JPS5816247Y2 - 電動アンテナ駆動装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両等に取付けられる電動アンテナのケーブル
駆動装置の改良構造に関するものである。

従来の電動伸縮アンテナの駆動装置はケーブル格納ドラ
ムの一端を格納ドラムに固定し、他端は伸縮段付ポール
の先端ポールに置端されており、そのドラムの回転によ
りケーブルの巻き取り及び押出しを行ない段付ポールの
伸縮を行なっている。

しかし、この装置ではケーブルを格納する場合にはスム
ースに格納できるが押し出す場合には格納ドラムに固定
されたケーブル端より力が伝達されるため、アンテナの
外そく管及び電動機格納ドラム等を保持しているハウジ
ングにケーブルが押付けられ摩擦損失が犬となる。

この損失は力が大きくなれば、なるほど増大するという
欠点をもっていたため、巻き込み力と押出し力の差が犬
であった。

又、ケーブルが格納ドラムに固定されているためアンテ
ナポール等の不良時にもその交換が非常に困難であった
。

本考案はガイドリングの中心軸に対して傾斜した回転中
心軸を有するプーリを設けることにより段付アンテナポ
ールに連絡されたケーブルが大きな摩擦抵抗を受げるこ
となくガイドリング内に収納されることを可能とし、か
つケーブルの末端を固定しないでガイドリングに巻き込
むことにより、確実に段付アンテナポールの伸長短縮が
可能であり、かつ該アンテナポールおよびケーブルの収
替がきわめて容易な電動アンテナ駆動装置を提供するこ
とを目的とするものである。

以下本考案装置の一実施例について説明する。

第１図乃至第６図において、１は電動機、２は伸縮可能
な段付アンテナポールγの外そく管、３はモータ１と外
そく管２等を保持する・・ウジング、４はケーブルで段
付アンテナポール１の先端ポールに該ケーブル４の一端
が固定され、該ケーブル４の他端は自由状態である。

５はプーリでプレート８とプレート９とからなり、該プ
レート８と７レート９とは互いに溶接あるいはリベツト
等で固定されている。

該プーリ５の外周部には、ケーブル４を保持し繰出すた
めの溝５ａが設けてあり、この溝５ａ内にはプレート８
あるいはプレート９に突起９ａを適尚な間隔をもって複
数個設けである。

６はケーブル４のガイドリングで、該ガイドリンク６は
ハウジング３に回転可能なように固定されている。

そしてケーブル４をプーリ５の溝５ａに喰込ませる範囲
ではガイドリング６の内周部はプーリ５に対して略ケー
ブル４の直径に相当する程度の隙間をもって接近して配
設され、このことによりケーブル４がガイドリンク６の
内周部によりプーリ５方向に押し付けられ、前記ケーブ
ル４はプーリ５の溝５ａに喰込まされる。

プーリ５の溝５ａへの喰込みがはずれる箇所ではガイド
リング６に窓６ａを設けてあり、ケーブル４はガイドリ
ング６の外周部に送り出される。

この送り出しをスムースにするためプーリ５とガイドリ
ング６は適当な角度をもたせである。

つまり、図面において明らかな如く、プーリ５の回転中
心軸１３とガイドリング６の中心軸は平行ではなくガイ
ドリング６の中にプーリ５が傾いて配置されているので
きわめて摩擦抵抗が少なく、このことがケーブル４の末
端を自由状態にしても巻き取り可能であることに寄与し
ている。

１０はクラッチプレートで該クラッチプレートの凹部１
０ａはプレート９に設けられた突起２３と噛合い公知の
トルクリミッタを形成する。

４１はクラッチプレート１０をプレート９に押し付ける
ためのスプリング、１２はドライブシャラドでハウジン
グ３に固定された固定シャフト１３に対し摺動回転でき
る。

又、該ドライブシャフト１２はウオームホイール１４お
よびクラッチプレート１０と一体に回転し、該クラッチ
プレート１０はドライブシャフト１２の軸方向に摺動可
能である。

モータ１から図示せぬ平歯車を介して動力を伝達される
ウオーム１５はウオームホイール１４と噛合っている。

１６はケーブル格納用リングで空転可能にハウジング３
に保持されている。

１Ｔはカバーでスクリュー２０によってハウジンク３に
固定されている。

１９は抜止めリング、１８は抜は止めリング１９がラジ
アル方向へ抜けるのを防止するためのカンプワンシャー
、２１は外そく管２をハウジング３に固定するためのス
クリュー、２２は電動機１を・・ウジング３に固定する
スクリューである。

上記構成において、電動機１の回転は図示しない平歯車
を介してウオーム１５からウオームホイール１４に伝達
される。

ウオームホイール１４からシャフトドライブ１２、クラ
ッチプレート１０に伝達されプレート９の突起２３によ
りプーリ５が回転する。

プーリ５の回転によりケーブル４はプーリ５の外周部の
溝５ａに設けられた突起９ａに喰込みながら巻き込まれ
たり、押し出されたりする。

その結果、ケーブル４の先端にかしめ固定された段付ア
ンテナポールＴが駆動され該ポール７が伸縮する。

尚、巻き込まれたケーブル４はガイドリング６の窓部６
ａをとおって該ガイドリング６の外周部とリング１６の
間に格納される。

ガイドリング１６は空転可能であるからケーブル４の巻
き込み、押出しの際、それぞれに応じた方向にガイドリ
ング１６は回転することができる。

又ポール１の上昇及び下降端ではケーブル４に過負荷が
かかるのを防止するためプーリ９のトルクリミッタを構
成する突起２３がクラッチプレート１０の凹部１０ａを
のり上げ、すべることができる。

なお、プーリ５の外周部の溝５ａに設けられている突起
９ａはなくても良く、代りに適当な溝幅（比較的狭い溝
′Ｉ＠）を設定すれば同様な効果を得ることができる。

又、突起９ａの代りに摩擦力を犬とする八めにゴムリン
グを内張すしても良い。

以上述べたように本考案においては、ハウジング３とガ
イドリング６の間にケーブル４の末端を自由状態として
該ケーブル４を巻ぎ取り、該ケーブル４に駆動力を与え
るプーリ５は該ケーブル４の移動がきわめてス去−スに
なる（移動に逆らう摩擦抵抗が少なくなる）ように前記
ガイドリンク６に対して傾いて配設されているから、ケ
ーブル４の末端が巻Ｓ取り部３，５，６．１６に固定さ
れていないところの自由な状態としても、ケーブル４ぽ
確実に巻き取られ巻き出されることが可能であり、かう
、ケーブル・４の末端が自由状態であるため、使用中に
段付アンテナポール７やケーブル４が破損し、取替える
必要が生じた場合に極めて容易に取替えることができる
という効果が大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一実施例を示す一部破断正面図、
第２図は第１図図□示の矢印Ａ−Ａ線に沿つ断面図、第
３図・ンま第１図図示装置に使用したガイドリングわ正
面鴫、第４図は前記ガイドリンクの右側面図、第５図は
第２図図示装置のプーリの溝部分の拡大図、第６図は第
５図図示の矢位Ｂ方向から見た正面図である。 １・・・・・・電動機、３・・・・・・ハウジング、４
・・・・・・ケーフル、５・・・・・・プーリ ５ａ・
・・・・・溝、６・・曲ガイドリング、７・・−・・・
段付アンテナポール １３・・・・・・ツーりの回転中
心軸となる固定シャフト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伸長短縮自在な段付アンテナポールと、該段付アンテナ
   ポールに先端が連結されたケーブルと、該ケーブルを巻
   き取る巻き取り部と、該巻き取り部に動力を与える電動
   機とを備え、前記巻き取り部はハウジングと、該ハウジ
   ング内に設けられ該ハウジングとの間に巻き取られた前
   記ケーブルを格納するガイドリングと、該ガイドリング
   の中心軸に対して傾斜した回転軸を有し該ガイドリンク
   内に収納されたプーリとを備え、該プーリの外周面には
   溝を有し、該溝内に前記ケーブルを摩擦係合せしめて前
   記プーリにて前記ケーブルの末端を前記巻き取り部に固
   定せず巻出し巻き取りを行なうことを特徴とする電動ア
   ンテナ駆動装置。