JPS5814038B2 - 電気製煉炉の電極用ホルダ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は懸吊装置によって移動可能に懸吊された電気製
煉炉の電極ホルダーに関する。

本発明のホルダー組立体は１個又はそれ以上の圧力発生
装置によって電極に対して押圧される多数の接触クラン
プ又接触部と電極の周囲を囲んで延在する外方に配置し
た、部材からなっている。

更に本発明のホルダー組立体は電極に少なくとも電流を
印加する装置を備えている。

特に、限定的ではないが、本発明は電気炉から調節可能
に未燃焼ＣＯガスを放出し得る炉蓋を具備する密閉型電
気炉と組合せて用いるのに好適である。

この種のホルダー組立体は電極に対して半径方向の押圧
力を負荷する。

この種の装置では、ホルダー組立体と電極との間に充分
な接触圧力を提供することが重要なことである。

また、このようなホルダー組立体はできるだけ簡単かつ
堅固とし、補修に基づく必要な休炉期間をできる限り減
少すべきである。

更に、ホルダー組立体の種々の部品は取り外し容易でか
つスペヤ部品と交換容易とすべきである。

また電気炉又は電気炉周囲の冷却用構造部材の必要性を
最小に減少すべきである。

伝統的に、電流は、例えば多数の可撓性ケーブルの如き
可撓性導体を通して電極ホルダー組立体に印加され、こ
れらの導体は空冷又は水冷の何れかである。

可撓性導体への依存は大きな欠陥を示している、即ち、
可撓性導体は大きな設置空間と激しい摩耗によって頻繁
な補修が必要であるからである。

このような補修は電気炉の完全な停止が必要である。

通常のホルダー組立体はこのような機能を満たすもので
あるが、この伝統的なホルダー組立体は生産と保守の観
点から最早競争し得ないものである。

本発明では、圧力発生装置が接触クランプの完成体部分
を構成し、一方接触クランプを包囲する外方に配置した
部材は、電極に向って該接触クランプを押圧し得る押圧
成分として役立つ。

水冷シールドとしての役目もしている外側に配置した環
状部材の内表面に多数の電流電導レールを備えており、
該レールに対して、圧力発生装置上の接触部材が摺動自
在の接点内に配置してある。

前記レールは該環状部材から電気的に絶縁されており、
かつクランプとレール間の接触圧力はレールに対して摺
動接点を押圧することにより提供される。

この操作のために、電極に対して接触クランプを押圧す
る圧力発生装置を用いるときが好適である３好ましい一
具体例によれば、環状部材は電極に対して静止状に固着
してあり、ガス密炉天井、炉の煙霧フードの一体部分を
構成している。

この環状部材は下方レベル以下のレベルに天井／フード
を通して下方に延在し、そこに接触クランプを炉の通常
操作中降下させてある。

環状部材は絶縁されかつガス密とされかつフード／天井
に物理的に固着してある。

更に、環状部材はフード／天井上に延在しているのが好
ましい。

電流電導用レールの数は実質的に接触クランプの数に相
当し、又は接触クランプの数の倍数である。

電流電導レールは前記環状部材の内表面に配置してあり
、このレールは各圧力発生装置の中心に隣接して放射状
に配置してある。

接触クランプと一体部分を形成しているのが好ましい圧
力発生装置は、環状部材上のレールに対して接触クラン
プ上に摺動可能に配設した接触体を押圧する。

圧力発生装置が作動されると、環状部材の内表面上に配
設された該圧力発生装置は電極に対して接触クランプを
、電流電導レールに対して摺動接触体を夫々押圧する。

この方法では直接の電気的接触が環状部材上の電気電導
レールと電極間に提供される。

環状部材はこの段階で圧力発生装置用の押圧部材として
役立つ。

環状部材上の垂直方向に延在する電流電導用レールは伝
統的な可撓性接続体と対照的な剛性かつ永久的な接続に
よって電流供給源に好適に接続しうる。

電極の垂直移動中、電極は前記摺動接点によって電流を
うけることになる。

本発明を定置型環状部材について説明したが、本発明は
このようなものに限定するものでなく、フード及び炉天
井に関して可動的に配設された冷却用シールドについて
も用いうるものである。

上記後者の場合には通常の可撓性接続体が電源と冷却用
シールド上の電流電導用レール間に必要である。

本発明の好適な一具体例を添附図面に基いて更に詳述す
る。

第１図は本発明によるホルダー組立体を有する電極断面
図の一例であり、第２図は第１図の■−■線に沿った水
平断面図である。

第１図は電極ホルダー組立体２を有する電極１の１／２
の垂直部分断面図である。

該電極ホルダー組立体２は電極１の周囲に沿って一様に
分布されている多数の接触クランプ３からなっており、
該接触クランプ３は電極に対し好適な圧力発生装置４に
よって押圧されて、充分な電気的接触を提供する。

圧力発生装置４用の抑圧部材として、外側に配置した環
状部材５を用いる。

該環状部材５は電極に対して定置状に配設してあり、該
環状部材５はガス密炉天井又は煙霧フードと一体構造を
形成している。

該環状部材５は垂直に延在しておりかつ接触クランプ３
が炉の通常操業時に移動しうる設計としてあるレベル以
下のレベルに該環状部材５が炉中に下方に延長するよう
な方法でフード／天井６に対して配置してある。

多数の垂直な電気伝導用レール７は環状部材の肉側表面
上に配置してある。

該レール７は符号８で示される絶縁部材によって該環状
部材５から電気的に絶縁されている。

該レール７は接触クランプ３が炉の普通の操業時に移動
せんとする高さに実質的に相当する垂直延長部を有する
。

その上端部において、レール７は電気接続具９により電
流供給系（図示せず）に接続してある。

電流はレール７から摺動接点１０を経て接触クランブに
通電される。

この摺動接点１０は圧力発生装置４により電極の半径方
向に接続かつ移動される。

接触クランプ３及び摺動接点１０は圧力発生装置４から
接触圧をうける。

接触クランプ３は適当な懸吊装置１１によって枠（図示
せず）から懸吊してある。

接触クランプ３及び圧力発生装置４は更に冷却剤及び／
又は加圧剤供給用の配管を備えている。

しかしながら、これらの概要は本発明の一部を構成する
ものでないので、煩雑化をさけるために図面には示して
ない。

又電極の昇降に用いられる通常の附属装置も図示せず又
記述してない。

ホルダー組立体の上端部にはガス密封用シール１２が設
けてある。

本発明によるホルダー組立体は焼成型電極及び例えば゛
ゼーダーベルグ″電極の如き自焼成電極の双方に用い得
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一例を示す部分断面図、第２図は
第１図■一■線に沿った水平断面図であり、図中、１は
電極、２は電極ホルダー組立体、３は接触クランプ、４
は圧力発生装置、５は環状部材、６はフード又は天井、
７はレール、８は絶縁部材、９は電気接続具、１０は摺
動接点、１１は懸吊装置、１２はガス密封シールである
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電極ホルダーが電気製煉炉上の懸吊装置から可動状
   に懸吊されており、電極に電流を印加しかつ電極を包囲
   する各接触クランプと外側環状部材との間に配設された
   圧力発生部材により電極に対して押圧される多数の接触
   クランプからなる電気製煉炉の電極ホルダーにおいて、
   該環状部材が電極懸吊機構と無関係に懸吊してあり、絶
   縁部材によって該環状部材と電気的に絶縁された多数の
   垂直に延在する電導用レールを該環状部材の内側表面に
   具えており、圧力発生部材上の摺動接点によって接触ク
   ランプに電流を印加することを特徴とする電極ホルダー
   。 ２ 前記環状部材が電気製煉炉の天井又は煙霧フードに
   固着してある特許請求の範囲第１項記載の電気製煉炉の
   電極ホルダー。 ３ 環状部材がフード／天井を通して炉内に下方，に延
   びかつ垂直下方延長部を有し、該環状部材が前記接触ク
   ランプを通常の操業中に移動せんとする下部レベルに対
   して少なくとも下方に延在するように配設してある特許
   請求の範囲第１項記載の電極用ホルダー。 ４ 電流電導装置の数が少なくとも接触クランプの数に
   相当する特許請求の範囲第１項記載の電極用ホルダー。 ５ 電流電導装置の数が接触クランプの数の倍数である
   特許請求の範囲第１項記載の電極用ホルダー。