JPS5816769Y2 - 緊急ロツク式巻取装置 - Google Patents

緊急ロツク式巻取装置

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JPS5816769Y2
JPS5816769Y2 JP15414279U JP15414279U JPS5816769Y2 JP S5816769 Y2 JPS5816769 Y2 JP S5816769Y2 JP 15414279 U JP15414279 U JP 15414279U JP 15414279 U JP15414279 U JP 15414279U JP S5816769 Y2 JPS5816769 Y2 JP S5816769Y2
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inertia
ratchet wheel
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高田重一郎
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株式会社 高田工場
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は車輌などに使用される緊急ロック式巻取装置
に関するものである。
車輛等の安全ベルトに使用され車輛の衝突や横転、急停
車などの緊急時に安全ベルトの引出しを阻止する緊急ロ
ック式巻取装置において、緊急時に乗員の飛び出そうと
する力によって安全ベルトが急速に引出される回転慣性
を利用した巻取装置が一般に用いられているが、このよ
うな巻取装置においては引出し感知性能を上昇させ、例
えば0.3G感知というような高性能にすると乗員が安
全ベルトを装着しようとして安全ベルトを急激に引出し
たとき、慣性機構が作動し安全ベルトがロックして引出
せなくなり乗員が安全ベルトの装着を断念してしまうよ
うな欠点があった。
また車輛の衝突等の加減速度を感知して安全ベルトをロ
ックする巻取装置においては、感知機構を巻取装置自体
に設けると例えば0.3G〜1.0Gというように広範
囲の感知性能を与えたとき巻取装置の容積が大きくなり
巻取装置の車内配備に問題があった。
またこのような感知機構を巻取装置以外の場所に配備す
ると車内に幾多の電気配線をなし巻取装置を電気的に作
動させることとなり、車種によっては巻取装置を使用で
きない欠点があった。
そこで、本考案者は先に、特願昭48−069218号
明細書により、上記のような欠点を排除し、例えば0.
3G−0,7Gの範囲といったような高性能帯における
加速度のみを車輛の加速度に感応する感知装置で感知さ
せ、かつ0.7G以上の加速度を安全ベルトの引出し速
度に感応する感知装置で感応させ、安全ベルトの引出し
をロックすることができ、また乗員が安全ベルトを装着
するときは相当急激に安全ベルトを引出しても安全ベル
トがロックすることがなく乗員は何等の不快感をもたず
安全ベルトの装着ができ、ざらに車輛等の緊急時には急
停車や傾斜など小さい加速度でも車輌の加速度感知装置
の作動によって安全ベルトがロックされ、しかも万一車
輛の加速度感知装置が例等かの原因で作動しなかった場
合でも、衝突や横転等の大きな加速度に際して人体の移
動による安全ベルトの急激な引出し速度に感応して安全
ベルトの加速度感知装置が作動し安全ベルトがロックさ
れるような緊急ロック式巻取装置を提案した。
しかしながら、この種のものにあっては、安全ベルトに
取付けたトングを適宜の手段により離脱させて安全ベル
トを急激に巻戻した場合において、慣性によりイナーシ
ャホイールに設けた第2パウルが内歯ラチェットホイー
ルに係合して安全ベルトがロックされ、安全ベルトが引
出せなくなるという不都合(以下ロックアツプと称する
)を生ずることが判明した。
この考案は上記の問題点に解消を図り、安全ベルトの引
出し時に安全ベルトを確実に引出し、車輛の衝突や横転
、急停車等の緊急時に安全ベルトの引出しを阻止し、し
かも安全ベルトの巻戻し時には誤ってロックされること
がない(ロックアツプ防止)緊急ロック式巻取装置を提
供することを目的とするものである。
この考案を図面に示す実施例を参照しながら説明する。
第1〜4図に示すようにまず一般的な構成からなる巻込
機構について述べると、1は断面形状がコ字状をなすフ
レームであって、このフレーム1は適宜の手段により車
床又はシート等に取付けられている。
このコ字状をなすフレーム1の相対向する両側板IA、
IBのほぼ中央部には円形と楕円形の貫通孔1a、1b
がそれぞれ穿設されているとともにこの貫通孔1 a、
lbより下方に係合孔1c、1dがそれぞれ穿設されて
いる。
前記側板1人の下方部には方形状をなす貫通孔1eが、
また側板1Bの下方部には円形状の貫通孔1fがそれぞ
れ設けられている。
前記側板1B側には貫通孔1bに嵌合する嵌合部2Aと
貫通孔1fに嵌合してその先端が側板1Bの内側に突出
する引掛ピン2Bを備えたりテーナ−2が適宜の手段に
より取付けられている。
前記リテーナ−2の嵌合部2Aの上方部分には貫通孔2
Cが形成されている。
またリテーナ−2の相対向する位置には切欠部2D、2
Dがそれぞれ形成されている。
前記側板1A側には貫通孔1aに嵌合する嵌合部3Aと
、方形状の貫通孔1eとほぼ同じ大きさの貫通孔3Bと
、相対向する位置に取付孔3C,3Cがそれぞれ設けら
れたりテーナ−3が取付けられている。
また嵌合部3Aには貫通孔3Dが設けられている。
前記両リテーナ−2,3の嵌合部2A。3Aの貫通孔2
C,3D内にはベルトリール4の軸部4A、4Bが回転
自在に枢支される。
このベルトリール4のベルト挿入孔4Cには安全ベルト
5の端末部に形成されたループ部5Aが挿通された後、
ループ部5Aにピン6を挿通することにより一端が止着
される。
前記ベルトリール4の側板IA側には第1ラチエツトホ
イール4Dが一体的に固着されており、また側板1B側
にはフランジ4Eが嵌着されている。
前記側板IBの外側にはリターンスプリング7を収納し
たスプリングカバー8がねじなどの緊締具8Aにより取
着されている。
このリターンスプリング7の両端部はベルl−IJ−ル
4の一端とスプリングカバー8の係止部8Bとの間に止
着されており、このリターンスプリング7によってベル
トリール4が時計方向(矢印B方向)に回転するように
付勢されて、このベルトリール4に一端が止着されてい
る安全ベルト5を巻回するようになつている。
従って安全ベルト5を引出した場合にはこのベルトリー
ル4は反時計方向(矢印入方向)に回転することとなる
前記側板IA、IBに設けた係合孔1c、1dにはベル
トリール4に平行して第1パウル9が渡架されている。
この第1パウル9の側板IA側の端部には上方を向いた
フィンガー9人が設けられているとともにこのフィンガ
ー9Aに近接した位置にベルトリール4の第1ラチエツ
トホイール4Dの歯4dと噛合う爪部9Bが設けられて
いる。
また側板1B側の端部には引張スプリング10の取付孔
9Cが設けられていて、一端をリテーナ−2の引掛ピン
2Bに取付けたスプリング10の他端が取付けられ、フ
ィンガー9Aを下方向に付勢している。
このフィンガー9は爪部9Bがベルトリール4の第1ラ
チエツトホイール4Dの歯4dと噛合う位置と離反する
位置間で揺動するように構成されている。
次にベルト引出し速度感知機構について述べると、前記
ベルトリール4の側板1Aより突出した軸部4人の端部
には段付部4Fが形成されていて、この段付部4Fには
第1ラチエツトホイール4Dと同じ歯数の内歯11Aを
備えたカップ型をなす内歯ラチェットホイール11が遊
動支持されている。
この内歯ラチェットホイール11はEリング12により
軸方向の移動が規制されている。
この内歯ラチェットホイール11の外周部にはフレーム
1の側板1Aの貫通孔1cより突出した第1パウル9の
フィンガー9Aの先端と係合する溝11Bを備えた突起
11Cと、この突起11Cより所望の距離離れた位置に
開口部11Dがそれぞれ形成されている。
そして前記内歯ラチェットホイール11の回転を第1パ
ウル9の揺動に変換して爪部9Bをベルトリール4の第
1ラチエツトホイール4Dの歯4dに係脱するように構
成されている。
また前記内歯ラチェットホイール11の内側にはベルl
−IJ−ル4の前記段付部4Fに嵌合するボス13Aを
備えたイナーシャホイール1.′3が回転自在に嵌挿さ
れており、かつこのボス13Aにはフリクションスプリ
ング14と第2のラチェットホイール15が回転自在に
嵌挿されていて、ボス13Aの端部に低比したE IJ
ソング6によりイナーシャホイール13とフリクション
スプリング14および第2のラチェットホイール15は
一体化されて1つの慣性体を構成している。
前記イナーシャホイール13と第2のラチェットホイー
ル15はフリクションスプリング14を介して摩擦結合
されている。
前記イナーシャホイール13の外側面にはピン孔13B
に取付けたピン17Aを介して第2パウル17が回動可
能に枢支されていて、その先端の歯部17Bが前記内歯
ラチェットホイール11の歯11Aと噛合う位置と離反
する位置との間を動くように構成されており、通常時に
は離反する方向に第2パウル17の先端の引出孔17c
とイナーシャホイール13のビン13c間に張設された
引張スプリング18で付勢されている。
前記ベルトリール4の軸部4Aの端部に形成された円形
状のカムホイール取付部4Gにはカム部19Aに第2パ
ウル17の下面を受は入れたカムホイール19が嵌挿固
定されている。
さらに前記ベルトリール4の軸部4Aの端部にはロック
アツプ防止のための第5図に示すようなイナーシャレバ
ー20がスプリング21を介して基端部が遊嵌支持され
ている。
このイナーシャレバー20の先端部にはベルト巻取方向
(矢印B方向)に開口した切欠部20Aが形成されてい
る。
19Bはイナーシャレバー20のベルト引出し方向(矢
印入方向)の回動を規制するカムホイール19に設けた
突起である。
そして前記イナーシャレバー20は安全ベルト5の引出
し時に、イナーシャホイール13に取付けた第2パウル
17のピン17Dをその切欠部20Aの開口部分に位置
させて、第2パウル17の外方への移動を可能にしてい
る。
−万巻戻し時にはイナーシャホイール13が回転遅れを
起してイナーシャレバー20に取付けた第2パウル17
のピン17Dがこの切欠部20Aに係合することとなっ
て、第2パウル17のピン17Dをイナーシャレバー2
0の切欠部20Aで保持して第2パウル17の外方への
移動を制限することとなるためベルトが急激に巻取られ
ても前述のようなロックアツプが生ずる心配は全くない
次に車輛の加速度、減速度あるいは傾斜などを感知する
慣性感知装置について述べる。
カップ型内歯ラチェットホイール11の開口部11Dの
ほぼ下方となる位置に振子ケース22がリテーナ−3と
側板1Aとの貫通孔1e、3B内に嵌合保持されている
該振子ケース22の上部に設けた溝22Aに振子台22
Bが挿入支持されている。
この振子台22Bには振子の支点を構成する振子受皿2
2cおよび後述する第3パウル23の支点を構成する支
点アーム22Dが振子台22Bと一体に構成されている
また振子台22Bには上部に受皿22cを覆うキャップ
24Aを備えたアーム24と、アーム24の下方に所定
の車輌加減速度あるいは車輛傾斜でアーム24を傾斜す
るための重錘24Bを固着した振子が垂下げられている
またキャップ24Aの上面には支点アーム22Dニヒン
22Eで一端を枢支された第3パウル23が揺動可能に
取付けられている。
この第3パウル23の下面には球形の突部23Bが形成
されていて、振子のキャップ24Aの上面に形成された
球状凹面と接している。
さらに第3パウル23の先端は第2ラチエツトホイール
15の下方位置にあり、第3パウル23の揺動によって
第1ラチエツトホイール11の開口部11Dを貫通して
第2ラチエツトホイール15の歯と噛合できるようにな
っている。
またこれらベルト引出し速度感知機構および車輛の加減
速度感知装置はフレーム1の側板1Aにねじなどの緊締
具を介して着脱自在なカバー25によって覆われて保護
されている。
第6,7図はイナーシャレバー20に代えてロックアツ
プ防止用部材としてクラッチプレート26を取付けた他
の実施例であって、これはベルトリール4の軸部4Aの
突出部にクラッチプレート26を回動可能に遊嵌支持し
てなり、このクラッチプレート26は十字状に突片26
A、26B。
26C,26Dをそれぞれ形成し、この相対向する突片
26A、26Bにはカバー25に接触する接触子26a
、26bをそれぞれ形成している。
また突片26Cには上辺に段付部260′が形成された
貫通孔26cが形成されていて、この貫通孔26c内に
は第2パウル17の突起17Dが遊嵌されていて、ベル
ト巻戻し時に第2パウル17の突起17Dを規制してロ
ックアツプを防止するように構成されている。
突片26Dの近傍位置にはカムホイール19の突起19
Bに嵌合する円弧状の長孔26dが形成されていて、ク
ラッチプレート26の一定範囲内の回動動作を円滑にす
るように構成されている。
その他の部分は前記の実施例の構成とほぼ同じであるの
で説明は省略することとする。
このクラッチプレート26は、ベルトリール4の安全ベ
ルト5の引出し時および巻戻し時において突片26Dの
近傍位置に設けた円弧状の長孔26dの長さ分だけ遅れ
て回転することになる。
その結果、突片26Cに設けた貫通孔26Cに嵌合して
いる第2パウル17の突片17Dの位置を変化させてい
る。
すなわち、安全ベルト5の引出し時には前記突片17D
が貫通孔26cの幅の広い部分に位置していて、第2パ
ウル17が作動できるようになっている。
−万巻戻し時には前記突片17Dが貫通孔26cの幅の
狭い部分に位置していて、第2パウル1Tが作動できな
いように構成されている。
尚、乗員が安全ベルト4を引出して装着した後に、姿勢
を変化させると安全ベルト5が僅かに巻戻されることが
あるが、このときに前記クラッチプレート26が勝手に
摺動して貫通孔26Cの幅の狭い部分に位置して衝突時
のロック機能に支障を与えることになる恐れがあるので
、クラッチプレート26とカバー25との間の接触部に
適宜な摩擦加工を施して、急激な巻戻し以外はクラッチ
プレート26が容易にカバー25の内面を摺動できない
ようにしておくことが望ましい。
次に上記のものの作用について説明する。
第2図に示すようにフレーム1は振子が垂直になるよう
定方向に車室内へ取付けであるため第3パウル23は第
2ラチエツトホイール15から離反している。
イナーシャホイール13を例えば0.7Gまではベルト
リール4と一体回転するように引張スプリング18の付
勢力で第2パウル17をカムホイール19のカム部19
A方向に引張っているように調整しであるため、乗員が
安全ベルト5を装着する際などに相当急激に安全ベルト
5を引出してもこの調整した加速度に満たず、イナーシ
ャホイール13と第2ラチエツトホイール15はベルト
リール4とともに一体的に回転し、第2パウル17は内
歯ラチェットホイール11の歯11Aに係合することな
く、従って安全ベルト5はロックされない。
なおイナーシャレバー20はその切欠部20Aが第2パ
ウル17の突起17Dより離れた状態を保持しながら回
転することとなり、第2パウル17が作動できる状態を
維持している。
次に第3図に示すように車輌の急停車や傾斜など例えば
0.3G〜0.7G程度の加速度が加わったときは、振
子の傾斜により第3パウル23が押上げられ、第2ラチ
エツトホイール15に噛合することとなる。
このとき乗員にも加速度が加わり安全ベルト5が引出さ
れるため、ベルトリール4の軸部4Aに固着されたカム
ホイール19が回転し、イナーシャホイール13とカム
ホイール19の両者の間に回転方向のずれが生ずる。
従ってカムホイール19のカム部19Aによって第2パ
ウル17の歯部17Bが外方に押出されて内歯ラチェッ
トホイール11の歯11Aと噛合して内歯ラチェットホ
イール11を回転させるため、第1パウル9も内歯ラチ
ェットホイール11の突起11Cの溝11Bに嵌合した
フィンガー9Aを介して作動し、その爪部9Bがベルト
リール4の軸部に固着されている第1ラチエツトホイー
ル4の歯4dと噛合してベルトリール4をロックし、安
全ベルト5の引出しを阻止することとなる。
さらに、第4図に示すように車輛の衝突等により例えば
0.7G以上の加速度が急速に加わった場合には、鋭敏
な振子機構の作動が不完全となっても乗員に加わる加速
度によって安全ベルト5が急速に引出されるため、イナ
ーシャホイール13とフリクションスプリング14およ
び第2ラチエツトホイール15が一体となった慣性体と
の両者の間に回転方向のずれが生じ、カムホイール19
のカム部19Aによって第2パウル17の歯部17Bが
外方に押出され、内歯ラチェットホイール11.第1パ
ウル9と作動して第1ラチエツトホイール4Dの歯4d
に第1パウル9の爪部9Bが噛合してベルトリール4の
回転をロックし安全ベルト5の引出しを阻止するどとと
なる。
このようにして鋭敏な振子機構の作動が不完全な場合で
あっても安全ベルト5の引出しは確実にロックされるこ
ととなる。
□また、安全ベルト5
に取付けたトングをバックル等(共に図示しない)から
離脱させた場合には、ベルトリール4の端部にスプリン
グ21を介して嵌挿したイナーシャレバー20が、この
回転速度より遅れて回転するイナーシャホイール13の
第2パウル17の突起17Dを切欠部20Aに嵌合する
ことになり、これによってイナーシャホイール13に取
付けた第2パウル17の外方への移動を制限することと
なるため、ベルトが急激に巻取られでも前述のようなロ
ックアツプが生ずる心配は全くない。
また、第6,7図に示すクラッチプレート26の場合に
あっては、ベルトリール4の軸部4Aの端部にピン19
Bを介して摺動可能に設けたクラッチプレート26が安
全ベルト5の引出し時に、長孔26dの長さ分だけ遅れ
て第1パウル17とともに同一方向(引出し方向)に回
転して安全ベルト5を引出すこととなり、この際クラッ
チプレート26の突片26Cに設けた貫通孔26cの段
付部26c′の幅の広い位置に第2パウル17の突起1
7が位置して第2パウル17の外方向への移動を可能に
している。
一万巻戻し時には、長孔26dの長さ分だけ遅れて第1
パウル17とともに同一方向(巻戻し方向)に回転して
安全ベルト5を巻戻すこととなり、この際クラッチプレ
ート26の突片26Cに設けた貫通孔26cの段付部2
6c′の幅の狭い位置に第2パウル17の突起17Dが
嵌合して第2パウル17の外方への移動がクラッチプレ
ート26により阻止されることとなる。
その結果急激に巻戻してイナーシャホイール13cとフ
リクションスプリング14および第2ラチエツトホイー
ル15とが一体になった慣性体に速度差が生じても第2
パウル17が外方向に移動しないようになり、前述のよ
うなロックアツプを完全に防止することができる。
尚、いずれの場合であっても、車輛や乗員の姿勢が元の
状態に戻れば振子機構が復帰し、第1パウル9および第
2パウル17がスプリング10゜18の付勢力により元
の位置に戻り、安全ベルト5のロックが解除されること
となる。
なお上記実施例は単なる一例にすぎず、各部材につき同
一の機能をもつ他の部材に置換えることができることは
言うまでもない。
以上詳述したようにこの考案の装置によれば、乗員が安
全ベルトを装着するときは相当急激にベルトを引出して
もベルトがロックされることは全くなく、緊急時には車
体感知とベルト引出し感知の2重安全方式によって完全
にベルトをロックさせることができ、しかも極めて簡単
な構成を有し、かつ多くの部材が合成樹脂等を用いるも
のであることにより、装置の小型化、軽量化に寄与する
ことができるものである。
それに加えるに、安全ベルトに取付けたトング等の保合
を解除して急激に安全ベルトを巻戻した場合においても
、ロックアツプ防止用部材としての規制部材の規制部に
よって第2パウルの外方への移動を確実に制限して、ベ
ルトの引出しがロックされるのを阻止することができる
ので、ロックアツプ防止を図ることができる等の優れた
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の装置の一実施例を示す分解斜視図、
第2図はこの考案の装置の一部切欠し、かつロックしな
い状態を示す側面図、第3図は振子感知機構の作用でロ
ックした状態を示す側面図、第4図はベルトの引出しで
ロックした状態を示す側面図、第5図はイナーシャレバ
ーの部分の側面図、第6図はクラッチプレートの部分の
側面図、第7図は同縦断正面図である。 1・・・フレーム、2,3・・・リテーナ−14・・・
ベルトリール、4D・・・第1ラチエツトホイール、5
・・・安全ベルト、6・・・ピン、7・・・リターンス
プリング、8・・・スプリングケース、9・・・第1パ
ウル、9A・・・フィンガー、9B・・・爪部、10・
・・スプリング、11・・・内歯ラチェットホイール、
11B・・・溝、11C・・・突起、13・・・イナー
シャホイール、14・・・フリクションスプリング、1
5・・・ラチェットホイール、17・・・第2パウル、
17B・・・歯部、19・・・カムホイール、20・・
・イナーシャレバー、20A・・・切欠部、22・・・
振子ケース、22c・・・振子受皿、23・・・第3パ
ウル、24・・・アーム、24B・・・重錘、25・・
・カバー、26・・・クラッチプレート。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)コ字状のフレームの両側板間に枢軸を回転可能に
    支持されたベルトリールに安全ベルトの一端を止着し、
    リターンスプリングの付勢力に抗してベルトを引出し、
    リターンスプリングの付勢力により巻戻し得るように格
    納せしめた緊急ロック式巻取装置において、前記ベルト
    リールに固着され前記ベルI−IJ−ルと一体回転する
    第1ラチエツトホイールと、前記第1ラチエツトホイー
    ルの歯に係合、離反可能に前記側板間に渡架され、通常
    時離反位置に引張スプリングにより偏倚された第1パウ
    ルと、前記第1パウルの一端と連結した突起部を外周に
    備えかつ前記ベル) IJ−ルの軸部に遊動嵌挿された
    カップ型の内歯ラチェットホイールと、前記内歯ラチェ
    ットホイールの歯と保合、離反可能で通常時離反位置に
    引張スプリングで偏倚された第2パウルを備え前記ベル
    トリールの軸部に遊動嵌挿するイナーシャホイールと、
    前記イナーシャホイールの側面に隣接して前記イナーシ
    ャホイールとフリクションスプリングを介して摩擦結合
    され前記イナーシャホイールと一体回転する第2ラチエ
    ツトホイールと、前記第2パウルの下面を受入れるカム
    部を備え前記ベルトリールの軸部に嵌挿固定のカムホイ
    ールと、前記ベルl−IJ−ルの軸端部に嵌挿支持され
    、前記カムホイールの突起と第2パウルに立設したピン
    部材間の範囲内を回動すると共にベルト巻戻し方向には
    、前記第2パウロの慣性遅れによって第2パウルのピン
    に係合して外方への移動を規制し、ベルト引出し方向に
    は前記係合が解除される規制部分を設けたイナーシャ−
    レバーとからなり、車輛の急減速時、安全ベルトの急速
    引出しにより回転するカムホイールの回転より、イナー
    シャホイール自体の慣性による回転遅れによりイナーシ
    ャホイール上の第2パウルがカムホイールに押されて内
    歯ホイールの歯部に噛合し、内歯ラチェットホイールを
    旋回させ、第1パウルとラチェットホイールを噛合せし
    めベルトリールの回転をロックして安全ベルトの引出し
    を阻止することを特徴とする緊急ロック式巻取装置。
  2. (2)第1ラチエツトホイールの歯と係合してベルトリ
    ールの回転をロックする第1パウル作動用の内歯ラチェ
    ットホイールの歯数を前記第1ラチエツトホイールの歯
    数と同一にしたことを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第(1)項に記載の緊急ロック式巻取装置。
JP15414279U 1979-11-08 1979-11-08 緊急ロツク式巻取装置 Expired JPS5816769Y2 (ja)

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JPS5671252U JPS5671252U (ja) 1981-06-12
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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15414279U Expired JPS5816769Y2 (ja) 1979-11-08 1979-11-08 緊急ロツク式巻取装置

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JP (1) JPS5816769Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58171157U (ja) * 1982-05-12 1983-11-15 株式会社東海理化電機製作所 ウエビング巻取装置

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Publication number Publication date
JPS5671252U (ja) 1981-06-12

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