JPS581336Y2 - 気体封入式ボ−ル - Google Patents

気体封入式ボ−ル

Info

Publication number
JPS581336Y2
JPS581336Y2 JP1980036799U JP3679980U JPS581336Y2 JP S581336 Y2 JPS581336 Y2 JP S581336Y2 JP 1980036799 U JP1980036799 U JP 1980036799U JP 3679980 U JP3679980 U JP 3679980U JP S581336 Y2 JPS581336 Y2 JP S581336Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
thread
crimped
yarn
elongation rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1980036799U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5666359U (ja
Inventor
小島一夫
竹久勉
Original Assignee
モルテンゴム工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by モルテンゴム工業株式会社 filed Critical モルテンゴム工業株式会社
Priority to JP1980036799U priority Critical patent/JPS581336Y2/ja
Publication of JPS5666359U publication Critical patent/JPS5666359U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS581336Y2 publication Critical patent/JPS581336Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バレーボール、バスケットボール、サッカー
ボール フットボール等の競技用の大型の気体封入式ボ
ールにおいて、糸巻構成部を改良し、もってサイズの固
定化、弾性および触感の向上を図らんとするものである
従来に見受けられる競技用の大型の気体封入式ボールは
最内層であるゴムチューブの外周に綿布を貼付し、その
表面に未加硫ゴムを被覆した後、加硫して製造していた
が、最近では生産性、作業性、収率等の面から、綿布貼
着方式に代えてチューブ外周に糸を巻きつげる糸巻方式
が採用されるようになってきた。
このようにしてボールの肉厚内部に繊維層を設ける目的
はボールサイズを固定化することにあるが、従来の糸巻
方式の場合は、合成繊維又はセットされた合成繊維をそ
のままの状態でレゾルジノホルマリンラテックス処理し
、これによって得た糸を前記のようにチューブの外周に
巻きつげているのであるが、この際の繊維層は、糸が保
有する弾性しか得られず、しかも糸目体が保有する弾性
範囲が小さいので、ボールは硬く打撃時に金属的衝撃感
覚並びに該衝撃音を発生し、従って綿布貼着式のものに
比較した場合、ボールの弾性、触感がかなり低下し、ボ
ールの種類によっては製品化できなかったり、又は品質
をレベルダウンしなげればならない等の不都合を有して
いた。
本考案は上記の諸問題点に対処すべく、ボールサイズを
固定する際、弾性、触感を確保するようにしたものであ
る。
第1図に基いてこの考案の実施例を説明する。
気体封入式ボールの場合の三大要素は、前述のようにボ
ールサイズの固定、弾性、触感であるが、従来の場合は
糸巻層の構成に問題があるので、これを捲縮伸長性のあ
る捲縮加工糸を用いて次のように構成した。
すなわちこの考案に係る競技用の大型の気体封入式ボー
ルは、ボール1の肉厚内部に糸巻層2を設けたものにお
いて、通常の合成繊維を更に多数回捻って構成した捲縮
伸長率10〜180%の捲縮加工糸における捲縮伸長率
の差が20多以上ある2種類の捲縮加工糸3,3′を巻
き付けて糸巻層2を構成したものである。
第1図の実施例のものは、捲縮伸長率の小さい方の捲縮
加工糸3を糸巻層2の下層に且つ捲縮伸長率の大きい方
の捲縮加工糸3′を糸巻層2の上層に配したものである
が、捲縮伸長率の小さい方の捲縮加工糸3と、捲縮伸長
率の大きい方の捲縮加工糸3′とにより交撚糸を作った
のち巻き付けてもよいしく図示せず)、あるいは捲縮伸
長率の小さい方の捲縮加工糸3と捲縮伸長率の大きい方
の捲縮加工糸3′とを各々独立したクリール(糸の繰出
駒)から取出して同時に巻付けてもよい(図示せず)。
このように糸巻層2を捲縮伸長性のある捲縮加工糸3,
3′で構成した場合、捲縮加工糸3,3′の捲縮伸長性
により、糸自体の弾性が増大し、且つ捲縮加工糸3,3
′をチューブに巻きつげてボール1のサイズを固定した
際、糸巻層2にも弾性が得られるので、打撃時の金属的
衝撃触感および該衝撃音の発生が解消され、触感が高揚
されるものである。
しかして、加工糸30種類、捲縮伸長率はボールの製造
条件によって異なるが、捲縮伸長率は10〜180%の
ものが効果的である。
また捲縮加工糸3,3′の原材としては一部ヒーター仮
撚糸、二段ヒニター仮撚糸、押込加工糸が挙げられる。
捲縮加工糸3,3′の種類、捲縮伸長率はボールの製造
条件によって異なるが、巻付前に於げる捲縮加工糸3,
3′の捲縮伸長率の差は20%以上であることが効果的
である。
実施例 捲縮加工糸3,3′として、ナイロン66.70(34
)を2400 T/M、温度225°Cで仮撚加工し、
RF/L処理したもの(捲縮伸長率20%)と、RF/
L処理しないもの(捲縮伸長率170φ)を、50:5
0の比率でチューブに巻きつげてボールを製造したとこ
ろ、ボールサイズの固定、弾性、触感の良好な製品が得
られた。
(注)上記に於いてナイロン66はポリアミド系合成繊
維の一種、数字70はトータルデニール、0内の数字は
単糸数、T/Mは仮撚加工時の撚数の単位で1メートル
(M)当りの捻り回数(T)、RF/In理&zレゾル
ジノホルマリンラテックス処理の略称である。
荷重伸長曲線とボールサイズの固定、弾性、触感の関係
は、第2図のグラフ曲線になるよう糸を巻きつげるか、
又は糸自体を前記グラフ曲線のように設けることが理想
であると研究の結果判明した。
第2図において横軸は捲縮加工糸3,3′の伸び量Eを
、縦軸はボール1の内圧P及び捲縮加工糸3,3′に生
じる応力Fを表わしている。
そしてボールサイズの固定は、ボールを完成品状態に膨
張させた場合において、その所定内圧PL(糸に加わる
応力Fl)に対する伸び量El点で△El/△P1が小
さいことが好ましく、このことは、ボールサイズの固定
のみの観点からすれば、不伸糸が適材であることから容
易に理解できる。
又前記内圧0−PI間での糸のヤング率の高低と、ボー
ルサイズの固定とは密接な関係にあるが、ある一定の範
囲内では、糸を巻くときのチューブ径および糸巻量等で
も前記サイズ固定を図ることができ、絶対的なものでは
ない。
次に触感、弾性が特に重要であるバレーボール等につい
て、考察した場合、糸質との関係は次の如くであること
が判明した。
例えばバレーボールを手で打ったとき、小さい力で、体
積変化が大きく起ることが好ましい。
従来の捲縮伸長率のない通常の合或繊椎糸では第2図の
曲線Tの如くになる。
しかるに本考案の結果では第2図の曲線Sの如く々る。
この曲線Sは2種の捲縮伸長率を有する捲縮加工糸3に
よる曲線S1 と捲縮加工糸3′による曲線S2とを
同時に巻いて糸巻層2を構成するものである。
すなわち、内圧P 状態で外力が加わり、Pになったと
すると、糸巻層2はよく伸びて容易にボールが変形する
ことが必要であり、本考案はそれを満足している。
このことは、曲線Tより曲線Sの方が、El とE2
の間で応力変化量が低く、加えた外力に対して、抵抗が
小さいことを表わしている。
このように、触感とサイズ固定を同時に満足さすために
は、一方の捲縮加工糸3でサイズ固定を主に負担し、他
方の捲縮加工糸3′で触感を負担するとの考え方のもと
に検討した結果第2図の如く理想的な曲線Sとなる糸巻
層2を得たものである。
叙上の通り本考案rs、ハレーボール、バスケットボー
ル、サッカーボール、フットボール等の競技用の大型の
気体封入式ボールにおいて、ボールサイズの固定、弾性
および触感の向上を図り得たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る気体封入式ボールの実施例にお
ける一部の断面図、第2図はグラフ曲線図である。 1・・・・・・ボール 2・・・・・・糸巻層、 3゜ 3′・・・・・・捲 線加工糸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ボールの肉厚内部に糸巻層を設けたものにおいて、通常
    の合成繊維を更に多数回捻って構成した捲縮伸長率10
    〜180%の捲縮加工糸における捲縮伸長率の差が20
    %以上ある2種類の捲縮加工糸を巻き付けて糸巻層を構
    成したことを特徴とする競技用の大型の気体封入式ボー
    ル。
JP1980036799U 1980-03-19 1980-03-19 気体封入式ボ−ル Expired JPS581336Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980036799U JPS581336Y2 (ja) 1980-03-19 1980-03-19 気体封入式ボ−ル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980036799U JPS581336Y2 (ja) 1980-03-19 1980-03-19 気体封入式ボ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5666359U JPS5666359U (ja) 1981-06-03
JPS581336Y2 true JPS581336Y2 (ja) 1983-01-11

Family

ID=29288164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980036799U Expired JPS581336Y2 (ja) 1980-03-19 1980-03-19 気体封入式ボ−ル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS581336Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2023672A (en) * 1934-02-09 1935-12-10 A D Ellis Mills Inc Tennis ball cover
US3279793A (en) * 1964-12-14 1966-10-18 Marlin Toy Products Inc Toy carrousel

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2023672A (en) * 1934-02-09 1935-12-10 A D Ellis Mills Inc Tennis ball cover
US3279793A (en) * 1964-12-14 1966-10-18 Marlin Toy Products Inc Toy carrousel

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5666359U (ja) 1981-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4333648A (en) Inflatable game ball
EP3219367B1 (en) Sewn ball and manufacturing method thereof
US6645100B2 (en) Sports ball with floating cover
JPH10247A (ja) ゴルフボール
JPH02255162A (ja) 糸巻きゴルフボール
US6113505A (en) Wound golf ball with multi-ply thread
JPH08276031A (ja) 糸巻きゴルフボール
US5997416A (en) Golf ball
JPS581336Y2 (ja) 気体封入式ボ−ル
US6517471B2 (en) Exercise ball with an air layer
JP6874148B2 (ja) 運動用ボール及びその製造方法
US5597432A (en) Method for making balls for sports
WO2020213599A1 (ja) ラケット用ストリング
JP3117768B2 (ja) ガット
JP3390586B2 (ja) 球技用ボール及びその製造方法
JP2873419B2 (ja) ゴムボール
JP3165844B2 (ja) 運動用ボール
JPS61146832A (ja) ポリオキシメチレン撚糸体
TWI706801B (zh) 球拍用網線
JPH02198Y2 (ja)
JPS5831934B2 (ja) 触感を改良した空気入りボ−ル
US6361452B1 (en) Thread-wound golf ball
KR840000169B1 (ko) 기체봉입식 보올
JP4399312B2 (ja) バドミントンストリング
JP2001000588A (ja) 中空フィラメントを用いたストリング