JPS5812958B2 - 繊維用糊剤 - Google Patents

繊維用糊剤

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JPS5812958B2
JPS5812958B2 JP4125379A JP4125379A JPS5812958B2 JP S5812958 B2 JPS5812958 B2 JP S5812958B2 JP 4125379 A JP4125379 A JP 4125379A JP 4125379 A JP4125379 A JP 4125379A JP S5812958 B2 JPS5812958 B2 JP S5812958B2
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JP
Japan
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starch
sizing
graft
sizing agent
fibers
Prior art date
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JP4125379A
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English (en)
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JPS55132771A (en
Inventor
永塚恭一
岩瀬省治
笹岡一男
日紫喜紀雄
北本俊彦
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Nippon Starch Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Starch Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は澱粉一ポリアクリル酸エステル系グラフト共合
体を用いた繊維用糊剤に関する。
従来、繊維用糊剤として澱粉系糊料が用いられてきたが
フイルム形成性、フイルム強度、接着力、柔軟性の点で
満足いくものではなかった。
本発明者らは上記の欠点を解決するため鋭意研究を重ね
た結果、一般式が下記なる 式中R,、R、R,はHまたはCH8、R,はHまたは
は炭素数1〜5のアルキル基またはその誘導体nは2〜
20の整数。
単量体を必須モノマーとしてグラフト変性した澱粉を繊
維用糊剤として用いることにより皮膜形成性、皮膜強度
,各種繊維に対する接着力の改善されることを見出し本
発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のグラフト変性澱粉を繊維糊剤として
用い、各種繊維をサイジングした場合、強くて柔軟なフ
イルムを形成し各種繊維に対して強い接着力を示すため
、繊維の耐摩耗性が向上し毛羽伏せが十分なされ、毛羽
の脱落がなく、かつ糸切れがなくなるため製織機効率が
非常によくなる。
また,仕上糊として用いた場合、従来の澱粉糸に比べて
柔軟で透明な皮膜を形成するため色ものに対しても良好
な仕上げができ、かつポリビニルアルコール系のように
アイロンとの間における糊の附着も起らない。
また発明の澱粉は酸化剤により低粘度化した後も皮膜形
成性を失なわないのでスプレー用糊剤としても好ましい
ものである。
本発明における繊維用糊剤を大別すると合成繊維、大然
繊維、合成、大然混合繊維、ガラス繊維等のフィラメン
ト系および紡績系のサイジング剤,水に希釈して衣類を
浸漬して糊付する濃縮型、および直接噴霧して糊付けす
るエアゾール型仕上用糊剤が挙げられる。
本発明の繊維用糊剤は疎水性のポリエステル繊維、アク
リル繊維等合成繊維に対しても従来の澱粉系糊料に比べ
てはるかに強い接着力を有するため、従来のように高価
なアクリル系糊剤を多量に混合することなく、本発明の
繊維用糊剤を単独もしくはアクリル系糊剤の割合が非常
に少ない糊剤によりサイジングが行なわれる。
また本発明の繊維用糊剤は、木加工澱粉、各種加工澱粉
、ポリビニルアルコールおよびアクリル系糊料と併用し
ても、これらの糊剤との間の相溶性が優れているため個
々の糊剤の特性を失なうことなく優れた皮膜を形成し、
糊付けした後の糸の強度および抱合力が向上される。
しかして、本発明の繊維用糊剤に用いるグラフト変性澱
粉は、溶媒、例えば、メタノール、アセトンなどの有機
溶媒または水あるいはこれらの混合溶媒中で通常のグラ
フト重合開示剤、例えば、第二セリウム塩、過硫酸塩、
過硫酸塩一亜硫酸塩過酸化水素または過酸化水素一モー
ル塩を用い、常法に従って10〜100℃、好ましくは
、15〜75℃で澱粉とアクリル酸エステルおよび/ま
たはメタクリル酸エステル単量体をグラフト重合させて
得られる。
グラフト率(グラフト重合生成物の重量から原料澱粉重
量を差引いた重量の原量澱粉重量に対する百分率)は0
.01〜100%、好ましくは、0.1〜60%とする
グラフト率が0’.01%以下の場合は澱粉の充分な改
質が行なえず、また、100%を越えると水不溶性とな
り、好ましくない。
用いる澱粉は特に限定されるものではなく、通常この種
のものに用いられるいずれでもよく、例えは、馬鈴署澱
粉、甘署澱粉、トウモロコシ澱粉高アミローストウモロ
コシ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、タピオカ澱粉、シゴ澱粉
などの天然澱粉やこれらの分解物、アミロースやアミロ
ペクチン分画物、架橋澱粉、エーテル化澱粉、エステル
化澱粉酸化澱粉、酸処理澱粉、酵素変性澱粉、焙焼澱粉
、などの加工澱粉、小麦粉、トウモロコシ粉、切干甘署
などの澱粉含有物などが挙げられる。
澱粉にグラフト重合させるアクリル酸エステルおよび/
またはメタクリル酸エステル単量体としては、式 〔式中、R1、R2およびR3は,各々、水素またはメ
チル、R4は水素または炭素数1〜5のアルキルもしく
はそのハロケン化物、nは1〜20の整数を意味する〕 で示される単量体を用いる。
かかる単量体の例としとは、ヒドロキシエチルアクリレ
ート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト,ジエチレングリコールアクリレート、ジエチレング
リコールメタクリレート、ジプロピレングリコールアク
リレート、ジプロピレングリコールメタクリレート、ト
リエチレングリコールアクリレート、トリエチレングリ
コールメククリレートテトラエチレングリコールアクリ
レート、テトラエチレングリコールメタクリレート,ペ
ンタエチレングリコールアクリレート、ペンタエチレン
グリコールメタクリレート、これらのメチルまたはエチ
ルエーテルおよびこれらの混合物などが挙げられる。
また、該グラフト変性澱粉には、澱粉と式〔1〕の単量
体とのクラフト重合の前または後、あるいは同時に、常
法に従って、他の共重合可能な単量体、例えば、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、イクコン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、ビニルビリジン、アリルア
ミン、アクリル酸アミノアルキルエステルおよびその4
級化物、メタアクリル酸アミノアルキルエスアルおよび
その4級化物等の極性の強い不飽和性単量体、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、スチレン、アクリル酸アルキル
エステル、メタアクリル酸アルキルエステル等の不飽和
性単量体などをそのグラフト側鎖に共重合させてもよい
これらの単量体と、式〔1〕の単量体との割合は適宜整
択できるか、通常式〔1〕の単量体の重量と同量または
それ以下が好ましい。
各種繊維に対して、より高い接着力を要求される場合に
は前記の極性の強い不飽和性単量体を共重合させること
により目的が達成され,水溶性が向上することにより糊
落ちも容易である。
また、甘種繊維のサイジング、およびエアゾール型の仕
上糊として用いる場合には作業性を向上させるため、酸
化澱粉、酸処理澱粉、テキストリン、酵素変性澱粉等の
低粘度化糊粉をグラフト変性するか、グラフト変性後、
次亜塩素酸、過酸化水素、過ヨウ素酸等の酸化剤、鉱酸
、リン酸、ギ酸、酢酸等の酸処理により低粘度化するこ
とにより高濃度溶液として使用できる。
また,本発明のグラフト変性澱粉は老化性に優れ、安定
な糊液を与えるものであるが、さらに優れた安定性が要
求される場合には、ヒドロキシエチル化、ヒドロキシプ
ロピル化,カルボキシメチル化、シアノエチル化、ジア
ルキルアミノエチル化、ジアルキルアミノエチル化の4
級カチオン化、等のエーテル化,アセチル化、マレイン
酸片エステル化等のエステル化処理を行なうことにより
目的が達成される。
つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが
、これらに限定されるものではない。
実施例 1 グラフト変性澱粉A 酸化澱粉(15%水溶液の50℃における粘度75cp
s)3kgを水7l中に分散させ、ヒドロキシプロピル
メタクリレート300ml,硝酸第二セリウムアンモニ
ウム20gおよび63%硝酸2mlを加え、40℃で2
時間グラフト共重合反応させる。
反応生成物を洗浄し、乾燥してグラフト率4.2%の澱
粉一ポリヒドロキシプロピルメタクリレートグラフト共
重合体を得る(15%水溶液の50°Cにおける粘度8
2cps )。
グラフト変性澱粉B タピオカ澱粉3k9を水7l中に分散させ、ヘキサエチ
レングリコールアクリレートのメチルエーテル150m
l,過硫酸アンモニウム10gおよび重亜硫酸オトリウ
ム1kgを加え、30℃で5時間グラフト共重合反応さ
せる。
反応混合液に次亜塩素酸ナトリウム500gを加え、4
%水酸化ナトリウムを滴下してpHを8,5〜9.0に
調整し、25〜30℃で酸化する。
ついで、中和し、洗浄し、乾燥してグラフト率2.2%
の澱粉一ポリへキサエチレングリコールアクリレートメ
チルエーテルグラフト共重合体を得る(15%水溶液の
50℃における粘度4 3 cps)。
グラフト変性澱粉C 酸処理澱粉(15%水溶液の50゜Cにおける粘度4
3 cps) 3kgを水15l中に分散させ、トリエ
チレングリコールメタクリレートのエチルエーテル15
00ml,モール塩4gおよび過酸化水素10mlを加
え、25°Cで2時間グラフト共重合反応させる。
洗浄し、乾燥してグラフト率30%の糊粉一ポリトリエ
チレングリコールメタクリレートのエチルエーテルのグ
ラフト共重合体を得る。
グラフト変性澱粉D 酸化澱粉(15%水溶液の50゜Cにおける粘度7 5
cps) 3kgを水7l中に分散させ、ヒドロキシ
エチルアクリレート270ml,アクリル酸30ml,
硝酸第二セリウム20gおよび63%硝酸2mlを加え
,40゜Cで2時間グラフト共重合反応をさせる。
反応生成物を洗浄し、乾燥してヒドロキシエチルアクリ
レートのグラフト率6.2%、アクリル酸のグラフト率
0.5%の澱粉一ポリヒドロキシエチルアクリレートー
ポリアクリル酸グラフト共重合体を得る(15%水溶液
の50℃における粘度9 3 cps)。
実施例 2 実施例1により得られたグラフト変性澱粉A〜Dを下記
の処法で綿糸糊付実積を行ない、糊付糸測定結果を比較
検討した。
上記糊処法の澱粉系繊維糊剤として、コーンスターチ、
グラフト変性澱粉A〜Dを用いて糊処法に従って各々の
糊液を調整し糊付を行なった。
実施例 3 実施例 2と同様にレーヨン10%、38番、総本数3
800本を用いてレーヨン糸糊付実積を行ない糊付糸測
定結果を比較検討した。
実施例 4 実施例 2と同様にポリエステル糸糊付実積を行ない、
糊付糸測定結果を比較検討した。
実施列 5 置換度0,02のアセチル化澱粉を次亜塩素酸ソーダで
低粘度化した化工澱粉(5%水溶液の25℃における粘
度5cps)3kgを水7l中に分散させ、ペンタエチ
レングライコールアクリレートモノエチルエーテル60
0ml、硝酸第二セリウムアンモン20g,および63
%硝酸2mlを加え、40℃で2時間グラフト共重合反
応させる。
反応生成物を洗浄し、乾燥してグラフト率14.2%の
澱粉−ポリペンタエチレングライコールアクリレートゲ
ノエチルエーテルグラフト共重合体を得る(6%水溶液
の25℃における粘度11cps)。
このグラフト変性澱粉およびグラフト変性前のアセチル
化酸化澱粉各々の5%水溶液を作り、これをエアゾール
罐に入れ、液体プロパンガス(25℃における内圧3.
5 kg )を糊剤水溶液/ガス=70/30(重量
比)の比率で充てんした。
このオアゾール糊剤を黒に染色した綿布にスプレーし、
スプレー後1分放置した後、アイロンがけを行ない、糊
付の仕上りを比較検討した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 澱粉に下記一般式〔1〕で示されるアクリル酸エス
    テルおよびメタクリル酸エステルから選ばれる1種また
    は2種以上の単量体をグラフト共重合させて得られるグ
    ラフト変性澱粉を用いることを特徴とする繊維用糊剤。 〔式中、R、RおよびRは、各々、水素またはメメル、
    Rは炭素数1〜5のアルキル、またはハロゲン化アルキ
    ル、nは1〜20の整数を意味する〕2 該単量体のグ
    ラフト率が0.01〜100%である前記第1項の繊維
    用糊剤。 3 該単量体のグラフト率が0.1〜50%である前配
    第2項の繊維用糊剤。 4 天然繊維および/または合成繊維のサイジング用で
    ある前記第1〜第3項いずれかの繊維用糊剤。 5 ガラス繊維のサイジング用である前紀第1項〜第3
    項いずれかの繊維用糊剤。 6 仕上糊用である前記第1項〜第3項いずれかの繊維
    用糊剤。
JP4125379A 1979-04-04 1979-04-04 繊維用糊剤 Expired JPS5812958B2 (ja)

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JPS57210071A (en) * 1981-06-15 1982-12-23 Sanyo Chemical Ind Ltd Treating agent of polyester synthetic yarn
JPS59163482A (ja) * 1983-03-07 1984-09-14 日澱化学株式会社 繊維製品の堅仕上用糊剤

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