JPS5817276Y2 - プッシュボタンを有する時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は時計側に設けたブツシュボタンによりムーブメ
ントを外部から操作する時計に関す゛札従来、時計側に
収納されたムーブメントを外部から操作する手段として
殆んど巻真とリューズが使用されていた。

しかし、ムーブメントの電子化が進むにつれて外部操作
を従来の巻真とリューズに代えブツシュボタンにより操
作する方法が操作性の点から有利となってきており、こ
れに伴いブツシュボタンを有する時計が多数市販され始
めている。

しかしこれらの時計はブツシュボタンをムーブメントに
直接接触させるものであり、例えば時計側にブツシュボ
タンを装着しこの時計側にムーブメントを裏ブタに固着
した中子を介して収納したニラ物時計側においては、ム
ーブメントを時計側から取り外す際にブツシュボタンが
文字板に当ってしまう問題が生じる。

この問題を解決するためにムーブメントと中子との嵌合
状態を緩くして裏ブタだけを時計側から取り出す方法が
考えられるが、ブツシュボタンを押すとムーブメントが
緩い嵌合状態のために動揺してしまい実用に供せなかっ
た。

従って、ムーブメントより外形状の大きい文字板を採用
することができず外装デザインを制約する原因になって
いた。

本考案はＪ上記問題点を解消しブツシュボタン操作を円
滑に行うことができ、かつ外装デザインの自由度を拡大
するどとができるブツシュボタンを墳する時計を提供し
ようとするもので、摺動穴を有する突出部を外周に設け
た中枠をムーブメントの外周部に装着し、前記摺動穴に
棒部材を装着したことを特徴とする。

次に本考案の実施例を図面により説明する。

第１図及び第２図は本考案による少ツシュボタンを宥す
る時計の実施例であ□す、ブツシュボタン「０は時計側
２０の側面に固着された側パイプ３０の中に装着されて
おり、ブツシュボタン１０の内端部１１にはブツシュボ
タン１０が側パイプ３０から抜は出すのを防止するため
のフランジ部１２が設けられ、外周には、防水パツキン
４０を配設するための周状溝１３が設けられている。

中子５１は裏ブタ５０にロウ付固定されており、０１Ｊ
ング４１を介して時計側２０と喰付き係合している。

また、中子５１の上部にはブツシュボタン１０などが当
たらないための切欠部５３が設けられている。

防塵中枠６０は周壁部６１と底部６２とからなる箱形状
を有しており、ムーブメント８０の外側に嵌着している
。

防塵中枠６０の外周部には突出部６３が設けられ、ブツ
シュボタン１０の内端部１１の後方に位置する。

この突出部６３には棒部材７０がブツシュボタン方向に
揺動するための摺動穴６４が設けられている。

棒部材７０は合成樹脂でできており、突出部６３の摺動
穴６４に摺動可能に装着されている。

この棒部材７０の外端７１はブツシュボタン１０の内端
部１１と接触し、内端７２はムーブメント８０のスイッ
チ部８１と接触する。

ムーブメント８０は防塵中枠６０を介して中子５１の内
径部５４に静合状態で嵌入されている。

次に、操作について述べる。

ブツシュボタン１０を押すとブツシュボタン１０の内端
部１１が棒部材７０の外端７１と接触し棒部材７０を内
方に移動させる。

そして棒部材、７０の内端７２が、！−−ブメント８０
のスイッチ部８１と接触して所定のブツシュボタン操作
を行う。

操作後、棒部材７０はムーブメント８０に内蔵されたバ
ネにより復元する０ なお、棒部材７０が摺動穴６４から抜は出さないために
、棒部材７０又は突出部６３に凹凸部などを設けてやれ
ば組立のときに有利である。

本考案によれば、防塵中枠６０に突出部、６３を設け、
この突出部６３の摺動穴６４に棒部材７０を装着したか
ら、塵などがムーブメント８０に侵入せずきわめて安定
したスイッチ操作を行うことができる。

また、防塵中枠６０を耐磁材料でつくれば、耐磁中枠と
しても使用することができる。

第３図及び第４図は本考案の他の実施例であり。

ブツシュボタン１０は第一の実施例と同様な形状を有し
ており、時計側２０の側面に設けられた側パイプ３０の
中に装着されている。

中子５１は裏ブタ５０にロウ付囮定され、上部に切欠部
５３が設けられている点は第一の実施例とり様な構成で
ある。

樹脂中枠９０はリング状に形成されており、外周部には
摺動穴９１を有する突出部９２が設けられている。

この樹脂中枠９０は文字板８２と中子５１との間のムー
ブメント８０の外周部に嵌着されており、合成樹脂製の
棒部材７０を摺動穴９１に保持するとともに文字板８２
と中子５１とのスペーサーの役割をも果している。

ブツシュボタン操作は、第一の実施例と同様に、樹脂中
枠９０の摺動穴９１に装着した棒部材７０をブツシュボ
タン１０で摺動させることにより行う。

これによりムーブメント８０のスイッチ部８１は作動す
る。

本考案によれば、樹脂中枠９０を文字板８２と中子５１
との間に配置し、この樹脂中枠９０の外周に棒部材７０
を装着したから、ムーブメント８０に段部を設けること
なく、ムーブメント８０を中子５１に定着させることが
できかつ円滑に棒部材７０を摺動させることができる。

以上述べたように、本考案のブツシュボタンを有する時
計は、摺動穴を有する中枠をムーブメントの外周部に装
着し、前記摺動穴に棒部材を摺動可能に装着した構成で
あるから、ブツシュボタン操作を円滑に行うことができ
、かつ、従来のニラ物時計のように、ムーブメントの取
り外しの際、文字板がブツシュボタンに当ること等もな
く、文字板の外形状を自由に選択することができる。

また、ブツシュボタンの内端部が保持部材に当接するか
ら、ブツシュボタンを過度に押してムーブメントを痛め
てしまう危険もなくなる。

さらに、棒部材を合成樹脂でつくれば、ブツシュボタン
に絶縁処理を施さなくて済み、製造コストを低減するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第一の実施例の断面図、第２図；は第
一の実施例における防塵中枠と棒部材の装着廿態を示す
斜視図、第３図は本考案の第二の実施例の断面図、第４
図は樹脂中枠と棒部材の装着状態を示す斜視図である。 １０・・・・・・ブツシュボタン、２０・・・・・・時
計側、５０・・・・・・裏ブタ、５１・・・・・・中子
、６０・・・・・・防塵中枠、６３・・・・・・突出部
、６４・・・・・・摺動穴、７０・・・・・・棒部材、
８０・・・・・・ムーブメント、９０・・・・・・樹脂
中枠、９１・・・・・・摺動穴、９２・・・・・・突出
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 時計側の側面の穴にブツシュボタンを配設しこのブツシ
   ュボタンによりムーブメントを外部から操作する時計に
   おいて、摺動穴を有する突出部を外周部に設けた中枠を
   ムーブメントの外周部に該突出部がブツシュボタンの内
   端の後方に位置するように装着し、−刃端がムーブメン
   ト□のスイッチ部と他方端がブツシュボタンの内端部と
   接触する棒部材を前記突出部の摺動穴に装着し、前記”
   棒部材を介してブツシュボタンの動きをムーブメントに
   伝達しこれを操作することを特徴とするブツシュボタン
   を有する時計。