JPS5814454B2 - 塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理方法 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理方法

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JPS5814454B2
JPS5814454B2 JP54144146A JP14414679A JPS5814454B2 JP S5814454 B2 JPS5814454 B2 JP S5814454B2 JP 54144146 A JP54144146 A JP 54144146A JP 14414679 A JP14414679 A JP 14414679A JP S5814454 B2 JPS5814454 B2 JP S5814454B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J7/00Chemical treatment or coating of shaped articles made of macromolecular substances
    • C08J7/12Chemical modification
    • C08J7/123Treatment by wave energy or particle radiation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2327/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers
    • C08J2327/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理方法に関す
るものであり、特には軟質塩化ビニル系樹脂成形品の表
面特性を改質することにより成形品内部の可塑剤、その
他の添加剤が時間の経過にしたがって成形品表面に移行
しにじみ出るとか、あるいは該成形品が他物体と密置し
た場合に成形品内部の可塑剤が該他物体へ移行する現象
を防止する方法に関する。
塩化ビニル樹脂は可塑剤の配合によりその得られる成形
品の硬さ(柔軟性)を調節することができ、すぐれた物
性を備えているので応用分野は広く、たとえばフイルム
、シート、合成皮革、チューブ、ホース、バッグ、パッ
キン、被覆材等各種製品として医療器具、食品包装材、
電線被覆材、農業用資材、建築資材等に広く応用されて
いる。
しかしながら、こうした軟質塩化ビニル系樹脂成形品に
は、それに含有される可塑剤、その他の添加剤が時間の
経過にしたがって成形品表面に移行しにじみ出るとか、
あるいは他物体と密着した場合に成形品内部の可塑剤が
該他物体へ移行するという現象があるため、これが外観
の汚染、変質、有害性(衛生上の安全性)、耐久性等の
点で大きな欠点とされ、特に医療用、食品用としての応
用に制限を受けるという問題がある。
このような問題点の対応策として成形品の表面を放射線
、電子線、紫外線等により処理する方法、あるいは抑制
効果をもった他樹脂で成形品表面を被覆する方法、特殊
成分の塗布または添加等化学的手段による処理方法等が
提案されているが、いずれも不満足な結果しか与えず、
しかも塩化ビニル樹脂本来の特性が減殺されてしまうな
どの不利がある。
すなわち、放射線、電子線処理ではそのエネルギーが強
すぎるため、成形品の表面のみならず内部にまで作用し
て分子間の架橋反応が進行し、たとえば軟質塩化ビニル
樹脂成形品ではその特性である柔軟性が大巾に失われて
しまうし、また紫外線処理では成形品表面の分解劣化に
ともなう着色の問題があり、さらに化学的手段による場
合には成形品の浸食、被膜あるいは塗布膜の密着性、耐
久性に問題がある。
これらの表面処理方法に比べ、成形品表面を無機ガスの
グロー放電による低温プラズマで処理する方法は、成形
品の機械的強度等の物性に何ら影響を与えることなく、
成形品表面に高密度架橋層を形成させることができ、こ
れにより可塑剤その他の添加剤の移行防止が達成される
が、この防止能は耐久性に劣るという欠点がある。
すなわち、上記高密度架橋層が形成された成形品は、長
時間屋外に置かれたり、紫外光を浴びるとその架橋層が
次第に劣化し、可塑剤その他の添加剤の移行防止能が消
滅してしまうので、電線、農業用等耐候性、耐紫外光性
特性が要求される用途には問題があった。
本発明者らはかかる問題点を解決すべく、鋭意研究した
結果、塩化ビニル系樹脂成形品の表面を10トル以下の
無機ガスの低温プラズマで処理し、ついでこの処理面を
ハロゲンまたはハロゲン化水素と接触させるという方法
で処理すれば成形品表面にきわめて耐久性にすぐれた高
密度架橋層が形成されることを見い出し、本発明を完成
した。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の方法で使用される塩化ビニル系樹脂は、ポリ塩
化ビニルおよび塩化ビニルを主体とする共重合体のいず
れでもよく、この場合の塩化ビニルと共重合されるコモ
ノマーとしては、ビニルエステル、ビニルエーテル、ア
クリル酸またはメタクリル酸およびそのエステル、マレ
イン酸またはフマル酸あるいはそのエステルならびに無
水マレイン酸、芳香族ビニル化合物、ハロゲン化ビニリ
デン、アクリロニトリルまたはメタクリ口ニトリル、さ
らにはエチレン、プロピレンなどのオレフインが例示さ
れる。
なお、塩化ビニル系樹脂には必要に応じ各種配合剤、添
加剤が加えられる。
たとえば、成形品の柔軟性、硬さを調節するために使用
される可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジブチ
ルフタレート、プチルベンジルフタレート等のフタル酸
エステル、アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル
等の脂肪族二塩基酸エステル、ペンタエリスリトールエ
ステル、ジエチレングリコールジペンゾエート等のグリ
コールエステル、アセチルリシノール酸メチル等の脂肪
酸エステル、トリクレジールホスフエート、トリフエニ
ルホスフエート等のりん酸エステル、エホキシ化大豆油
、エポキシ化アマニ油等のエポキシ化油、アセチルトリ
ブチルシトレート、アセチルトリオクチルシトレート等
のクエン酸エステル、トリアルキルトリメリテート、テ
トラーn−オクチルピ口メリテート、ポリプロピレンア
ジペート、その他ポリエステル系等の種々の構造の可塑
剤が例示される。
また、滑性、安定性等の性質向上のために使用される添
加剤として、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリ
ン酸カドミウム等のカルボン酸の金属塩、三塩基性硫酸
鉛、二塩基性亜りん酸鉛、ジブチルすずジラウレート、
ジーn−オクチルすずマレート、ジーn−オクチルすず
メルカプタイトのような有機すず化合物、プチルステア
レートのようなエステル系、エチレンビスステア口アマ
イドのような脂肪酸アミド、高級肪脂酸およびそのエス
テル、あるいはポリエチレンワックス等が例示される。
その他塩化ビニル系樹脂の成形に使用される各種添加剤
たとえば充てん剤、耐熱性向上剤、抗酸化剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、無滴剤、顔料、染料、架橋助剤等が
例示される。
さらには各種の高分子ゴム弾性体が配合されてもよく、
この高分子ゴム弾性体としてはエチレンー酢酸ビニル共
重合体、アクリロニトリルーブタジエン共重合体、スチ
レンーアクリ口ニトリル共重合体、メチルメタクリレー
トースチレンーブタジエン共重合体、アクリ口ニトリル
ースチレンーブタジエン共重合体、ウレタンエラストマ
ー、ポリアミド樹脂、エチレンープロピレンージエンタ
ーポリマー、エポキシ変性ポリブタジエン樹肪等が例示
される。
なお、これらは塩化ビニル系樹脂100重量部あたり5
0重量部以下の配合量で使用することが望ましい。
塩化ビニル系樹脂成形品を得る方法は、押出成形、射出
成形、カレンダー成形、インフレーション成形、圧縮成
形等従来塩化ビニル樹脂の成形で採用されている成形手
段によれはよく、成形品の種類、形状については特に制
限はない。
つぎに、この成形品を低温プラズマ処理するが、この処
理方法としては10トル以下の無機ガスの低温プラズマ
で該成形品を処理する手段によればよく、この際のプラ
ズマ発生条件としてはたとえば電極間に1 3.5 6
MHz,10〜1000Wの電力を印加すればよく、放
電は有極放電、無電極放電のいずれでも十分な結果が得
られる。
プラズマ処理時間は印加電圧によっても相達するが、一
般には数秒から数十分とすることで十分である。
なお、プラズマ処理には上記の方法以外にも種種あり、
たとえば放電周波数帯としては低周波、マイクロ波、直
流などを用いることができ、また、電極も外部電極のほ
か内部電極、コイル型など容量結合、誘導結合のいずれ
でもよい。
しかし、どのような方法をとっても放電熱により材料表
面が変質しないようにしなければならない。
無機ガスとしてはヘリウム、ネオン、アルゴン、窒素、
亜酸化窒素、二酸化窒素、酸素、空気、一酸化炭素、二
酸化炭素、水素、シアン化臭素、亜硫酸ガス、硫化水素
などが例示され、これらのガスは単独または混合して使
用される。
これらガスのプラズマ発生装置内におけるガス圧力は0
.001トル〜10トル(好ましくは0.05〜5トル
)とすることにより目的のプラズマを良好に発生させる
ことができる。
本発明においては前述したような低温プラズマ処理を塩
化ビニル系樹脂成形品に行った後、処理面をハロゲンま
たはハロゲン化水素と接触させるのであるが、その際該
ハロゲンまたはハロゲン化水素はガス状もしくは液状の
いずれでもよい。
ガス状で接触させる場合は、臭素、ヨウ素等については
加熱および/または減圧でガス状とした後接触操作を行
えばよく、他方液状で接触させる場合は、フッ素、フツ
化水素、塩素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素等につ
いては低温下および/または高圧下で液状とした後接触
操作を行えばよい。
接触操作および接触完了後の余分な接触物の除去を考慮
するとガス状接触が望ましい。
またこの場合の接触圧力は10トル以上であることが処
理効率上好ましく、接触時間は圧力、ガス温度、成形品
表面の温度等によって異なるが、通常は数十秒から数十
分とすることで目的とする耐久性(耐候性、耐紫外光性
)を付与することができる。
なお、低温プラズマ処理した後ハロゲンまたはハロゲン
化水素と接触させる工程に移行する際、10トル以上の
比較的高圧、特には大気圧の酸素または空気と接触しな
いようにすることが望ましく、かかる接触が行われると
耐久性付与の効果が小さくなる。
本発明の方法により塩化ビニル系樹脂成形品を処理する
ことにより、可塑剤等の添加剤成分が成形品の表面に移
行する現象が顕著に抑制され、かつこの効果は成形品が
長期間屋外ばく露されたり紫外光にさらされても低下す
ることがなく、きわめて耐候性にすぐれたものであると
いう利点が与えられる。
つぎに具体的実施例をあげる。
実施例 (実験A1〜6) 実験 1 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤(ジエチルへキシ
ルフタレート)50重量部、カルシウムー亜鉛系安定剤
3重量部からなる配合物を成形加工しシートを作成した
このシートをプラズマ発生装置内にセットし、減圧下一
酸化炭素ガスを通気しながら圧力を0.5トルに調整保
持し、13.56MHz、IOOWの高周波電力を与え
てグロー放電させることにより、発生する低温プラズマ
で30℃下5分間処理した。
処理を行ったシートを半分に分け一方はただちに下記に
示すn−ヘキサン抽出法により移行する可塑剤の量を測
定(劣化前)し、他方は耐候性を調べるため、ウエザー
オーメータに100時間かけた後に同じくn−ヘキサン
抽出法で移行する可塑剤の量を測定(劣化後)し、結果
を比較した。
これを表−1に示した。n−ヘキサン抽出量測定法: 100−の円筒形抽出容器の底にシート状の試料をセッ
トし、この26cm2の表面積を50−のn−ヘキサン
と接触させ、37℃ウォーターバス中で2時間振とうし
て、n一ヘキサン中に移行した可塑剤の量をガスクロマ
トグラフイにより定量分析した。
実験 2 実験1と同じシートを実験lと同じ条件で低温プラズマ
処理る行った。
その後シートをセットしてあるプラズマ処理装置内を0
.01}ルまで真空にした後、塩素ガスを導入し装置内
を100トルとした後10分間放置しシートと塩素ガス
とを接触処理させた。
この処理シートについて実験1と同様にして劣化前と劣
化後における可塑剤溶出量を測定し、表一1に示した。
実験 3 実験1と同じシートを実験1と同じ条件で低温プラズマ
処理を行った。
その後シートをプラズマ処理装置内より取り出し、大気
中に10時間放置した。
10時間後再びシートを真空容器内に入れ内圧を0.0
1トルにした後塩素ガスを導入し内圧を100トルとし
た。
この状態で10分間放置しシートと塩素ガスを接触処理
させた。
この処理シートについて実験1と同じ条件で劣化前と劣
化後における可塑剤溶出量を測定し、表一1に示した。
実験 4 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤(ジエチルへキシ
ルアジペート)30重量部、カルシウムー亜鉛系安定剤
3重量部からなる配合物を成形加工し、シートを作成し
た。
このシートをプラズマ発生装置内にセットし減圧下アル
ゴンガスを通気しながら圧力を1トルに調整保持し、1
3.56MHz、200Wの高周波電力を与えてグロー
放電させることにより発生する低温プラズマで30℃下
5分間処理した。
この処理シートについて実験1と同様にして劣化前と劣
化後における可塑剤溶出量を測定し、表−1に示した。
実験 5 実験4と同じシートを実験4と同じ条件で低温プラズマ
処理を行った。
その後シートをセットしてあるプラズマ処理装置内を0
.01トルまで真空にした後、塩素ガスを導入し装置内
を760トルとした後5分間放置しシートと塩素ガスと
を接触処理させた。
この処理シートについて実験1と同様にして劣化前と劣
化後における可塑剤溶出量を測定し、表−1に示した。
実験 6 実験4と同じシートを実験4と同じ条件で低温プラズマ
処理を行った。
その後シートをセットしてあるプラズマ処理装置内を0
.01トルまで真空にした後、臭化水素ガスを導入し装
置内を100トルとした後15分間放置しシートと臭化
水素ガスとを接触処理させた。
この処理シートについて実験1と同様にして劣化前と劣
化後における可塑剤溶出量を測定し、表−1に示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塩化ビニル系樹脂成形品の表面を10トル以下の無
    機ガスの低温プラズマで処理し、ついでこの処理面をハ
    ロゲンまたはハロゲン化水素と接触させることを特徴と
    する塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理方法。
JP54144146A 1979-11-07 1979-11-07 塩化ビニル系樹脂成形品の表面処理方法 Expired JPS5814454B2 (ja)

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