JPS5816237B2 - 灯浮標点滅同期装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、灯浮標の点滅光の周期をしるための制御装置
に関する。

航路標識の１種に灯浮標がある。

この灯浮標は、主として港湾内で使用されるが、最近大
港湾等においては、この設置数も増加し、あわせて航路
すじも複雑化したので、その識別を容易にするための試
みが行われて来た。

その１手法として、ある航路すじに属する数基の灯浮標
の灯質を全部同期させる方式がある。

なおここに灯質とは、識別のために設定される固有の点
滅周期、点灯時間、点灯回数等をいう。

この種のものでもつとも一般的なものは、同期点滅グル
ープの中に親好浮標を定め、これに電波送信設備をおき
、同期点滅グループ中の子灯浮標には受信設備を設け、
これにより新制の電波を受け、この信号をトリガーとし
て子灯浮標の点滅を行わせるものである。

しかしこの種のものでは、第１に一般の場合使用電波の
割当てを必要とし、とくに利用しやすい波長の電波帯は
、割当ての予裕が少いこと、第２に送・受信機を常時働
かせておかねばならないので、電源の消費が犬であるこ
と、第３に新体からの電波により灯質が制御されるため
場合によっては灯質が限定されたものとなること、等の
欠点がある。

とくに電源の消費については、灯浮標一般の設置場所の
関係で、電源用電池の交換に難渋することが多いので、
極力減少させることか不可欠である。

本発明は、これらの欠点を排除し、実用に適した点滅周
期装置を提供するものである。

以下図面に従い本発明の詳細な説明する。

第１図において、本発明の灯浮標点滅同期装置１は、時
計装置２と受信・リセット装置３とで構成され、特定の
周期で点滅光を発生するフラッシャ−装置４を制御する
。

まず時計装置２は、つぎのようである。

水晶制御時計部５の出力端は、時刻表示器６、時刻比較
部７および第１カウンタ部９に接続される。

時刻設定部８は、時刻比較部７に接続される。

時刻比較部７の出力端は、フリップフロップ部１０に接
続される。

第１カウンタ部９の出力端は、オア回路部１１への入力
の１つとされる。

フリップフロップ部１０の出力端は、出力継電器１２に
接続され、フリップフロップ部１０の他の共役出力端は
、第１カウンタ部９のリセット端子に接続される。

オア回路部１１の出力端は、フリップフロップ部１０の
リセット端子に接続される。

つぎに受信・リセット装置３の構成は、以下のようであ
る。

受信アンテナ１３の出力端は、受信部１４に接続される
。

受信部１４からの出力は、フィルタ部１５、波形整形部
１６を経て第２カウンタ部１７および信号波検知部１８
へと導ひかれている。

信号波検知部１８の出力端は、インバータ１９を経て第
２カウンタ部１７のリセット端子へ接続される。

第２カウンタ部１７の出力端は、パルス発生回路部２０
に接続される。

そしてパルス発生回路部２０の出力の１つは、前記オア
回路部１１の他の一つの入力となるとともに水晶制御計
時部５および時刻比較部７のリセット端子に接続される
。

またパルス発生回路部２０の出力の他の１つは、同期を
とるべきフラッシャ−装置４のリセット回路に導ひかれ
ている。

なお、出力継電器１２は、受信・リセット装置３の各部
に電源２１を供給するための接点１２ａを駆動する。

つぎに動作を説明する。

水晶制御時計部５から時刻比較部７に常時時刻信号が供
給される。

時刻比較部７は、この現在時刻と、あらかじめ時刻設定
部８によりセットされた起動設定時刻とを常時比較し、
これが一致するとその都度出力信号を発生する。

これによりフリップフロップ部１０がセットされ、この
フリップフロップ部１０の出力によって出力継電器１２
は、励磁され、これにより支配される受信・リセット装
置３の各ブ田ンクへ給電するために、電源２１の接点１
２ａを閉成する。

これによって各ブロックは、それぞれ電源２１が供給さ
れることにより作動し得る状態となる。

到来電波は、受信アンテナ１３により受信され、受信部
１４により、受信電波から希望波を取り出される。

希望波の特定信号の１例としてラジオ放送などの時報を
フィルタ部１５により選別し、波形整形部１６によりこ
れを増幅し、方形パルス列にする。

これに関する状況は、第２図ｉ 、 ｉｉ 、 ｉｉｉ
に示す。

第２カウンタ部１７は、この到来電波のうち特定の信号
のパルス列を計数し、この信号の持続時間に対応する所
定の計数値に達すると、出力信号を発生し、これをパル
ス発生回路部２０に送る。

ここでリセット用のパルス発生回路部２０は、起動し、
リセットパルスを発生する。

すなわち受信・リセット装置３は、１例として放送波中
に含まれる時報のような特定の信号波によりその都度リ
セットパルスを発生する。

このリセットパルスは、フラッシャ−装置４のリセット
端子へ伝送され、これを時報の時刻ごとに同時に強制的
にリセットさせ、動作の同期修正を行なう。

同時に水晶制御時計部５および時刻比較部７をリセット
して、これらの時刻の自己正時補正をおこなう。

また上記リセットパルスは、さらにオア回路部１１を通
してフリップフロップ部１０および第１カウンタ部９を
リセットし、出力継電器１２により受信・リセット装置
３への電源２１の給電を停止する。

一方前記の時刻比較部７の出力信号により第１カウンタ
部９も起動し、一定時間経過後この第１カウンタ部９が
出力信号を発生する。

この出力信号は、オア回路部１１を経て前記フリップフ
ロップ部１０をリセットし、これに従属して第１カウン
タ部９をリセットする。

これにより前記受信設定時に到来波がなくとも、すなわ
ち時報などの特定の信号がなくとも設定時刻より一定時
限で受信・リセット装置３への給電用の接点１２ａは開
路され、受信の待機状態は、解かれる。

さて、前記フィルタ部１５の出力には、特定信号波以外
の同じ周波数の擬似信号が含まれる可能性もある。

しかしこの場合においても正規の特定信号波は、一定の
接続時間を有するので、前記の方法により区別ができて
支障は生じない。

ただし擬似信号の場合もカウンタ部１７は起動するが、
その持続時間が極めて短いので、カウント動作は極く短
時間で終了してしまう。

したがってこの場合はその都度信号波検知部１８が前記
波形成形部１６の出力を検知しインバータ１９を介して
第２カウンタ部１７のリセットを解き、擬似信号の終了
とともにインバータ１９を介して第２カウンタ部１７を
リセットし、つぎの波形整形部１６の出力信号のカウン
トに備える。

なお、時刻表示器６は、本装置設置当初の時刻合わせ等
に使用される。

このため常時は、不作動の状態におかれる。

以上の灯浮標点滅同期装置１が同期点滅をはかるグルー
プの各灯浮標に設置されると、各灯浮標のフラッシャ−
装置４は、総ておのおの同じ方式で間欠的に同時にリセ
ットされるので、リセットの時間間隔をフラッシャ−の
ドリフト発生許容時間内に設定すれば、各灯浮標のフラ
ッシャ−装置４の同期的繰返し点滅は実用上支障なく保
たれる。

本発明によれば、フラッシャ−装置の動作の同期をとる
ために専用の同期信号を作成して各灯浮標へ無線伝送を
行うことが必要とされず、一定時間ごとに放送される時
報等の間欠電波を利用して前記フラッシャ−装置を一斎
に強制リセットして同期修正を行なうことにより目的を
達成することができ、このため貴重な電波の使用の節減
に益するところ大である。

また比較的多くの消費電力を要する受信機も前記間欠電
波の到来時の短時間のみ電源を投入すればよく常時電波
を入れておく必要がないため、灯浮標でもつとも問題と
される総合消費電力の節減に利するところが犬である。

そして常時動作をする時計装置もＭＯＳ−ＩＣ等回路で
構成すればその消費電力は問題とならぬほどに抑えるこ
とができる。

さらに灯室、つまり点滅周期、点灯時間、点灯回数等は
、受信される間欠電波には全くかかわりなく、フラッシ
ャ−装置を変更するだけで任意に変更できるため、灯室
の種類を極めて広範囲に選択することができる。

なお本装置の使用地区で放送電波が得られぬ場合、また
はその電界強度が極めて微弱の場合で止むをえず、特定
電波を使用してリセット信号を伝送する場合でも、本装
置がそのまま充当できることは明白であり、消費電力の
節減に関しての効果は変らない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の灯浮標点滅同期装置のブランク線図、
第２図は各部の波形図である。 １・・・・・・灯浮標点滅同期装置、２・・・・・・時
計装置、３・・・・・・受信・リセット装置、４・・・
・・・フラッシャ−装置、５・・・・・・水晶制御時計
部、７・・・・・・時刻比較部、８・・・・・・時刻設
定部、１０・・・・・・フリップフロップ部、１２・・
・・・・出力継電器、１４・・・・・・受信部、１５・
・・・・・フィルタ部、１７・・・・・・第２カウンタ
部、１８・・・・・・信号波検知部、１９・・・・・・
インバータ、２０・・・・・・パルス発生回路部、２１
・・・・・・電源。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 特定の周期で点滅光を発生するフラッシャ−装置と
   、一定時刻に一定時間継続する特定信号により変調され
   た電波を受信しこの受信波より特定の信号波を検出し、
   この信号波にもとづいて上記フラッシャ−装置をリセッ
   トするパルスを発生する受信・リセット装置と、時計に
   より発生される時刻信号を起動設定時刻に対比してこれ
   の一致信号により上記受信・リセット装置への電源を投
   入する出力継電器を動作させるとともに前記起動設定時
   刻後一定時眼内に前記特定の信号波のない場合に上記継
   電器を復帰しかつ上記受信・リセット装置によりリセッ
   トされる時計装置とにより構成されることを特徴とする
   灯浮標点滅同期装置。 ２ 受信・リセット装置が電波を受信する受信部と、特
   定の信号波を取り出すフィルタ部と、信号波の波数を計
   数する第２カウンタ部と、この第２カウンタ部の一定計
   数値の計数時にリセットパルスを発生するパルス発生回
   路部と、上記フィルタ部の出力信号を検出する信号波検
   知部と、この信号波検知部の出力信号を反転し上記第２
   カウンタ部にリセット信号を発するインバータとで構成
   されている特許請求の範囲第１項記載の灯浮標点滅同期
   装置。 ３ 時計装置が時刻信号を発生する水晶制御時計部と、
   起動設定時刻を設定する時刻設定部と、この設定時刻と
   時刻信号とを対比して設定時刻に出力信号を発生する時
   刻比較部と、この時刻比較部の出力信号を入力とし出力
   継電器を制御するフリップフロップ部とで構成されてい
   る特許請求の範囲第１項記載の灯浮標点滅同期装置。