JPS58148268A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 二の発明は、特に高圧噴射系に用いられる大型の燃料噴
射ポンプに関するものである。

第１図において、従来の二の種の燃料噴射ポンプが示さ
れ、ポンプ本体２に吊下げられたプランジャバレルｌは
、ポンプ本体２の上端にねじ止めされた締付はボルト３
ａ、３ｂによりデリバリバルブホルダ４及びデリバリバ
ルブシート５と共に締付けられて上下方向の位置が定め
られ、また。

ポンプ本体２の側方からねじ止めされた位置決めボルト
２８にて周方向の位置が定められている。

上記プランジャバレル１にはプランジャ６が嵌入されて
おり、このプランジャ６が下方からの機械的圧力を受け
て上昇すると、燃料入口２９、プランジャバレル１の周
囲でポンプ本体２との間に形成された燃料溜り室１０及
びプランジャバレル１に形成された燃料吸入孔８ａ、８
ｂを介して燃料圧室７に吸入された燃料を閉じ込めて圧
縮し、これにより高圧となった燃料がデリバリバルブシ
ート５に着座しているデリバリバルブ１２を押上げ、デ
リバリバルブホルダ４に形成の燃料出口孔１６から送出
される。そして、プランジャ６への機械的圧力が解除さ
れると、プランジャ６が戻しばね３０の戻し力を受けて
下降行程に入いり、デリバリバルブ１２がデリバリバル
ブシート５に着座して燃料の送出を終了する。ユニまで
の構成、作用は一般の燃料噴射ポンプと同様である。

ところが高圧噴射系に用いられる二の種の燃料噴射ポン
プにおいては、その送出燃料圧が高いので若干の問題を
含んでいる。まず第１に、上述のように燃料圧室７に閉
じ込まれて該燃料圧室７から送出される燃料は高圧とな
るが、締付ボルト３ａ。

３ｂによる締付力が強度的な理由から制限されていてプ
ランジャバレル１とデリバリバルブシート５又はデリバ
リバルブホルダ４とデリバリバルブシート５との当接面
部１８ａ、１８ｂにはどうしても瞭酊が生じ、二のた゛
め特殊な高圧用のガスケットを用いない限り高圧燃料の
一部が上記ＩＩ−を介して外部へ漏れる点である。二の
点に関しては、一方の当接面部１８ｂと燃料溜り室１０
とをプランジャバレル１に形成された溢流孔３１を介し
て連通し、上記高圧燃料の一部を燃料溜り室１０に戻し
て、外部への漏れをプリパルバルブホルダ４とプランジ
ャバレル１との間に介在された低圧用である０リング２
２により防止する技術がすでに公知であり、上記溢流孔
３１をプランジャバレル１に斜めに形成する二とによる
製作上の難点を除いてすでに解決されている。第２に、
燃料油中に空気が混入していると内燃機関が不調となる
ので。

ポンプ本体２．の側面にエア抜きボルト２４が１けられ
ているが、このエア抜きボルト２４とポンプ本体２との
間に介在されるガスケット２７の損耗が激しく、寿命が
短かいという点である。これは、プランジャ６が下死点
から上昇行程に入いって燃料吸入孔８ａ、８ｂを閉じる
までの間、燃料圧室７に溜められていた燃料が燃料吸入
孔８ｍ、８ｂを介して逆流するので、燃料溜り室ｌＯの
圧力が変動を繰り返し、そのため脈動する燃料が燃料溜
り室１０に続くようポンプ本体２に形成されたエア抜き
用孔３２及びエア抜きボルト２４に斜めに形成されたエ
ア抜き用溝３３とから成るエア抜き通路２６を介してガ
スケット２７に作用するためである。この点に関しては
今だ問題点として残され解決されていない。

この発明は、上述したようにエア抜きボルトとポンプ本
体との間に介在されるガスケットが燃料の脈動を受けて
激しく損耗する問題点を合理的な手段により解決するこ
とを課題としている。しかして、二の発明の最も特徴と
するところは、プランジャバレルの外周面長手方向に位
置決め溝を形成し、この位置決め溝とポンプ本体との間
に形成される空孔を激流路の一部とすると共に、二の空
孔と燃料溜り室とをプランジャバレルとポンプ本体との
間の隙間を介して連通し、さらに前記空孔と外部とを連
通するボルト挿入孔をポンプ本体に形成し、このボルト
挿入孔にエア抜き通路を有するエア抜きボルトねじを止
めし、このエア抜きボルトの先端を前記位置決め溝に嵌
合したこと（；ある、したがって、燃料溜り室の圧力が
変動しても前記隙間を介してその変動が緩和されるので
、隙間の手前にあるエア抜きボルトとポンプ本体との間
のガスケットには脈動の影響を受けず、そのため該ガス
ケットの損耗を減少させることができるものである。

第２図、第３図において、この発明の一実施例が示され
、プランジャバレル１は、ポンプ本体２に該プランジャ
バレル１の上端周方向番こ形成されたフランジ部１ａと
ポンプ本体２内で同じく周方向に形成された凸部２ａと
をもって吊下げられている。また、二のプランジャバレ
ル１の上方１よ、ポンプ本体２にねじ止めされた締付は
ボルト３ｍ。

３ｂによりデリバリバルブホルダ４及びデリノ（リパル
プシート５と共に締付けられ、これによりポンプ本体２
に対する上下方向の位置が定められている。

このプランジャバレル１には、プランジャ６が嵌入され
ており、このプランシャツ（しＪし１とプランジャ６と
に囲まれて燃料圧室７が構成され、この燃料圧室７は、
プランジャバレル１の側面番こ形成された燃料吸入孔８
ａ、８ｂを介して下記する燃料溜り室１０と連通してい
る。また、プランジャ６の上端付近には、縦溝９ａとら
せん構９ｂとから成る燃料制御溝９が形成されており、
二の燃料制御溝９と前記燃料吸入孔８ａ、８ｂとの相対
的な位置関係をプランジャ６を回動する二とにより変化
させて、プランジャ６の有効ストロークを調整できるよ
うになされている。

燃料溜り室１０は、燃料吸入孔８ａ、８ｂの周囲を囲む
ようにプランジャバレル１とポンプ本体２との間に形成
され、二の燃料溜り室１０に図示しない燃料入口が連絡
している。尚、１１　ａ、ｌｌｂは燃料吸入孔８ａ、８
ｂに対向してポンプ本体２に設けられたデフレクタで、
燃料圧室７から燃料吸入孔８ａ、８ｂを介して逆流する
高速燃料流を受け、ポンプ本体２が直接損耗するのを防
止するものである。

デリバリバルブ１２は管圧形のもので、デリバリバルブ
シート５に自尊された２つの逆止弁１２ａ。

１２ｂから構成されている。一方の逆止弁１２ａは吐出
側流路に設けられ、燃料圧室７の燃料圧が高まると、そ
の弁体１３が弁ばね１４に抗して押開かれ、その逆に燃
料圧室７の燃料圧が低くなると閉じるように構成されて
いる。他方の逆止弁１２ｂは戻し側流路に設けられ、燃
料圧室７の燃料圧が低くなると、その弁体１３ｂが弁ば
ね１４ｂに抗して押開かれ、吐出側の燃料をオリフィス
１５を介して一定量吸戻し、逆に燃料圧室７の燃料圧が
高くなれば閉じるように構成され、周知のように２次噴
射やキャビテーションを防止するためのものである。二
のデリバリバルブ１２の一方の逆止弁１２ａを通過した
燃料は、デリバリバルブホルダ４に形成された燃料出口
孔１６を介して燃料噴射弁側へ送られるようになってい
る。

溢流路１７は、前記燃料圧室７から送出される高圧燃料
の一部を、該高圧燃料の一部がプランジャバレル１とデ
リバリバルブシート５又はデリバリバルブホルダ４とデ
リバリバルブシート５との当接面部１８ａ、１８ｂを介
して外部へ漏れようとするのを防止するため前記燃料溜
り室１０に戻すためのもので、この実施例においては、
下記する溢流燃料溜り室１９．空孔２０及びプランジャ
バレル１の側面とポンプ本体２の内面との間の隙間２１
ａ、２１ｂとから構成されている。

溢流燃料溜り室１９は環状の空間で、プランジャバレル
１、ポンプ本体２．デリバリバルブホルダ４及びプリパ
ルバルブシート５に囲まれて形成され、ポンプ本体２と
デリバリバルブホルダ４との間に介在された０リング２
２によりシールされている。

空孔１９は、前記隙間２１ａ、２１ｂの間でポンプ本体
１の内面と位置決め溝２３とに囲まれて形成され、下方
の隙間２１ａを介して燃料溜り室ｌＯと連通していると
共に、上方の隙間２１ｂを介して溢流燃料溜り室１９と
連通している０位置決め溝２３は、プランジャバレル１
の外周面長手方向にプランジャバレル１のフランジ部１
ａをえぐるように形成されている。そして、この位置決
め溝２３に下記するエア抜きボルト２４の先端が嵌合し
ており、これによりプランジャバレル１の周方向の位置
が定められている。

エア抜きボルト２４は、前記空孔２０と外部とを連通ず
るようポンプ本体２に形成されたボルト挿入孔２５にね
じ止めされ、エア抜き通路２６を有している。このエア
抜き通路２６は、軸中心方向に形成されて空孔２０に開
口する中心孔２６ａと、該中心孔２６ａに続くよう半径
方向に形成された横孔２６ｂとかり成り、第２図に示す
ようにエア抜きボルト２４が締付けられている状態にあ
っては、横孔２６ｂの他端がボルト挿入孔２５の内面に
より閉鎖され、さらにエア抜きボルト２４とポンプ本体
２との間に介在されたガスケット２７によりシールされ
ている。

上記構成において、プランジャ６が上昇行程に入いると
、まず燃料吸入孔８ａ、８ｂが閉じられるので、燃料圧
室７に燃料が閉じ込められ、続いてこの閉″じ込められ
た燃料が高圧となってデリバリバルブ１２の一方の逆止
弁１２ａを押開き、これにより燃料出口孔１６から送出
される。このとき、第２図矢印で示すように、高圧とな
った燃料の一部が当接面部１８ａ、１８ｂを介して溢流
路１７の溢流燃料溜り室１９に漏れて一時溜められる。

次にプランジャ６が下吟行程に入いると、燃料圧室７内
の燃料圧が低下し始めるので、デリバリバルブ１２の一
方の逆止弁１２ａが閉じられて燃料の送出を終了すると
共に、他方の逆止弁１２ｂを開いて一定量の燃料を吸戻
しながら燃料圧室７内の燃料圧がさらに低下する。この
ためプランジャ６が燃料吸入孔８ａ、８ｂを開く京で下
降すると、燃料溜り室１０に溜められていた燃料が燃料
吸入孔８ａ、８ｂを介して燃料圧室７に吸入される。し
たがって、このとき燃料溜り室１０内の圧力が低下する
ので、第２図矢印で示すように、空孔２０及び隙間２１
ａ、２１ｂを介して、前述したように溢流燃料溜り室１
９に溜られていた燃料が燃料溜り室１０に戻されるよう
になる。このため、ｓ１流燃料溜り室１９の燃料の出入
量を均衡させることができるので、溢流燃料溜り室１９
の圧力を一定以下にすることができ、低圧用たる０リン
グ２２をもってシールすることができるのである。

さらにプランジャ６が下死点から上昇するとき。

燃料吸入孔８ａｔａｂを閉じるまでの間には、燃料圧室
７内の燃料が燃料溜り室１０に逆流して燃料溜り室１０
の圧力が上昇するが空孔２０が隙間２１ｍを介して絞ら
れて燃料溜り室１０と連通しているので、その圧力上昇
がガスケット２７にはほとんど伝達されず、そのためガ
スケット２７の損耗が少なくなる。

次に燃料油中のエア抜き方法について説明すると、エア
抜きボルト２４を数回転させてゆるめ、エア抜き通路２
６の横孔２６ｂが外部に開口するようにする。そして、
適当な方法でハンドブライミングを行なえば、燃料溜り
室１０の上部に次々と溜まる空気が第３図矢印で示すよ
うに隙間２１ａ、空孔２０及びエア抜き通路２６を介し
て次々と外部へ放出されて完了する。

尚、上記実施例においては、溢流路１７を溢流燃料溜り
室１９、空孔２０及び上下両側の隙間２１ａ、２１ｂか
ら構成したが、必ずしも溢流燃料溜り室１９及び上方の
隙間２１ｂは必要とされるものではない。

以上述べたように、二の発明によれば、プランジャバレ
ルとポンプ本体との間の隙間の手前にエア抜きボルトを
装着したので、エア抜きボルトとポンプ本体との間に介
在されるガスケットは燃料溜り室の圧力変動の影響をほ
とんど受けず、そのため、上記ガスケットの損耗を少な
くすることができる。したがって、そのガスケットの寿
命が延長し、二の部分の油−不良による燃料の吹出し等
の事敏を防止できる確率が高くなる０京た、エア抜きボ
ルトが位置決め溝に嵌合してプランジャバレルの周方向
の位置を定めているので、従来用いられていた位置決め
一ボルトが不要となると共に。

位置決め溝とポンプ本体とから構成される空孔が溢流路
の一部となっているので、従来プランジャバレルに斜め
に形成されていた溢流孔の代わりに位置決め溝を形成す
れば足り１部品点数及び、製作作業上の面からコストダ
ウンに貢献する二とができる等の効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の燃料噴射ポンプを示す断面図、第２図は
この発明の燃料噴射ポンプを示す断面図、第３図は同上
における要部の拡大断面図である。 ｌ・・・プランジャバレル、２・・・ポンプ本体、７・
・・燃料圧室、１０・・・燃料溜り室。 １７−−−溢流路、２０−−−空孔、２１ａ、２１ｂ・
・・隙間、２３・・・位置決め溝、２４・・・エア抜き
ボルト、２６・・・エア抜き通路、２７・・・ガスケッ
ト。 特　許　出　願　人　　ヂーゼル機器株式会社第２■ １５ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 燃料圧室から送出される高圧燃料の一部をポンプ本体と
   プランジャバレルとの間に形成された燃料溜り室に戻す
   溢流路を有する燃料噴射ポンプにおいて、前記プランジ
   ャバレルの外周面長手方向に位置決め溝を形成し、二の
   位置決め溝とポンプ本体との間に形成される空孔を前記
   溢流路の一部とすると共に、二の空孔と前記燃料溜り室
   とをプランジャバレルとポンプ本体との間の隙間を介し
   て連通し、さらに前記空孔と外部とを連通するボルト挿
   入孔を前記ポンプ本体に形成し、二のボルト挿入孔にエ
   ア抜き通路を有するエア抜きボルトをポンプ本体との間
   にガスケットを介在して自じ止めし、該エア抜きボルト
   の先端を前記位置決め溝に嵌合したことを特徴とする燃
   料噴射ポンプ。