JPS5816549B2 - 磁気バブル記憶装置の読取信号弁別方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、磁気バブル記憶装置の読取信号の弁別方式
に関する。

磁気バブル記憶装置において磁気バブルの検出は、主転
送路上あるいは主転送路から分岐した転送路上にパーマ
ロイ等の磁気抵抗素子を設け、それに一定電流を流して
、磁気バブルが通過するときの磁界変化による磁気抵抗
素子の抵抗変化を電圧変化として検出している。

このようにして読取られた信号（読取信号）は従来はそ
のまま弁別回路に入力され、そこで弁別される。

ところで、弁別回路には読取信号のピークに位相を合せ
てストローブ信号を印加するが、磁気バブル素子の駆動
回転磁界を発生する駆動回路の構成部品のばらつきや周
囲温度による影響さらには経年変化等による駆動回転磁
界の位相変動が、そのまま読取信号の実効的なレベルの
低下となって現われるという問題がある。

これは、一般に駆動回路のクロックからストローブ信号
を作成している関係から、駆動回転磁界の位相変動がそ
のままストローブ信号と読取信号との位相ずれとなり、
読取信号をそのピーク点で正しく弁別できなくなるから
である。

この発明の目的は、斜上の如き問題を解消した読取信号
の弁別方式を提供することにあり、その；”特徴は読取
信号を整流しさらに積分してから弁別回路に入力する点
にある。

以下、実施例によってこの発明を具体的に説明する。

第１図はこの発明の一実施例を示す回路図であ７す、第
２図はそのタイムチャートである。

差動増幅器１を介して得られる読取信号ａは変成器５と
ダイオード６．７から成る全波整流回路２によって整流
される。

この整流波形すは抵抗８とコンデンサ１０から成る積分
回路３によって積分され、９積分波形Ｃ（積分回路３の
構成によってこの積分波形Ｃは異なるが、その例として
Ｃ８、Ｃ１、Ｃ２の３種の積分波形を第２図に示しであ
る。

）が得られる。

抵抗９とトランジスタ１１は積分回路３の初期設定を行
なうものであり、ストローブ信号ｅンの後に到来するリ
セット信号ｄによってトランジスタ１１が導通して抵抗
９を通じてコンデンサ１０内の電荷を放電させる。

上記積分波形Ｃは周知の弁別回路４によって弁別され、
弁別出力ｆが得られる。

■ このように、この発明にあっては、読取信号を直接
弁別するのではなく、読取信号を整流しさらに積分して
得た信号から読取情報を弁別する。

したがって、読取信号とストローブ信号との位相が多少
変動しても、弁別回路の入力波形には殆んど変化が生ぜ
ず、弁別動作には殆んど影響がなく良好なＳ／Ｎで弁別
できる。

また、読取信号とストローブ信号の位相ずれに対するマ
ージンが大きくなり、磁気バブル素子の駆動回路に対す
る要求がゆるやかになる。

なお、この発明は前記実施例以外に広範な変形構成をと
り得るものである。

例えば、読取信号は好ましくは全波整流すべきであるが
、場合によっては半波整流してもよい。

また読取信号の整流出力を積分する回路は、前記実施例
の積分回路以外の例えばアクティブな構成のものであっ
てもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す回路図、第２図は同
上タイムチャートである。 １・・・・・・差動増幅器、２・・・・・・全波整流回
路、３・・・・・・積分回路、４・・・・・・弁別回路
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気バブル記憶装置の読取信号を整流回路によって
   整流した後、該整流出力を積分回路によって積分し、該
   積分出力を弁別回路に入力して信号の弁別を行うと共に
   、該弁別回路にストローブ信号を印加せしめて読取信号
   を弁別する毎に、前記積分回路の積分動作をリセットす
   ることを特徴とする磁気バブル記憶装置の読取信号弁別
   方式。