JPS5813411B2 - 箱体の封緘機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、小型化された新規なＩ貼機構により接着テー
プによる封緘が確実になし得る箱体の封緘機に関するも
のである。

段ボールケース或いはこれに類似する蓋付きの箱体（以
下単に箱体と言う）の梱包に於で、内容物の収納された
箱体に対して蓋が突き合わされてから、その蓋が輸送中
に開封しないように布テープ、クラフトテープ、ガムテ
ープ等の梱包用接着テープを用いて強固に封緘すること
が一般に行なわれている。

特に汎用されている所謂■貼の封緘方法は、箱体の左右
の蓋を箱体上部で突き合せた後箱体の一方の妻面上部よ
り前記憲の突き合せ面及び他方の妻面の上部迄一体的に
貼着して封緘する方法であって、このようなＩ貼を行う
ことのできる封緘機としては、ベルトコンベアー、チェ
ンコンベアーによって連続的に走行しつつある蓋を折り
込んだ箱体に対して、先ず該箱体の前方妻面上部に接着
テープの先端を貼着し、引続き箱体の走行を利用して接
着テープを繰り出しつつ蓋の合せ目に接着テープを貼着
し、該蓋の合せ目の接着テープ貼着終了時にテープの後
端を適宜の長さに残して切断し、更にその後テープの後
端を箱体の後方妻面上部に貼着する機構を備えたものが
用いられており、この工帖機構は箱体の前方妻面上部及
び蓋の合せ目にテープを貼着する装置として、箱体の前
方妻面上部及び蓋の合せ目を接着テープを介して押圧し
つつ走行する貼着ロールと該貼着ロールに接着テープを
保持するつめとを有していた。

しかし乍ら、接着テープは捲重体から捲き戻された状態
では直ちに渦巻状にカールする難点があると共に僅かの
風力でも動く程度の軽いものであり、従って正確な封緘
作動をするには連続的な監視作業を要すると共にトラブ
ルが発生したときにこれを是正する作業も難渋を極める
ものであった。

本発明は、叙上の如き封緘機に於ける従来のＩ貼機構の
欠点を解消することを目的として鋭意研究の結果、貼着
のため待機していいる接着テープをその幅方向に湾曲し
て剛性を具備せしめることにより前記欠点を容易に解消
し得、貼着不良が少なくしかも能率的に確実に貼着され
る■貼機構を得ることを見出し本発明を完成したもので
ある。

本発明の要旨は、箱体を移送する装置と接着テープを送
り出し該接着テープを前記箱体の前方妻面及び蓋の合せ
目に貼着する装置と、該蓋の合せ目への接着テープ貼着
終了後に接着テープの後端を適宜の長さに切断する装置
と、該切断された接着テープの後端を箱体の後方妻面に
貼着する装置とを有する箱体の封緘機に於て、接着テー
プを箱体の前方妻面及び蓋の合せ目に貼着する装置が、
移送されつつある箱体の前方妻面及び蓋の合せ目を接着
テープを介して押圧する板状の貼着具と、内側に接着テ
ープを抱えこむように該貼着具の両側部に配置された保
持機構と、略Ｌ字形の板体からなるそらし具からなり、
該そらし具は該貼着具に回動可能に設けられ、一端部は
、他端部が該貼着具に取着されたバネに常時引張される
ように取着され、他端部は貼着具に設けられた孔に挿通
され保持機構の方向に突出されて、接着テープを幅方向
に湾曲せしめるようになされていることを特徴とする箱
体の封緘機に存する。

次に本発明箱体の封緘機の一実施例を図面により詳細に
説明する。

尚図面において、左右対称的に設けられる各部品は図面
読解を容易ならしめる為あえて二つあることを省略して
いる。

第１図及び第２図には、接着テープを送り出す装置と接
着テープを箱体の前方妻面と蓋の合せ目に貼着する装置
と，接着テープを切断する装置と接着テープを箱体の後
方妻面に貼着する装置とを内蔵した■貼機構１の主要部
分が示されており、又第３図乃至第５図は第１図、第２
図に示す■貼機構の内、本発明の特徴である接着テープ
を箱体の前方妻面と蓋の合せ目に貼着する装置のみをと
り出して示すものであって、第３図はその平面図、第４
図は同側面図、第５図は同正面図である。

而して１００は■貼機構１の側板，１０１はテープを取
付ける為の接着テープリール、１０２は感圧性粘着テー
プからなるロール状接着テープ、１０３は接着テープリ
ール１０１の支柱、１０４は表面がローレット加工され
た接着テープの案内ロール、１０５は案内ロール１０４
の軸、１０１は断面がＬ字状で接着テープを前方妻面及
び蓋の合わせ目に押圧する為の板状の貼着具、１０６は
貼着具１０７の回動を可能にする為側板１００に取着さ
れた回動軸であり、該回動軸１０６は貼着具１０７の内
面上部左右に固定されたブロック１１３を貫通している
。

１０８は一対のつめからなる接着テープ保持機構にして
、第２図及び第３図にも示す如く断面がＬ字状で内側に
抱え込む恰好に貼着具１０１の両側部に配置され、且つ
移送されてくる箱体に接触することのない位置に設けら
れている。

１０９は接着テープの背面との接触部分が該接着テープ
１０２より幅狭になされたＬ字形の板体からなるそらし
具にして、ブロック１１３に取り付けられた回動軸１１
１の回りに回動可能になされ、貼着具１０７の上部に穿
設された方形の孔１１４からその一辺を突出すると共に
他辺の端部は引きバネ１１０により常時引張られており
従って該そらし具１０９は常時保持機構１０８に押しつ
けられた状態となされており、従って貼着具１０７と保
持機構１０８との間に導出されてきた接着テープ１０２
をその背面から保持機構１０８方向に押圧せしめる機能
を有する。

又、１４０は下側に箱体７の上面を当接して箱体をスム
ーズに移送させる補助ロールである。

そして貼着具１０１はやや傾斜しつつその下端が移送さ
れる箱体の上面を摺動するようになされている。

上記各部により接着テープ１０２を送り出し、該接着テ
ープ１０２を第１図及び第２図に於で右から左へ移動す
る箱体の前方妻面及び蓋の合せ目に貼着する装置が構成
されている。

又、第１図第２図に於ける１２２は円弧状部分の下半分
から直線上部分が延設された接着テープ押え板、１２０
は貼着具１０１と接着テープ押え板１２２とを連接する
連結棒，１１２は貼着具１０７と連結棒１２０とを接合
する為のピン、１２１は連結棒１２０と接着テープ押え
板１２２とを接合する為のピン、１２３は接着テープ押
え板１２２０回動を可能にする為側板１００に取着され
た回動軸、１２４は接着テープ押え板１２２の上端に取
付けられた引張りバネ、１２５は引張りバネ１２４の側
板側のバネかけ、１２６は接着テープ押え板１２２の静
止位置を定めるストッパー，１３０は接着テープ切断用
バリカン刃、１３２はバリカン刃を作動させるカム、１
３１はバリカン刃１３０をカム１３２に取付ける金具、
第２図における１３３はカムＩ３２を側板１００に取付
けるピン、１３４はカム１３２の引張りバネ、１３５は
引張りバネ１３４の側板側のバネカケ、１ ３ ６ｎ同
バネ１３４のカム側のバネかけ、１３７はカム１３２の
静止位置を定めるストッパーであり、このカム１３２の
下端は移送される箱体の上面を摺動するようになされて
いる。

上記各部により、蓋の合せ目への接着テープ貼着終了後
に接着テープの後端を適宜の長さに切断する装置と接着
テープの後端を箱体の後方妻面に貼着する装置とが構成
されているのである。

次に第６図は第１図乃至第５図に示す工貼機構１が組込
まれる、箱体の移送をする装置６の主要部を示すもので
あり、６０１は主枠、６０２はキャスター、６０３は移
送台、６０４は減速機付き原動機、６０５は動力伝達チ
ェーン、６０６は搬４送コンベアー用スプロケット、６
０７は搬送コンベアー用ベルトプーリー、６０８は搬送
用ゴムベルトコンベアー、６１０は箱体の幅を規制する
ガイドバー、６２０はＩ貼機構１を組込む支柱、６３０
は箱体の蓋を押し込み、箱体を■貼機構１にスムーズに
送りこむ為の上蓋押えでありＩ貼機構の前端に取付けら
れている。

次１上の図面に示された構造の本発明箱体の封緘機の作
用を順を追って説明する。

まず始めに接着テープの取付方法を説明する。

第１図に示すように、接着テープリール１０１に接着テ
ープ１０２の捲芯部を押しこんで取付けるがこの時接着
テープの糊面が接着テープ１０２の端を下方に引き出し
た時、第１図に於で接着テープの右方にくるように取付
ける。

次に接着テープ１０２の端を下方に引き出し、案内ロー
ル１０４に接着テープ１０２の背面が接するように該案
内ロール１０４の右側を通して下方に引き出し、次に引
きバネ１１０に抗してそらし具１０９を第５図の矢印の
方向に指で押圧すると、引きパネ１１０が伸長されてそ
らし具１０９は貼着具１０７に接触する位置まで軸１１
１を中心として時計方向に回動するので、接着テープ保
持機構のつめ１０８との間に隙間を生ずる。

次にそのすき間に上記の引出した接着テープ１０２の先
端を通し、貼着具１０７の下端と同じ長さまで引き出す
。

接着テープ１０２全通したのちにそらし具１０９の押圧
を除くと、そらレ具１０９は引きバネ１１０の戻りによ
り接着テープ１０２の中央部背面をつめ１０８方向に押
しつける。

そらし具１０９の幅は接着テープ１０２の幅より狭くな
されているので、そらし具１０９により背面からつめ１
０８方向に押圧された接着テープ１０２は第３図に示す
如く背面側が凹なる円弧状にて、即ち糊面がつめ１０８
の内側に内接された状態で接着固定されるのである。

従って接着テープ１０２は、貼着直前の状態に於ても腰
が強く上下左右にズレたり或いは折れ曲ることもなくそ
り返った安定した状態でセットされるのである。

このように調整された■貼機構１ぱ、第６図に示すよう
に封緘せんとする箱体の高さに応じて支柱６２０の適当
な高さの位置にセットされ、又走行される箱体の幅１に
相応して二本のガイドレール６１００間隔をガイドレー
ル受金（図示せず）などの調整により最適になされる。

次に箱体移送装置６を始動すると、減速機つき原動機６
０４の回転ｎ動力伝達チェン６０５によって搬送コンベ
アー用スプロケット６０６に伝達されるから、該搬送コ
ンベアー用スプロケット６０６ど共軸になされ一緒にな
って回転する搬送コンベアー用ベルトプーリ−６０７も
回転し、その回転によりエンドレスのベルトコンベア−
６０８を矢印方向に走行せしめることになる。

そこで第６図の移送台６０３に置かれた箱体をベルトコ
ンベア−６０８上に箱体の一部が乗る位置まで入手によ
り移動させることにより、エンドレスに走行しているベ
ルトコンベア−６０８が箱体をのせ、第６図に於で右か
ら左の方向に走行せしめ、まずその上蓋が上蓋押え６３
０で重ね合わされ、次いで■貼機構に送られる。

面して以降の作動を第１図及び第２図、並びに第７図乃
至第１１図により説明すると、上蓋押え６３０で上蓋が
折た＼まれたま＼搬送されて来た箱体７の上蓋の突き合
せ部の前方妻面に第７図に示す如く接着テープ１０２の
先端部が貼着され、箱体７に貼着された該接着テープの
先端部が接着テープリール１０１に取付けられたロール
状の接着テープ１０２を引張り、当初セットした状態で
はつめ１０８に接着していた接着テープ１０２がそらし
具１０９を貼着具１０７に押しつける形となり接着テー
プ１０２はつめ１０８から剥離する。

尚この場合前方妻面に貼着する接着テープ１０２の長さ
は貼着具１０９の長さを調整して変更することができる
。

更に装置６による箱体７の移送てより、前方妻面に貼着
された接着テープ１０２が貼着具１０７を押しっけを為
第８図に示す如く貼着具１０７は回動軸１０６を中心と
して時計方向に回動して傾斜し、箱体の蓋の合せ目に接
着テープが接触し貼着されるのである。

接着テープ１０２は箱体７の移送に伴って繰り出される
が、常にそらし具１０９を貼着具１０７に押圧しながら
繰り出されるのであり粘着面がつめ１０８に接着するこ
とは決してない。

一方，接着テープ押え板１２２は、貼着具１０７が第８
図に示す如く回動軸１０６を中心として時計方向に回動
した時点で、第１図、第２図に示す連結棒１２０がピン
１１２及び１２１を介して接着テープ押え板１２２の上
端部にとの回動運動を伝達する為、側板１００に固定さ
れ念回動軸１２３を中心として反時計方向に回動し、該
接着テープ押え板１２２の下半分の円弧部分は箱体７の
最上面に相当する位置まで達し同時に引張りバネ１２４
が引伸ばされる。

その後箱体７は更に移送され、蓋の合せ目への接着テー
プ貼着作用は、第９図に示す如く切断装置のカム１３２
が箱体７よりはずれて引張りバネ１３４によりバリカン
刃１３０が矢印方向に接着テープをカットする迄続行さ
れる。

バリカン刃１３０は第１図に示す如くカム１３２の最下
端よりやや上部の位置に取付けられているので、接着テ
ープ１０２が箱体１に貼着されている時，即ち箱体の最
上端がカム１３２の最下端を押し上げている時には接着
テープ１０２Ｖｃ接触されることはない。

又、バリカン刃１３０のカムに於ける取付け位置を調節
することにより箱体の最後端部より繰り出されるテープ
１０２の長さ、即ち箱体の後方妻面に貼着されるテープ
１０２の長さを適宜変更することができる。

バリカン刃１３０がテープをカットしたときに、接着テ
ープ１０２の張力がなくなり貼着具１０７が復元すると
共に連絡棒１２０が働いて、引張りバネ１２４により該
テープ押え板１２２は時計方向に回動し、該押え板１２
２の円弧状部分で接着テープ１０２の後端部を箱体７の
後方妻面に貼着し、引き続きベルトコンベア−６０８に
より封緘作業の完了した箱体が搬出される。

そして上記の如く接着テープ１０２の後端部を貼着する
ことを以って１サイクルが終了し、以降同じ操作を繰返
して連続的に封緘作業を行うのである。

本発明箱体の封緘機に於いて、貼着具に接着テープを保
持する保持機構としては、前記実施例に於ては貼着具に
固定された一対のつめを用いたが、その他ブラシを用い
てもよい。

又、貼着具に保持された接着テープをその幅方向に湾曲
せしめるに際し、前記実施例の如く接着面側が凸面とな
るようにしてもよいが、逆に該接着面側が凹面となるよ
うにしてもよい。

而して、第１１図は第１図〜第６図に示した本発明箱体
の封緘機を使用してダンボール箱の上面を工貼封緘した
箱体を示すものであり、同じ■貼機構を上下に２台封緘
機にセットすることにより、上下面同時■貼も容易に可
能である。

本発明箱体の封繊機は、以上のべた様に構成されまた使
用されるものであり、接着テープを箱体の前方妻面及び
蓋の合せ目に貼着する装置が、移送されつつある箱体の
前方妻面及び蓋の合せを接着テープを介して押圧する貼
着具と該貼着具に接着テープを保持する保持機構と、該
貼着具に保持された接着テープをその幅方向に湾曲せし
めるそらし具とからなるものであるから、貼着のため待
機している接着テープには剛性が具備せしめられ，以っ
て貼着不良が少なく稼動率も高くその為封緘加工費の低
減を図り得るという効果を奏するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は本発明箱体の封緘機の一実施例を示
すものであり、第１図は本発明封緘機に用いられる■貼
機構の主要部を示す一部切欠側面図、第２図は同上平面
図、第３図は■貼機構の主として接着テープを箱体の前
方妻面と蓋の合せ目に貼着する装置の平面図、第４図は
同上側面図、第５図は同正面図、第６図は第１図乃至第
５図に示す■貼機構が組込まれる、箱体の移送をする装
置の主要部を示す一部省略側面図、第１図乃至第１０図
は第１図乃至第５図に示す■貼機構の作動を示す説明図
、第１１図は第１図乃至第５図に示された実例に基づい
て封緘された段ボール箱の封緘例を示す斜視図である。 符号の説明、１：Ｉ貼機構、１０２：接着テープ、１０
７：貼着具、１０８：つめからなる接着テープ保持機構
、１０９：そらし具、１２２：接着テープ押え板、１３
０：バリカン刃、１３２：カム、６：箱体を移送する装
置、１：箱体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 箱体を移送する装置と，接着テープを送り出し該接
   着テープを前記箱体の前方妻面及び蓋の合せ目に貼着す
   る装置と、該蓋の合せ目への接着テープ貼着終了後に接
   着テープの後端を適宜の長さに切断する装置と、該切断
   された接着テープの後端を箱体の後方妻面に貼着する装
   置とを有する箱体の封緘機に於で、接着テープわ箱体の
   前方妻面及び蓋の合せ目に貼着する装置が、移送されつ
   つある箱体の前方妻面及び蓋の合せ目を接着テープを介
   して押圧する板状の貼着具と、内側に接着テープを抱え
   込むように該貼着具の両側部に配置された保持機構と、
   略Ｌ字形の板体からなるそらし具とからなり、該そらし
   具は該貼着具に回動可能に設けられ、一端部は，他端部
   が該貼着具に取着されたバネに常時引張されるように取
   着され、他端部は該貼着具に設けられた孔に挿通され保
   持機構の方向に突出されて、接着テープを幅方向に湾曲
   せしめるようになされていることを特徴とする箱体の封
   緘機。