JPS5814366B2 - 炭酸カルシウム粉材及びその製造方法 - Google Patents

炭酸カルシウム粉材及びその製造方法

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JPS5814366B2
JPS5814366B2 JP400278A JP400278A JPS5814366B2 JP S5814366 B2 JPS5814366 B2 JP S5814366B2 JP 400278 A JP400278 A JP 400278A JP 400278 A JP400278 A JP 400278A JP S5814366 B2 JPS5814366 B2 JP S5814366B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、水系への分散性に優れ且つ分散系の粘度を著
るしく低下し得る炭酸カルシウム粉材及びその製造方法
に関する。
尚本発明に於て、立方形炭酸カルシウム粒子の平均粒径
とは、BET法により求めた比表面積から換算した立方
形結晶の一辺の長さをいうものとする。
炭酸カルシウムは種々の用途を有しているが、特に水系
に分散させた状態で紙塗工用顔料、水系塗料用顔料等と
して広く使用されている。
例えば、紙塗工用顔料としては、従来平均粒径が1.0
μmを超える異方形炭酸カルシウム及び平均粒径0.1
μm未満の極微細立方形炭酸カルシウムが使用されて来
たが、これ等は種々の欠点を有している。
平均粒径が1.0μmを超える異方形炭酸カルシウムは
、光沢、白色度及び不透明度が平均粒径0.1μm未満
のものよりもかなり低い為、特殊な目的のコーティング
を除いては、多層コーティングの下塗りコート用顔料と
して使用されているに過ぎない。
一方、平均粒径0.1μm未満の極微細炭酸カルシウム
は、炭酸カルシウム本来の高い白色度及び良好なインキ
受理性に加えて光沢に極めて優れており、高級アート紙
、コート紙等に大量に使用されている。
しかしながら、この様な極微細炭酸カルシウムも不透明
度が低い、高濃度の水系分散体や塗被カラーとした場合
の降伏値及び見掛粘度が高い為その取扱い及び分散性等
に大きな難点がある等の問題点が存在する。
又製紙会社に於では、塗工紙生産効率向上の為、水系分
散体中の顔料濃度を出来るだけ高めつつ粘度の低下を図
ることが大きな課題となっているが、現在までのところ
満足すべき結果は得られていない。
これは、0.1μm未満の極微細炭酸カルシウムの凝集
力が犬なる為、完全に粉末化したものを水系に高濃度で
分散させることが出来ないことに起因する。
従って、不満足ながらも、生成した0.1μm未満の極
微細炭酸カルシウムの水懸濁液をフィルタープレスで出
来るだけ脱水して、そのまま濃度50%程度の低濃度水
分散体として使用するか、或いは使用時の大巾な光沢低
下は避け難いものの二次凝集体の状態で粉末化し、必要
に応じスラリーを調製している。
採算を度外視すれば、真空冷凍乾燥等の特殊な手段によ
り二次凝集体をほとんど含有しない粉末を得ることは可
能であるが、これから得られるスラリーは、やはり粘度
が高い為ポリアクリル酸ソーダ等の分散剤を多量に添加
してし55%以上の高濃度とすることは出来ない。
従って上記の如き従来の紙塗工用炭酸カルシウム粉材の
欠点を解消し得るものとして、0.1〜1、0μmの平
均粒径を有する立方形炭酸カルシウムの使用が考慮され
て来たが、この様な特定の粒径及び結晶形の炭酸カルシ
ウムの工業的製造方法が確立されていない為、実用化さ
れるには到っていない。
しかるに本発明者等は、立方晶生成核としての平均粒径
0.1μm未満の立方形炭酸カルシウムと水酸化カルシ
ウムとを含む水懸濁液を炭酸ガス含有気体中に少なくと
も2回噴霧することにより、0.1〜1.0μmの範囲
で均一な粒子径を有する立方形炭酸カルシウムを製造す
ることに成功し、該発明につき特許出願中である(特願
昭51−118810号)。
即ち、該発明者は、u(1)水酸化カルシウムと平均粒
径0.1μm未満の立方形炭酸カルシウムとを含む水懸
濁液又はこれにアルカリ金属重炭酸塩を加えた水懸濁液
を含炭酸ガス気体中に0.2〜2.Qmtの液滴として
噴霧する工程及び(11)上記(1)工程から流出する
懸濁液に水酸化カルシウム及び必要に応じアルカリ金属
重炭酸塩を加え、これを含炭酸ガス気体中に0.2〜2
.0tLの液滴として噴霧する工程を少なくとも備え、
更に必要に応じ水懸濁液に対する水酸化カルシウムの添
加及び含炭酸ガス気体中への液滴噴霧、又は水懸濁液に
対する水酸化カルシウム及びアルカリ金属重炭酸塩の添
加並びに含炭酸ガス気体中への液滴噴霧を繰返し行なう
ことを特徴とする、0.1〜1.0μmの均一な粒子径
を有する立方形炭酸カルシウム製造方法」に係るもので
ある。
この先願発明方法により得られた平均粒径0.1〜0.
3μmの立方形炭酸カルシウムは、予測された通り紙塗
工用粉材として極めて優れた性質を有していることが判
明したが、水系への分散性があまり良好でなく且つ反応
終了後の乾燥、解砕及び分級の各工程に於で装置への付
着及び炭酸カルシウム粒子の架橋現象により粉末化操作
にやはり難点があることも見出された。
即ち、何らかの手段をとらない限り、スラリーの高濃度
化は図り得ず且つ上記工程を行なう装置内の各所で炭酸
カルシウム粉末付着による閉塞が起こり、最悪の場合に
は2〜3時間以内に操業不可能となるのである。
本発明者は、平均粒径0.1〜0.3μmの立方形炭酸
カルシウムの水系への分散性及び紙塗工用粉材としての
性質をより一層改善し且つ粉末化操作時の難点を解消す
べく更に研究を重ねた結果、インブチレンと無水マレイ
ン酸との共重合物の塩の少なくとも1種とアクリル酸と
マレイン酸との共重合物の塩の少なくとも1種とを炭酸
カルシウムに吸着させることにより塗被紙の紙むけ強度
(pick strength)が大巾に向上すること
、水懸濁液に含まれる炭酸カルシウムの乾燥、解砕及び
分級の各工程に於ける操作性が著るしく改善されること
、及び得られた炭酸カルシウム粉材を使用してスラリー
を調製するに際しその濃度を70%程度にまで高めても
低粘度の実用性あるスラリーを得ることが出来ることを
見出した。
本発明は、この様な新知見に基き完成されたものである
本発明方法は、通常以下の様にして実施される。
先ず、目的とする平均粒径0.1〜0.3μmの範囲内
にある立方形炭酸カルシウムの生成核となるべき平均粒
径0.1μm未満の極微細立方形炭酸カルシウムと水酸
化カルシウムとを含有する水懸濁液を炭酸ガス含有気体
中に噴霧させることにより、結晶成長を主反応とする炭
酸化反応を行なわせる。
次いで結晶成長した立方形炭酸カルシウムを含む懸濁液
に更に水酸化カルシウムを加え、これを炭酸ガス含有気
体中に噴霧するという工程を少なくとも一回繰返すこと
により立方形炭酸カルシウムを漸次発達させ、凝集粒子
の殆どない、即ち粒径の均一な0.1〜0.3lnの立
方形炭酸カルシウム結晶を含有する懸濁液を得る。
次いでインブチレンと無水マレイン酸との共重合物のア
ルカリ金属及びアンモニウムの塩(以下該塩をIMと略
記する)の少なくとも1種とアクリル酸とマレイン酸と
の共重合物のアルカリ金属及びアンモニウムの塩(以下
該塩をAMと略記する)の少なくとも1種を好ましくは
水溶液の状態で上記懸濁液に均一に加えた後、常法によ
り、例えばフィルタープレスによる脱水、乾燥、解砕及
び分級により、所望の平均粒径0.1〜0.3μmの立
方形炭酸カルシウム粉材を得る。
IMとしては、通常インブチレン100モルに対し無水
マレイン酸80〜150モルの共重合割合を有し且つ分
子量10000〜30000程度のものが使用され、よ
り好ましくはインブチレン100モルに対し無水マレイ
ン酸100〜120モルの共重合割合を有し且つ分子量
1500〜20000程度のものが使用される。
インブチレン100モルに対する無水マレイン酸の割合
が80モルを下回る場合には、生成炭酸カルシウムの粉
末化に際しての操作性改善が十分良好であるとはいえず
、一方無水マレイン酸の割合が150モルを超えると、
炭酸カルシウム粉末を塗料用顔料として使用した場合に
塗工紙の白紙面光沢が低下する傾向がある。
又、分子量10000未満のIMは、工業的に安定して
製造することが困難であり一方分子量が30000を上
回ると、紙塗工用塗料の粘度が増大し且つ塗工紙の白紙
光沢も低下する傾向が顕著となる。
IMは、通常アルカリ金属塩及びアンモニウム塩の如き
水溶性塩の形態で使用され、最終的に得られる炭酸カル
シウム粉末に対する吸着量が炭酸カルシウム重量の0.
1〜3.0%程度、より好ましくは0.1〜1.0%程
度となる様に加えられる。
0.1%未満又は3.0%を上回る場合には、炭酸カル
シウム粒子の架橋現象防止による粉末化時の操作性改善
があまり顕著ではない.脱水、乾燥、解砕及び分級工程
に於けるIM添加による操作性向上の効果は極めて顕著
であり、通常の条件下で300時間以上の連続操作を可
能ならしめる。
更に又、本発明方法により得られたIM処理立方形炭酸
カルシウム粉末は、塗被剤に使用した場合未処理立方形
炭酸カルシウム粉末に比して紙むけ強度を25〜50%
程度と大巾に向上させるという顕著な効果を発揮する。
これは、生成炭酸カルシウム中の微細粒子が弱く凝集す
る為であろうと推測されるが、この凝集にもかかわらず
塗被紙の光沢を低下させることは全くない。
AMとしては、通常アクリル酸100モルに対しマレイ
ン酸5〜200モル程度の共重合割合を有し且つ分子量
1000〜20000程度のものが使用され、より好ま
しくはアクリル酸100モルに対しマレイン酸30〜1
00モル程度の共重合割合を有し且つ分子量2000〜
5000程度のものが使用される。
アクリル酸100モルに対するマレイン酸の割合が5モ
ルを下回る場合及び200モルを上回る場合には、炭酸
カルシウムスラリーの粘度低下の効果が十分良好ではな
い。
又、分子量1000未満のAMは工業的に安定して生産
することが困難であり、一方分子量が20000を上回
ると炭酸カルシウムスラリーの粘度低下の効果はあまり
ない。
AMは通常アルカリ金属塩及びアンモニウム塩であり、
最終的に得られる炭酸カルシウム粉材に対する吸着量が
炭酸カルシウム重量の0.3〜5.0%程度、より好ま
しくは0.5〜1.5%程度となる様に加えられる。
0.3%未満ではスラリー粘度低下の効果があまり顕著
ではなく、一方5%を上回ってもスラリー粘度低下のよ
り一層の改善は認められず、経済的に不利となる。
.W添加による炭酸カルシウムの水系分散性向上効果は
極めて顕著であり、小量の添加により従来上限とされて
いた55%を大巾に上回る濃度70%程度の低粘度スラ
リーを調製することが可能となった。
尚、本発明炭酸カルシウム粉材は、その優れた白色度、
光沢度及び不透明度に加えて、その易分散性に基き高濃
度にして低粘度のスラリーとなし得るので、紙塗工用顔
料としてのみではなく、水系塗料用顔料等の種々の用途
にも極めて有用である。
以下に実施例を示し、本発明の特徴とするところをより
一層明らかにする。
実施例 1〜3 濃度5重量%、温度50℃に調整した平均粒径0.08
μmの極微細立方形炭酸カルシウム水懸濁液を2000
k9/hrの速度で、また濃度3.7重量%、温度50
℃に調整した石灰乳を5001?/hrの速度で夫々パ
イプラインミキサーに導入し、両者を混合する。
濃度25容量%、温度20℃の炭酸ガスが空塔速度0.
7m/secで上昇しつつある反応溶の頂部から該混合
水懸濁液250kg/hrを噴霧し、反応後の混合懸濁
液のpHが10.5〜11.0となるまで炭酸化反応さ
せる。
この反応により平均粒径0.10μmに成長した第1段
反応終了後の懸濁液に更に濃度3.5重量%温度50℃
に調整した石灰乳を混合し、最初の反応条件と同様にし
て炭酸化反応させ、平均粒径0.11μmに成長した第
2段反応物が得られる。
この第2段反応と同様の操作を更に2回及び6回行うこ
とにより平均粒径0.15μm及び0.25μmの立方
形炭酸カルシウムを得た。
この5重量%の炭酸カルシウム水懸濁液に対してIMの
10重量%水溶液を、固形分換算で炭酸カルシウム10
0重量部に対し、夫々0.5重量部の割合で添加し、次
いでAMの10重量%水溶液を、固形分換算で炭酸カル
シウム100重量部に対し夫々1.0重量部の割合で添
加した後、フィルタープレスで脱水したペーストを乾燥
し分級することにより平均粒径0.11μmの炭酸カル
シウム粉材(実施例1)、0.15μmの炭酸カルシウ
ム粉材(実施例2)及び0.25μmの炭酸カルシウム
粉材(実施例3)を得た。
尚、使用したIMの性状は下記第1表に示す通りであり
、AMの性状は下記第2表に示す通りであった。
上記いづれの場合にも分級機(処理能力2t/hr)が
閉塞又は架橋により作動停止するまでの処理量は、30
0トン以上であった。
次に得られた3種の炭酸カルシウム粉材を使用して下記
第3表に示す組成の製紙用塗被剤を調製し、アプリケー
ターバーにより塗工原紙の片面に201/β2の割合で
塗布し、風乾後、24時間にわたり20℃、60%RH
において調湿し、更にスーパーカレンダー処理を行なっ
た。
塗料の粘度及び得られた塗工紙の品質測定結果は、下記
第4表に示す通りである。
比較例 1 公知の沈降法により得られた平均粒径0.08μmの立
方形炭酸カルシウムの5重量%懸濁液に、実施例1と同
様にしてIM及びAMを加え、以下実施例1と同様にし
て平均粒径0.08μmの立方形炭酸カルシウム粉材を
得た。
次に得られた炭酸カルシウム紛材を使用して第3表に示
すと同様の組成の製紙用塗被剤を調製し、実施例1と同
様にして塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質測定結果は下記第4表に示
す通りである。
立方形炭酸カルシウムの粒径が小なる為、塗料の粘度が
高ぐ且つ塗工紙光沢度が低いことが明らかである。
比較例 2 実施例3に於ける第2段操作を7回繰り返して行ない、
平均粒径0.50μmの立方形炭酸カルシウムを5重量
%含有する懸濁液を得た。
次いで実施例1と同様にしてIM及びAMを加え、以下
実施例1と同様にして平均粒径0.50μmの立方形炭
酸カルシウム粉材を得た。
次に得られた炭酸カルシウム粉材を使用して第3表に示
すと同様の組成の製紙用塗被剤を調製し、実施例1と同
様にして塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は下記第4表に示す通りで
ある。
塗料の粘度は非常に低いが、塗工紙の光沢度が劣ってい
ることが明らかである。
実施例 4〜5 イソブチレン100モルに対する無水マレイン酸の共重
合割合を80モル(実施例4)及び150モル(実施例
5)としたIMを使用する以外は実施例2と同様にして
、平均粒径0.15μmの立方形炭酸カルシウム粉材2
種を得た。
いづれの場合にも分級機(処理能力2t/hr)が作動
不能となるまでの処理量は、300トン以上であった。
得られた2種の炭酸カルシウム粉材を使用して実施例1
と同様にして製紙用塗被剤を調製し、更に塗工原紙に塗
布して塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は、下記第5表に示す通り
である。
比較例 3〜4 インブチレン100モルに対する無水マレイン酸の共重
合割合を60モル(比較例3)及び200モル(比較例
4)としたIMを使用する以外は実施例2と同様にして
平均粒径0.15μmの立方形炭酸カルシウム粉材2種
を得た。
得られた2種の炭酸カルシウム粉材を使用して実施例1
!同様にして製紙用塗被剤を調製し、更に塗工原紙に塗
布して塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は下記第5表に示す通りで
ある。
比較例3の炭酸カルシウムを使用する場合は、塗料の粘
度も低下し且つ塗工紙の品質も優れているが、分級機(
処理能力21/hr)が作動不能となるまでの処理量は
150トン未満であった。
一方、比較例4の場合には、分級機が作動不能となるま
での処理量は300トン以上にも達したが、塗工紙の光
沢が劣っている。
実施例 6〜7 IMの分子量を10000(実施例6)及び30000
(実施例7)とする以外は実施例2と同様にして、平均
粒径0.15μmの立方形炭酸カルシウム粉材2種を得
た。
いづれの場合にも分級機(処理能力2”/hr)が作動
不能となるまでの処理量は、300トン以上であった。
これ等2種の立方形炭酸カルシウム粉材を用いて実施例
1と同様にして製紙用塗被剤を調製し、更に塗工紙を得
た。
t料の粘度及び塗工紙の品質は下記第6表に示す通りで
ある。
比較例 5 IMの分子量を40000とする以外は実施例2と同様
にして平均粒径0,15μmの立方形炭酸カルシウム粉
材を得た。
分級機(処理能力2t/1r)が作動不能となるまでの
処理量は100トン未満であった。
この立方形炭酸カルシウム粉材を用いて実施例1と同様
にして製紙用塗被剤を調製し、更に塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は下記第6表に示す通りで
ある。
塗料の粘度が高く且つ塗工紙の光沢も劣っている。
実施例 8〜9 アクリル酸100モルに対するマレイン酸の共重合割合
を5モル(実施例8)及び200モル(実施例9)とし
たAMを使用する以外は実施例2と同様にして、平均粒
径0.15μmの立方形炭酸カルシウム粉材2種を得た
いづれの場合にも分級機(処理能力2i/hr)が作動
不能となるまでの処理量は、300トン以上であった。
これ等2種の炭酸カルシウム粉材を用いて実施例1と同
様にして製紙用塗被剤を調製し、更に塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は下記第7表に示す通りで
ある。
〉七比較例 6〜7 アクリル酸100モルに対するマレイン酸の共重合割合
を2モル(比較例6)及び300モル(比較例7)とし
たAMを使用する以外は実施例2と同様にして、平均粒
径0.15μmの立方形炭酸カルシウム粉材2種を得た
これ等2種の炭酸カルシウム粉材を用いて実施例1と同
様にして製紙用塗被剤を調製し、更に塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は下記第7表に示す通りで
ある。
比較例6及び7のいづれの場合にも塗工紙の品質は優れ
ているが、塗料の粘度が高い。
実施例 10〜11 AMの分子量を1000(実施例10)及び20000
(実施例11)とする以外は実施例2と同様にして、平
均粒径0.15μmの立方形炭酸カルシウム粉材2種を
得た。
いづれの場合にも分級機(処理能力2t/hr)が作動
不能となるまでの処理量は、300トン以上であった。
これ等2種の炭酸カルシウム粉材を用いて実施例1き同
様にして製紙用塗被剤を調製し、更に同様にして塗工紙
を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は下記第8表に示す通りで
ある。
比較例 8 分子量30000のAMを使用する以外は実施例2と同
様にして平均粒径0.15μmの立方形炭酸カルシウム
粉材を得た。
この炭酸カルシウム粉材を用いて実施例1と同様にして
製紙用塗被剤を調製し、更に塗工紙を得た。
塗料の粘度及び塗工紙の品質は下記第8表に示す通りで
ある。
塗工紙の品質は優れているが、塗料の粘度は高い。
参考例 I IM及びAMを使用しない以外は実施例2と同様にして
平均粒径0.15μmの立方形炭酸カルシウムを5重量
%含有する懸濁液を得た。
この懸濁液をフィルタープレスにより最大限に脱水して
固形分濃度52重量%のペースト(試料A)を得た試料
Aと同様のペーストにポリアクリル酸ソーダ系市販分散
剤を炭酸カルシウム100重量部に対し1.0重量部の
割合で添加し、固形分濃度52重量%のペースト(試料
B)を得た。
ANを使用しない以外は実施例2と同様にして平均粒径
0.15μmの立方形炭酸カルシウム粉材を得た後、こ
れを用いて固形分濃度60重量%のスラリ=(試料C)
を得た。
試料Cと同様のスラリーにポリアクリル酸ソーダ系市販
分散剤を炭酸カルシウム100重量部に対し1.0重量
部の割合で添加し、固形分濃度60重量%のスラ潟−(
試料D)を得た。
実施例2で得た平均粒径0.15μmの立方形炭酸カル
シウム粉材を水に加え、固形分濃度60重量%のスラリ
ー(試料E)を得た。
下記第9表には、これ等試料A−Eの粘度を示すが、本
発明炭酸カルシウム粉材によるスラリ−の大巾な粘度低
下効果が明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 平均粒径0.1〜0.3μmの立方形炭酸カルシウ
    ムに(1)イソブチレン100モルに対し無水マレイン
    酸80〜150モルからなり且つ分子量が10000〜
    30000である共重合物の塩の少なくとも1種と(1
    )アクリル酸100モルに対しマレイン酸5〜200モ
    ルからなり且つ分子量が1000〜20000である共
    重合物の塩の少なくとも1種を吸着させた炭酸カルシウ
    ム粉材。 2 平均粒径0.1〜0.3μmの立方形炭酸カルシウ
    ムを含む懸濁液に(1)イソブチレン100モルに対し
    無水マレイン酸80ニ150モルからなり且つ分子量が
    10000〜3 0’ 0 0 0である共重合物の塩
    の少なくとも1種と(II)アクリル酸100モルに対
    しマレイン酸5〜200モルからなり且つ分子量が10
    00〜20000である共重合物の塩の少なくとも1種
    を均一に加え、脱水、乾燥、解砕及び分級することを特
    徴とする炭酸カルシウム粉材の製造方法。
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Cited By (1)

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