JPS5815781Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は空気調和機に関し、特に断熱材の貼着作業を少く
しかつ室内側送風機の組立を容易にして作業性を良好に
すると共に、室内側送風機の修理点検を容易にした空気
調和機に関する。

本案の一実施例を以下に図面に基づき説明する。

１は皿状底板３に固定された区画壁２により室内側室４
と室外側室５とに内部を仕切ってなる所謂ウィンド型空
気調和機本体で、室内側室４の側壁をなす前面パネル６
にはその右側に吹出ロアが形成され、前面開口の本体ケ
ーシング８の前端には空気吸込口９が形成され、空気吸
込口９の風下側にクロスフィン形の直方体状室内側熱交
換器１０が底板３上に配設され、その背方にはシロッコ
型室内側送風機１１が配設されている。

前記底板３はその上に載置固定された要素と共に、前面
パネル６を外した状態で本体ケーシング８から挿脱自在
とされる。

前記シロンコ型送風機１１は送風ケーシング１２と多翼
遠心羽根車１３とからなり、該ケーシング１２は発泡ス
チロール等の発泡合成樹脂製で熱交換器１０に対向する
前面に吸気口１４を有し、側面に吐気口１５を有し背面
が区画壁２に当接するように固定金具３９にて区画壁の
上端折曲片２ａに固定される。

そして、送風ケーシング１２の背面開口１６に対応する
区画壁２の部分には断熱材（図示しない）が貼着されて
いる。

尚この背面開口１６は第５図に示す如く多翼遠心羽根車
１３が挿入配設されるようになっている。

又、１７は一端開口１８が吐気口１５に接合され他端開
口１９が空気吹出ロアに対向する如く配設され、底板３
に固定の仕切板２０に螺子止めされる押え板２０にて送
風ケーシング１２と共に前方への移動が阻止され吐気口
１５からの低温吐気を略９００屈曲させ空気吹出ロアに
１で案内する風洞部材で、発泡スチロール等の発泡合成
樹脂にて形成されている。

この風洞部材は上下２分割１７ａ、１７ｂに形成されて
いる為に第６図に示すように中間連結板２２．２２を介
して分割部１７ａ、１７ｂを結合することにより、風洞
部材１７の通風断面積を大きくでき、より風量の大きい
図示しない送風ケーシングに対しても結合可能となり、
分割部１７ａ、１７ｂを共通使用できるものである。

そして、送風ケーシング１２は、第４図に示す如く、ケ
ーシング１２の上板１２ａ先端下面が風洞部材１７の突
出片２３上面に接合し、ケーシング１２の溝２４に風洞
部材１７の突出片２５が嵌入係合するという態様で、風
洞部材１７に対し気密的に着脱自在に結合されている。

こうした、着脱自在の構成によりケーシング１２は取外
し可能であるが、押え板２１の存在によって、単に前方
向に送風ケーシング１２を移動しようとしても移動不可
能であるが、先ずケーシング１２を左方向へ移動した後
前方向に移動することにより可能となる。

このケーシング１２の左方向への移動を可能とすべくケ
ーシング１２と本体ケーシング８の側壁との間にはケー
シング１２を左右方向に移動可能な空間Ａを形成してい
る。

更に、前記区画壁２は左側端側を屈曲させ熱交換器１０
の左側端１で延在させガイド片２６と熱交換器固定片２
７とが形成され、固定片２７は熱交換器１０の管板と一
体又は別体の支持片２８に螺子止めされるものである。

尚、熱交換器１０の他端管板は底板３よジ突設されるＬ
型金具３７により電装箱３８と共に螺子止めされる。

そして空間Ａ内に冷気が侵入しないように空間六入口を
締切る為に発泡スチロールよりなるパツキン２８を送風
ケーシング１２とガイド片２６との間に挿入している。

前記ガイド片２６は区画壁２と一体に形成する必要はな
いが、製造上及びパツキン２８の固定上一体形成した方
が良い。

又、室外側室４には凝縮機として作用する室外側熱交換
器２９、圧縮器３０が底板３上に固定され室外側送風翼
３１、前記羽根車１３及び該送風翼３１を駆動するモー
タ３２が区画壁２に固定されている。

該モータ３２と前記羽根車１３との結合はモータ３２の
回転軸３２に羽根車１３のボス３６が螺子挿通用孔３４
を貫通して挿入される螺子３５にて螺着されることによ
り固定されるものである。

−Ｆ記の実施例では羽根車１３及びモータ３２の交換を
行う等の必要性から羽根車１３を取外すには、先ず本体
ケーシング８から内部ユニットを外した状態で、固定金
具３９及びパツキン２８を取除き、然る後送風ケーシン
グ１２を空間Ａ側に移動させ、その後、前方へ移動させ
れば羽根車１３はケーシング１２の背面開口１６から露
出状態となる。

そして露出状態となった羽根車１３に螺合されている螺
子３５を外せば軸３３からこの羽根車の取り外しが簡単
に行なえる。

上述の如く本案は構成されており、室内側送風機の送風
ケーシング１２と風洞部材１７とは発砲合成樹脂にて成
形されている為に、冷気による露付きがなく、本体内で
の断熱材の貼着作業を大幅に減少できると共に、送風ケ
ーシング１２が風洞部材１７に対し着脱自在に結合され
ており且つ送風ケーシング１２の背面開口１６に多翼遠
心羽根車１３を挿入配設させたのでこの送風ケーシング
を外すのみで羽根車が露出状態となり室内側送風機の修
理、点検が容易となる等多大なる効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本案一実施例の本体ケーシングを外し
た状態の平面図、正面図、第３図は同実施例の一部分解
斜視図、第４図及び第５図は同実施の要部分解斜視図、
第６図は同実施例の要部の他の使用例を示す分解正面図
である。 ２・・・区画壁、４・・・案内側室、５・・・室外側室
、７・・・吹出口、９・・・吸込口、１０・・・室内側
熱交換器、１２・・・送風ケーシング、１４・・・吸気
口、１５・・・吐気口、１７・・・風洞部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気吸込口及び空気吹出口を有し前記空気吸込口の風下
   側に室内側熱交換器を配設し、該熱交換器の背面側にシ
   ロッコ型室内側送風機を配設した室内側室と、室外側熱
   交換器等を配設した室外側室とを区画壁にて仕切ってな
   る空気調和機にトいて、前記室内側熱交換器に対向する
   前面に吸気口を、側面に吐気口を、背面に前記送風機の
   多翼遠心羽根車を挿入配設させる背面開口を夫々有し前
   記区画壁にこの背面開口を当接固定する前記室内側送風
   機の発泡合成樹脂製送風ケーンングと、端開口が前記吐
   気口に接合され他端開口が前記空気吹出口に臨む如く配
   設された発泡合成樹脂製の風洞部材とを備え、前記送風
   ケーシングを前記風洞部材に対して着脱自在に結合して
   なる空気調和機。