JPS5815390B2 - タカクケイパイルノ シユウゴウコンポウホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、多角形パイルを使用した、ロール状物の簡便
な集合包装方法に関し、しかも、使用後ロール状物を除
いた空の多角形パイルの回収梱包を簡易に達成できる集
合包装方法に関するものである。

一般にシート状物は、所定幅に裁断し、所定長さのロー
ル状態に巻上げられて、製品化される。

これに該当するロール状物として、紙、プラスチックフ
ィルム、布帛、金属ホイル等が挙げられる。

このロール状物を輸送、貯蔵するに際しては、従来紙箱
、木箱等を利用した箱詰梱包方式か多用されて来たが、
梱包合理化の目的から多角形パイルを利用した簡易梱包
方式が実用化されれば、ロール状物の梱包、輸送、貯蔵
等に於いて作業効率、再使用等の大きな効果が得られる
。

多角形パイル梱包方式は、極めて簡易に梱包できる方式
であるが、輸送、回収等を合理的に行うための集合包装
方法の開発が未完成であった。

本発明者は、前記問題を簡易な方法により達成するため
鋭意検討を進めて来た結果、製品の梱包、輸送及びパイ
ルの回収を簡易に達成する梱包方法を完成したものであ
る。

製品の輸送とパイルの回収とを同一部材を利用して行う
ことのできる集合包装方法である。

本発明は、ロール状物の端面を保護し得る多角形パイル
によって、両端面が保護された状態のロール状物を複数
列１段又は２段以上に該多角形パイルの介在によって積
上げて梱包体となし、該梱包体の相対する２面にトレイ
を該梱包体に当接するようになして２個のトレイの間に
該梱包体を収納せしめ、次いでトレイを嵌合又は締結し
て固定する多角形パイルの集合梱包方法である。

本発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の梱包方法の実施例の一つである。

図面は説明の為に少数の多角形パイルを用いた例で、梱
包方法の原理を示すものである。

第１図は多角形パイルの１種である６角形パイルにより
梱包した８本のロール状物を集合した例である。

図面に於いて多角形パイル２により梱包したロール状物
からなる梱包体１を船型受皿の形状の下部トレイ３内に
８本積上げ、これに上部トレイ４を覆う。

次いで、締結具６で上部トレイと下部トレイとを緊束し
集合包装が完了する。

猶、下部トレイ３には脚５を設はフォークリフト等によ
る作業性を高めることができる。

本発明では多角形パイルとして、その実質的な形状が正
３角形、正方形、菱形又は正６角形の場合、個々の多角
形パイルを第１図の如く積上げる際に間隙が生じない点
で好ましいが、これに限定されるものではない。

又、正６角形パイルでも角部は鋭くせず円弧とすること
もできる。

正方形状の四隅を僅かに切欠くこともできる。

集合包装のためのトレイの梱包体に対する接触させる相
対面は第１図の如く梱包体の上面及び下面に限定される
ものではない。

要するに多角形パイルの形状及びロール状物の種類、梱
包体の集合形状に応じて正面と背面、側面の如きトレイ
の配置が可能となる。

多角形パイルの積上げ方式は複数列２段以上が好ましい
態様であり、複数のロール状物を梱包した梱包体の梱包
、輸送、貯蔵に適用できる梱包方式である。

第２図はロール状物を取り除いた後の多角形パイル（図
では６角形パイル）のみを２個のトレイにより回収の目
的で収納した例である。

６角形パイル２をロール状物輸送時に使用したトレイ３
，４内に圧縮収納した６角形パイルの回収形態を示すも
のである。

６角形パイルはトレイ内に行列状態に圧縮収納するのみ
で極めて簡易に梱包が完了し、しかも保管時の占有体積
が最少限にとどめられる優れた梱包方式である。

本発明の方法は、多角形パイルにより梱包体を支持する
と共に、梱包体を更に対向にする２面からトレイによっ
て締結固定できるものであるため貯蔵、輸送に於いて積
荷の安定が得られる利点がある。

この際、トレイ内に多角形パイルの寸法形状に応じたパ
イルガイドを設けて、多角形パイルの荷の揺動を防止す
る手段を併用できる。

又、既述した如くトレイに脚を設けると、梱叫物全体
（多角形パイルにより支持された梱包体及びこれを固定
する２個のトレイ）を懸架、台車、パレット等の上に置
く必要がなく便利であり、作業能率が向上する。

トレイを利用した多角形パイルの集合包装方式。

には、用途及びロール状物の種類に応じ、紙、布、フィ
ルム等のシートにより外周をシールすると、内蔵製品（
ロール状物）の防塵、汚染防止が同時に達成できる。

又、前記の方法で梱包、輸送した内蔵製品の使用後は、
多角形パイルのみを下部トレイ内に行列状態に並べ、こ
の上に上部トレイを覆うことにより、多角形パイルが収
納できる。

この際、輸送時の１／積段数に圧縮収納し、回収できる
ものであるから、回収作業も容易であり、輸送も嵩張ら
ない利点がある。

猶、トレイの深さは、回収効率を勘案し、多角形パイル
の高さの半分程度とすれは、２個のトレイの間に空にな
った多角形パイルを完全に収納できる利点がある。

又、本発明の梱包方法では梱包体の両面から２個のトレ
イにより挟持させるものであるが、１個のみのトレイに
梱包体を収納する方法も、本発明の原理から応用できる
。

同様に３個又はそれ以上のトレイにより梱包体を収納す
ることも本発明の応用となる。

実施例 本発明の方法の集合梱包の実験を試みた。

１本が７５ｋｇの重量、ロール幅２．８ｍのプラスチッ
クフィルムのロールの両端に正６角形パイルを設置し、
第１段、第３段及び第５段を５列、第２段及び第４段を
４列とした計２３個のロールを第１図の如く上面及び下
面に設置したトレイにより挟持し、梱包体の他の露出し
た面をポリエチレンシートで包み、６角形パイル部をロ
ープで締結して集合梱包を行った。

次いでトラック荷台に載せ８００ｋｍに及ぶ輸送テスト
を施したが、積荷の安定性、製品品質の劣化は全くなく
、解梱も極めて容易であった。

本発明の方法は包装が簡便であるが、製品が汚損される
こともなく、作業性が改善され、極めて有効な集合梱包
方法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法の実施例を示す斜視図である。 これは６角形パイルにより梱包したロール状物をトレイ
内に集合梱包したものである。 第２図は６角形パイルの回収状態を示す実施例の斜視図
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ロール状物の端面を保護し得る多角形パイルによっ
   て両端面が保護されたロール状物を複数列１段又は２段
   以上に積上げて梱包体となし、該梱包体の相対する２面
   にトレイを該梱包体に接するように配置し、２個のトレ
   イの間に該梱包体を収納せしめ、次いで、該トレイを固
   定することからなる多角形パイルの集合梱包方法。