JPS5813571B2 - 重合体 - Google Patents

重合体

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JPS5813571B2
JPS5813571B2 JP51115458A JP11545876A JPS5813571B2 JP S5813571 B2 JPS5813571 B2 JP S5813571B2 JP 51115458 A JP51115458 A JP 51115458A JP 11545876 A JP11545876 A JP 11545876A JP S5813571 B2 JPS5813571 B2 JP S5813571B2
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solvent
same
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亀谷雅哉
三村公二
中浜哲朗
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一分子中にリンおよび窒素原子を含む新規な重
合体に関する。
本発明の重合体はすぐれた防炎性を有し、かつ天然また
は合成の各種高分子材料に対してすぐれた相溶性を有す
るためこれらの材料に防炎性を与える防炎剤として特に
好適に用いることができる。
従来、一分子中にリンおよび窒素原子を含む重合体とし
ては、五塩化リンを塩化アンモニウムを反応させること
によって得られる、式 で示される繰り返し単位を有するホスホニトリル系重合
体およびこの重合体の塩素原子をアルコキシ基等で置換
した誘導体が知られており、これらは防炎剤として有用
であるということが報告されている。
しかしながら、これらの重合体は一般に平均分子量が約
1000以下の低重合度体(オリゴマー)が多くて、こ
れらを各種高分子材料に混合して防炎加工をした場合は
、加工後、製品よりこれらの低重合度体が滲み出して製
品の防炎性を低下させるという欠点がある。
本発明は上記の従来のホスホニトリル系重合体よりも分
子量が高くて、各種高分子材料に防炎剤として適用した
場合にも上記のような欠点を示さない新規重合体を提供
しようとするものである。
すなわち本発明は、一般式 〔式中、Z1およびZ2はCl.OR1、NHR2また
はNR2R3であり(但し、Z1と22は同一である)
、R1はC1〜C6のアルキル基、C3〜C,のCnH
2n−1基、C3H5X2基(XはClまたはBrであ
る)、C2〜C4のCnH2nX基(Xの定義は前と同
じ)、C1〜C3のCnH2nC6H5基、C1〜C4
のアルキルフエニル基、クロルフエニル基、プロムフエ
ニル基またはフエニル基でアリ、R2およびR3はC1
〜C6のアルキル基、C3〜C5のCnH2 n−1基
、C1〜C4のアルキルフエニル基またはフエニル基で
あり(R2およびR3は同一でも、異なっていてもよい
)、mは5以上の整数である〕で示される繰り返し単位
を有する重合体に係わるものである。
本発明の重合体の製造法について説明すると、一般式 〔式中、mは5以上の整数である〕で示される繰り返し
単位を有する重合体(以下、重合体(I)という)は、
五塩化リンとグアニジンを不活性溶媒の存在下に加熱反
応させることにより製造される。
重合体(I)の生成反応は次式に示す如く、まず五塩化
リンとグアニジンの間で縮合が起り、次いで縮合生成物
が逐次重合して高分子体が形成される五塩化リンとグア
ニジンの縮重合反応である。
従って、この反応は段階的であり、反応時間を長くする
につれて重合体の分子量が増加する。
五塩化リンとグアニジンは室温のような低い温度でも縮
合するが、縮合物の重合は通常50℃付近から開始され
る。
しかし、50℃付近で反応させても低重合度体の生成量
が多くて長時間反応させないと高分子量のものが得られ
ない。
一方、五塩化リンとグアニジンを130℃よりも高い温
度で反応させると架橋等の異常反応が起り、溶媒不溶の
ゲルが生成し易くなるので好ましくない。
このようなことから、五塩化リンとグアニジンの反応は
通常80〜130℃の温度で行なうのが適当である。
グアニジンは塩基性が強くてそのままでは取り扱い難い
のでその塩酸塩を用いるのが好ましい。
グアニジン塩酸塩を用いた場合もグアニジンを用いた場
合と同様の重合体が得られる。
一方、五塩化リンの代りに三塩化リンを用い、三塩化リ
ンとグアニジン(またはその塩酸塩)を反応させながら
反応系に塩素ガスを通じると五塩化リンを用いた場合と
同じ結果が得られる。
五塩化リンとグアニジン(またはその塩酸塩)の反応割
合は化学量論的量(等モル)かまたは五塩化リンを若干
過剰に用いる。
反応温度の制御を容易にしたり、副反応を抑制するため
反応に際し不活性溶媒を用いる。
用いられる不活性溶媒には種々のものがあるが、特にテ
トラクロルエチレン、1・1・2・2−テトラクロルエ
タン、ペンタクロルエタン、モノクロルベンゼン、■・
2−ジクロルベンゼン、1・2・4−トリクロルベンゼ
ンのような溶媒を適当な量用いることが好ましい。
これらの溶媒は反応に不活性であるだけではなく、いず
れも沸点が高いので反応中の損失が少な《、かつこれら
は反応原料は溶かさないが反応生成物である重合体(I
)を良《溶かすためこれらを用いた場合は反応後、反応
混合物を単にろ過するだけで未反応原料を除去すること
ができるという利点がある。
更に、これらの溶媒はいずれも重合体(I)の良溶媒で
あるため、反応混合物を沢過して未反応物を除去した後
の反応液はそのまま種々の用途に供することができる。
′重合体(I)を実用的な高分子にし、種々有用なもの
にするためには平均重合度は一般に5以上、好ましくは
10以上にするのがよい。
重合体(I)の重合度の調節は反応温度および時間を種
々変化させることにより任意に調節することができるが
、通常は反応時間は一定にし、反応時間を種々変化させ
て重合度を調節する。
たとえば120℃の温度で十数時間反応させると平均重
合度mが約20〜30(平均分子量約3000〜400
00重合体が得られ、時間を延長すればより重合度の高
いものが得られる。
反応の終点は副生塩化水素の発生が終った時点または反
応液の粘度で決定する方法が一般的である。
反応終了後、反応混合物を沢過し、得られた沢液を蒸溜
して溶媒を除去すれば重合体(I)の固体が得られる。
一般式 〔式中、R1はC1〜C6のアルキル基、C3〜C5の
C n,H 2 n − 1基、C3H5X2基(Xは
CIまたはBrである)、C2〜C4のCnH2nX基
(Xの定義は前と同じ)、C1〜C3のCnH2nC6
H5基、C1〜C4のアルキルフエニル基クロルフエニ
ル基、プロムフエニル基、またはフエニル基でアリ、m
は5以上の整数であるで示される繰り返し単位を有する
重合体(以下、重合体(II)という)は、重合体(I
)を不活性溶媒および第3級アミンのような塩基の存在
下にR1OH(R 1の定義は前と同じ)であらわされ
る化合物と反応させることによって製造される。
この反応は次式のように進行する。
重合体(II)の製造に用いられるR1OHの種類とし
てはC1〜C6の脂肪族飽和アルコール、C3〜C5の
脂肪族不飽和アルコール、C2〜C4のクロルヒドリン
またはプロムヒドリン、C1〜C3の芳香族飽和アルコ
ール、C1〜C4のアルキルフエノ−ル、クロルフェノ
ールおよびフェノールが挙げられる。
01〜C6の脂肪族飽和アルコールの代表的なものはメ
タノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタ
ノール、イソペンタノールおよびn−ヘキサノールであ
る。
C3〜C6の脂肪族不飽和アルコールの代表的なものは
アリルアルコール、クロチルアルコール、メチルプロペ
ニルカルビノール、4−ペンテンー1−オールおよび4
−ペンテン−2−オールである。
C2〜C4のクロルヒドリンの代表的なものはエチレン
グロルヒドリン、フロピレンクロルヒドリン、トリメチ
レンクロルヒドリン、テトラメチレンク口ルヒドリンお
よび1・3−ジクロルヒドリンである。
C2〜C4のプロムヒドリンの代表的なものはエチレン
ブロムヒドリン、フロピレンブロムヒドリン、トリメチ
レンブロムヒドリンおよび1・2一ジブロムヒドリンで
ある。
C1〜C3の芳香族アルコールの代表的なものはベンジ
ルアルコール、α−フエネチルアルコール、β−フエネ
チルアルコールおよびメチルベンジルカルビノールであ
る。
C1〜C4のアルキルフェノールの代表的なものはO−
、m−およびP−クレゾール、エチルフェノール、フロ
ビルフェノール、2・6−キシレノール、3・4−キシ
レノール、3・5−キシレノールおよびトリメチルフェ
ノールである。
重合体(I)とR10Hの反応に用いられる第3冫級ア
ミンの代表的なものはトリメチルアミンおよびトリエチ
ルアミンである。
用いられる不活性溶媒の種類としてはジオキサン、テト
ラヒド口フラン、ジグライム(エチレンクリコールジメ
チルエーテル)およびアセトニトリルが挙げられる。
重合体(I)とR10Hの反応割合は化学量論的量かま
たはR10f{を若干過剰に用いる。
第3級アミンの使用量は通常R10Hの使用量と同じ量
である。
重合体(I)とR10Hの反応は第3級アミンの存在下
においては容易であって、室温においても進行するが、
温度を高くすると反応を速くすることができる。
好ましい反応の態様としては、反応初期は室温付近で約
2時間程度反応させ、その後、温度を50〜60℃に高
めて数時間反応させる方法が挙げられる。
反応終了後、反応混合物を減圧蒸溜して溶媒を留出させ
、次いで得られた残渣を水洗して水溶性不純物を除去し
たのち乾燥すれば目的とする重合体(■)が得られる。
重合体(■)を製造する他の方法としてR1OHの代り
にこれのナトリウムオキシド(R10Naという)を用
い、このR10Naと重合体(I)の不活性溶媒中で反
応させる方法もあるが、この方法は第3級アミンを用い
る必要b″−ないので操作が簡単である。
この場合の反応は次のように進行する。
クロチルアルコール、メチルブロペニルカルビノール、
4−ペンテン−1−オールおよび4−ペンテン−2−オ
ールのそれぞれのナトリウムオキシドである。
C1〜C3の芳香族飽和アルコールのナトリウムオキシ
ドの代表的なものはベンジルアルコール、α−フエネチ
ルアルコール、β−フェネチルアルコールおよびメチル
ベンジルカルビノールのそれぞれのナトリウムオキシド
である。
C1〜C4のアルキルフェノールのナトリウムオキシド
の代表的なものはO−、m−およびP−クレゾール、エ
チルフェノール、フロビルフェノール、3・5−キシレ
ノール、3・4−キシレノール、3・5−キシレノール
およびトリメチルフェノールのそれぞれのナトリウムオ
キシドである。
用いられる不活性溶媒の種類としては重合体(I)とR
1OHを反応させる場合に用いられるものと同じものが
挙げられる。
重合体(I)とR10Naの反応割合および反応条件(
反応温度および時間)等については重合体(I)とR1
0Hを反応させる場合と同様のことが云える。
なお、本発明の重合体(II)のうち、式で示される繰
り返し単位を有する重合体は、通常、重合体(I)とア
リルアルコールを第3級アミンおよび不活性溶媒の存在
下に反応させるかまたは重合体(■)とアリルアルコー
ルのナトリウムオキシドを不活性溶媒の存在下に反応さ
せることに重合体(III)の製造に用いられるR2N
H2で表わされる第1アミンの種類としてはC1〜C6
の脂よって得られる反応生成物を臭素と反応させること
により製造される。
また、式 で示される繰り返し単位を有する重合体は、通常、重合
体(I)とアリルアルコールを第3級アミンおよび不活
性溶媒の存在下に反応させるかまたは重合体(I)とア
リルアルコールのナトリウムオキシドを不活性溶媒の存
在下に反応させることによって得られる反応生成物を塩
素と反応させることにより製造される。
次に、一般式 〔式中、R2はC1〜C6のアルキル基、C3〜C5の
CnH2n 1基、C1〜C4のアルキルフエニル基ま
たはフエニル基を表わし、mは5以上の整数である〕で
示される繰り返し単位を有する重合体(以下、重合体(
I[I)という)は、重合体(I)を不活性溶媒の存在
下にR2NH2(R2 の定義は前と同じ)で表わされ
る第1アミンと反応させることにより製造される。
この反応は次式のように進行する。
肪族飽和第1アミン、C3〜C5の脂肪族不飽和第1ア
ミン、C1〜C4の芳香族飽和第1アミンおよびアニリ
ンが挙げられる。
C1〜C6の脂肪族飽和第1アミンの代表的なものはメ
チルアミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソ
ープロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミ
ン、tert−プチルアミン、ペンチルアミン、2−ア
ミノペンタンおよびn−ヘキシルアミンである。
C3〜C5の脂肪族不飽和第1アミンの代表的なものは
アリルアミン、1−アミノ−4−ペンテンおよびメタリ
ルアミンである。
C1〜C4の芳香族飽和第1アミンの代表的なものはト
ルイジン、0−、m一およびP−キシリジンである。
重合体(I)とR2NH 2の反応割合は化学量論的量
かまたはR2NH2を若干過剰に用いる。
重合体(I)とR2NH2の反応に用いる溶媒は重合体
(n)を製造する場合に用いるものと同じものが用いら
れる。
また、反応温度、反応時間等については重合体(II)
を製造する場合と同様のことが云える。
次に、一般式 〔式中、R2およびR3はC1〜C6のアルキル基、C
3〜C5のCnH2n 1基、C,〜C4のアルキルフ
エニル基またはフエニル基であり(R2およびR3は同
一でも、異なっていてもよい)、mは5以上の整数であ
る〕で示される繰り返し単位を有する重合体(以下、重
合体(IV)という)は、重合体(I)を不活性溶媒の
存在下にR2R3NH(R2およびR3の定義は前と同
じ)で表わされる第2アミンと反応させることにより製
造される。
この場合の反応式は次の如くである。
重合体(IV)の製造に用いられるR2R3Hであらわ
される第2アミンの種類としてはC1〜C6の脂肪族第
2アミン、C3〜C5の脂肪族不飽和第2アミン、C1
〜C4の芳香族飽和第2アミンが挙げられる。
C1〜C6の脂肪族飽和第2アミンの代表的なものはジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジグ口ピルアミン、メ
チルエチルアミン、メチルグロビルアミン、メチルイソ
プロビルアミン、メチルブチルアミン、メチルイソブチ
ルアミン、メチルーtert−プチルアミン、メチルs
ec−プチルアミン、エチルブチルアミンである。
C3〜C5の脂肪族不飽和第2アミンの代表的なものは
ジアリルアミン、アリルメチルアミン、1一エチルアミ
ノー3−ブテンである。
C1〜C4の芳香族飽和第2アミンの代表的なものはN
−メチルアニリン、N一エチルアニリン、N − n−
−−プロビルアニリン、N−イソプロビルアニリン、N
−メチルトルイジンおよびN一エチルトルイジンである
重合体(I)とR2R3NHの反応割合、用いる溶媒の
種類、反応条件(反応温度および時間)等については重
合体(m)を製造する場合と同様のことが云える。
叙上の方法により製造される本発明の重合体(I)、(
II)、(In)および(IV)はいずれも分子量が高
いものが容易に得られ、そしてこれらは天然または合成
高分子材料の多《のものに対して相溶性が高《、かつ防
炎性がすぐれていることから、これら高分子材料に防炎
性を与える防炎剤として特に好適に用いられるほか、重
合体(I)は−NH基、−NH,基、−OH 基等と反
応するため、これらの基を有する線状ポリマー(たとえ
ばポリイミン)に重合体(I)を加えて反応させること
により該ポリマーを網状構造にする架橋剤として用いる
こともできる。
以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明する。
実施例 1 攪拌機、温度計および還流冷却機が付され、かつ湿気を
遮断した内容2lの反応器にそれぞれ粉砕した五塩化リ
ン208.3rと塩酸グアニジン(純分92%以上)1
03.9ftおよび1・1・2・2−テトラクロルエタ
ン溶媒0.6lを仕込んで混合し、次いで混合物を徐々
に加温した。
50℃付近から塩化水素ガスが発生し、80℃でそれが
著しくなる。
温度が120℃に達してから約15時間反応させた。
反応の進行にともない原料は漸次溶解していく。
反応後、反応混合物を室温に冷却し沢過して不溶分を除
去してから溶媒を減圧下に留出させ、得られた残渣を乾
固した。
その結果、若干黄色に着色した固体状の重合体が得られ
た。
この重合体の赤外吸収スペクトルを測定した結果、P=
N結合に帰属する1200(1771”およびp−ci
結合に帰属する480〜490CrfL−1の帯域に強
い吸収が認められたことから該重合体は式 で示される構造を有することがわかった。
この重合体の元素分析値はC7.23%、H1.37%
、N25.47%、P19.12%、CI45.82%
であり、平均重合度mを蒸気圧平衡法により測定した結
果、約32であった。
実施例 2 1・1・2・2−テトラクロルエタンの代りにモノクロ
ルベンゼンを用いたほかはすべて実施例1と同じ方法に
より重合体を製造した。
その結果、実施例1の場合よりも低い温度から反応が活
発に起り、やや不溶分が多かったが、実施例1の場合と
同じ構造の固体状の重合体が得られた。
この重合体の平均重合度mは約20であった。
実施例 3 実施例1で得た重合体1モルをテトラヒドロフラン溶媒
500rIllに溶解させた。
(A)一方、実施例1で用いたのと同様の反応器にテト
ラヒドロフラン500mJを仕込み、次いでこのなかに
n−プロビルアルコールのナトリウムオキシド2.5モ
ルを添加して懸濁させた。
(B)(B)のなかに(A)を約2時間かげて添加した
(A)の添加により反応が始まるが、添加中は反応混合
物の温度は20℃以下に保ち、添加後、溶媒の沸点に加
熱して還流下に更に約5時間反応させた。
反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下に溶媒
を留出させた。
次いで得られた残渣を水洗して副生食塩その他の水溶性
物質を除去した。
水洗後のペースト状固体を減圧乾媚して、目的とする重
合体を得た。
該重合体はモノクロルベンゼン、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメチルホルムアミドなどに可溶で、赤外
吸収スペクトルを測定した結果、P=N結合に帰属する
1250〜1260CrrL−1、p−c−c結合に帰
属する1000〜1020cm−1、1060crfL
”および残存P−CI結合に帰属する500〜520
crIL ’の帯域に強い吸収が認められることから該
重合体は式 (但し、m一約32) で示される構造を有することがわかった。
該重合体の元素分析値はC37.85%、H7.02%
、N18.72%、P14.63%、残存C I 1.
12%であった。
実施例 4 実施例1と同様の方法により製造した平均重合度m=約
25の重合体1モルをテトラヒド口フラン350rrl
lに溶解した。
−(A)一方、実施例1で用いたのと同様の反応器にテ
トラヒドロフラン350mlを仕込み、次いでこのなか
にアリルアルコールのナトリウムオキシド2.5モルを
添加して懸濁させた。
一(B)次いで実施例3と同じ方法により(A)と(B
)を反応させ、反応終了後、反応混合物を冷却し、溶媒
を減圧下に留出させた。
次いで得られた固体状の残渣を実施例3の場合と同じ処
理して得た重合体の赤外吸収スペクトル、N.M.Rス
ペクトルを測定した結果、式(但し、m=約25) で示される構造を有することがわ力りだ。
この重合体はモノクロルベンゼン、テトラクロルエタン
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムア
ミドに可溶で、元素分析値はC40.83%、H5.2
3%、N19.22%、P15.71%、残存CI0.
87%であった。
実施例 5 実施例4で得た重合体をテトラク咀レエタンに溶かして
濃度約20重量%の溶液をつくった後、該重合体1モル
当り320gの臭素を20℃以下の温度下で加えた。
過剰分の臭素のため溶液は若干赤色に着色するが、減圧
下に過剰の臭素をストリツピングすると橙黄色の粘性液
体となる。
更に、減圧下に溶媒を留出させると橙黄色のガラス状重
合体が得られた。
この重合体の構造は次の如くであると考えられる。
(但し、m一約25) 実施例 6 実施例1と同様の方法により製造した平均重合度m=約
22の重合体1モルケテトラヒドロフラン700mlに
溶解した。
一(A)一方、実施例1で用いたのと同様の反応器にト
リエチルアミン2.5モルとエチレンクロルヒドリン2
.5モルを仕込んだ。
−(B)次いで実施例3と同じ方法により(A)と(B
)を反応させた。
反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下に溶媒
を留出させた。
次いで得られた残渣を実施例3の場合と同様の処理をし
、得たペースト状の重合体を分析した結果、次に示す構
造式を有することがわかった。
(但し、m一約22) この重合体の元素分析値はC27.23%、H4.13
%、N18.78%、P14.73%、CI35.24
%であった。
実施例 7 実施例1と同様の方法により製造した平均重合度m一約
15の重合体1モルをテトラヒドロフラン350mlに
溶解した。
一(A)一方、実施例1で用いたのと同様の反応器にテ
トラヒドロフラン350mlを仕込み、次いでこのなか
にベンジルアルコールのナトリウムオキシド2.4モル
を添加して懸濁させた。
−(B)次に、(B)のなかに(A)を約2時間かげて
添加して反応させた。
反応中、反応混合物の温度は20℃以下に保った。
添加後、反応混合物を溶媒の沸点に加熱し、還流下に更
に約4時間反応させた。
反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下に溶媒
を留出させた。
次いで得られた固体状の残渣を実施例3の場合と同様の
処理をし、得た重合体の赤外線吸収スペクトル、N.M
.Rスペクトルを測定した結果、次の構造を有すること
が支持された。
(但し、m=約15) この重合体はエタノール、テトラヒドロフラン、ジメチ
ルホルムアミドおよびテトラクロ口エタン等に可溶で、
元素分析値はC61.55%、H5.40%、N12.
67%、P9.31%であった。
実施例 8 実施例6で用いたのと同じ重合体1モルをテトラヒド口
フラン500mlに溶解した。
=(A)一方、実施例1で用いたのと同様の反応器にフ
ェノールのナトリウムオキシド2モルとテトラヒドロン
ラン500mJを仕込んだ。
−(B)次いで実施例3と同じ方法により(A)と(B
)を反応させた。
反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下に溶媒
を留出させた。
次いで得られた固体状の残渣を実施例3の場合と同様の
処理をし、得た重合体の赤外吸収スペクトルを測定した
結果、P=N結合に帰属する1200c/n ’、p−
o−c結合(芳香環)に帰属する940〜950CrI
L−1および残存P−CI結合に帰属する510crI
′L−1の帯域に強い吸収が認められることから該重合
体は式 (但し、m一約22) で示される構造を有することがわかった。
また、該重合体のN.M.Rスペクトルにおいても上記
構造を支持する結果が得られた。
この重合体は実施例3で得た重合体よりも溶解性が良好
で、実施例3に記載の溶媒の外に塩化メチレン、塩化エ
チレン、トリクレンなどにも可溶で、元素分析値はC5
2.03%、H3.74%、N11.58%、P12.
10%、残存Cl3.591%であった。
この結果から明らかなように、この重合体中には未反応
P−CI結合が可成り残存していた。
実施例 9 実施例2で得た重合体1モルをテトラヒドロフラン70
0mlに溶解して実施例1で用いたのと同様の反応器に
仕込んだ。
次いでこれにn−プチルアミン350.4f(4.8モ
ル)を約2時間かげて添加した。
反応中、反応混合物の温度は20℃以下に保った。
添加後、反応混合物を室温で1時間反応させたのち溶媒
の沸点に加熱し、還流下に更に約5時間反応させた。
反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下
に留出させた。
次いで得られた固体状の残渣を実施例3の場合と同様の
処理をし、得た重合体の赤外線吸収スペクトル、N.M
,Rスペクトルを測定した結果、次の構造を有すること
がわかった。
(但し、m一約20) この重合体はテトラヒド口フラン、アルコールに可溶で
、元素分析値はC47.75%、H9.36%、N28
.73%、P12.56%であった。
実施例 10 実施例1と同様の方法により製造した平均重合度m=2
5の重合体1モルをテトラヒド口フラン700mlに溶
解して実施例1で用いたのと同様の反応器に仕込んだ。
次いでこれにアニリン5.0モルを約2時間かけて添加
して反応させた。
反応中、反応混合物の温度は20℃以下に保った。
添加後、反応混合物を室温で1時間反応させたのち溶媒
の沸点に加熱し、還流下に更に約5時間反応させた。
反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下に溶媒
を留出させた。
次いで得られた黄褐色の固体状残渣を実施例3の場合と
同様の処理をし、得た重合体を赤外吸収スペクトル、N
.M.Rスペクトルを測定した結果次の構造を有するこ
とがわかった。
(但し、m一約25) この重合体はテトラヒド口フラン、ジメチルホルムアミ
ドに可溶で、元素分析値はC58.23%、H4.96
%、N24.46%、P12.37%であった。
実施例 11 実施例1と同様の方法により製造した平均重合度m=約
20の重合体1モルをテトラヒドロフラン700mlに
溶解して実施例1で用いたのと同様の反応器に仕込んだ
次いでこれにN−メチルアニリン4.8モルを約2時間
かげて添加して反応させた。
反応中、反応混合物の温度は20℃以下に保った。
次いで、反応混合物を実施例9の場合と同じ方法により
更に反応させた。
反応終了後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下に溶媒
を留出させた。
次いで得られた黄色の固体状残渣を実施例3の場合と同
様の処理をし、得た重合体を赤外吸収スペクトル法、N
,M,Rスペクトルを測定した結果、次の構造を有する
ことがわかった。
(但し、m=約20) この重合体はテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
ドなどに可溶で、元素分析値はC61.46%、H6.
13%、N22.54%、P9.31%であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 〔式中、Z1およびZ2はCl,OR1、NHR2また
    はNR2R3であって(但し、Z1およびZ2は同一で
    ある)、R1はC1〜C6のアルキル基、C3〜C5の
    CnH2n 1 基、C3H,X2基(XはC1または
    Brである)、C2〜C4のCnH2nX基(Xの定義
    は前と同じ)、C1〜C3の CnH2 nC6H5基、C1〜C4のアルキルフエニ
    ル基クロルフエニル基、プロムフエニル基またはフエニ
    ル基であり、R2およびR3はC1〜C6のアルキル基
    、C3〜C5のCnH2n−1基、C1〜C4のアルキ
    ルフエニル基またはフエニル基(R2およびR3は同一
    でも異なっていてもよい)であり、mは5以上の整数で
    ある〕で示される繰り返し単位を有する重合体。 2 重合体が、式 〔式中、Z1およびZ2はCC3H7、OC4H9、は
    同一である)、mは5以上の整数である〕で示される繰
    り返し単位を有する重合体である特許請求の範囲第1項
    記載の重合体。 3 mが5〜50である特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の重合体。
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