JPS5815373B2 - 果実収容箱の果実転出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、収容箱を反転せしめて内容物たる果実を取り
出すための果実収容箱の果実転出装置に係るものである
。

従来、収容箱から果実を取り出す場合には、搬出ベルト
上へ収容箱を反転せしめて果実を排出せしめていたが、
果実の落下する落差が大きく、しかも果実が全部同時に
落下しはじめるために、果実の損傷を生じ易かった。

本発明は上記の問題点に鑑み創案されたもので収容箱の
下向開口面部を徐々に開放するようにし、且つ落差を少
なくして果実を徐々に取り出し、その損傷を防止しよう
とするものである。

この目的を達成するだめにこの発明は、果実２７を収容
した収容箱１５をこの開口面部を上側面に載置して移送
する無端帯１１の回転終端部を、該収容箱１５から果実
２７を排出する位置において、プーリー１３で下向回転
面に張設したものである。

以下、図面を用いて本発明の実施例について詳細な説明
を行なう。

図面において、１は水平方向に軸支されたドラム軸３に
固着した回転ドラムで、ドラム軸３に固着するスプロケ
ット５とチェノγを介してモーター９により第１図の矢
印イの方向に回転する。

１１は回転ドラム１とプーリー１３とに巻回されたゴム
ベルトの如き無端帯で、収容箱１５の搬送終端部が水平
搬送部Ａとなるように構成している。

プーリー１３は、収容箱１５から果実２１を排出する位
置である間隙部３１において、前記無端帯１１を間隙部
３１の方向へ下向きの回転曲面になるごとく張設してい
る。

１７は回転ドラム１の下側に円周方向に収容箱１５を供
給する収容箱供給装置で、プーリー１９に巻回されたベ
ルト２１上に収容箱１５を載置して第１図の矢印口の方
向に供給する。

２３は回転ドラム１の外周に沿って適宜な間隔をもって
設けられた案内装置で、収容箱供給装置１７と反対側の
半周に沿って設けられており、回転ドラム１の外周に沿
って収容箱１５の底面を案内するものである。

２５は収容箱１５から果実２７．２７．・・・を取り出
すために取出装置で、つぎのように構成されている。

すなわち、２９は水平搬送部Ａの終端部と適宜な間隙部
３１を介して設けられた収容箱１５の排出ガイド、３３
は間隙部３１の下方に設けられた案内板、３５は内容物
取出コンベヤーで、プーリー３７に巻回されて第１図の
矢印ハの方向に回転するベルト３９により、水平搬送部
Ａの終端部から案内板３３を介して転落する果実２７．
２７．・・・を受けて排出するものである。

４１，４１．・・・は収容箱供給装置１７と案内装置２
３との間に設けた送り込みローラーで、モーター（図示
せず）の駆動により回転し、収容箱１５を案内装置２３
と回転ドラム１との間に送り込むものである。

以上の構成において、収容箱供給装置１によって供給さ
れた収容箱１５は、送り込みローラー４１．４１．・・
・によって回転ドラム１と案内装置２３との間に送り込
まれる。

収容箱１５の上部の開口面部は、回転ドラム１の外周面
に巻回された無端帯１１と接触して遮蔽された状態で、
回転ドラム１の回転にともなって、収容箱１５はその底
面を案内装置２３に案内されて回転ドラム１の上方位置
に移動し、回転ドラム１の上方位置では収容箱１５はそ
の開口面部を下にし、無端帯１１の上側面に載置され、
果実転出状態となる。

反転した収容箱１５が水平搬送部Ａを搬送され、水平搬
送部Ａの終端部の果実２７を排出する位置まで送られる
と、収容箱１５は排出ガイド２９に案内されて外部に排
出される。

この収容箱１５が水平搬送部Ａの終端部から排出ガイド
２９に移行する際、収容箱１５の下方に向いた開口面部
は、水平搬送部Ａから徐々に離れ、果実２７，２７・・
・は、プーリー１３によって形成される無端帯１１の下
向き回転曲面上を転出してから間隙部３１を通って案内
板３３に沿って転落し、ベルト３９により外部に排出さ
れる。

この発明は、果実を収容した収容箱をこの開口面部を上
側面に載置して移送する無端帯の回転終端部を、該収容
箱から果実を排出する位置において、プーリーで下向回
転面に張設したものであるから、以下の如き極めて優れ
た効果を奏するものである。

（ａ）果実は、箱が無端帯終端から突出する量に従って
、箱の前端から徐々に排出され、この排出時の残りの部
分はまだ無端帯上面に位置しているため、果実転出が全
体として無理がなく、果実損傷も少い。

（ｂ）又、この果実が無端帯終端の箱から排出されると
き、無端帯によって収容箱と果実が一緒に搬送されなが
ら無端帯の移送終端部に移送されるため、箱が無端帯終
端から突出する量に従って箱の前端から果実が徐々に排
出されるとき、果実の下向排出が無端帯の下向回転曲面
との同調により促進され、果実相互間のブリッジ現象を
生ずることが少く、抵抗少く、排出が円滑で、果実と無
端帯及び箱との間の摩擦抵抗少く、高能率化でき、果実
の損傷も少い。

なお、ベルト３９に適宜なりッション材を設けることに
より、果実２７の損傷をさらに少なくすることができる
ものである。

また、本実施例においては、案内装置２３は固定して設
けているが、これに代えて回転ドラム１と同期的に移動
するベルト状の案内装置でもよい。

さらに、回転ドラム１は、円形断面の形状に限られるも
のではなく、はぼ円形状の多角形状断面に形成してもよ
く、水平搬送部Ａは必ずしも水平に限定されないもので
ある。

なお、本発明は、前述の実施例に限られるものではなく
、同一の作用郊果を奏するものはすべて本発明に含まれ
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の１実施例を示すもので、第１図は側断
面説明図である。 （図面の主要な部分を表わす符号の説明）、１１・・無
端帯、１３・・・プーリー、１５・・・収容箱、２７・
・・果実。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １果実２１を収容した収容箱１５をこの開口面部を上側
   面に載置して移送する無端帯１１の回転終端部を、該収
   容箱１５から果実２７を排出する位置において、プーリ
   ー１３で下向回転面に張設してなる果実収容箱の果実転
   出装置。