JPS5812300Y2 - ポストミツクス形飲料自動販売機における飲料撹拌装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコーヒー、ココアなどをカップへ供給して販売
するボストミックス形飲料自動販売機における飲料攪拌
装置の改良に関し、その目的はグラニュ糖の如く比較的
溶けにくい砂糖の溶解性能を高め、併せて他の飲料原料
との撹拌性能をも向上させることを目的とする。

ボストミックス形飲料自動販売機として従来第１図の如
きものが多く市場に出筐わっている。

第１図において１は湯槽、２は砂糖容器、３はミルク容
器、４はコーヒー、或いはココア容器、５はカップ６の
収納箱、Ｉはカップシュータ、８はカップ受台、９は原
料シュータ、１０は丸形ミキシングボール、１１は湯槽
１と接続された給湯パイプである。

各原料容器２〜４からはそれぞれ供給端２ａ〜４ａが原
料シュータ９の上方に臨んで開口されている。

かかる構成において販売指令に基づき受台８には１個の
カップが搬出され、同時に湯槽１および各原料容器２〜
４よりそれぞれ所定量の温湯および飲料原料がミキシン
グボール１０へ向けて供給される。

ミキシングボール１０内では各原料が温湯に混入され、
原料が溶解した状態でカップ６内へ吐出し供給される。

しかしてコーヒーなどには砂糖としてグラニュ糖が一般
に使用されている。

しかしながら粒状のグラニュ糖は供給し易い利点がある
が、反面温湯中に投入してもなかなか溶けに＜＜、特に
強制攪拌によらず、湯の流れによって自然に溶解させる
丸形ミキシングボール１０では、ミキシングボール１０
内へ供給されてからカップ内へ吐出される昔での比較的
短い時間では完全に溶けずにその１寸販売に供される場
合が多い。

このために従来では飲料の甘味を保つよう、止むを得ず
余分な砂糖量を供給しているが、この方法では原料コス
トが高く不経済である。

かかる点にかんがみ本考案はミキシングボールにおける
給湯ノズルと砂糖投入位置との相対位置、およびミキシ
ングボールの構造に僅から改良を加えることにより、グ
ラニュ糖の溶解性能、および原料の攪拌性能の向上が図
れる飲料原料攪拌装置を得ようとすることを目的とした
ものであり、以下本考案の構成を図示の実施例に基づい
て説明する。

第２図、第３図において丸形ミキシングボール１０はそ
の底部中央に吐出口１０ａが開口されておす、給湯ノズ
ル１１ａは側方よりミキシングボール１０内へ接線方向
へ向けて開口されている。

−古本考案によりミキシングボール１０の底面域には周
方向に配列されて放射状リブとしてなる複数のビード１
０ｂが一体に突出形成されている。

更に各原料容器から導出された供給端２ａ〜４ａのうち
、特に砂糖供給端２ａの開口位置は砂糖がミキシングボ
ール１０内における給湯ノズルＩｌａの開口位置よりも
外周域へ投入供給される如く定めてシュータ９の上方に
臨んで配置されている。

なお他の原料供給端３ａ 、４ａは給湯ノズル１１ａよ
り下流域に分散配置されている。

次に上記構成による飲料原料に攪拌作用を第４図、第５
図について説明する。

先ず給湯ノズル１１ａから噴出放流される湯は矢印Ａの
如く丸形□キシフグボール１０内を周方向に沿って流れ
、やがて中央に開口する吐出口１０ａより下方へ流出す
る。

砂糖および他の原料の投入位置は第４図における２ａ〜
４ａとして示される。

またミキシングボール１０内を流れる潜流Ａは第５図に
示す如く各ビード１０ｂにより乱されて乱流となる。

この状態で供給端２ａから供給投入された砂糖Ｓは先ず
ノズル１１ａからの噴出浸流により□キシフグボール１
０の外周域へ向けて押し流され、その後外周域を伝わっ
て湯水流Ａとともにミキシングボール内を回って移動す
る。

しかもミキシングボールの底面を這って流れる砂糖粒Ｓ
は第５図の如く各ビード１０ｂの個所で湯の乱流によっ
て上方へ押上げ、攪拌される。

従ってグラニユー糖の如き砂糖粒Ｓのミキシングボール
１０内における移動距離、滞留時間は長くなり、併せて
ビード１０ｂによる攪拌作用も加わってその溶解性能を
高くすることができる。

また砂糖以外のミルク、コーヒー、或いはココアなどの
飲料原料との攪拌性能もビード１０ｂによって高められ
る。

この結果ミキシングボール１０内での各飲料原料の溶解
。

攪拌性能を向上させ、良質な飲料を販売に供することが
できる実益が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図はボストミックス形飲料自動販売機の機構略図、
第２図、第３図は本考案実施例の構成配置を示す縦断面
図、および横断平面図、第４図。 第５図はそれぞれ本考案の攪拌作用の説明図である。 １・・・・・・湯槽、２・・・・・・砂糖容器、３，４
・・・・・・他の原料容器、２ａ〜４ａ・・・・・・各
原料の供給端、１０・・・・・・丸形ミキシングボール
、１０ａ・・・・・・吐出口、１０ｂ・・・・・・ビー
ド、１１・・・・・・給湯パイプ、１１ａ・・・・・・
給湯ノズル、Ａ・・・・・・潜流、Ｓ・・・・・・グラ
ニユー糖の粒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底部中央に吐出口を開口した丸形□キシングボールに対
   し、その上方に砂糖およびその他の飲料原料の供給端余
   端１せるとともにミキシングボール内に側方より接線方
   向へ向けて給湯ノズルを開口させ、さらにミキシングボ
   ールの底面域には周方向に配列して放射状のリプとして
   なる複数のビードを設けてなることを特徴とするポスト
   □ツクス形飲料自動販売機における飲料攪拌装置。