JPS5812916B2 - 水性インキ組成物 - Google Patents

水性インキ組成物

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JPS5812916B2
JPS5812916B2 JP52077384A JP7738477A JPS5812916B2 JP S5812916 B2 JPS5812916 B2 JP S5812916B2 JP 52077384 A JP52077384 A JP 52077384A JP 7738477 A JP7738477 A JP 7738477A JP S5812916 B2 JPS5812916 B2 JP S5812916B2
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JP
Japan
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group
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ink composition
carboxyl
ammonium
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JP52077384A
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JPS5416235A (en
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原田裕昭
寺山睦雄
渡辺光一
平島恒亮
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Yamamoto Chemicals Inc
Original Assignee
Yamamoto Chemicals Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水性インキ組成物に関し、詳しくは亜硫酸塩又
は活性塩素を含む水溶液により容易且つ完全に消去する
ことができる水性インキ組成物に関する。
現在、一般に市販されている筆記具用、スタンプ用、記
録計用等に使用されているインキ組成物は、通常、容易
には消去されない性質が利点となっており、特に公文書
、長期保存用等には上記性質を一層改善することが尚、
要望されている。
しかしながら、場合によっては、反対に容易且つ完全に
消去され得るインキ組成物も要望されている。
この目的のために、従来から既に知られている塩基性染
料が酸性側において次亜塩素酸塩水溶液により消去され
る性質があることを利用することも木可能であるが、し
かし、この場合には、染料分解物の経時変化による黄変
等の発生を避けることができず、そのために記録面、記
載面等の表面が次第に汚染される欠点があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、酸性、中
性、アルカリ性のいずれを問わず、必要に応じて簡単且
つ完全に消去されると共に、消去後に黄変等の発生しな
い新規且つ特異な水性インキ組成物を提供することを目
的とする。
一般式 (但し、R1 は(a)低級アルキル基、(b)アルカ
リ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は低級アル
キルアンモニウムで造塩していてもよいカルボキシル基
、及び(e)低級アルコキシカルボニル基よりなる群か
ら選ばれる置換基を示し、Xは(a)アルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、アンモニウム又は低級アルキルアンモ
ニウムで造塩しているスルホン酸基及びカルボキシル基
、及び(b)アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモ
ニウム又は低級アルキルアンモニウムで造塩し、低級ア
ルキレン基でフエニル基に結合しているスルホン酸基及
びカルボキシル基よりなる群から選ばれる造塩酸基を示
し、R2はそれぞれ独立に水素又は低級アルキル基を示
し、mはそれぞれ独立に1〜5の整数を示し、nは0〜
2の整数を示す。
)で表わされる染料を含有することを特徴とする。
上記一般式において、ピラゾロン環の1位に置換されて
いるフエニル基はナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、カルシウム等のアルカリ土金属、アンモニウム、ジ
メチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム、テトラ
エチルアンモニウム等の低級アルキルアンモニウム、好
ましくはナトリウム又はカリウムで造塩しているスルホ
ン酸基及びカルボキシル基の少なくとも一つの酸基を置
換基として有し、前記酸基はメチレン基等の低級アルキ
レン基を介して前記フエニル基に結合していてもよく、
このほかにメチル基等の低級アルキル基、塩素、臭素等
のハロゲン原子を置換基として有していてもよい。
また、ピラゾロン環の3位の置換基R1はメチル基等の
低級アルキル基、好ましくはナトリウム又はカリウムで
造塩していてもよいカルボキシル基、又はアルコキシ基
における炭素数が好ましくは1〜4の低級アルコキシカ
ルボニル基である。
また、二つのピラゾロン環は4位で、メチン基(nが0
の場合)又はポリメチン基(nが1以上の場合)で結合
されており、上記一般式においてnは0〜2である。
尚、上記メチン基の水素は低級アルキル基R2で置換さ
れていてもよい。
一般に、nが0の場合は黄系色を呈し、nが1の場合は
赤系色を呈し、nが2の場合は青系色を呈し、かくして
、本発明においては同族の化合物により三原色が得られ
る。
尚、前記一般式において、二つのピラゾロン環の構造は
同一である必要はなく、また、低級アルキル基とあるの
はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、プロビル基、ブ
チル基等を表わし、低級アルキレン基とはメチレン基、
エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等を表わすもの
とする。
本発明において使用する前記一般式で表わされる染料の
例を次に示す。
本発明において使用する前記一般式で表わされる染料は
、上記に例示したものに限定されないのは勿論である。
本発明はおいては、インキ組成物の有すべき色、用途等
に応じてその種類、使用量が適宜に選択されるが、通常
、インキ組成物の全重量に対して前記一般式で表わされ
る染料は1〜10重量%使用され、例えば、筆記具用イ
ンキ組成物の場合には2〜3重量%が適当である。
本発明の水性インキ組成物に使用する溶剤としては水の
ほかに水と混和し得る有機溶剤、例えば、メタノール、
エタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メチルカル
ビトール、エチルカルビトール、チオジグリコール、グ
リセリン、ジメチルスルホキサイド、ホルムアミド、ジ
メチルホルムアミド等、及びこれらの混合物を併用する
ことができる。
通常、インキ組成物において40重量%以上を占めるよ
うに使用することが望ましい。
更に、本発明においては、必要に応じて防腐剤、天然又
は合成樹脂、界面活性剤等を添加して、インキ組成物と
してもよい。
また、本発明のインキ組成物は前記一般式で表わされる
染料のほかに、他の種類の染料を含有していても差支え
ない。
本発明のインキ組成物は以上のように、前記一般式で表
わされる染料の少なくとも一種を含有するものであって
、前記した塩基性染料の場合と異なり、酸性、中性、ア
ルカリ性いずれにおいても亜硫酸塩、活性塩素を含む水
溶液等により簡単且つ完全に消去され、消去後にも黄変
等が生じないという特色を有する。
前記亜硫酸塩としては亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナ
トリウム等を例示することができ、活性塩素を含む水溶
液としては次亜塩素酸ナトリウム水溶液等を例示するこ
とができるが、本発明のインキ組成物は通常、これらの
水溶液の希薄なもので完全に消失されるのである。
更に、本発明のインキ組成物においては、前記一般式で
表わされる染料が三原色を含み、且つ、ピラゾロン環及
び/又は1位のフエニル基上の置換基の種類によって色
調がそれぞれに微妙に異なるから、深みのある色、鮮や
かな色等、種々の色調を有するインキ組成物を得ること
ができ、しかも、この場合において、同族の化合物を組
合わせるので、染料相互の反応等の好ましくない現象も
起こらない。
以下に本発明を更に詳細に説明するために、前記一般式
で表わされる染料の合成例並びに本発明の実施例を示す
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。
合成例1 (前記染料3)の合成) 1−(4′−スルホフエニル)−3−カルボキシル−5
−ピラゾロン5.7部(重量部、以下同じ。
)、オルソギ酸エチル1.5部、トリエチルアミン4.
5部及びアルコール30部を煮沸しつつ、10時間攪拌
した後、アルコール20部に無水酢酸カリウム2部を溶
解させた溶液を加えて塩析した。
析出した生成物を温時濾過し、乾燥して黄褐色粉末6部
を得た。
本品は水に溶解して黄色を呈した。合成例2 (前記染料(6)の合成) 1−(2′−メチル−4′−スルホフエニル)−3−メ
チル−5−ピラゾロン5.4部、テトラメトキシプロパ
ン1.7部、トリエチルアミン3部及びアルコール30
部を煮沸しつつ、5時間攪拌した後、アルコール15部
に無水酢酸ナトリウム1.8部を溶解させた溶液を加え
て塩析した。
析出物を冷時濾取して乾燥すると、暗赤色粉末6.0部
を得た。
本品は水に溶解して赤色を呈した。
合成例3 (前記染料(12)の合成) 1−(2′−メチル−4′−スルホフエニル)−3−メ
チル−5−ピラゾロン5.4部、2・4−ジニトロフエ
ニルピリジニウムクロライド28部をアルコール40部
中にてアンモニア0.6部を吹込んで反応させた。
この際、発熱して40℃前後に昇温した。
2時間反応させた後、アルコール20部に無水酢酸カリ
ウム2.3部を溶解させた溶液を加えて塩析した。
析出した染料を冷時瀘別して、アルコール100部、次
にアセトン100部で洗滌後、乾燥すると、青黒色粉末
6.2部を得た。
本品は水に溶解して青色を呈した。
合成例4 (前記染料(15)の合成) 1−(4′−スルホフエニル)−3−カルボキシ−5−
ピラゾロン57部と2・4−ジニトロフエニルピリジニ
ウムクロライド2.8部とをアルコール40部中にて、
前記合成例3と同様に、アンモニア1.2部を吹込んで
反応させた。
無水酢酸カリウムにより染料をカリウム塩として析出さ
せ、冷時瀘別し、アルコール、次にアセトンで洗滌した
後、乾燥した。
黒青色粉末6.0部を得、本品は水に溶解して青色を呈
した。
実施例 1 前記染秤(3)3部、エチレングリコール50部、水4
6.5部及びp−オキシ安息香酸ブチル0.5部を均一
に溶解して黄色インキを調製し、サインペンに充填した
別に、亜硫酸ナトリウムの0.5重量%水溶液、亜硫酸
水素ナトリウムの0.5重量%の水溶液及び次亜塩素酸
ナトリウムの0.1重量%の水溶液をそれぞれ調製した
次に、前記サインペンで紙上に線を描き、上記各水溶液
で処理したところ、筆記線はいずれの場合も完全に消去
され分解生成物に基づく残色は認められなかった。
実施例 2 前記染(7)2.5部、エチレングリコール30部、メ
チルセロソルブ30部、水37部及びp−オキシ安息香
酸ブチル0.5部を均一に溶解して赤色インキを調製し
、実施例1と同様に筆記線の消色試験を行なったところ
、筆記線はいずれの水溶液によっても完全に消去された
実施例 3 前記染料(17)2部、エチレングリコール50部、水
47.5部及びp−オキシ安息香酸ブチル0.5部を均
一に溶解して青色インキを調製し、実施例1と同様にし
て筆記線の消色試験を行なったところ、筆記線はいずれ
の水溶液によっても完全に消去された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (但し、R1は(a)低級アルキル基、(b)アルカリ
    金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は低級アルキ
    ルアンモニウムで造塩していてもよいカルボキシル基、
    及び(c)低級アルコキシカルボニル基よりなる群から
    選ばれる置換基を示し、Xは(a)アルカリ金属、アル
    カリ土類金属、アンモニウム又は低級アルキルアンモニ
    ウムで造塩しているスルホン酸基及びカルボキシル基、
    及び(b)アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニ
    ウム又は低級アルキルアンモニウムで造塩し、低級アル
    キレン基でツエニル基に結合しているスルホン酸基及び
    カルボキシル基よりなる群から選ばれる造塩酸基を示し
    、R2はそれぞれ独立に水素又は低級アルキル基を示し
    、mはそれぞれ独立に1〜5の整数を示し、nは0〜2
    の整数を示す。 )で表わされる染料を含有することを特徴とする水性イ
    ンキ組成物。 2 造塩酸基がナトリウム又はカリウムで造塩している
    スルホン酸基及びカルボキシル基よりなる群から選ばれ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の水性イ
    ンキ組成物。 3 Rlが(a)メチル基、(b)ナトリウム又はカリ
    ウムで造塩していてもよいカルボキシル基、及び(e)
    アルコキシ基における炭素数が1〜4であるアルコキシ
    カルボニル基よりなる群から選ばれることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の水性インキ組成物。
JP52077384A 1977-06-28 1977-06-28 水性インキ組成物 Expired JPS5812916B2 (ja)

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JPS5416235A JPS5416235A (en) 1979-02-06
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US4290773A (en) * 1979-11-13 1981-09-22 Miles Laboratories, Inc. Stabilization of benzidine-type indicators with various enhancers
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