプテンを含有する天然
精油から、ベルガフ0テンを実質的に含有せずかつ光毒
性を有しない高品質の天然精油を工業的容易に製造でき
る製法を提供するにある。
本発明の他の多くの目的および利点は以下の記載から一
層明らかとなるであろう。
本発明は、 (11ベルガプテンを含有する天然精油を減圧条件下に
蒸留して、ベルガプテンを実質的に含有しない留出精油
を採取する第1段階と−(2)  その蒸留残渣を、飽
和脂肪族低級1価アルコールに溶解して還元処理を行な
う第2段階と1、 (3)  還元処理した後の生成混合物に有機溶媒を添
加して抽出し、得られた抽出液を水洗後、脱水し、その
後抽出液中の有機溶媒を留去せしめる第3段階と、 (4)  有機溶媒を留去した後の蒸留残液を、前記第
り段階で採取した留出精油に混合せしめる第4段階とか
らなることを特徴とする光毒性を塾しない天然精油の製
造法である。
以下、本発明の実施の態様を詳説する。
本発明の方法において使用し得るベルガプテンを含有す
る天然精油としては、例えば、ベルガモツト油、レモン
油、オレンジ油、ライム油、グレープフルーツ油、マン
ダリン油、プチクレン油等を例示することができる。
前記第1段階において、ベルガブテンを含有する天然精
油の減圧条件下の蒸留は、天然精油を変質せしめずにベ
ルガプテンを実質的に含有しない天然精油が得られるよ
うに適宜に減圧度および温度を選択して行なうことがで
きる。
一般に、該天然精油中に含有される精油成分の香気を損
わない程度の条件が採用でき、例えば温度125℃以下
、減圧度約10111Hy以下の程度の条件が採用され
る。一般に温度および減圧度とも低い方を選択するのが
好ましい。
また、蒸留による留出量は、該天然精油中のベルガブテ
ンの含有量により選択されるが、一般に仕込みの天然精
油に対して約95重量%程度の留出量が採用される。香
気が損わない程度でできるだけ留出させるのが良い。
上述のように第1段階で減圧蒸留して得られた留出精油
は、前記第6段階で得られる蒸留残渣と合体(混合)さ
れるが、それまで貯蔵される。
に還元剤としての水素化ホウ素ナト1ノウムまたは水素
化ホウ素ナトリウムとミホウ化ニノケルヲ添加して、還
元処理される(第2段階)。
この還元処理によって、第1段階の蒸留残液中整 に比較的多量(約6〜6重量%)含有ベルガフ“テンを
光毒性を有しない化合物に転化すえことができる。
前記の蒸留残渣を溶解せしめる飽和脂肪族低級1価アル
コールとしては、例えばメチルアルコ−ル −ル、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール
、インブチルアルコール、n−アミルア゛ルコール、イ
ソアミルアルコール等を挙げることができる。前記低級
1価アルコールの使用量は、蒸留残渣の重量に対して5
倍〜10倍重量の範囲が好ましい。
前記還元処理は、蒸留残液の前記アルコール溶液に還元
剤の水素化ホウ素ナト1)ラムの単2虫またはホウ化ニ
ッケルとを蒸留残渣の重量に対して通常01〜02倍重
量添加し、40℃〜該アルコアルコール温度の範囲内で
、約5〜7時間11 攪拌することによって行なわれる。
還元処理した後の生成混合物には、ベルガフブテンは実
質的に存在せず、例えばこれを高速クロマトグラフィー
分析してもベルガフブテンのピークは認められない。
本発明は、このように第1段階の蒸留残渣を還元処理し
てもよいが、必要に応じ、他の方法(付加工程)として
、第1段階の蒸留残渣を、無極性溶媒に溶解した後、そ
の溶液を冷却して、析出する固形物を分離除去(P別)
し、その残液(F液)を蒸留して無極性溶媒を留去した
後の蒸留残渣を、前述の如く該低級アルコールに溶解し
て還元処理してもよい0この付加工程の実施は、工程数
を多くする反面、蒸留残渣中のベルガプテン含有量が少
なくなるので、還元処理の所要時間が短縮される利点が
ある。
尚、この付加工程で使用し得る非極性溶媒としては、例
えぼ石油ベンゼン、石油ベンジン、n−ヘキサン、n−
ペンタン、インペンクン、n−オクタン、シクロヘキサ
ン等が挙げられる。
その使用量は前記工程の蒸留残渣の重量に対して1〜5
倍重量が好ましい。
まだ第1段階の蒸留残渣の無極性溶媒溶液を冷却する温
度は、10℃以下、好ましくは0℃以下が野ましい。ま
た析出した固形物を分離除去した後の残液から、無極性
溶媒を留去するだめの蒸留は、減圧蒸留が好ましい。
第2段階で還元処理した後の生成混合物は、蒸留して含
有している飽和脂肪族低級1価アルコールを留去し、そ
の後残留物(C疎水性溶媒を添加して抽出し、抽出液を
水洗、脱水してから、抽出液を蒸留して含有している疎
水性溶媒を留去せしめる(第3段階)。
この第5段階において、飽和脂肪族低級1価アルコール
および疎水性溶媒を各当該溶液から留去(回収〕するた
めの蒸留は、減圧蒸留が好ましい0 飽和脂肪族低級1価アルコールを留去した後の残留物に
添加される疎水性溶媒(抽出溶媒)としては、例えばエ
チルエーテル、メチルエチルエーテル、ベンゼン、クロ
ロホルム、塩化メチン/4が好ましい。
前記疎水性溶媒による抽出は、通常の抽出操作によって
充分性なわれる。この抽出液の水洗は、抽出液中に溶存
する残余の還元剤を分解・除去するだめに行なわれるが
、抽出液層のPHが中性になるまで、充分水洗すること
が肝要である。
水洗された抽出液は、少量の水を含有しているので、無
水硫酸す) IJウム等の不活性の脱水剤を適量添加し
て、充分脱水することが望ましい。
脱水した後の疎水性溶媒抽出液は、疎水性溶媒を留去す
るために蒸留されるが、この蒸留も減圧蒸留が好ましい
。この蒸留によって疎水性溶媒を留去した後の蒸留残渣
(淡黄色の油状物)は、前記第1段階で採取した留出精
油に添加し、混合(合体)して製品とする0(第4段階
)このようにして得られた精製天然精油は、実質的に無
色透明で異臭の付着がなく、当該天然精油の香気をその
ま\損うことなく保有し、いわゆるナチユラリティーに
富んだ香りを有してい11す る。しかも皮膚に対する刺激が□なくかつ光毒性′11 を全く有していない。また光毒性を有する成分として知
られているベルガプテンのみならず、オキシボイセダニ
ン、前記プソラレン類をも含有していない。例えば、高
速液体クロマトグラフィー分析によってもそれらの光毒
性成分のピークは認められない。
本発明の方法によれば、当該天然精油の香気、色調、成
分バランス(有用精油成分)に悪影響を与えることなく
、光毒性を有しない、利用価値の高い高品質の天然精油
を、再現性よく高収率で得られ、その作用効果の特異性
は著しい。
実施例−1 1,8%(重量)のベルガプテンを含有するベルガモツ
ト油1.0紗を減圧蒸留し、70℃/2IIRまでの留
出油として無色油状物(留出精油)0゜96kg得た。
この無色油状物の高速液体クロマトグラフィー分析の結
果、ベルガプテンのピークは認められなかった。次にこ
の蒸留残渣40ノに、メチルアルコール277yを溶媒
として加えて、溶解后、゛この溶液を攪拌下に水素化ホ
ウ素ナトリウム4.01を徐々に1時間を要して加えた
0その後4時間加熱還流した。力・\る還元処理を行な
った後、生成混合物を減圧蒸留してメチルアルコータに
去した。この蒸留残渣を高速液体クロマトグラフィー分
析の結果、ヘルガプテンのピークが認められなかった。
次にこの蒸留残渣32yにエチルエーテル300−J加
えて抽出し、抽出液のニーチルエーテル層4作中性にな
るまで水洗し、その後抽出液に無水硫酸ナトリウムを添
加して脱水した後、エチルエーテルを留去した。かくし
て得られた蒸留残渣(淡黄色の油状物)20.Ojrを
、先に得た留出精油に添加して攪拌混合し、精製ベルガ
モツト油980yを得た0 この精製ベルガモツト油の高速液体クロマトグラフィー
分析の結果、ベルガプテン、オキシボイセダニ/及びプ
ソラレ7類(ブソラレ/、4−メチルブVラレン、4 
、4’−ジメチルブソラレン、4,5′−ジメチルブソ
ラレン、4’、8−ジメチルブソラレン、4.5’、8
−トリメチルプソラレン、8−メトキシブソラレ/、5
−メトキシプソラレンの各ピークは認められな力・つた
口 また、この精製ベルガモツト油と前記市販ベルガモツト
油(ベルガプテン含有ベルガモツト油)の匂いについて
、官能テストを専門検査員10人によって10回繰返し
て行なわれた。その結果、10人中9人が両試料は、香
気的に差異が無いことを確認した。
また、この精製ベルガモツト油は、後記の如く光毒性試
験を行なった結果、光毒性を有しないことが確認された
0 光毒性試験法 体重2.5〜3kgの白色系家兎の背部をJ!11毛し
、24時間後に2 X 2 cdに試料のエタノール稀
釈溶液50犀を2列に塗布する。
1例はアルミホイルで覆い1時間後にTJV−A(52
0nm 〜400 nm)を1時間照射した。光源は東
芝BLBランプ10灯にガラスフィルターを装備したも
のを用いた。この時のエネルギー量は30 X 1[]
7ergs /c+4であった0判定は照射直後、24
時間後、48時間後の紅斑、浮腫について下記の評点に
従った。
評  点 肉眼的に変化なし      0 軽度またはまばらな紅斑   1 中程度の紅斑        2 強度の紅斑と浮腫      6 UV−Aを照射した部位と照射しない部位との反応を比
較し、照射した部位の反応が強い場合を光毒性(ホ)と
判断した。平均反応強度は次の様に算出した。
試験結果: 表中、UV(→及びUv(−1−)の項に記載の()内
の数字は平均強度を、分母の数字は実験に使用した家も
七テ坤の数を、分子の数字は刺激によシ反応のあったa
h±丑吐の数を表わす。
1 第  1  表  ′ 試 料         濃度   uvHuv(−)
1  光毒性ベルガモツト油(市販品)  50% 1
Q/10(3,0)  Vl(1(0,5)有2510
/、。(3,0)0/、。有 101q/ (2,5)0/有 10      10 51Q/10(2,0)(Ml。有 実施例1の精製やガモット油  50   !1/10
(0,3)  4’IQ(0,3)無V無 25   Q/10    10 ン無 10   Q/10    10 51¥/1゜Vlo無 以上の結果、市販のベルガモツト油には著明な光毒作用
を有しているが、本発明の実施例1□ による精製ベルガモツト油については光毒性は検出され
ない。
実施例2 実施例1のベルガモツト油を同様に減圧蒸留して、70
℃721111Hyまでの留出油(無色油状物の留出精
油)0.96#と蒸留残渣40.01!を得た。乙の蒸
留残渣40yに、メチルアルコール316y加え、あら
かじめ塩化ニッケルと水素化ホウ素ナトリウムより得た
ホウ化ニッケル409を加え、さらに水素化ホウ素ナト
リウム4.5yを少しずつ1時間かけて、40℃〜50
℃で攪拌しながら加える。添加後4時間加熱還になるま
で水洗した後、無水硫酸ナトリウムを加えて脱水後、ク
ロロホルムを減圧下に留去する。得られた残留物(淡黄
色油状物)25yを先に得た留出精油0.96 A2と
よく混合し、精製ベルガモツト油985yを得た0 実施例1と同様に行なった結果、この精製ベルガモツト
油には、ベルガグテン、オキシポイセダニン及びプソラ
レン類が含有していないことが確認された。また光毒性
も第2表の如く検出されなかった。更に匂いについての
官mテストの結果は、10人中10人が市販のベルガモ
ツト油(無処理、ベルガプテン含有)と比較して香気的
に差異が無いことを確認している。
第  2  表 濃度%   uv(→   u v(+)      
光毒性  香気性50    Vlo(03)   ”
10(0,3)     無    良好2ケ    
V、。    ン        無     ′0 1OVlo    Vlo        無    
 ′g    Vlo    Vlo       無
     ・実施例3 メチルアルコールの代りに下記第5表に示す各アルコー
ルを使用する他は、実施gl11と同様に実施して精製
ベルガモツト油を製造した。
得られた各精製ベルカモノド油の収量、収率、光毒性、
香気性の結果を第3表に示した。尚、ベルガモツト油の
留出精油は夫々(何れも)9601であった。また香気
性力(良好とは、使用した市販ベルガモツト油との香気
性比較において差異が認められなかったことを意味する
第  6  表 以上の結果、還元処理における蒸留残渣の溶1 媒としては、飽和脂肪族低級−価アルコールが魂ム好ま
しいことが確認された。
実施例4 ベルガプテンを0.5重量%含有するベルガモツト油1
.0 kgを減圧蒸留し、70℃72mHf−4での留
出油として留出精油(無色油状物)o、96却得た。次
にこの蒸留残渣40 jEに石油エーテル400 mQ
 を加え、0℃に冷却する。析出しにメチルアルコール
2371を溶媒として加え、これに水素化ホウ素ナトリ
ウム2.41を少しずつ1時間で、40〜50℃下に攪
拌しながら加える。添加後4時間加熱還流した。その後
、生成混合物を減圧蒸留して、メチルアルコールを留去
した。
水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水後エチルエーテルを
留去する。エチルエーテルを留去した後の残留物(微黄
色油状物)19yを、先に得た留出精油960yに添加
して攪拌混合し、精製ベルガモツト油979ノを得た。
この精製ベルガモツト油は、実施例1と同様にしらべた
結果、ベルガプテン、オキシポイセダニン及びプソラレ
ン類を含有していないことを確認した。また光毒性も検
出されなかった。また匂いについての官能テストの結果
、10人中10人が、前記市販のベルガモツト油と比較
して香気的に差異が無いことを確認している。
実施例5 べkijf7f0.25重量%含有するライム得た。次
にこの蒸留残渣40yに石油エーテル去する。石油エー
テルを留去した後の残留物にエチルアルコール267y
を溶媒として加え、これに水素化ホウ素ナトリウム2.
4ノを少しずつ1時間で、40℃〜50℃下に攪拌しな
がら加まで水洗し、無水硫酸ナトリウムで脱水後、ベン
ゼンを減圧留去する。次にこの残留物(淡黄色油状物)
(1sy)を、先に得た留出精油960ノに添加して攪
拌混合して、精製ライム油975ノを得た。
この精製ライム油は、実施例1と同様にしらべた結果、
ベルガプテン、プノラレン類を含有していない仁とを確
認した。また光毒性も検出されなかった。また匂いにつ
いての官能テストの結果、10人中9人が、使用したラ
イム油(無処理)と比較して香気的に差異が無いことを
確認している。
実施例6 ベルガプテンを0.25重量%含有しているライム油1
.0 kgを蒸留し、70℃/2waHyまでの留出油
として、留出精油960yを得た。
次1fCM留残直40ノにエチルアルコール2571及
びホク化ニッケル4.Oyを加え、更に水素化ホウ素ナ
トリウム2,4ノを少しずつ1時間かけて、40〜50
℃で攪拌しながら添加後、4無水硫酸ナトリウムで脱水
し、ベンゼンヲ減圧留去して、蒸留残渣(淡黄色油状物
)205rを得た。この蒸留残渣20jEを先に得た留
出精油960yに添加してよく混合して、精製ライム油
980yを得た。
この精製ライム油は、実施例1と同様にしらべた結果、
ベルガプテシ及びグンラレン類を含有していないこと、
及び光毒性を有していないこと、を確認した。また匂い
は使用したライム油と比較して香気的に差異が無いこと
を確認した。
実施例7 ベルガブテンを0.04重量%含有するオレンジ油1,
0紗を、減圧蒸留し70 U / 2 aHyまで逸出
前として、無色透明の留出精油(オレンジ油)970y
を得た。この蒸留残渣3oyに石油エーテJk 300
 rnflを加え、0℃に冷却する。
析出した結晶及び不溶物を戸別し、石油エーテ留物にメ
チルアルコール270yを加え、これに水素化ホウ素ナ
トリウム20jiを少しずつ1時間で40℃〜50℃下
に攪拌しながら加える。
添加後4時間加熱還流する。その後メチルアルコールを
減圧留去し、残留eエチルエーテル300 mQ で抽
出し゛、エチル、エーテル層が中性になるまで水洗した
この抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱水し、含有するエ
チルエーテルを減圧下に留去して、蒸留残渣(赤褐色油
状物)2oyを得た。この蒸留残渣20yを先に得た留
出精油97Ofに添加し、よく混合して精製オレンジ油
995ノを得た。
この精製オレンジ油は、高速液体クロマトグラ≦ν フイ分析の結果、ベルガブテンのピークモ、マたプノラ
レン類のピークも認められなかった。
また、実施例1と同様に光毒性試験を行なった結果、光
毒性は検出されなかった。また、匂いは、使用したオレ
ンジ油と比較して専門検査員10人中10人が香気的に
差異が無いことを確認している。
館を減圧蒸留し、70 ℃72 wbr()までの留出
精油として無色波状物965ノを得た。次に蒸留残渣3
5yにエチルアルコール277yを溶媒トして加え、さ
らに水素化ホウ素ナトリウム2゜りを少しずつ1時間で
、40℃〜50’C下に攪拌しながら添加する。その後
さらに4時間加熱還\ 液が中性になるまで水洗後、無水硫酸ナトリウ5ノを、
先に得た留出精油9651とよく混合しn製レモン油9
80ノを得た。
この精製レモン油は、高速クロマトグラフィー分析の結
果、ベルガプテン、オキシボイセダニ・ン及びプソラレ
ン類の各ピークは認められなかった。また実施例1と同
様に光毒性試験を行なった結果、光毒性は検出されなか
った。
また匂いは、使用したレモン油と比較して、専門検査員
10人中10人が香気的に差異が無いことを確認してい
る。
実施例9 実施例8と同じレモン油1.0館を減圧蒸留し70℃/
 2 wbH9までの留出精油として無色油状物965
yを得た。次に蒸留残渣559にメチルアルコール27
7y−を加える。次にこの溶液ニ塩化ニッケルと水素化
ホウ素ナトリウムよシ調製しだホウ化ニッケル6.5y
を加え、さらに水素化ホウ素ナトリウム2.01を少し
ずつ1時間かけて、40℃〜50℃下で攪拌しながら加
える。添・加後4時間加熱還流する。その後生成油状物
25. Ofを先に得た留出精油965yとよく混合し
、精製レモン油を9901を得た。
この、精製レモン油は、実施例8で得られた精製レモン
油と同様にしらべた結果、ベルガプテン、オキシポイセ
ダニン及びプソラレン類を含有していないことを、また
光毒性を有していないことを確認している。
また、匂いはJ重用したレモン油と比較して香気的に差
異が無いことを確認している。
出願人鐘紡株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1゜ (1)  ベルガグテンを含有する天然精油を減圧条件
    下に蒸留して、ベルガプテンを実質的に含有しない留出
    精油を採取する第1段階と、(2)  蒸留残渣を、飽
    和脂肪族低級1価アルコールに溶解して、水素化ホウ素
    ナトリウムの存在下また水素化ホウ素ナトリウムとホウ
    化ニッケルとの共存下に、還元処理する第2段階と、(
    5)  還元処理した後の生成混合物から飽和脂肪族低
    級1価アルコールを留去し、その後残留物を疎水性溶媒
    で抽出し、抽出液を水洗、脱水してから疎水性溶剤を留
    去せしめる第3段階と、 (4)  疎水性溶媒を留去した後の蒸留残渣を、前記
    第1段階で採取した留出精油に混合せしめる第4段階と
    からなることを特徴とする、光毒性を有しない天然精油
    の製造法。 2、 前記の第1段階と第2段階の間に、第1段階で得
    られた蒸留残渣に無極性溶媒を加え冷却して、析出する
    固形物を分離除去し、その後残液を蒸留して無極性溶媒
    を留去し、その蒸留残渣を採取する段階を含む特許請求
    の範囲第1項記載の製造法。
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