JPS5815083B2 - 床土形成兼播種装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は床上の形成と育苗枠あるいはペーパーポットに
よる播種を効率よく行うことのできる装置を提供しよう
とするものである。

以下図面を参照しながら、本発明の１実施例の詳細を説
明する。

１は本発明の床上形成兼播種装置である。

そして、その構成は、前後左右に車輪１Ａを有する平面
長方形のフレーム１Ｂの長手方向と直交方向をもって床
土用土を排出する第１スクリユー１Ｃが回転自在に設け
られている。

１Ｄは上記スクリューＩＣの後方に設けられた排土板で
ある。

２は上記排土板の後方に配設された育苗枠あるいはペー
パーポットの敷設用シュートである。

１Ｅは上記シュート２の後方に設けられた床土用土の搬
入用第２スクリユー、１Ｆは残余上の排出用第３スクリ
ユーである。

ＩＨ，ＩＩは上記第３スクリユーの後方に配設された公
知の播種器と覆土器で、１Ｊはもみ押えローラー、１に
は散水パイプ、１Ｐは昇降調整自在のブラシ毛である。

そこで、上記シュート２は育苗枠あるいは展開状態のペ
ーパーポットを積層できるよう前方壁２Ａ、後方壁２Ｂ
’と、これらを連結する側方壁２Ａ’からなる筒状に構
成され、かつ、上記前後壁２Ａ、２Ｂ’は上方が上記第
１スクリユー１Ｃ側にまた下方が上記第２スクリユー１
Ｅ側になるよう傾斜した状態に構成されている。

２Ｃは上記シュート２の前面に突設されているブラケッ
トで、このブラケットには育苗枠用にロール状にされた
有孔ポリエチレンシートあるいはペーパーポット用にロ
ール状にされた寒冷沙２Ｄが係止される。

２Ｂは上記後壁下端に形成された育苗枠、展開したペー
パーポットの厚さに相当する開口部である。

また、第２スクリューの左端部は第１、第３スクリユー
より少しく長く構成されている。

１Ｍは上記第２スクリユー１Ｅの直後に添設された誘導
板、１Ｎは上記第３スクリユー１Ｆの後方に設けられた
ブラシ毛を螺旋状に植設したスクリュー、１０はフレー
ム後端に設けられた排土板、１Ｑは押えローラーである
。

なお、第５図の如く、第３スクリユー１Ｆと上記スクリ
ュー１Ｎを接近せしめ且つ両者を矢印の如く同一方向へ
回動せしめることができる。

このようにすることによって、上記ブラシ１Ｐによって
処理できなかった土砂を当該フレーム１Ｂの進行方向側
に飛ばしながら螺旋方向に排出できるから後述の如く敷
設された育苗枠やペーパーポット上に飛散することがな
い。

ついで、本発明のものの使用方法を効果と共に説明する
。

ビニールハウス内に平行に敷設した木枠り、Ｌ上に、上
記車輪をのせ進行させながら、各スクリューを回動せし
める。

この場合、前方部分に床土用土４を投入しておく。

本装置が進行すると、上記排土板１Ｄにより一定厚さに
削られ余分の土は第１スクリユーにより本装置の左側に
排出される。

上記シュート内の育苗枠６あるいは展開状態のペーパー
ポットは下端から上記開口部２Ｂから１枚ずつ排在すれ
順々に敷設されることになる。

この場合、育苗枠６には第７図の如く当該育苗枠６の下
面に縁部６Ａが突設されている。

これは当該育苗枠を積層した場合下方に位置する育苗枠
の上面開口部に上方に位置する育苗枠の縁部６Ａが係合
するよう構成されている。

これにより積層状態の育苗枠がくずれないことになる。

そこで、このような育苗枠をシュート２内に第８図の如
く収納すると、上下に位置する育苗枠が前方壁２Ａと後
方壁２Ｂ’によって規制され、階段状に分離された状態
となる。

従って、下方に位置する育苗枠と上方に位置する育苗枠
が分離されることになるから、開口部２Ｂからの排出が
円滑に行われることになる。

この場合、有孔ポリエチレンシートは上記育苗枠の下面
に敷設する。

この敷設された育苗枠の上面に第２スクリユー１Ｅによ
り床土用土が育苗上に搬入される。

この場合、この第２スクリユー１Ｅが第１スクリユー１
Ｃより長く構成されているから、第１スクリユー１Ｃで
排出された土４を確実に育苗枠方向へ導入することがで
きる。

そして、第３スクリユーやスクリュー１Ｎなどにより、
育苗枠上での余分の土が外部に排出され、この上面に播
種器により播種され、もみ押えロールで押えられ、散水
パイプで散水され覆土器で覆土される。

また、育苗枠のかわりにペーパーポットを利用する場合
について説明する。

３はペーパーポット展開用具であるが、育苗枠とほぼ同
寸法になっている平面方形の枠体の両端に上方へ向は小
ピン３Ａが植設されている。

この用具３の一方のピンにペーパーポット５の一端５Ａ
を係止し、これを引きのばし他端を他方のピンに係止し
て展開する。

このようにして展開したものを、こんどは上記ピンを下
方に向は上記シュートに積層し、上述の育苗枠と同様に
敷設する。

このときシュート内での展開された状態のペーパーポッ
トの場合も育苗枠の場合と同様に、上下に位置するペー
パーポットが階段状となり分離された状態となるから、
やはり開口部２Ｂからの排出が円滑になる。

この場合、上記ブラケット２Ｃには寒冷沙を取付けて、
上記ペーパーポットの下面に敷設するのは当然である。

こののちは、上述の育苗枠の時と同様に播種覆土が為さ
れる。

こののち展開用具３を上方へ引き抜くようにして取り去
ると、ペーパーポットは地上に残ることになる。

このようにして本願のものは育苗枠、ペーパーポットの
如何を問わずこれを使用しての床上を形成すると共に播
種覆土をすることができる有用な発明と言うべきもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の１実姉例を示すもので、第１図は右側面
図、第２図は平面図、第３図はペーパーポット展開用具
の斜視図、第４図はペーパーポットを展開した状態の略
図的縦断面図、第５図は第３スクリユーとブラシの関係
を中心に示した第１図の要部拡大図、第６図は育苗枠の
斜視図、第７図は同上の積層状態を示す縦断面図、第８
図はシュート内の育苗枠の状態を説明する略図的縦断面
図である。 １・・・・・・床土形成兼播種装置、１Ｂ・・・・・・
フレーム、１Ｃ・・・・・・第１スクリユー、ＩＤ・・
−・・排土板、１Ｅ・・・・・・第２スクリユー、１Ｆ
・・・・・・第３スクリユー、１Ｈ・・・・・・播種器
、１■・・・・・・覆土器、２・・・・・・シュート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 前後左右に車輪１Ａを有する平面長方形のフレーム
   １Ｂの長手方向とは直交方向をもって床土用土を排出す
   る第１スクリユー１Ｃが回転自在に設けられ、上記スク
   リュー１Ｃの後方には排土板１Ｄを設け、この排土板の
   後方に育苗枠あるいはペーパーポットの敷設用シュート
   ２を配設し、上記シュート２の後方には床土用土の搬入
   用第２スクリユー１Ｅと、残余上の排出用第３スクリユ
   ー１Ｆを設け、上記第３スクリユーの後方には播種器１
   Ｈと覆土器１丁を配設し、上記シュート２は育苗枠ある
   いは展開状態のペーパーポットを積層できるよう前方壁
   ２Ａ、後方壁２Ｂ′とこれらを連結する側方壁２Ａ’か
   らなる筒状に構成され、かつ、上記前後壁２Ａ、２Ｂ’
   は上方が上記スクリュー１Ｃ側にまた下方が上記第２ス
   クリユー１Ｅ側になるよう傾斜した状態に構成され、上
   記後方壁下端に上記育苗枠あるいは展開状態のペーパー
   ポットの厚さに相当する開口部２Ｂが形成されていると
   共に、上記シュート２の前面にブラケット２Ｃを突設せ
   しめ、このブラケットには育苗枠用にロール状にされた
   有孔ポリエチレンシートあるいはペーパーポット用にロ
   ール状にされた寒冷沙２Ｄを係止せしめ、上記第２スク
   リユーの左端部は、第１スクリユーより少しく長く構成
   されていることを特徴とする床上形成兼播種装置。