JPS58135753A - 連続鋳造機における鋳片およびダミ−バ−落下防止用油圧回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は連続鋳造機に関し、より詳しくは停電等油圧
圧力が異常に低下した際に連続鋳造鋳片もしくはその鋳
片に相応するダミーパーが落下することを防止するため
の油圧回路に関するものである。

周知のように連続鋳造法は、鋳造開始当初にダミーパー
を鋳型内に挿入しておき、その状態で鋳型内に溶湯を注
入しつつこれを鋳型を介して冷却し、同時にダミーパー
をピンチロールによって鋳型から徐々に引き抜くことに
よ抄、冷却されて生じた凝固シェル（鋳片）を鋳型から
次第に引き抜き、鋳片がある程度の長さになった後は、
ダミーパーを鋳片から切離し、それ以降は鋳片をピンチ
ロールによって連続的に鋳型から引き抜く方法である。

このような鋳造法を実施する連続鋳造機では、ダミーパ
ーや鋳片が相当大重量であり、また鋳型のクランプ、ダ
ミーパーや鋳片の引き抜き、鋳片の切断、切断された鋳
片の搬送等の作業を適切にコントロールする必要があ抄
、シかもこれらの作業箇所が個々に相当離れているので
、出力が大きく、また制御が容易である等の理由で、一
般にはこれらの作業の多くを油圧にｒつで行なっている
。例えば垂直型あるｉは湾曲型の連続鋳造機では、第１
図に示すように、鋳型１の下方に多数のガイドロール２
とピンチロール３とを配列し、これらによってダミーバ
ー４および鋳片５を案内しつつ引き抜くよう構成し、そ
のピンチロール３はダミーパー４および鋳片５を支持し
かつ引き抜くものであるから、所定の接触圧が生じるよ
う押付用シリンダ６に取付けられており、またこのよう
な連続鋳造機式は、前記押付用シリンダ６以外に、ダミ
ーパー４の切離し用、鋳型１のクランプ用、鋳型１０幅
変更用、ガイドロール群の常時加圧剤等各種の油圧アク
チェータ群７が設けられている。

ところで前記押付用油圧シリンダ６や油圧アクチェータ
群７に圧油を供給する油圧源ユニット８には、停電によ
る油圧ポンプ９の停止や油圧回路の異常、圧油のリーク
、さらには電磁弁の無励磁等による圧力低下を補い、ま
九サージ圧の吸収、エネルギの補助等のために、通常の
油圧回路と同様に、アキエムレータ（以下常設アキエム
レータという）１０が設けられている。この常設アキュ
ムレータ１０は、連続鋳造機に設ゆられた総ての油圧ア
クチェータの圧力保償等の九めのものであって、その容
量は相当大きいが、停電等の何らかの原因で油圧の圧力
が低下し死場合に、常設アキエムレータｌＯに蓄油した
圧油で圧力を保償するとすると、油圧アクチェータやそ
の制御弁等圧油の漏洩する箇所が多数存在するから、数
分のうちに油圧の圧力が規定圧力以下に低下してしまう
おそれがあり、そこで従来一般には、ダミーパー４や鋳
片５の落下およびそれに伴う溶湯の流出など極めて重大
な被害を被むるおそれのある事故を防止すべく、前記油
圧源ユニット８とは別に、非常用の油圧源ユニット１２
を設けていた。すなわち非常用油圧源ユニット１２は、
第１図にその概略を示すように、前記油圧ポンプ９によ
って蓄油されるアキエムレータ（以下非常用アキエムレ
ータという）１３を産力源とするものであって、この非
常用アキエムレータ１３を流蓋調整弁１４、電磁弁１５
および逆止弁１６を順次介して前記各押付用油圧シリン
ダ６に接続し、さらに押付用シリンダ６の前段に設けた
圧力スイッチ１７の出力信号によって前記電磁弁１５を
動作させるようになっている。

なお、！ｓ１図中符号１８は押付用シリンダ６を制御す
る電磁弁、１９は押付用シリンダ６用の流量制御弁、２
０は押付用シリンダ６用のノくイロット逆止弁、２１は
非常用アキエムレータ１３用の逆止弁をそれぞれ示す。

しかして上記のように構成した従来の油圧回路では、停
電による油圧ポンプ９の停止や油圧ホースの破損などに
よシ、押付用シリンダ６に供給される圧油の圧力が低下
した場合、前記圧力スイッチ１７が圧力の低下を検出し
、それに伴って電磁弁１５が動作するとともに、非常用
アキエムレータ１３に蓄油した圧油が各押付用シリンダ
６に供給され、その結果ビンチロール３がダミーツク−
４おるいは鋳片５に規定以上の圧力で押し付けられるの
で、これらを支持し、その落下を防止することができる
。

（５） しかしながら前記非常用アキエムレータ１３はあくまで
も非常用であって、その容量は常設アキエムレータＩＯ
Ｋ比べてかな）小さく、従来一般には例えば停電時に数
十分間穫度規定圧力以上の圧油を押付用シリンダ６に供
給し得るだけであり、そのため油圧の異常低下の復旧に
手間どった場合には、ダミーパー４あるいは鋳片５が落
下する危険があった。

このような危険を解消するために、非常用アキエムレー
タ１３の容量を大きくすることが考えられるが、油圧の
異常低下を復旧させるに十分な時間油圧圧力を保償し得
る容量とすれば、アキエムレータ１３が相当大型し、そ
の結果設置スペースを広くとり、また設備費が嵩むなど
の問題が生じる。

従来では上述したように、ダミーパー４および鋳片５の
落下を確実に防止することに関し種々の問題があり、特
にダミーパー４を鋳型１の上清から挿入する所關トップ
チャージ方式では、ダミーパー４がダミーバーカー（図
示せず）から離れる（６） とピンチロール３以外にこれを支持する手段がないので
、ピンチロール３による落下防止が絶対の条件であり、
その丸め停電等による圧力低下の復旧時間を長くとるこ
とのできる手段が強く望まれていた。

この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、ピンチ
ロールをダミーパーあるいは鋳片に押付るための押付用
シリンダに対する圧油を、停電等圧力異常低下時に長時
間に亘って規定圧力以上に保持することができ、しかも
設備の簡略化を図ることのできる油圧回路を提供するこ
とを目的とするものである。

以下この発明の実施例を第２図を参照して説明する。な
お８２図に示す実施例において第１図と同一の部材には
第１図に付し九符号と同一の符号を付してその説明を省
略する。第２図において、押付用シリンダ６を制御する
丸めの電磁弁１８は、油圧源ユニット８に接続された油
圧配管２２から初の分岐として接続され、それ以後の油
圧アクチェータ群７も油圧配管２２から分岐して接続さ
れており、さらにその油圧配管２２のうち供給側配管２
２ａには、油圧アクチェータ群７への圧油の供給を阻止
するための電磁遮断弁２３が介装されている。前記電磁
弁１８には、押付用シリンダ６が流量調整弁１９を介し
て接続されており、電磁弁１８を動作させることにより
押付用シリンダ６によってピンチロール３をダミーパー
４もしくは鋳片５に押付け、あるいは引き離すようにな
っている。流量調整弁１９と押付用シリンダ６、との間
には、圧力スイッチ１７が設けられ、この圧力スイッチ
１７は制御器２４に電気的に接続されてお秒、さらにそ
の制御器２４に前記電磁遮断弁２３が電気的に接続され
ている。前記制御器２４は、押付用シリンダ６への供給
圧が規定圧力以下になったときに圧力スイッチ１７が出
力する信号８１％油圧ポンプ用電源の停電信号ｓｍおよ
び制御系電源の停電信号Ｓ１．のいずれかが入力された
ときに遮断信号Ｓ、を前記電磁遮断弁２３に出力よう構
成されており、したがって制御器２４が遮断信号Ｓ・を
出力した場合、すなわち押付用シリンダ６への供給圧が
低下し、ピンチロール３をダミーパー４あるいは鋳片５
を支持する力が低下する事態が生じ九場合、前記電磁遮
断弁２３により油圧アクチェータ群７への油圧源ユニッ
ト８からの圧油の供給を阻止するようＫなっている。

し九がって上記のように構成し九油圧回路にあっては、
例えば油圧アクチェータ群７儒の配管２２の一部が破損
して油洩れが生じ九シ、ある−は油圧アクチェータ群７
儒に設は九制御弁（図示せず）に油洩れが生じたやし九
場合、押付用シリンダ６に対する圧油の供給圧が低下す
るので、圧力スイッチ１７がその圧力低下を直ちに検出
するとともに信号ＳＩを制御器２４に対して出力し、そ
の結果制御器２４が出力する遮断信号Ｓ・により電磁遮
断弁２３が切替って油圧アクチェータ群７に対する圧油
の供給が停止される。これと同時に常設アキエムレータ
１０に香油した圧油が圧力低下を補うべく流出し、その
圧油は前記電磁遮断弁２３が閉じている丸めに押付用シ
リンダ６に供給される。

（９） また上記の油圧回路では、油圧ポンプ用電源もしくは制
御系電源が停電し九場合であっても押付用シ′リンダ６
に対する圧油の供給圧を前述した場合と同様に規定圧力
以上に保持することができる。

すなわちいずれかの電源が停電すれば、前記停電信号８
．．８．のうち一方が制御器２４に入力されるから、そ
れに伴って制御器２４が出力する遮断信号Ｓ、によって
電磁遮断弁２３が閉動作し、その結果常設アキームレー
タ１０内の圧油が押付用シリンダ６に供給される。

しかして上記の油圧回路では、油洩れや停電等油圧圧力
の低下を招来する事態が生じた場合、常設アキエムレー
タ１０に香油し九圧油を押付用シリンダ６に供給するこ
とになるが、常設アキュムレータ１０は連続鋳造機に設
備された総ての油圧アクチエータに対しサージ圧の吸収
やエネルギ補助環を行なうためのものであって、その容
量が相当大きく、シかも油圧アクチェータ群７を前記電
磁遮断弁２３によって油圧源ユニット８に対して遮断し
九ために、圧油が漏洩する箇所がそれだけ（１０） 少なくなり、したがって上記の油圧回路では長時間（数
時間）に亘って押付用シリンダ６に対する圧油の供給圧
を規定圧力以上に保つことができる。

なお、上記の油圧回路で杜、停電等油圧圧力の低下を招
来する事態が生じた場合には、押付用シリンダ６以外の
油圧アクチェータ群７に対する圧油の供給が停止するが
、ダミーバー４をビンチロール３で支持してｉる状態で
は、トーチカッタ（図示せず）等後段の機器社未だ稼動
していないから、鋳型１に対する注湯を停止する程度の
処置を講ずれば、特に重大な事故を惹き起こすことはな
く、また鋳片５をピンチロール３で支持している通常の
操業状態では、前記電磁遮断弁２３が動作すると同時に
、鋳型ｌに対する注湯の停止、トーチカッタによる鋳片
５の切断の停止等の処置を講ずれば、特に重大な事故を
招来することはな−。

第３図（４）（Ｂ）は本発明者等が行なった実験の結果
を示すグラフでもって、非常用アキエムレータを用いた
従来の油圧回路では、そのアキエムレータの容量が小さ
い丸めに菖３図（４）に示すように短時間（２６分）の
うちに押付用シリンダ６に対する圧油の圧力が規定圧力
まで降下してしまうが、この発明に係る油圧回路では第
３図（Ｂ）に示すように、常設アキエムレータ１０の容
量が大きいために、長時間（９４，７分）に亘って圧力
を規定圧力以上に保つことができた。

この実験結果からも明らかなようにこの発明に係る油圧
回路では、停電等油圧圧力の異常低下が生じた場合であ
っても、ダミーバー４あるいは鋳片５を長時間に亘って
確実に支持することができる。

なお、上記の実施例では、油圧配管２２を主配管とし、
ここから押付用油圧シリンダ６および他の油圧アクチェ
ータ群７を分岐させるように構成したが、油圧源ユニッ
ト８には前記の油圧配管２２以外の配管を直接接続する
場合があるが、そのような場合には、その配管にも遮断
弁を介装し、停電轡の非常時には、上記の実施例で示し
た電磁弁１８と併せてその遮断弁を閉じることにより、
押付用油圧シリンダ６のみに油圧源ユニット８すなわち
アキュムレータ１０から圧油を供給するようにすればよ
い。

以上の説明で明らかなようにこの発明の油圧回路によれ
ば、停電や圧油の漏洩等油圧圧力の異常低下時に、油圧
源ユニット内にサージ圧の吸収やエネルギの補助の九め
に通常設備されて−るアキエムレータを遮断弁によって
押付用シリンダ以外の油圧アクチェータから切す離すと
と本に、前記アキエムレータに香油した圧油を押付用シ
リンダにのみ供給し、もってダミーバーあるｉは鋳片を
ピンチロールによって支持するよう構成したから、前記
アキュムレータの容量が相当大きりうえに、圧油の漏洩
箇所が少なくなるために、非常用アキエムレータを設備
した従来の油圧回路とは異なり、押付用シリンダに対す
る圧油の供給圧の低下が少なり、シたがって長時間に亘
ってダミーバーあるいは鋳片を落下させることなく支持
することができ、ひいては重大事故を確実かつ未然に防
止することができる。またこの発明では通常設備されて
いるアキエムレータを使用するのであるから、設（１３
） 備や設置スペースが増大することがないばかりか、従来
設けていた非常用油圧源ユニットを省くことができるの
で、設備の簡略化と併せて設備費の低減を図ることがで
き、さらには設備スペースを少なくすることができる。

【図面の簡単な説明】

ｔｓ１図は連続鋳造機における従来の油圧回路を示す略
解図、第２図はこの発明の一実施例を示す略解図、第３
図（４）（Ｂ）は本発明者等が行なった実験結果を示す
ものであって、（４）は非常用アキュムレータを用いた
従来の油圧回路における押付用シリンダに対する圧油の
圧力低下を示すグラフ、（Ｂ）はこの発明に係る油圧回
路における押付用シリンダに対する圧油の圧力低下を示
すグラフである。 ｌ・・・鋳型、３・・・ビンチロール、４・・・ダミー
バー、５・・・鋳片、６・・・押付用シリンダ、７・・
・油圧アクチェータ群、８・・・油圧源ユニット、９・
・・油圧ポンプ、１０・・・アキュムレータ、２３・°
・電磁遮断弁。 （１４）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋳型から引き抜くべき鋳片もしくはダミーパーにピンチ
   ロールを押付ける丸めの押付用油圧シリンダと他の油圧
   アクチェータ群とを、油圧ポンプおよび圧力保慣用アキ
   ュムレータを含む油圧源ユ遮断弁を設け、油圧圧力異常
   低下時に前記遮断弁により前記他の油圧アクチェータ群
   に対する圧油の供給を阻止するとともに、前記アキ為ム
   レータに蓄油した圧油を前記押付用シリンダにのみ供給
   するよう構成したことを特徴とする連続鋳造機における
   鋳片およびダミーバー落下防止用油圧回路。