JPS5813845Y2 - シカチリヨウヨウキユウインソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、歯科治療用ユニットに取付けて使用するも
ので、口腔内での歯科治療の際、歯牙または歯根の切削
により生ずる有害な粉塵、切削機から流出する冷却水及
び患者が排泄する分泌物等を吸引除去する歯科治療用吸
引装置に関する。

現在の歯科治療用ユニットにおいては、歯牙、歯根の切
削機を高速回転させるタービンと、吸引装置とを同一の
コンプレッサーからの圧搾空気によって作動させている
ため、吸引装置での消費エアが増えるとタービンの回転
が低下し、歯科治療に差し障るだけでなく、タービンの
故障の原因にもなるものである。

しかるに従来のこの種吸引装置は、吸引器と口腔内とを
連結するパイプの中間に冷却水や粉塵を除去するための
フィルターを設けていたので、吸引器の吸引力を大きく
しなければならず、必然的にエア消費量が増大し切削機
に悪影響を及ぼしていた。

又大量の圧搾エアの噴射は騒音の発生を呼び、歯の治療
で精神的に不安定状態にある患者をますますイライラさ
せることになり、二重の意味で゛適当で゛なかった。

本考案は、以上の改善を行うため流体エアの特性を活か
し、極力エア消費量を少いものにしたもので、以下に実
施例を図面について説明する。

ボデー１は、その内部の中心軸上に縦透孔を穿設すると
共に側部にサイレンサー２４付きの排気筒を設けである
。

縦透孔上端に回動自在に嵌入するストレーナ−１４は、
口腔内の分泌物や粉塵、冷却水を含むエア９を送るホー
ス１３と連結してあり、その上部には内面を半円状に穿
ったキャップ１６を、内部には治療中誤って吸引した患
者の差し歯等の貴金属をふるい落すネット１５を、底部
にはノズル３の周囲に開口をのぞませる吸引管１７を各
段けである。

縦透孔下端に取付ける吸引器は、圧搾エアを送るエアホ
ース接続管２と連通し下方に長く延びたノズル３と、該
ノズルを所定間隔で同心的に包囲するパイプ４と、該パ
イプ下端に螺着するコレクター１０とより成るもので゛
ある。

尚コレクター１０には通気孔１２が穿設してあり、この
通気孔はその上端のテーパー２６から下方へ向って孔径
を序々に狭め、絞り部１１で最小とし、そののちラッパ
状に序々に拡大して下方へ抜けるものである。

ウェスパイプ１８は、その中頃に二段のフィルター２２
．２３を設け、下部を拡大してその径を大きくし底部を
開口したもので、前記コレクター１０に嵌着しである。

ボデー１下端に取りはずし自在に設けるＵ字状カップ１
９は、底部近くに半円状のネット２０を、底部に冷却水
の排出孔２１を設けである。

尚図中７は、ノズル３に送られる圧搾エアの量を調整す
るバルブハンドル、２５はパイプ４上端に形成するテー
パーである。

本考案は以上の様に構成したので、ノズル３から圧搾エ
アが噴射されると、ノズル３とパイプ４間の間隙５及び
ホース１３内が真空状態となり吸引力が生じる。

圧搾エアは矢印６で、吸引されるエアは矢印９で示して
いるが、パイプ４下部でエアロとエア９は一体となり通
気孔１２に送り込まれ、絞り部１１で絞られて速度を増
しラッパ状に拡大する部分で序々に速度を落し下方へ噴
出する。

コレクター１０を出たエア群は、ウェスパイプ。

１８で方向づけられ、ネツ）−２０に吹き付けられて分
泌物及び粉塵等はここで除去され、又冷却水は排水孔２
１から排出される。

一方、ネット２０の網目は水分でふさがれるので、エア
は図示の矢印の様に拡散されたのち上方へ方向転換し、
二段フィルター２２．２３を通り排気筒のサイレンサー
２４から外部へ排気される。

本考案は、ボデー１中心軸上の縦透孔下端に吸引器を取
付けると共に縦透孔上部に、内部に網目の荒いネット１
５を設けかつ内面を半円状に穿ったキャップ１６を設け
たストレーナ−１４の下部吸引管１７を嵌入し、又吸引
器のコレクター１０外周に、その中頃に二段のフィルタ
ー２２ 、２３を取付は下部を拡大してその径を大きく
し底部を開口したウェスパイプ１８を嵌合し、更にボデ
ー１下端に、底部近く半円状ネット２０を、底部に冷却
水等の排水孔２１を各有するＵ字状カップ１９を取り外
し自在に設け、ボデー１下端にサイレンサー２４付きの
排気筒を設けたので、吸引器とホース１３先端の吸引口
（図示せず）の間を直結した構造になっているので吸引
力が強くしたがってエア消費量が少なくて済む、又泊療
中差し歯等の貴金属を誤って吸引した場合、ストレーナ
−１４内のネット１５で停まるのでキャップ１６をはず
せば直ちにこれを取り出すことかで゛きる。

尚該ネットは網目の荒いものなので、粉塵、水分等は素
通りしてしまいネットがエアーの流れを妨げることがな
い。

吸引器から噴出した粉塵、水分を含むエア群はウェスパ
イプ１８によって方向づけられるので、飛散することが
なく又噴射音も高音から低音に変化する、ネット２０に
吹き付けられたエア一群に含まれる水分は排水孔２１か
ら排出されるが、ボデー内は外気より常に高圧となって
いるため、この水分は押し出される状態で排出するので
、排水孔２１に接続される排水パイプ（図示せず）の詰
まる心配がない。

本装置で発生する騒音は主にパイプ４とコレクター１０
との連結部にエア群が衝突することにより生じるが、上
方へ向う騒音は縦長の間隙５内で減少されると共に上部
ストレーナ−１４のキャップ１６の半円状内面に当って
拡散して消音され、又下方へ向う騒音はウェスパイプ１
８内で高音から低音に変化し、下方のネット２０で拡散
され更にフィルター２２．２３及び排気筒のサイレンサ
ー２４によって完全に消音される。

本考案は、以上の様に少ない圧搾エアで大きな吸引力と
吸引量を得ることか゛で゛きるので゛、同一のコンプレ
ッサーからの圧搾エアによって高速回転する歯牙切削機
のタービンに影響を与えることがなく、又前記の如く全
体として流体エアの特性を活かした構成になっているの
で、エアの流れに無理、無駄がなく、エア消費の少いこ
とと相俟って非常に静かである効果を有するものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示す縦断正面図であり、図中、
１はボデー、３はノズル、６，９はエアの流れを示す矢
印、１４はストレーナ−１１５，２０はネット、１６は
キャップ、１７は吸引管、１８はウェスパイプ、１９は
Ｕ字状カップ、２１は排水口、２２．２３はフィルター
、２４はサイレンサーを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧搾空気を送るエアホースの接続管２と連通するノズル
   ３と、該ノズルを所定間隔で同心的に包囲するパイプ４
   と、該パイプ下端に設けるエアコレクター１０とよりな
   る吸引器によって吸引力を得る歯科治療用吸引装置にお
   いて、ボテ゛−１中心軸上の縦透孔下端に該吸引器を取
   付けると共に該縦透孔上部に、内部に網目の荒いネット
   １５を設けかつ内面を半円状に穿ったキャップ１６を設
   けたストレーナ−１４の下部吸引管１７を嵌入し、又吸
   引器のコレクター１０外周に、その中頃に二段のフィル
   ター２２．２３を取付は下部を拡大してその径を大きく
   底部を開口したウェスパイプ１８を嵌合し、更にボデー
   １下端に、底部近くに半円状ネット２０を、底部に冷却
   水等の排水孔２１を各有するＵ字状カップ１９を取りは
   ずし自在に設け、ボデ−１側部にサイレンサー２４付き
   の排気筒を設けて成る歯科治療用吸引装置。