JPS58129044A - 難燃架橋ポリオレフイン組成物の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は難燃架橋ポリオレアイン組成物、特にシラン架
橋による難燃架橋ポリオレフィン組成物の製造方法に関
する。

（発明の背景技術とその問題点） 近年、ポリオレフィンを架橋する方法として、シラン架
橋による方法が、通常の化学架橋（有機過酸化物による
架橋）や放射線照射架橋に比べてはるかに簡便であるた
め、広範囲に普及してきている。この方法は、ポリオレ
フィンにビニルトリメトキシシラン（ＶＴＭＯ８）等の
不飽和アルコキシシランとジクミルパーオキサイド（Ｄ
ＯＰ）等の有機過酸化物とを添加反応させてシリコーン
グラフト化させ、ジブチルチンジラウレー）（ＤＢＴＤ
Ｌ）等のシラノール縮合触媒の存在下で水を加えると架
橋して千〇−３ｉ−０→結合の網目を生成するものであ
る。

一方ポリオレフインの難燃化の要求は厳しく、上述のシ
ラン架橋のポリオレフィンについても例外でない。

しかしながらシラン架橋ポリオレフィンの難燃化は、そ
の製造においてシリコーングラフト化反応というプロセ
スがあるため以下のような問題があった。

すなわちハロゲン系離燃剤等をポリオレフィンに添加し
てシリコーンゲラフシ化反応を行なわせると、難燃剤が
シリコーングラフト化のために添加される微量の有機過
酸化物と反応してシリコーングラフト化を阻害し、架橋
効率を低下させるという問題があった。また無機酸燃剤
の代表である水酸化アルミニウム等をポリオレフィンに
添加してシリコーングラフト化させるとシリコーングラ
フト時に水酸化アルミニウムが脱水して同様の問題が生
じていた。

このためシリコーングラフト化反応が終了した時点で離
燃剤をシリコーングラフト化ポリオレフィンに添加混練
する方法やシラノール縮合触媒マスターバッチに難燃剤
を多量添加して行なう方法等が考えられるが、前者は、
シリコーングラフト化ポリオレフィンが難燃剤に含まれ
る水分により押出機内で早期に架橋してしまい、外観や
特性が低下し、また後者は、シリコーングラフト化ポリ
オレフィンに難燃剤が多量に配合された触媒マスターバ
ッチを添加混合するため分散がうまく行なわれない。

本発明者らはこのような問題に鑑み、鋭意研究を進めた
結果、シリコーングラフト化ポリオレフィンと難燃剤と
の混線を通常より低い温度で行なえば、早期架橋の問題
が発生せず、また混合する難燃剤の水分含有量が少ない
ものが良好な結果が得られることを見い出した。

（発明の目的） 本発明はこのような知見に基づいてなされたもので、架
橋効率や外観不良の低下をきたさずして難燃性を向上さ
せた難燃架橋ポリオレフィン組成物を製造することを目
的とする。

（発明の概要） すなわち本発明はシリコーングラフト化ポリオレフィン
に離燃剤を添加し、ポリオレフィンの融点近傍の温度範
囲で混練し、シラノール縮合触媒の存在下で水架橋させ
ることを特徴とする。

本発明に使用するポリオレフィンとしては、低密度ポリ
エチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン・プロピレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体等がある。

本発明に使用する難燃剤としては、デカブロムジフェニ
ルエーテル、テトラブロモ７タル酸無水物のビスイミド
等の熱分解開始温度が２００℃以上のハロゲン系離燃剤
や水酸化アルミニウム等があげられる。

これらはオープン等で水分含有量が５０ｐｐｍ以下好ま
しくは１０ｐＩ）ｍ以下となるよう加熱乾燥して使用す
るのが望ましい。

これらの配合量はベースポリオレアイン１００重量部あ
たり、へロゲン系蝋燃剤で１０〜５０重量部、水酸化ア
ルミニウムの場合は７５〜２００重量部が適切であり、
その理由はこの値未満では充分な難燃性が得られず、こ
の値を越えると機械特性等が低下するからである。

本発明においては、まずポリオレフィンを、有機過酸化
物の０．０１〜２ＰＨＲと不飽和アルコキシシランの０
．１〜５ＰＨＲとともに押出機に投入し、樹脂温１８０
〜２００℃にて混練してポリオレフィンをシリコーング
ラフト化させる。次いで難燃剤を添加し、ポリオレフィ
ンの融点近傍で混練して押出し、ペレタイズして難燃性
シリコーングラフト化ポリオレフィンペレットを製造す
る。

これにシラノール縮合触媒を添加すると水分の存在下で
架橋する。なおシラノール縮合触媒の添加方法としては
、マスターバッチで添加する方法、直接添加する方法等
があるが、分散性の点からマスターバッチ方式が好まし
い。この場合マスターバッチに難燃剤をシリコーングラ
フト化ポリオレフィンの配合量と同量配合しておくのが
混線のしやすさの点で好ましい。

また本発明においては老化防止剤をポリオレフィンのシ
リコーングラフト化の際、もしくは終了時にあるいはよ
り好ましくはシラノール縮合触媒マスターパッチに添加
することができる。

（発明の効果） このようにして得られる難燃架橋ポリオレフィン組成物
は架橋度、難燃性の両方の性質に優れており、電線、ケ
ーブルの絶縁材料、被覆材料の用途に好適である。

（発明の実施例） 次に本発明の実施例について説明する。

実施例 低密度ポリエチレン１００重量部、Ｄ　ＯＰ　０．０７
５重量部、ＶＴＭＯ８２，２重量部を押出機に投入して
約２００℃で押出しペレット状にした。このベレツ）１
００重量部と難燃剤として水分量１０ｐｐｍ以下のＳＡ
Ｔ’ｌ’ＥＸ　　Ｅ’ｌ’−９５（ＳＡＴ’［’ＥＸ社
製テトラブロモ７タル酸無水物のビスイミドの商品名）
の３０重量部とを押出機に投入して１４０℃で混練し、
押出してペレタイズし難燃性シリコーングラフト化ポリ
エチレンを得た。

一方ポリエチレン１００重量部、５ＡＹＴＥＸＢＴ−９
３３０重量部、ＤＢ’ｌ’ＤＬ３重景部とをパン重量ミ
キサーで混練してシラノール縮合触媒マスターバッチを
得た。

シリコーングラフト化ポリエチレンと触媒！スターバッ
チとを９：ｌの割合で押出機に投入し、混合して１鴎厚
のシート状に押出した。得られたシートの外観は良好で
、沸騰水に浸漬して架橋したものの架橋度は７５％（ゲ
ル分率、９０℃キシレン、２４時間抽出）、酸素指数は
２６（ＪＩ８準拠）、引張強さは１．５０７９／−１伸
びは４５０−であった。

また８ＡＹＴＦｉＸ　　ＥＴ−９３の代りに水酸化アル
ミニウムを使用して同様に製造したものの特性も同様に
優れていた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリオレアインに不飽和アルコキシシランと有機過
   酸化物とを添加してシリコーングラフト化させて成るシ
   リコーングラフト化ポリオレフィンに、難燃剤を添加し
   、前記ポリオレフィンの融点近傍の温度範回で混練した
   組成物をシラノール縮合触媒の存在下で水架橋させるこ
   とを特徴とする難燃架橋ポリオレフィン組成物の製造方
   法。 ２、ポリオレフィンはポリエチレンである特許請求の範
   囲第１項記載の難燃架橋ポリオレフィン組成物の製造方
   法。 ３、　　ＩＩ燃剤は、水分濃度が５０ｐｐｍ以下の有機
   ハロゲン系離燃剤である特許請求の範囲第１項又は第２
   項記載の難燃架橋ポリオレアイン組成物の製造方法。 ４１燃剤は、水酸化アルミニウムである特許請求の範囲
   第１項又は第２項記載の離燃架橋ポリオレフィン組成物
   の製造方法。