JPS5814762Y2 - ランプ付キ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はキープレート先端方向を照射するランプと電池
とを内蔵し、夜間等においてキープレートをキ一孔に差
込む時にキ一孔付近を照射してキープレートの差込みを
容易にし得るようにしたランプ付キーに関する。

ランプ付キーは従来から各種知られているが、何れも電
池とランプの導通材として線材が使用されている関係上
組付けが煩雑となり、またランプ後端の接点に対して適
度の接触圧が得られないため接触不良を起し易いという
不具合があった。

本考案はかかる従来の実状に鑑み、ランプと電池との導
通材として導電板を採用し、しがも該導電板のランプ後
端接点と当接する部分にバネ性を付与して接触圧を高め
振動等によって接触不良を惹起することのないランプ付
キーを提供するものである。

以下本考案の実施例を図面と共に詳述する。

第１図乃至第４図において、１はキープレート、２は該
キープレート１の把持部１ａに固定された樹脂製のベー
ス部、３はキープレート１の先端方向を照射するランプ
で、ベース部２に形成したランプ収容部４に着脱自在に
嵌装しである。

５はベース部２の電池収容部６に配した電池で、該電池
５とランプ３とは後述する導電板７により導通するよう
になっている。

本例にあっては、前記ベース部２にキープレート１の把
持部１ａを抱持する樹脂製のリテーナ８をあてがって、
該リテーナ８を把持部１ａおよびベース部２と共にカバ
ー１０の内面に突設したネジ部１１にビス９固定するよ
うにしているが、この他、ベース部２の裏面にキープレ
ート把持部１ａを着脱自在にクリップ止めしたり、ある
いはキープレート把持部１ａとベース部２とを一体にモ
ールド成形するようにしてもよい。

１０はベース部２の前面に着脱自在に嵌装した樹脂製の
カバーを示し、該カバー１０は前述のキープレート把持
部１ａのビス９締結によりベース部２に固定したもので
、該カバー１０の内面にも電池５の一側を収容する電池
収容部１２を区画形威し、該収容部１２とベース部２側
の収容部６とで電池５を保持するようにしである。

また、このカバー１０の電池収容部１２には、内面中央
部位に可動接点１４ａを一端に有する導電板１４を配し
たスイッチ釦部１３を一体成形し、該スイッチ釦部１３
の押圧操作により可動接点１４ａを電池５と接、離させ
て前記ランプ３を点、消灯するように構成している。

特にこのスイッチ釦部１３は全体的にカバー１０の一般
面よりも突出形成されていて、暗闇でも指先の感触でそ
の所在が容易に確認できるようになっており、また、鉛
部１３の中央部位を突出形成すると共に周囲は薄肉に形
威し、指先の腹部分でも軽く押圧操作できるようになっ
ている。

前述の導電板７および１４は何れもベース部２およびカ
バー１０に突設したピン１５．１６に取付孔１７．１８
を係合し、ピン１５．１６の突出端を加熱融着してかし
め固定している。

ここで、特に導電板７のランプ３の後端接点３ａと当接
する端部には第５図にも示す如く立上り部２０を形成し
、該立上り部２０のバネ性によりランプ３を軸方向に押
圧しランプ後端接点３ａに圧接して固定接点を形成する
ようになっている。

一方、ランプ収容部４には立上り部２０の圧接によりラ
ンプ３が軸方向外方へ脱落するのを抑えるため、ランプ
３の胴部３ｂに係合する小径部４ａを形成しである。

また、前記立上り部２０にはランプ３の後端接点３ａを
抱持する凹部２１が形成され、ランプ後端部の上下方向
の動きを抑えて確実に接触するようにしである。

更に、前記立上り部２０の直前部位には該立上り部２０
に対向して係合溝部２２を立上り形威し、またベース部
２には前記係合溝部２２に嵌合する支持部２３を立設し
、この支持部２３に係合溝部２２を嵌合固定することに
より、立上り部２０の反力、つまりバネ作用が大きくな
るようにしである。

２４はベース部２とカバー１０の内周縁部との嵌合部に
介装したシール材で、該シール材２４はカバー１０内周
縁部に突設した複数個のピン部材２５により弾性支持さ
れてカバー開時に外れ出ないようにしである。

また、このシール材２４の一部に第３図に示す如く延長
部２４を形成して電池収容部１２内に延在させることに
より、この延長部２４ ａで電池５の収容部６，１２内
での遊動を抑えてガタッキ音の発生を防止できる。

なお、前述において、カバー１０をベース部２に対して
薄肉のヒンジ部を介して開閉自在に一体成形することも
可能である。

以上の構成よりなる本考案によれば、次に述べる如き作
用効果を奏せられる。

（１）導電板７、および可動接点１４ａを有する導電板
１４は何れもベース部２、カバー１０に熱カシメ等によ
り容易に固定することができ、従って、従来導線を使用
していたもののように接続作業が煩雑になることがなく
組付性を著しく向上できる。

（２）導電板７の立上り部２０がそのバネ作用によりラ
ンプ３の後端接点に圧接し、かつランプ３はその軸方向
前方への移動が阻止されているので、適度の接触圧が得
られかつ、振動等により接触不良を引起すことが全くな
い。

（３）ベース部を覆っているカバーが開閉自在であるた
め、内蔵部品の組付作業、交換作業が非常に容易であす
、シかも電池以外の部品は、ベース部又はカバーに係止
されるので電池、ランプ等の交換時、部品がバラバラと
ならず作業が容易となる。

（４）特別なソケット等を用いなくてもランプのみの交
換が可能となる。

（５）立上り部２０の凹部２１でランプ後端接点３ａを
抱持するので、ランプ後部の上下方向の動きが阻止され
、接触を確実にすることができる。

（６）立上り部２０の直前部位で保合溝部２２が支持部
２３に支持されるため、立上り部２０の反力が増大され
、従って接触圧が高められてより一層接触を確実にする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案ランプ付キーの平面図、第２図は同裏面
図、第３図はカバーを外した状態の内部構造を示す平面
図、第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿う拡大断面図、
第５図は本考案の要部を示す拡大断面図である。 １・・・・・・キープレート、１ａ・・・・・・把持部
、２・・・・・・ベース部、３・・・・・・ランプ、４
・・・・・・ランプ収容部、４ａ・・・・・・小径部、
５・・・・・・電池、７・・・・・・導電板、１０・・
・・・・カバー、１３・・・・・・スイッチ釦部、１４
・・・・・・導電板、１４ ａ・・・・・・可動接点、
２０・・・・・・立上り部、２１・・曲回部、２２・・
間係合溝部、２３・・・・・・支持部。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）キープレートの把持部に固定されたベース部と、
   スイッチ釦部を有し前記ベース部に開閉自在に組付けら
   れたカバーと、このベース部とカバーとの間に収納され
   、かつ軸方向外方への移動を阻止されてキープレート先
   端方向を照射するランプと、該ベース部とカバーとの間
   に収納保持された電池と、ベース部内面に配設され電池
   とランプとを接続する導電板と、カバー内面に配設され
   電池とランプとを接続すると共にスイッチ釦部の内面が
   可動接点となった導電板とからなり、前記ベース部内面
   側の導電板にランプ後端接点に当接しランプを軸方向に
   押圧する立上り部で固定接点を形威し、かつ、この立上
   り部にランプの後端接点を抱持する凹部を形成してなる
   ランプ付キー。
2. （２）立上り部を有する導電板には、立上り部の直前部
   位に該立上り部に対向して係合溝部が突設されている一
   方、ベース部には前記係合溝部に嵌合する支持部が立設
   されてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載のランプ
   付キー