JPS58158199A - 血清アルカリ性ホスフアタ−ゼ活性測定方法 - Google Patents

血清アルカリ性ホスフアタ−ゼ活性測定方法

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JPS58158199A
JPS58158199A JP4239482A JP4239482A JPS58158199A JP S58158199 A JPS58158199 A JP S58158199A JP 4239482 A JP4239482 A JP 4239482A JP 4239482 A JP4239482 A JP 4239482A JP S58158199 A JPS58158199 A JP S58158199A
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Dotaro Fujimoto
藤本 導太郎
Jun Morita
純 森田
Izumi Anai
穴井 泉
Masatoshi Sakae
栄 雅敏
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Fujimoto Pharmaceutical Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、血清アルカリ性ホスファターゼ活性の測定方
法に関し、特にチモールフタレインモノ燐酸を基質とし
て活性を測定する方法において、ジェタノーMアミン・
塩酸緩衝液を使用することによシ測定の正確さと信頼性
を高めたものである。
ア7レカリ性ホスファターゼは燐酸ニス’7−ルを加水
分解する酵素で、生体中では腎の近位尿細管、肝の毛細
胆管、乳腺、小腸繊毛、骨芽細胞、胎盤などに存在し、
その局在が細胞膜であることから、膜を通しての能動輸
送に関与しているとされる。
従って、血清アルカリ性ホスファターゼを測定すること
は、肝、胆道疾患、骨疾患、あるいは妊娠の経過観察な
どの鑑別診断に有用であり、今日では日常スクリーニン
グ検査として広く行なわれている。その測定方法は、ジ
ノワラ(Sh i nowara )等の方法、ペツシ
イーロウリイ(Bessey−Lowry)法、および
カインドーキング(Kind−King)法などの報告
によシ基礎が確立し、更に基質として各種のモノ燐酸エ
ステルを用いた測定法が試みられ、例えばバブソン(B
abson)等により提案されたフェノールフタレイン
モノ燐酸を基質として用する方法(A、 L、 Bab
son、 C11n* Chem** 12 e (8
)482(1966))等がある。しかし、これらの測
定法は、血清中の共存物質でおるヘモグロビン、ビリル
ビン、および混濁などの影響をうけ、正確な測定値が得
られない場合も少くない。
その後、これらの方法を改良した全く新しい測定法が提
案された(A、 V、 Roy、 C1ine Che
m、 *16、(5)481(1970))。その方法
(以下ロイの方法とbう)は、基質としてチモールフタ
レインモノ燐酸を使用し、2−アミノ−2−メチル−1
−フ゛ロバノールを緩衝成分としだ、87’C・10分
間測定によるもので、従来法に比し座変が良く、前記の
ような血清中の共存物質の影響を殆んど受けずに測定す
ることが可能となった。しかしながら、その基質緩衝液
は、冷蔵・密栓保存すると、わずか1j月でpHが0.
05以上変化し、かつ測定における盲検値の上昇が著し
いなど、日常検査に適用するには安定性に乏しく、測定
の信頼性に欠けるという問題がある。
本発明は、上記ロイの方法の欠点を解消したもノテ、緩
衝液として、2−了ミノー2−メチzu−1−プロッタ
ノールに代え、ジェタノールアミンを使用することによ
シ、基質およびpHの安定性を高め、少くとも6j月間
はアルヵり性ホスファターゼを正確に測定すること全可
能にしたものである。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明によれば、基質としてチモールフタレインモノ燐
酸を含むジェタノールアミン・塩酸緩衝液を検体に加え
、遊離するチモールフタレインをアルカリ性で発色させ
、その吸光度を測定することにより、アルカリ性ホスフ
ァターゼ活性の正確な値が求められる。
本発明測定法に使用される試薬は、チモールフタレイン
モノ燐酸を含む基質緩衝液と、反応を停止させ、かつ遊
離したチモールフタレインを発色させるためのアルカリ
性反応停止液、およびチモールフタレインを一定濃If
含有する標準液−とから成る。基質緩衝液は、ジェタノ
ールアミン・塩酸緩衝液に、チモールフタレインモノ燐
酸(溶解性の点より、ナトリウム塩、マグネシウム塩、
アンモニウム塩などが用いられる)、アルカリ性ホスフ
ァターゼの賦活剤(好ましくは、塩化マグネシウム□な
ど)、およびチモールフタレインの析出沈殿を防止する
ための界面活性剤(好ましくは、Br1j−35など)
、更に必要なら防腐剤(例えば、アジ化ナトリウムなど
)を配合してなるもので、基質であるチモールフタレイ
ンモノmao濃度は0.15〜0.2壬、液pHは97
5〜9.85(87’C)に調製されたものが好ましい
。反応停止液は、水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムを
含む水溶液であシ、その濃度はそれぞれ0.1 M程変
でもよいが、約0.5 M前後の高濃変に調節すること
によυ、反応停止後、未遊離のチモールフタレインモノ
燐酸に起因する黄色を退色させ、吸光度測定におりで遊
離したチモールフタレインの青色を正確に反映させるこ
とができる。標準液は、アルコール水溶液にチモールフ
タレインヲ界面活性剤(好ましくは、Br1j −35
など)にて溶解したもので、チモールフタレイン濃度ハ
0.1〜0.2係が適当である。上記各試薬の好ましめ
組成例を示せば下記のくとくである。
基質緩衝液: チモールフタレインモノ燐酸ナトリウム・・・3mM Br i j −35・−0,5(W/V )%壇fヒ
マグネグウム           ・・・1mMアジ
fヒナトリウムー: 0. l (W/V ) 4上記
を含む0.6 Mジェタノールアミン・塩酸緩衝液(p
H9,80±0.05.液温87’C。
反応停止液: 水酸化ナトリウム     ・・・0.5M炭酸ナトリ
ウム      ・・・0.5M標準液: チモールフタレイン    ・・・3mMBr i j
 −85・・・1.5 (W/V )4上記を含む60
壬エタノール水溶液。
本発明に使用される各試薬の調製後の安定性を、ロイの
方法におけるそれと比較すれば、下記のように、両者の
反応停止液、標準液の室温での安定性はかわらないが、
基質緩衝液のpHおよび基質の安定性の点で本発明の方
がすぐれておシ、日常検査の観点から、本発明測定法の
信頼性が高いことがわかる。
基質緩衝液(@度2・〜−8°C保存)本発明:12週
間pHの変化なし、 ロイ :8週間でpH0,05低下っ 反応停止液(密栓保存) 本発明:変質なし ロイ :変質なし 標準液(密栓保存) 本発明:変質なし ロイ :原液のみ不変(但し、2−アミノ−2−メチル
−1−プロパノ−ルー塩酸緩衝液で100倍希釈した使
用液は長期保存でチモールフタレインが析出する)。
盲検のブランク値 本発明:6ケ月で10幅上昇 ロイ 、:1ケ月で80係1昇。
本発明測定法の実施例について説明すれば、まず小試験
管3本を用意し、それぞれ検体、標準、盲検とし、それ
ぞれに基質緩衝液0.5 mlを加え、37°Cで5分
間加温する。ついで各試験管に血清、標準液、精製水を
0.05 mlずつ加え混和して正確に10分間反応さ
せる。その後、反応停止液をそれぞれ’5tslずつ加
えよく混和し、37’Cで15分間加温すると、アルカ
′り性ホスファターゼによって遊離シたチモールフタレ
インが発色する。その発色はアルカリ性ホスファターゼ
活性と比例するから、盲検を対照として標準と検体の5
90 nmにおける吸光度を測定すれば1.下式によシ
検体の活性が求められる。
北記測定により80検体について得られた測定結果を第
1図に示す。図は、77レカリ性ホヌフアターゼの標準
的な測定法とされているカイノド−キング法による同一
検体について得られた測定値と対比したものである。図
から明らかなように、カインドーギング法による測定値
が正常値(2,7〜10King−Armstrong
単位)であった19検体は本発明法による測定値もすべ
て正常値を示し、カイノド−キング法で異常値を示した
11検体は、多少値のことなるものもあるが本発明法に
よる測定値も同様の異常値を示しておシ、画法の測定値
の間には高じ相関関係が認められ(相関係数γ=0.9
678)、その回帰式として、Y=1.006X+ 1
.237 (Y :カイノド−キング法の測定値、X二
本発明法の測定値)が得られた。
また、異常値を示した検体のうち、本発明性測定値とカ
イノド−キング法測定値とが著しく異なる2検体aとb
についてみると、本発明性測定値(a : l 1.4
に−A単位、b:12.0K−A単位)は正常値に近い
のに対し、カインドーキング法測定饋(a : 21.
8に−A単位、b:21.7に−A単位)は著しく高い
。そこで、この2検体について1イソザイムを検索した
結果、2検体とも、肝、骨に由来するアルカリ性ホスフ
ァターゼの値には異常はなく、小腸由来のそれが高いこ
とがわかった。すなわち、上記2検体について本発明測
定法が正常値に近い低い値を示したのは、本発明測定法
の基質であるチモールフタレインモノ燐酸が、カイノド
−キング法の基質であるフェニル燐酸よりも、小腸由来
のアルカリ性ホスファターゼに対する基質特異性が低め
ことに起因する。通常、疾患の体外鑑別診断のためのア
ルカリ性ホスファターゼの測定においては、肝、骨由来
のそ−4が測定対象となることからすれば、小腸由来の
それに対する基質特異性の低い本発明法により得られる
測定値は、カイノド−キング法のそれに比し、よシ正確
にアルカリ性ホスファターゼの異常の有無を反映してb
ると言うことができる。まだ、このことを利用し、カイ
ノド−キング法と併用すれば、小腸由来のアイソザイム
を検出することも可能である。
本発明測定法は、従来のロイの方法に比し、日常検査に
適しており、正確な測定値を得ることができる。また、
現在標準的な方法とされているカイノド−キング法とく
らべても、鑑別診断用としてすぐれている。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法とカイノド−キング法による血清ア
ルカリ性ホスファターゼ測定値を示すグラフである。 代理人 弁理士 宮 崎 新八部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基・質としてチモールフタレインモノ燐酸を含む
    ジェタノールアミン・塩酸緩衝液を検体に加工、遊離す
    るチモールフタレインをアルカリ性にて発色させ、その
    吸光変を測定してア7レカリ性ホスファターゼ活性を求
    めることを特徴とする血清アルカリ性ホスファターゼ活
    性測定方法。
JP4239482A 1982-03-17 1982-03-17 血清アルカリ性ホスフアタ−ゼ活性測定方法 Granted JPS58158199A (ja)

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