JPS58131983A - インジゴ誘導体および太陽光エネルギ−貯蔵方法 - Google Patents

インジゴ誘導体および太陽光エネルギ−貯蔵方法

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JPS58131983A
JPS58131983A JP57013910A JP1391082A JPS58131983A JP S58131983 A JPS58131983 A JP S58131983A JP 57013910 A JP57013910 A JP 57013910A JP 1391082 A JP1391082 A JP 1391082A JP S58131983 A JPS58131983 A JP S58131983A
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solar energy
trans
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Junichiro Setsune
瀬恒 潤一郎
Shoichi Ishihara
石原 将市
Ryoichi Yamamoto
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光異性化するインジゴ誘導体、およびそれを利
用した太陽光エネルギーの貯蔵方法に関特開昭58−1
31983 (9) するものである。
従来より、クリーンで非枯渇なエネルギー源という観点
から、太陽エネルギー利用の研究が盛んに行なわれてき
ている。一般に太陽エネルギーの利用方法としては、■
太陽熱利用、■太陽光利用、■太陽エネルギーが他の自
然エネルギーに変換された後、風力、海洋温度差、バイ
オマスとして利用する方法等があげられる。なかでも太
陽エネルギーを捕集したのち、長期にわたってそのエネ
ルギーを簡単な方法で貯蔵することの可能な方法として
、バイオマスや光エネルギーの化学的貯蔵の研究が注目
を浴びている。
光エネルギーの化学的貯蔵方法には、■結合開裂による
エネルギー変換、■オレフィンのトランス体−シス体間
の光異性化によるエネルギー貯蔵、■π−電子系の分子
内付加環化によるエネルギー貯蔵、■水からの水素引抜
きによるエネルギー貯蔵に大別することが出来る。
その中のオレフィンのトランス体−シス体間の光異性化
によるエネルギー貯蔵について、図面とS・  、′ ともに説明する。エネルギー準位がより低く熱力学的に
安定なトランス異性体(T)は、太陽エネルギーを吸収
し電子的に高エネメ・ギー状態(T9)へ励起される。
励起に必要なエネルギー(1c″r)は(ΔEr)よシ
も大きな値を持つが、太陽スペクトルの赤外域をも有効
に利用するためには、出来るだけ小さな値が好ましい。
Toは、すぐに熱(iEh)を放出し、Tよシもエネル
ギー準位が高く、熱力学的によシネ安定なシス異性体(
C)に変化する。この時のトランス異性体(T)とシス
異性体(C)のエネルギー準位の差が貯えることの出来
るエネルギー(ΔX)である。
次に、この貯えたエネルギー(ΔE)を熱として解放す
るには熱トリガーを加える方法と触媒を用いる方法とが
ある。前者の場合、シス異性体<’a>に逆活性化エネ
ルギー(ΔKR)よりも大きな熱エネルギーを加えるこ
とによシ、貯えられたエネルギー(ΔE)を回収するこ
とが出来る。後者の場合には触媒がΔKRを低下させ、
(C)から(T)への逆反応を起こりやすくすることに
よシ(ΔR)を回収することが出来る。触媒としては、
中性不活性化アルミナ、酸化バリウム、酸化鉛、酸化亜
鉛+p−)ルエンスルホン酸をはじめ多くのもツカ知ら
れている。なお、図中の(C0)は励起され高エネルギ
ー状態となったシス異性体を表わしている。
このように、オレフィンのトランス体−シス体間の光異
性化によるエネルギー貯蔵については、原理そのものは
公知であり、オレフィンの種類及びエネルギー回収装置
についても既に提案されているが(特開昭52−802
78.53−65265)、このような従来の方法には
オレフィンをベンゼン。
トルエン、クロロホルムおよび四塩化炭素’!xと(7
)価格の高い溶媒や有害物質中に溶解せねばならないと
いう問題点があった。また、オレフィン類に−803H
、−OR、−COORなどの水溶性基を導入し、溶媒と
して安全かつ安価な水を用いる考え方も同時に提案され
ているが、合成困難な化合物が多いうえ、これまで、太
陽光エネルギーを分子のトランス−シス異性化により捕
集可能な化合物で水溶性のものは合成単離されていない
トランス−シス異性化によシ太陽光エネルギーを捕集す
るオレフィン類としては、スチルベン。
アゾベンゼン、インジゴ、チオインジゴ、シアニン型染
料など多くの材料が知られているが、光劣化が少ないこ
とや、材料の吸収スペクトルが太陽スペクトルに近いこ
となどから、インジゴ系染料やシアニン系染料が好まし
い。
一般にエネルギー貯蔵能力を有する代表的なインジゴ系
染料は下記の構造式を有している。
上式においてム、ム′は低級アルキル、ハロアルキル、
アリールもしくはハロアリールであり、R,、Rγ、′
R2,Rダm R3e ”!、R4およびR4′はiデ
アルキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、ハ
ロゲン、アルコイル、アロイル4L<Uこれらの組み合
わせである。例えば、N 、 N’−ジアセチルインジ
ゴはs a、ts KJ/mobのエネルギー貯蔵能力
かあり、N、N’−ビス(モノクロJセチル)インジゴ
は4 s KJ/no、/ 、 N、N’−ジイソブチ
リルインジゴは41KJ/vaolのエネルギー貯蔵能
力がある。
しかしながら、これらの化合物は何れも水には不溶であ
り、ベンゼン、トルエン、クロロホルム。
四塩化炭素などの価格の高い溶媒や有害物質中でしか光
異性化を示さない。
本発明は上記従来技術に鑑み、価格の高い溶媒や有害物
質を溶媒として用いない水浴性あるいはアルコール可溶
性のインジゴ誘導体およびその性質を利用する太陽光エ
ネルギー貯蔵方法を提供するものである。
本発明は、分子のトランス−シス異性化により太陽光エ
ネルギーを捕集し、必要時に触媒、および/ある諭は熱
トリガーを加えることにより、前記捕集したエネルギー
を熱として解放する化合物および太陽光エネルギー貯蔵
方法であり、前記化9 ページ 合物のトランス異性体は下記の構造を有し、水あるいは
アルコールに可溶である。
式中n FiOまたは1以上の整数を表わしているが、
一般にnの増加とともに合成が困難になること、シス異
性体からトランス異性体への熱異性化速度が大きくなる
ことなどの点よシ、実用的にはnは6以下の整数が好ま
しい。また、X−はハロゲンに代表されるがごとく、1
価の陰イオンでありさえすれば何れも適格であるが、C
lO4−やCH3SO4−などのようなかさ高い陰イオ
ンがよシ好ましい。Qは1価の陰イオン(X−)ととも
に下記の基本配位をとシ、水溶性、および/あるいはア
+、l−−”゛・・X− ルコール可溶性を付与する特定の含窒素複素環である。
以下に本発明を実施例により詳細に説明する。
〔実施例1〕 トランス体が下記構造式のインジゴ誘導体を合成した。
この化合物はアルコール可溶であり、アルコール溶液中
可視光を照射することにより、トランス体からシス体へ
異性化することが確認された。
また、シス化された異性体は再びジエチルアミンやp−
)ルエンスルホン酸などの触媒を添加することにより、
トランス体に戻ることも確認された。エタノールに対す
る室温での溶解度は約10Lτであった。
11 ページ H,H’−ジアセチルインジゴ、N、N’−ジベンゾイ
ルインジゴなどの従来の太陽光エネルギー貯蔵材料は、
アルコールには殆んど溶解しないうえ、アルコール溶液
中では光異性化反応は起こらないが、本実施例では安価
なアルコールに可溶であり、アルコール溶液中分子のト
ランス−シス異性化により太陽光エネルギーを捕集する
ことが可能であるなど、その実用的価値は極めて大きい
本実施例で合成した化合物の合成方法を以下に−示す。
100M1ナス型フラスコにインジゴ0.004モルと
ニコチン酸クロリド塩酸塩0.04モルを入れる。そこ
へピリジン2081を加え、ジムロート冷却管、塩化カ
ルシウム管をつけ、オイルバス上、オイルバス温度80
〜90 ’Cで約3時間撹拌を行なう。次に室温まで放
冷したのち吸引沖過によシ固型物を除く。このようにし
て得られたピリジン溶液を水1.61中に投じたのち、
生成物をクロロホルムにて抽出する。
抽出したクロロホルム溶液を水洗、乾燥したの一Φ減圧
にてクロロホルムおよび残存するピリジン會除くと、赤
紫色の固型物が得られる。次に、この固型物をクロロホ
ルムに溶かし、吸着剤としてシリカゲルを用いカラムク
ロマト展開を行ない赤色部分を分取する。この赤色溶液
より減圧にてクロロホルムを除<!:、i、N′−ジニ
コチノイルインジゴ660■が得られる。
次に、このN、N′−ジニコチノイルインジゴ400〜
にジメチル硫酸6mlを加え、ジムロート冷却管。
塩化カルシウム管をつけオイルバス温度70 ’Cにて
約16分撹拌を行なう。その後、減圧にてジメチル硫酸
を除き、エーテルで数回デカンテーションを行なう。こ
の特待られる赤い結晶がN、N’−ビス(N−メチルニ
コチノイル)インジゴのピリジニウム塩であシ、この反
応の収率は90%以上であった。
以上のようにして合成した前記ピリジウム塩0.6gを
エタノール11に溶解せしめ均一な溶液とする。この溶
液に重クロム酸カリウム水溶液フィルターを通して約1
時間ハロゲンランプからの4を照射したところ、このピ
リジニウム塩はその15 ぺ・−シ ロ0%がトランス体からシス体に異性化した。その後、
東京理工製双子型恒温壁熱量計TlC−211を用い、
上記ピリジニウム塩の異性化熱を測定した。
本実施例ではシス体からトランス体への異性化ハ、触媒
として塩酸を加えたエタノールを添加することによって
行なった。触媒添加前と添加後におけるピリジニウム塩
のシス異性体の割合は、それぞれ60%、12%であシ
、この差38%が発熱に寄与したものと考えられる。
測定された異性化熱は溶液100g1当たシ、触媒添加
による発熱分を補正して、1.46Jであった。従って
本実施例で合成したピリジニウム塩の異性化熱は1モル
当り約46KJとなシ、従来のN 、N’−ジアシルイ
ンジゴと同様大きな異性化熱を持つことがわかる。
〔実施例2〕 トランス体が下記構造式のインジゴ誘導体を合成した。
この化合物は水溶性であり、その水溶液に可視光を照射
することにより、トランス体からシス体へ異性化するこ
とが確認された。また、シス化された異性体は再びp−
)ルエンスルホン酸などの触媒を添加することによりト
ランス体に戻ることも確認された。水に対する室温での
溶解度は約8f/l  であった。
N、N’−ジアセチルインジゴ、N、N’−ジベンゾイ
ルインジゴなどの従来の太陽光エネルギー貯蔵材料は水
には不溶であるが、本実施例による太陽光エネルギー貯
蔵材料は安全で、しかも安価な水を溶媒として用いるこ
とが出来るなど、その実用的1Sベーン 価値は非常に大きい。
本実施例で合成したインジゴ誘導体の合成方法を以下に
示す。300 g/ナス型フラスコにジムロート冷却管
、塩化カルシウム管1滴下ロートをつけ撹拌しながら、
室温にてβ−ホモニコチン酸(ピリジン−3−酢酸)0
.1モルに塩化チオニル0.7モルをゆっくシと滴下す
る。滴下終了後、オイルバス上オイルバス温度60 ’
Cにて1時間撹拌を続ける。その後、減圧にて過剰の塩
化チオニルを取シ除くと、β−ホモニコチン酸クロリド
が得られる。
次に、1001Ilナス型7:)スコにインジゴ0.0
04モルと上記過程で得られたβ−ホモニコチン酸クロ
リド0.04モルを入れる。そこへピリジン20111
を加え、ジムロート冷却管、塩化カルシウム管をつけ、
オイルバス上、オイルバス温度76〜85℃で約3時間
撹拌を行なう。次に、室温まで放冷したのち吸引沖過に
よシ固型物を除く。
このようにして得られたピリジン溶液に水11を加え、
生成物であるH 、N’−ジーβ〜ホモニコチノ1偏a
R58−131983(5) イルインジゴをクロロホルムにて抽出する。抽出したク
ロロホルム溶液を水洗、乾燥したのち減圧にてクロロホ
ルム、および残存するピリジンを除くと赤紫色の固型物
が得られる。カラムクロマトによシ精製したところ、N
、N’−ジ−β−ホモニコチノイルインジゴを980岬
得た。
次に、このN、N’−ジ−β−ホモニコチノイルインジ
ゴ500wgにジメチル硫酸5mlを加え、ジムロート
冷却管、塩化カルシウム管をつけ、オイルバス上オイル
バス温度70″Cにて約16分間撹拌を行なう。その後
、減圧にてジメチル硫酸を除き、エーテルで数回デカン
テーションを行なう。そしテ、N、N’−ビス(N−メ
チル−β−ホモニコチノイル)インジゴのピリジニウム
塩は戸別することにより得られる。この時の反応収率は
90%以上であった。
以上のようにして合成した前記ピリジニウム塩0.25
1を蒸留水11に溶解せしめ均一な溶液とする。この溶
液に重クロム酸カリウム水溶液フィルタを通して、約1
.6時間ハロゲンランプからの17 ページ 光を照射したところ、こ9ピリジニウム塩はその76%
がトランス体からシス体に異性化した。その後、光照射
を止め、実施例1と同様の方法にて上記ピリジウム塩の
異性化熱を測定したところ、1モル当]+2KJの発熱
が認められた。
〔実施例3〕 トランス体が下記構造式を有するインジゴ誘導体を合成
した。
この化合物は水溶性であり、その水溶液に可視光を照射
することによシ、トランス体からシス体へ異性化するこ
とが確認された。また、シス化された異性体は再びI)
−)ルエンスルホン酸などの触媒を添加することによシ
トランス体に戻ることも確認された。水に対する室温で
の溶解度は約6.5 f/lであった。
N 、H’−ジアセチルインジゴ、N、N’−ジベンゾ
イルインジゴなどの従来の太陽光エネルギー貯蔵材料は
水に不溶のうえ、有機溶媒に対する溶解度も小さいもの
が多いが、本発明によるインジゴ誘導体は安全で、しか
も安価な水を溶媒として用いることが出来、その溶解度
も大き゛いなど、その実用的価値は非常に大きい。
本実施例で合成したインジゴ誘導体の合成方法を以下に
示す。
300m1ナス型フラスコにジムロート冷却管、塩化カ
ルシウム管、滴下ロートをつけ撹拌しながら、室温にて
3−キノリルカルボン酸0.1モルに塩化チオニル0.
6モルをゆつくシと滴下する。滴下終了後、オイルバス
上オイルバス温度661:にて約1時間撹拌を続ける。
その後、減圧にて過剰の塩化チオニルを取シ除くと、3
−キノリルカルボン酸クロリドが得られる。
19 ぺ−;゛ 次に、1oolIltナス型フラスコにインジゴ0.0
04モルと3−キノリルカルボン酸クロリド0.04モ
ルを入れる。そこへピリジン20m1を加え、ジムロー
ト冷却管、塩化カルシウム管をつけ、オイルバス上、オ
イルバス温度75〜86′cで約3時間撹拌を行なう。
次に、室温まで放冷したのち吸引濾過により固型物を除
く。このようにして得られたピリジン溶液に水11を加
え、生成物をクロロホルムにて抽出する。
抽出したクロロホルム溶液を水洗、乾燥したのチ減圧に
てクロロホルム、および残存するピリジンを除くと生成
物である赤紫色のN 、N’−ビス(H−メチル−3−
キノリル)インジゴが得られる。
カラムクロマトにより精製したところ、収量は1.05
gであった。
次に得られたN、N’−ビス(N−メチル−3−キノリ
ル)インジゴsoogIgにジメチル硫酸6mlを加え
、ジムロート冷却管、塩化カルシウム管をつけ、オイル
バス上、オイルバス温度66′cにて約10分間撹拌を
行なう。その後、減圧にてジメチを行なりたのちN 、
N’−ビス(N−メチル−3−キノリル)インジゴのキ
ノリニウム塩を戸別する。
この時の収率は80%以上であった。
以上のようにして、合成したキノリニウム塩260■を
蒸留水11に溶解せしめ均一な溶液とする。この溶液に
重クロム酸カリウム水溶液フィルターを通して、約1.
5時間ハロゲンランプからの光を照射したところ、この
キノリニウム塩はその65%がトランス体からシス体に
異性化した。
その後、光照射を止め、実施例1と同様の方法にて上記
キノリニウム塩の異性化熱を測定したところ、1モル当
り50KJの発熱が認められた。
なお、上記実施例においては含窒素複素環Qとしてピリ
ジル基およびキノリル基を用いたが、その他にピリダジ
ニル基、ピリミジニル基、ピラジ二/’MTN−アルキ
ルイミダゾリル基、N−アルン4 キルピラゾリル基、オキサシリル基、インオキサシリル
基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イソキノリル基
、チノリニル基、キノキサリニル基。
21 ページ N−アルキルベンズイミダゾリル基、ベンズオキ°”サ
ゾリル基、ベンズイソオキサシリル基、ベンズチアゾリ
ル基、ベンズインチアゾリル基、N−アルキルインダゾ
リル基、α−ナフトキノリル基。
β−ナフトキノリル基、アクリジニル基、ナフチリジニ
ル基、フェナジニル基、プリニル基、7エナンスロリニ
ル基、4.4’−ビビリ、ジル基、2.2’−ビピリジ
ル基およびそれら各基の誘導体の少なくとも一種であれ
ばよい。また前記構造式において、インジゴのベンゼン
環、および/あるいは複素芳香環が他の置換基でもって
置換されていてもよい。
さらに必要に応じて増感剤や褪色防止剤を加えてもよい
また本発明ではインジゴ誘導体を用いて太陽光エネルギ
ーを貯蔵することについて述べたが、本発明のインジゴ
誘導体はフォトクロミックディスプレイや記憶素子とし
ても利用できる。
以上のように本発明は、特定の構造式において、ある種
の含窒素複素環およびその誘導体の少なく史も一種を構
成要素とするインジゴ系化合物であ1 す、またこの化合物のトランス−シス異性化反応を介し
て取扱いの容易な太陽光エネルギー貯蔵材料を得るもの
である。すなわち、本発明は、従来の材料カベンゼン、
トルエン、クロロホルム、四塩化炭素などの価格の高い
溶媒や有害物質を溶媒として用いなければならなかった
ことに対し、無害でしかも安価な水やアルコールを溶媒
として用いることを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
図面はオレフィンのトランス体−シス体間の光異性化に
よるエネルギー貯蔵の原理を説明するだめの図である。 T・・・・・・トランス異性体、C・・・・・・シス異
性体、T。 ・・・・・・励起され高エネルギー状態となったトラン
ス異性体、C−・・・・励起され高エネルギー状態とな
ったシス異性体、ΔE・・・・・・貯えることのできる
エネルギ、ΔIcR・・・・・・シス異性体からトラン
ス異性体への活性化エネルギ、ΔIE、・・・・・・ト
ランス異性体からシス異性体への活性化エネルギ、E−
・・・・・・トランス異性体の励起エネルギ。 人疋麿擦 第1頁の続き 0発 明 者 山本原市 門真市大字門真1006番地松下電 器産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トランス異性体が下記の構造式を有するインジゴ
    誘導体。 (ただし、nは0または1以上の整数、X−は1価の陰
    イオン、Qはピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニ
    ル基、ピラジニル基、N−アルキルイミダゾリル基、N
    −アルキルビ2ゾリル基、オキサシリル基、インオキサ
    シリル基。 チアゾリル基9インチアゾリル基、キノリル基。 イソキノリル基、チノリニル基、キノキサリニA4.N
    −フルキルベンズイミダゾリル基、ベンズオキサシリル
    基、ベンズインオキサシリル基、ベンズチアゾリル基、
    ベンズイソチアゾリル基、N−アルキルイ/ダゾリル基
    、α−ナフトキノリル基、β−ナフトキノリル基、アク
    リジニル基、ナフチリジニル基、フエナジニル基。 プリニル基、フェナンスロリニル基 4.4/−ビピリ
    ジル基、2.2’−ビピリジル基、および前記各基の誘
    導体の少なくとも1種を含む含窒素複素環。) (閾トランス異性体が下記の構造式を有するインジゴ誘
    導体に太陽光を照射し、トランス異性体をシス異性体に
    変化させて前記太陽光エネルギーを貯蔵し、必要時に触
    媒および/あるいは熱トリガーを加えることにより、前
    記捕集したエネルギーを熱として解放することを特徴と
    する太陽光エネルギー貯蔵方法。 3 ・、−1 (ただし、nは0または1以上の整数、X−は1価の陰
    イオン、Qはピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニ
    ル基、ピラジニル基、N−アルキルイミダゾリル基、N
    −アルキルピラゾリル基、オキサシリル基、インオキサ
    シリル基。 チアゾリル基1インチアゾリル基、キノリル基。 イソキノリル基、チノリニル基、キノキサリニル基、N
    −フルキルベンズイミダゾリル基、ベンズオキサシリル
    基、ベンズイソオキサシリル基、ベンズチアゾリル基、
    ベンズイソチアゾリル基、N−アルキルインダゾリル基
    、α−ナフトキノリル基、β−ナフトキノリル基、アク
    リジニル基、ナフチリジニル基、フェナジニル基。 フリニル基、フェナンスロリニル基14.4’−ビピリ
    ジル基、2.2’−ビピリジル基、および前記各基の誘
    導体の少なくとも1種を含む含窒素複素環。)
JP57013910A 1982-01-29 1982-01-29 インジゴ誘導体および太陽光エネルギ−貯蔵方法 Granted JPS58131983A (ja)

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